新年明けましておめでとうございます。今年が皆様にとってとても幸せな年となりますように,心から祈念いたしております。
さて,昨年は割と忙しく,好きなゴルフの季節になってからもそれほどラウンドができなかったので,自分へのご褒美の意味で年末年始は4ラウンド行いました。12月23日(祝),12月28日(水),1月3日(火),1月4日(水)です(笑)。
でも私はこの4ラウンドで,同じ過ちを繰り返す自分がつくづく嫌になりました。ドライバーのティーショットにしても,第2打地点や第3打地点でのアイアンショットにしても,かねてからの自分の宿痾とも言うべき「力み」と「早打ち」の傾向が治らず,4ラウンドとも不本意なスコアだったのです。
この難点はゴルフをやり始めた頃から指摘され,自分でもその時には自覚し,確かに良いショットが連発する時は力みと早打ちが抑制され,ゆっくりとしかも軽くショットできた時だと実感できていたのに・・・。にもかかわらず,私としたことが,同じ過ち(力みと早打ち)を繰り返してしまうのです。年末は当然のように,そして新年早々も(笑)。本当に馬鹿ですねぇ。自分自身,これほどまでに馬鹿だったとは・・・。「馬鹿は死ななきゃなおらない」というのは本当なんでしょうか(笑)。
そういえば思い出すなぁ。亡くなった父は昭和一けたの生まれで,晩酌で良い気分になってはステレオのある小さな部屋に行き,二代目広沢虎造の浪曲をレコードで聴いては悦に入っておりました。当時中学生だった私も半ば強引に招き入れられ,父と一緒にそのレコードを聴いていたものです。その頃の私はクラシック音楽,特にショパンの音楽に首ったけだったので,父へのお付き合いの意味もありましたがね。
でも,中学生ながら私も浪曲の世界もなかなかのものだなと思ってはいました。晩酌で良い気分になった父がこよなく愛していた気持ちも分かりました。特に今でも私の記憶に残っているのは,二代目広沢虎造が得意としていた清水次郎長伝のうちの「石松三十石船」の演目であり,これは聴いていてとても面白かったのを覚えております。実はこの演目の中に,「馬鹿はぁー死ななきゃーなおらぁなぁいぃー」という有名な一節があるんです(笑)。その一節を耳にする都度,父と一緒に笑い転げていたのを覚えています。
でも,新年早々ゴルフで同じ過ちを繰り返す私のことを指している一節でもありましょう(笑)。今度のラウンドでは,亡き父の懐かしい顔や,やはり懐かしいこの浪曲の一節を思い出しながら,リラックスして肩と腕の力を抜き,ゆっくりとしたタイミングで軽いスイングをし,同伴者の目の玉が飛び出るような記録的なスコアを出したいものです。