いや,本当にビックリしました。長いこと生きていると思いがけなくも貴重で光栄な体験ができるものです(笑)。
現在,名古屋市にある万松寺では第76期将棋名人戦7番勝負第5局の対局が行われております。佐藤天彦名人に羽生善治竜王・棋聖(永世七冠)が挑戦するのですが,その前夜祭の控え室で羽生永世七冠や佐藤名人と名刺交換ができ,ほんの少し会話をするという貴重で光栄な体験をさせていただきました。それに両対局者にはさまれる形で写真に収まることもできたのです。
そのきっかけというのは本当に偶然で,ある披露宴(立食形式)でたまたま同じテーブルに毎日新聞社の偉い方とお話をする機会があり,その時に将棋の話になったのです。ご承知のとおり,将棋名人戦は朝日新聞社と毎日新聞社が共催し,大和証券グループが協賛して開催,運営されております。
私も趣味で将棋を指したりするのですが,何と,その毎日新聞社の偉い方から,「前夜祭」にご招待しますとの有り難いお言葉があり,それに甘えてしまったのです。私としては,会場に大勢詰めかけた将棋ファンの一人として遠巻きに両対局者のお姿をスマホに収められれば良いかなくらいに思っていたのですが,な,な,何と,15分前に両対局者らが在室の控え室に案内され,佐藤天彦名人の隣の席に座ることができたのです。いや,ビックリすると同時に緊張しました。
そのテーブルには日本将棋連盟の青野照市九段(立会人)もおられ,先手・後手の勝率の統計などについて質問させていただいたりしました。佐藤名人は大変に気さくな方で,大勢のファン一人一人と写真に収まる際にも,本当は疲れておられるはずなのに絶えず柔和でにっこりとした表情でした。また同じ控え室には日本将棋連盟の鈴木大介九段(振り飛車の名手)もおられ,やはり名刺交換をして,私は緊張して「振り飛車,頑張ってください。」などと頓珍漢な激励をしてしまいました。
また羽生永世七冠もやはり勝負師としてのオーラがあり,いただいた名刺は写真付きの大変立派なものでした。
両対局者は現在は棋界の最高峰にあって,名勝負を繰り広げています。特に羽生永世七冠は,もしこの七番勝負に勝利すればタイトル獲得数が100に達するという途方もない記録を打ち立てることになります。あの大山康晴十五世名人ですらタイトル獲得数80期,そしてあの中原誠十六世名人もタイトル獲得数64期なのですから,羽生永世七冠の実績の凄さは言うまでもありません。一方,佐藤天彦名人ももしこの七番勝負に勝てば名人位の獲得が3期になり,永世名人の称号獲得に前進します。永世名人になるためには名人のタイトルを5期獲得すれば良いのです。
それにしても,貴重な体験をさせてもらいました。長いこと生きているとたまにはご褒美があるものです(笑)。
Jリーグ,J1の名古屋グランパスのサポーター,ファンの方々は(私も含みます),同チームの悲惨な現状について,もはや堪忍袋の緒が切れかかっているのではないでしょうか(笑)。
やはり素人のくせに生意気を言うようですが,風間八宏監督には,修正能力と問題解決能力が欠如していると指摘せざるを得ないのです。実はこれは監督としては致命的なものです。
名古屋グランパスはJ1のリーグ戦では現在13試合連続で勝ちがありませんし,全18チーム中ダントツの最下位です。そして,毎試合毎試合,大体は3点ずつ満遍なく失点しています。あたかも約束事のように・・・(笑)。
グランパスというチームは昨年J2で戦ったのですが,J2でも屈指の失点数を誇っていました。つまり守備に明らかな欠点,難点があったのです。しかしながら,より厳しい戦いが予想されるJ1に上がってもこの欠点,難点が何ら解決されていません。DFの選手補強がされていないし,戦術面でも問題があります。前者はフロントと監督の責任ですが,後者は監督の責任でしょう。
風間監督の目指すサッカーは,細かくパスを繋ぎボールを保持して攻撃的なスタイルを貫くというものですが,それは要するにボールを保持し続けている以上は負けや失点はないという理想,架空の出来事を前提としていますが,そんなことはバルセロナやバイエルン・ミュンヘンでも不可能なことです。ザルのような守備で毎試合満遍なく3点も取られていたのでは,勝てませんよ。
風間監督は,サッカーにおける守備というものをどのように考えているのか。細かくパスを繋ぎボールを保持して攻撃的なスタイルを貫くということが自己目的化していて,組織的かつ機能的な守備の練習はろくにしておらず,そのような発想すらないのかと思ってしまいます。グランパスの試合ぶりをテレビで観ていても,最終ラインを高くしているにもかかわらず,寄せ(プレス,チェック)は全然甘いし,DFはずるずるペナルティーエリアに下がる一方だし,両サイドからはいとも簡単にクロスを上げさせるし,挙げ句に気のないパスミスで相手にボールを奪われて失点しています。観ているサポーターやファンは相当にストレスを感じているでしょう。それに極めて優秀なゴールキーパーであるランゲラックが不憫でなりません(笑)。
