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弁護士ブログ

2019/01/30

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メロディアスという言葉は,「旋律的な」とか「旋律の美しい」といったような意味です。先日,たまたま自動車を運転して出張先から帰る途中,ラジオを聴いていましたら,フランシス・プーランクが作曲した「即興曲第15番-エディット・ピアフを讃えて」という曲に出くわしました。

 

それがとてもメロディアスな佳い曲でした。何度も何度も繰り返し聴いてみたくなるような魅力的な曲です。いまどきは本当に便利になりましたね,ユーチューブで「プーランク」,「即興曲15番」とキーワードを入れて検索すれば,すぐにどんな曲なのか確かめることができますもの。

 

メロディアスな曲と言えば,プーランクより一世代前の,やはりフランスの作曲家エリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴー」という曲も割と有名で旋律的な曲です。フランスの作曲家の作品は,ドイツの作曲家作品のような重厚さがなくても洒脱で洗練された名曲も多いと思います。モーリス・ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」とか「古風なメヌエット」とかは大好きです。そしてフォーレの「シチリアーノ」も。シチリアーノ(ナ)つながりで言いますと,これはイタリアの作曲家ですがレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲 シチリアーナ」,これがまた極めて旋律的な佳い曲なのですよ・・・。

 

ついでと言っては何ですが,メロディアスな曲で私自身すぐに思いつくのが,ラフマニノフの「ヴォカリーズ」,そして交響曲第2番の第3楽章がこれまた素晴らしいと思います。

 

月末で随分疲れてもおりますので,本日は途方もなくとりとめのない文章となってしまいました(笑)。どうやら疲れておりますと,癒しを求めて旋律の美しい,優しい曲を聴きたくなるようですし,文章も散漫になるようです。

 

本日の文章の最初の方にエディット・ピアフが出てきました。いつだったかの土曜日,いつものように自宅で晩酌をしておりますと,「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」という映画をテレビでやっていました。思わずそのままビールを飲みながら観ておりましたら,フランスの名優ジェラール・ドパルデューが出ておりました。本当に懐かしいと思いました。ただその役柄は,ナイトクラブのオーナーであるルイ・ルブレーの役で,まだスターダムにのし上がる前の原石のようなピアフを見い出し,自分の店で歌わせるというものですが,すぐに殺されてしまいます。

 

あれほどの名優なのに,あっけない出番で少し物足りない感じがしました。ずいぶん年をとったなという印象でしたが,このドパルデューという俳優は凄い芸歴です。1983年に公開されたアンジェイ・ワイダ監督の「ダントン」という映画を当時私も映画館で観たのですが,彼はダントン役で迫力のある演技で好演しておりました。これは凄い役者だと思ったものです。もちろんその後もフランスで活躍していたようです。

 

ところが数年前でしたか,新聞か何かでドパルデューがロシア国籍を取得したという情報に接し,「あれっ?」と首を傾げた記憶があります。どうやら納税をめぐる当局とのトラブルが原因のようです。また,ウィキペディアの記載によりますと,2018年の9月,北朝鮮の建国70周年記念行事のころ,彼が北朝鮮に滞在しているのをフランスのメディアから目撃され,記者の質問には一切答えなかったという情報もあります。あれっ?この名優は一体どうしちゃったのでしょうか(笑)。

 

私も確かに重税感はございます(笑)。でもこの日本国は世界でダントツに素晴らし国だと確信,実感しておりますので,だからといって他国の国籍を取得しようなどと大それたことは全く思いもしません。

 

本当にとりとめのないことばかり書いてしまい,誠に相済みません。ご静聴ありがとうございました(笑)。

2019/01/25

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今が一年中で最も寒い季節なのでしょうか。二十四節気「大寒」の真っ最中です。うちのカミさんは,まだ朝も暗いうちから寝床を出て,いつものように美味しい朝食を作ってくれます。改めて考えてみますに,本当にありがたいことです。日課としてうちのカミさんは午前6時10分に起床し,私は午前7時の起床であり,不肖私めは50分間近くも暖かい布団の中でぬくぬくと過ごしている訳です。もっと家事の分担をしなければと,「心の中では」思っております(笑)。感謝,感謝。

 

さて,3日ほど前になりますが,自宅に寒中見舞いが届きました。寒中見舞いというのはこれまであまりいただいたことがなかったので,誰からだろうと思いました。実はそのはがきは,もう十数年前に私が勤務していたある法律事務所で一緒に仕事をしたことがある女性(事務員のKさん)が,がんで亡くなられたことを知らせる,ご両親からの丁寧な文面の寒中見舞いだったのです。

 

