「君恋し」という曲は正に昭和の名曲ですね。フランク永井という往年の名歌手が低音の魅力で大ヒットさせました。平成生まれの人は知らないかもしれませんが,昭和生まれの人で知らない人はいないでしょう。
先日,「君恋し」という曲で世にも奇妙な出来事がありました(笑)。私は気が置けない人たちと一緒に行きつけのスナックへ行き(この店も相当に昭和の香りを醸し出しております。たまに,ゴキブリに挨拶をしなければなりません。),カラオケで歌ってストレス発散をしているのですが,そこに一緒に行った仲間4人の全員が,立て続けに「君恋し」を歌って点数(機械による採点)を競うという事態が発生したのです(笑)。
Hさんという人は,ほとんど毎回得意げにこの曲を歌うのですが,どうにもこうにも採点機械との相性が悪いのか,良い点が出ません。気の毒なほどです(爆笑)。最近でこそ70点台半ばに達することもありますが,酷いときには66点前後になってしまいます。私としては彼(Hさん)の声域と声質はフランク永井に一番近く,しかも上手いなと思うのですが・・・。
例によってその夜も,Hさんは頼まれもしないのに当然のように「君恋し」を歌いました(笑)。「おー,今日も上手いな。雰囲気が出ているな。」と思って,今夜こそは高得点が出るだろうと期待したのですが,結果は「75点」でした(笑)。内心本人も期待していたのだと思います(爆笑)。
そうしましたら,他の3人のうちの誰かが,「みんな『君恋し』を歌って採点してみよう!」と言い出し,Hさんにとっては極めて底意地の悪い企画と相成ったのです(笑)。Hさんの次,つまり2番手で歌ったのはTさんです。彼も良い声で,なかなかの雰囲気をもった歌手なのですが(笑),結果は「78点」でした。さて,3番手で歌ったのはIさんです。少し荒削りの歌ではありましたが,何と「82点」をマークしました。気の毒に,Hさんは置いてけぼり状態です(笑)。最後に歌ったのがMさんです。声の質からすると,4人の中では最もフランク永井から遠い人です。でもMさんが歌い終わった後,画面に出た点数は「86点」だったのです。
Hさん,とても可哀想・・・。彼は歌は上手いと思うのですが,いつも採点機械との相性が悪く,ごくごくたまにしか80点を超えることがなく,そういう極めて珍しい事象が発生すると,その場のみんなが「おおーっ!」と驚愕するほどです(笑)。Hさんは,少なくともカラオケの採点という場面に限っていえば,とても「幸薄い」人なのです。ひょっとしたら,前世で歌舞音曲の関係者に悪事を働いたとか,何らかの悪業を重ねたのかもしれません。業が深い(笑)。
ちなみに,4番目に歌ったMさんというのは,私のことです(笑)。