相手チームとしてはこんなに与しやすいチームもないと思っているでしょうし,正に「やりたい放題」という状況です。昔から言われているように,「良い守備が良い攻撃を生む」のです。監督としてはこのような問題(脆弱な守備)をしっかりと認識し,ちゃんと修正しなければならないでしょうに。選手補強を含め,戦術的には守備面における選手間の共通理解と約束事を共有し合って,組織的,機能的に守備して欲しいと切に願います。
最近特に気になるのは,敗戦後の風間監督のコメント内容です。抽象的な精神論を述べたり,まるで選手のせいにするかのような内容が多くなっています。監督というものは,現有勢力の中で選手の資質・能力を見極めて適材適所で起用し,そして勝つためには何が必要なのかを的確に認識し,これを実行に移さなくてはなりません。プロなのですから,13試合連続勝ちがない,ダントツ最下位に沈んでいるという状況ならば,ヨーロッパや南米では即解任でしょう。
今回も散漫な記事となってしまいましたが,とにかくちゃんとした守備をしてください。イタリア代表の伝統的な「カテナチオ」とまではいかなくても,寄せ(プレス,チェック)をもっと厳しくし,両サイドから簡単にクロスを上げさせるようなことはしないで欲しいのです。「良い守備が良い攻撃を生む」のですから,しっかり守っていって本来のパスサッカーをすれば,ジョーやガブリエル・シャビエルの攻撃力,テクニックが活きてくるでしょう。更に欲を言えば,過度にパスサッカーにこだわらず,アーリークロスやミドルシュート,スルーパス(これと連動したスペースへの走り込みがセットです)など,攻撃の多様性も追求して欲しいと思います。
前にもこのブログでお話しましたが,私は気が置けない連中と一緒に,よく行きつけのスナックで飲みます。3月12日のブログでもご紹介した,あの昭和の香りのするスナックです。油断すると,たまにゴキブリが「こんにちわ」と挨拶に来る店です(笑)。でも,気の良いママで,お元気でいつまでも私たちのたまり場を維持してもらいたいものです。
さて,最近何かの拍子に知ったのですが,たけし軍団の玉袋筋太郎というお笑い芸人さんは,とにかくスナックという存在そのものそしてその雰囲気,文化が好きで,一般社団法人全日本スナック連盟を設立し,同連盟の会長さんとしてスナック文化の啓蒙活動を行っているそうです(笑)。彼は「浅草キッド」というコンビを水道橋博士さんと一緒に組んでおります。正直,水道橋博士さんについてはあまり良い印象はありませんが,この玉袋筋太郎さんはさわやかな江戸弁でしゃべり,明るくてそれでいて折り目筋目はしっかりしていそうだし,何となく良い人っぽくて好印象でした。
そうですか,全日本スナック連盟の会長さんですか(笑)。スナックをこよなく愛好するその気持ち,分かるような気がします。スナックへ行く時にはすでに腹ごしらえも終わり,酒もそこそこ入り,みんな気分良く入店しますからね。そこでは談論風発,冗談ばっかり,そして歌唱の巧拙は抜きにして楽しくカラオケで歌いますからね。私の行きつけのそのスナックでは,何と将棋も楽しめます(なお私は,仲間内では「名人」と呼ばれております)。
ところで,玉袋筋太郎さんの芸名の由来を知って思わず笑っちゃいました。もう大分昔のことですが,たけし軍団の中で弟子の芸名を付けるための宴会が催され,彼は最後の方になってしまい,売れ残りの芸名の中から選択せざるを得ない状況に追い込まれたようです(その芸名候補はいずれも北野武師匠考案にかかるものだったようです)。その時に残った芸名というのは僅かに3つだけで,「シロマティ」,「蟻の門渡哲也」,「玉袋筋太郎」でした。
こ,これは究極の選択です(爆笑)。
私なんかは熱烈な読売巨人軍のファンですから,かつて4番を打っていたウォーレン・クロマティのことはよく知っていますし,ホームランを打って1塁ベースを踏んだ後のあのガッツポーズは忘れもしません。でも,クロマティをもじった「シロマティ」では,巨人ファン以外にはそれほどのインパクトはなく,一生名乗る芸名としてはどうかと思います(その意味では,日本国の内閣総理大臣を長期にわたって務めた佐藤栄作氏の氏名をもじった,俳優の佐藤B作さんは特に高齢者にはインパクトがあるでしょうね)。
