本日のブログのタイトルも,「雑感」しかありません。暑くて,暑くて思考が散漫になり,話題の選択や文章そのものにまとまりというものが全くないからです(笑)。
暑い夏になると,私は昔からカップかき氷「サクレ レモン」(フタバ食品)をよく食べます。好きなのです。ほら,かき氷の上部にレモンの輪切り一枚がセットされているやつです。アイスクリームよりもこっちの方がさっぱりしていて,口当たりも良く,昔から食べております。でも,先日のニュースで見たのですが,特に酷暑日が続いているこの夏,「サクレ レモン」が品薄で製造が追いつかず,販売が一時休止となってしまいました。断腸の思いです(笑)。何としても販売の再開が待たれます。
でも,そこはそれ,うちのカミさんがスーパーで大量に仕入れてくれており,今でも我が家の冷凍庫は「サクレ レモン」がゴロゴロしております(笑)。本当に,私にとっては過ぎた女房です。
さて,江戸時代の国学者・神道家,平田篤胤先生という人は,本当に面白い著作をものされるものです。産経新聞の書評で衝動買いしたのが「仙境異聞」(平田篤胤著,子安宣邦校注,岩波文庫)という特異な本です。恐いもの見たさに読みました。この本のブックカバーにはこの本の紹介として次のような文章が記されています。
「文政三年、浅草観音堂の前にふいに現れた少年寅吉。幼い頃山人(天狗)に連れ去られ,そのもとで生活・修行していたという。この『異界からの帰還者』に江戸の町は沸いた。知識人らの質問に応えて寅吉のもたらす異界情報を記録した本書は、江戸後期社会の多層的な異界関心の集大成である。」
修験者,天狗に厳しく躾けられながらも山奥での生活を送り,様々な体験をしたという少年寅吉。江戸の知識人らの好奇心からくる様々な質問に対し,大人顔負けの回答を次から次にしていくのです。その個々の答えがまことしやかであり的確そうで,そして面白いこと・・。それにしてもこの岩波文庫というのは芸域が広いですな。いろいろなジャンルにまたがっています。常々もう一度読みたいと思っている「忘れられた日本人」(宮本常一著)という本も岩波文庫です。
日本ボクシング連盟の山根明という人は,会長を辞任するとはいうものの,いわゆる「奈良判定」などなど,相当に問題のありそうな人物ですし,人相の悪さは,学校法人日本大学の田中英壽理事長と双璧ですね。この二人を見ていると,人は見かけで判断してもよさそうです(笑)。山根さんと田中さんといえば,お笑いコンビのアンガールズも山根さんと田中さんです。アンガールズの場合は「キモカワ」(キモイけどカワイイ)と言われておりますが,山根明という人と田中英壽という人は,「キモカワ」をもじって「キモコワ」と言われているようです(笑)。
少し前のことになりますが,BS放送で「座頭市」(大映)の映画をやっておりました。勝新太郎,本当に味のある名優だと改めて思いました。座頭市は他にもいろいろな人が演じておりますが,やはり座頭市と言えば勝新太郎ですね。正にはまり役ですし,その演技力,役者としての魅力に思わず引き込まれてしまいます。子どもの頃に見た映画で,やはり勝新太郎の「兵隊やくざ」シリーズも面白かったなあ・・。本当に魅力のある役者です。
座頭市のことを調べておりましたら,あの作家・子母澤寛に行き当たりました。というのも,この「座頭市物語」というのは,子母澤寛が1948年に雑誌「小説と読物」に連載した掌編連作「ふところ手帖」の1篇「座頭市物語」が原作だったのです。子母澤寛は私が大好きな「新選組始末記」,「新選組異聞」などの作者であり,聞き書きという手法でこれらの作品を生み出したのですが,この「座頭市物語」も概ね聞き書きによるものです。江戸時代に活躍した房総地方の侠客である飯岡助五郎について取材するため千葉県佐原市を訪れた際に,土地の古老から飯岡にまつわる話の一つとして、盲目の任客座頭の市の話を聞き,僅かに語り継がれていた話を基に記したと,後年,子母澤寛自身が語っているのです。
すみません。本日も取り留めのない話と相成りました。