数日前でしたか,仕事帰りに見た月は実に見事なものでした。真ん丸で,大きくて,明るくて思わず見とれてしまいました。こういう素晴らしい月の姿,そして風情のある月夜の晩には,私は昔から何故がお酒が飲みたくなるんですよね。そして旅心に誘われるといいますか,旅行に出かけたくなるのです。
最近では忙しくて旅行に行く暇もないのですが,先月末に出雲の国,島根県に旅行に行きました(2泊3日)。これは団体旅行でしたが,私はうちのカミさんも同行しました。私の場合,今年の4月には仕事で島根県に参りましたが,今回は純粋に観光旅行だったのです。うちのカミさんも随分と満足したようです。
うちのカミさん曰く,「こういう所だったら,住んでもいいと思うな・・・。」ドキッ!・・・この人は一体全体誰と住もうというのでしょうか(笑)。誰と移住しようというのでしょうか(笑)。でも,確かに八百万の神の存在を想像させるような独特の雰囲気と風情があり,私も好きです。
出雲大社も,宍道湖も,足立美術館も,そして松江城(国宝)も楽しめましたし,「こたつ船」の堀川遊覧船も素晴らしかったと思います。足立美術館では一度は鑑賞してみたかった横山大観の「無我」にもやっと巡り会えました。それに,私たちが泊まった宿は,さぎの湯温泉の「さぎの湯荘」という所でした。本当に佳い旅館でした。私は,泊まる前の段階では全然意識していなかったのですが,この旅館の大浴場に行くためにいそいそと廊下を歩いていましたら,何と,将棋界のスーパースター羽生善治三冠と郷田真隆王将が揮毫した大きな色紙が額に入れて飾られていたのです。
そうです,実はこの宿で,平成28年1月24日,25日の両日,第65期王将戦第2局が行われたのです。その色紙には,確か羽生三冠は「洗心」,郷田王将は「晩成」と揮毫していたと思います。同じ宿に泊まることができて光栄です。これがご縁で私も少しは将棋が強くなると良いのですが・・・(笑)。
ともあれ,島根,そして山陰地方にはまた旅をしたいなと思わせる何かがあります。