秋の長雨とは言いますが,雨天続きの長いこと。「晴れ男」の異名を取る私でも,ゴルフの日は雨でした。それもほぼ全ホールにわたって傘を差さなければならないコンディションでした。
それでもせいぜいいつもどおりのスコアを維持できたのは,付いてくれたキャディーさんが良かったからだと思います。雨中とはいえ動きは良いし,気配りもあって,本当に気持ちよくプレーできたのです。そのキャディーさんは,女優・タレントの柴田理恵そっくりで,失礼ながらとても美人などとは言えませんが(笑),動きの良さ,アドヴァイスの的確さ,過不足のない気配りなど,ストレスを感じさせないのです。
ゴルフのスコアや気持ちよくプレーできるかどうかは,その日に付いてくれるキャィーさんの良し悪しによって少なからず影響されるということは経験上間違いないと思います。先ほど述べた雨の日のゴルフより一つ前のラウンドは,別のゴルフ場でプレーしたのですが,その時も割と気持ちよくプレーができました。その日はアウトとインでキャディーが交代したのですが,どちらも良いキャディーで,しかもどちらも美人なのです(笑)。その日のラウンドのあるホール(パー4のミドル)では,ドライバーのティーショットは左に曲げてしまい(しかも飛距離の出ないテンプラ),第2打はフェアウェイに戻すだけだったのですが,残り約140ヤードの距離を8番アイアンで打ったボールがグリーンの少し手前でバウンドし,転がってそのままカップインしたのです。そうです,バーディーです。最近のアイアンのキレもさることながら,キャディーさんが良いとこんな感じです(笑)。
幸か不幸か,このスーパーショットの結果,他の同伴者,そしてこの二人の美人キャディーさんを含め,焼き肉屋さんで御馳走するハメになってしまいました(笑)。
それにしても,長雨が続いているとはいえ,秋の良い季節になりました。私が好きな俳人の一人に井上井月がおります。好きが嵩じて数年前には井月の終焉の地である伊那谷まで家族と一緒に出かけました。季節的にはもう少し寒くなってからでしょうが,秋冷,寒露の候となった時に作られたと思われる井月の次の句が好きなのです。
除け合うて 二人ぬれけり 露の道
これは私の勝手な解釈ですが,二人が並んでようやく通ることのできる道の両端には秋露で濡れた秋草が連なっています。そこを並んで二人が歩いているのですが,片方が秋草に触れて露に濡れるのを避けようとしてもう一人の方へ体を寄せると,今度は体を寄せられたもう片方が秋草の露に濡れてしまうというような光景だと思います。秀句というのは,自然にその情景が思い浮かぶような句のことだろうと思います。井月の句にはこういうものがとても多いのです。
さて,今日,10月17日は私がバッハの次に好きなショパンの命日なのです。長雨が続いてはおりますが,秋の夜長ですから,今夜はショパンの夜想曲(ノクターン)でも聞きながら眠りにつきたいと思います。