いわゆる慰安婦問題に関する日韓合意について,あろうことか韓国は,これを実質的に反故にする構えを見せており,日本国政府にさらなる対応を求めております。
全く,冗談じゃありませんよ。呆れかえります。この問題に関して既に成立した日韓合意では,「慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」と表明されたのではないですか?韓国では,この日韓合意が成立した手続について何やら瑕疵があったとかいう内容の報告書なるものを発表しておりますが,それはあくまでも国内問題に過ぎないでしょう。
この日韓合意は,条約という法形式こそとられてはおりませんが,れっきとした国と国との間の国際的な合意なのです。約束が守られなくてどうするのですか。韓国はこれまで,何度も何度もゴールポストを動かすようなことを繰り返してきましたが,こんなことをしていたら国際社会では笑われますよね,本当に。だって,相手当事国は韓国とは安心して合意を成立させられないのですから。
このことに関して,私が愛読している産経新聞の「産経抄」は,あの福沢諭吉先生の言葉を引用しつつ次のように述べております。さすが,一万円札の諭吉先生,慧眼,卓見です。
「福沢は『脱亜論』から10年余で、ついに朝鮮を突き放す。『左(さ)れば斯(かか)る国人に対して如何なる約束を結ぶも、背信違約は彼等の持前(もちまえ)にして毫(ごう)も意に介することなし』(『事実を見る可(べ)し』)。その覚悟で韓国との付き合いに臨め、と福沢は言うだろう。」
私は以前に「江戸しぐさ」に関する本を読んで,なるほどなと思った事があります。それは「ゆびきりげんまん、うそついたら針千本のーます!」という歌,そして最後に「死んだらごめん。」と付け加えるしきたりです。
「げんまん」は「げんこつ一万回」の略です。要するに,約束を破ったりしたら,指を切るよ,げんこつ一万回だよ,針を千本飲ますよということであり,約束したら絶対にそれを守らなければならないよということなのです。そして,最後に付け加える「死んだらごめん。」という言葉は,死んでしまったら約束は守れないけど,死なない限りは絶対に守るからねという誓いなのです。約束というものはそれほどの固い契りなのですよ。日本人は子供の頃からそうやって友達と付き合ってきたのです。こんな歌,韓国には存在するのでしょうか(笑)。
皆様,新年明けまして誠におめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。遅ればせながらの年頭のご挨拶になってしまいました。やはり本年も新春早々,バタバタしておりました(笑)。
さて,昨年もマスコミを賑わしておりましたが,愛知県瀬戸市在住の将棋の藤井聡太四段という中学生棋士は本当にすごいですね。天才の名をほしいままにしています。プロデビュー以来の29連勝もこれまでの最多連勝記録ですし,昨日も名古屋市で対局のあった第11回朝日杯将棋オープン戦本選トーナメントでは佐藤天彦名人まで破り,何と準決勝進出を決めました。準決勝ではあの国民栄誉賞の羽生善治竜王と対戦することが決まっております。本当に大したものです。
さて,将棋といえば,もう一人マスコミを賑わしている人がおります。そう,「ひふみん」こと,加藤一二三九段です。昨年はテレビ番組出演番組が何と147本だったそうで,CMも4本・・・,そして紅白歌合戦の審査員。正に引っ張りだこです。
私も将棋が好きです。本当によくできたゲームだと思いますし,プロの世界でも完全に同じ棋譜は一つとして存在せず,誠に奥の深い世界です。私も中学生のころから友人らとへぼ将棋を指しておりましたが,加藤一二三さんの「振り飛車破り」という本などを買って,定跡を覚えたりしていました。加藤一二三さんは「神武以来(このかた)の天才」と称され,彼も中学生棋士でスタートし,18歳でA級八段,20歳で名人位挑戦を果たしています。これも本当にすごい記録でしょうね。
その意味では,私は昔から加藤一二三さんの「奇行」や天然の茶目っ気を含め,好きな棋士の一人でしたし,リスペクトしておりました。でも,最近マスコミでもてはやされている加藤さんのお姿を見ていると,正直申しまして痛々しい感じがいたします。要するに,マスコミでは物珍しさが先に立っており,変な格好をさせたり,独特のしゃべり方を茶化したり,むしろ「いじられて」しまっている感じを払拭できないのです。起用するマスコミも,そして他の出演者も,必ずしも加藤さんをリスペクトしているようには見えないのです。加藤さんには,引退したとはいえ,普及などやはり将棋の世界で残りの人生を全うしていただきたいなと思っております。失礼な言い方ですが,決して晩節を汚すことなく・・・。