次に,「蟻の門渡哲也」というのはやはり論外でしょう。部位が部位だけに,あの名優渡哲也さんに対して失礼です。
こういった消去法で,彼は究極の選択の結果として「玉袋筋太郎」を選んだのです。しかしこれも相当に勇気がいる行為であり,今となっては英断でした(笑)。ご本人の当時の心境が知りたいものです(笑)。さて,一説によると,名付け親の北野武さんも,そしてご本人の玉袋筋太郎さんも,あの公共放送局であるNHKの放送において,ちゃんと正式な芸名である「玉袋筋太郎さん」と呼び上げられたり,表示されるのを悲願としていたようです。NHKと言えば,英国でいえばBBC放送に相当しますものね(笑)。
でもさすがに格調高いNHKとしても躊躇,逡巡があったのか,その後はなかなか正式な芸名を表示せず,「玉ちゃん」などとお茶を濁して表示していました(笑)。
しかしながら,その悲願はとうとう平成24年2月5日に放送されたNHK佐賀放送局のローカルニュースで達成されました!(笑)嬉野温泉で開催された「全国スナックサミット」のニュースを読み上げるアナウンサーが「玉袋筋太郎さん」と画面上のテロップとともに,この名前をちゃんと読み上げてくれたのです(笑)。ご本人も後日この悲願の達成を誇らしげに語っております。
何だか,今夜もまたスナックで飲みたくなっちゃいましたね(笑)。
割と長めの連休も終わりました。若干の連休ボケも手伝って,本日もとりとめのないお話をさせていただきます(笑)。
まず,4月2日に起こった左足中指の骨折については,その後順調に骨もくっつき(癒合し),ほとんど普通に歩くことができるようになりました。その証拠に,この連休中にゴルフを3ラウンド行い,スコアが戻ってくるのにはもう少し時間はかかるものの,早くも1か月でゴルフができるようになったのです。本当にありがたいことで,「日にち薬」とはよく言ったものです。
5月3日には日帰りで東京へ行きました。その用向きの具体的な内容は内緒ですが,東京駅に着きましたら,いつものように八重洲地下中央口から少し行った所にある旭川ラーメン「番外地」で私の定番の塩バターコーンラーメンをいただきました。東京へ行った時には必ずといってよいほどここを訪れるようになり,もう20数年になります。
いついただいても本当に美味しいラーメンです。そしていつもの女性店員さん,少し窶れた感はありますが,綺麗な方で優しい中にもテキパキした接客で,これもありがたい・・・。「一つカウンター席が空いてますので,こちらへどうぞ。」と優しく招いてくれました。シャイな私はこの店のカウンター席が好きなのです。
さて,この日の本題となる用向きを終えて(感動をいただいて),帰りの新幹線(のぞみ)の出発時間まで2時間ほどありましたので,これも定番のコースになっている銀座の山野楽器でクラシック音楽のDVD探しをしました(上野の鈴本演芸場で落語を楽しむ時間的余裕はもちろんありません)。
時間的に少し焦りはしましたが,満足のいくDVD2枚の買い物ができました。1枚目は,ピアニストとして世界的に高い評価を得てきたあのマウリツィオ・ポリーニのインタビューを交えた,そしてこれまでの足跡を辿った音楽DVDです。1960年,18歳でショパン国際ピアノコンクールでの優勝シーンも観ることができますし,この時の審査員であったアルトゥール・ルービンシュタインの勇姿も拝見できます。ポリーニの生演奏については,私も30代の時に上野の東京文化会館で2度鑑賞できましたが,早いものでポリーニももう今年で76歳なのですね。もう日本に来演することはないのかしら。
もう1枚の音楽DVDは,フランスで活躍した往年の名ピアニストたちの懐かしい演奏が盛りだくさんのものでした。これも満足のいくものです。ヴラド・ペルルミュテール,イヴォンヌ・ルフェビュール,ロベール・カサドシュなどの演奏です。どれもこれも素晴らしい。
イヴォンヌ・ルフェビュールという女流ピアニストについては,当時はヨーロッパ最高の女流ピアニストとの評価が高かったのですが,教育分野の方に力を入れ,演奏活動は一時的なものにとどまったという事情がありますので,その演奏場面の映像に接することができるこのDVDは貴重です。このDVDで何を演奏していたかというと,ベートベンのピアノソナタ第31番です。いやあ,ベートーベンのピアノソナタ,特に後期は素晴らしいですね。この第31番のフーガの部分は感動ものです。このルフェビュールは教育分野に力を入れたということですが,彼女の門下には,あのディヌ・リパッティ,そしてサンソン・フランソワなど錚々たるピアニストがおります。
それにしても良い買い物ができました。