私は大変なショックを受けました。Kさんは確かまだ40歳代半ばだったと思うのですが,昨年4月に鬼籍に入られたことを知らされたのです。私が独立して自分の事務所をもった後も,Kさんとは毎年年賀状の交換はしておりましたので,そうとは知らずに今年も年賀状を送ってしまったのでした。

 

思い起こせばKさんという人は,割と物静かで感情を適切にコントロールでき,責任感が強く,とても真面目な人でした。私が独立した後,私はKさんを含め,やはりかつての法律事務所で一緒に仕事をしたことがある女性事務員さんらを誘って4名で楽しい夕食を共にしたことが2,3度ありました。そのような時に私は,普段職場でとても忙しそうにしている彼女らに対し,趣味のことやよもやまの世間話だけでなく,自分の体験から「決して無理はしない。」,「人からの評価を過度に気にしない。」などといったアドバイスめいたことをした記憶があります。Kさんはとても律儀な人で,そんな楽しい会食からちょっと時間が経った日に,思いがけずお菓子だったと思いますが御礼の品などを贈ってくれたりもしたものです。

 

このKさんという女性は,もちろん人から好かれ協調性もありましたが,その一方で自分の世界というものをしっかり持っている人で,ランチの時間帯はいつも一人で少し遠出をしてでも行きつけのスターバックスで過ごしていたようです。私もたまにスターバックスに向かうKさんの姿を遠巻きに見かけることがありました。今となっては懐かしい思い出です。

 

古巣のスタッフに聞けば,Kさんは一昨年の春ころに体調を崩し,ゴールデンウィーク明け頃からは病気療養し,ほどなくしてその職場を退職されたとのことでした。亡くなったのが昨年の4月ですから,一年弱の闘病生活だったのでしょう。私はそんなことは全く知りませんでした。そんなことならば,Kさんの元気なうちに先ほどのような数人の楽しい会食を,たまの頻度でいいから続けておけばよかったと悔やまれます。

 

昨年のお正月にKさんからいただいた年賀状を見つけ出しました。そこには「元松先生 大変ご無沙汰しております。先生ご家族みなさまにとってすばらしい一年になりますようお祈り申し上げます。」との暖かいメッセージが手書きで添えられておりました。亡くなる4か月ほど前のメッセージで,体調のすぐれない中で,そしてどんな思いで書いていただいたかを思うと,涙が止まらずどうしようもありませんでした。心からご冥福をお祈りいたします。合掌。

 

「無常」とは「常が無く,続かないこと」をいいますが,世の無常を改めて思いました。

 

「死期は序を待たず。死は、前よりしも来たらず、かねて後ろに迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟遙かなれども、磯より潮の満つるが如し。」(徒然草第155段)

 

死期(臨終の時)は順序を待たない。死は必ず前の方からやってくるものとは限らず,いつの間にか人の背後に迫っているものだ。人は誰でもみな,死というものがあることは知っていても,死というものが急に訪れるとは思わずに待っているうちに,それは不意にやってくる。ちょうどそれは,干潟が沖の方の遙か先まで続いているから安心と思っていても,よく見れば足もとの磯の方から急に潮が満ちて来ているようなものである。

 

徒然草のこの段のこの箇所の大意は,おおよそそのようなものですね。明日という日がごく当たり前のように来るんだと安易に考えるのではなく,やはり悔いの残らないように毎日を大切に過ごしていくほかないのです。

2019/01/18

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冬至は過ぎ,だんだんと日が長くなりつつあるのは実感できますが,まだまだ寒い日が続いております。予報によると,この冬最大級の寒波が迫っているとのことでもあります。みなさん,風邪など召されませんように。ご自愛をお祈りいたします。

 

さて,先日疲れ果てて夜帰宅しますと(その日はうちのカミさんはスポーツジムで汗を流す日でした),何やら留守電が入っておりました。何だろうと思って再生してみますと,何と,市の担当者(女性の声)から,私に対して「無料健康診断を受診してください,有料の検査項目も安くなっております,既に郵送させていただいた受検票を使用して期限までに是非受検をお願いします」といった趣旨のメッセージでした。

 

私はこのメッセージを聞いてその時つくづく思いました。「日本国というのは本当に良い国だなあ。この国生まれて本当に幸せだな」と・・・。国や地方自治体としては,不健康な人を増やさない,医療費等の社会保障費の増大を可及的に抑制しなければならないとの判断なのでしょうが,何やら私の健康を心配してくれているようで,何か幸せな気分になってしまったのです(笑)。日本は助け合いの精神で,随分昔から医療も年金も国民皆保険です。公的扶助もあります。セーフティーネットというものがあるのです。どこぞの国は世界第2位の経済大国を標榜してはいますが,セーフティーネットは極めて不十分で,怪我や病気をしても前払いでないと医療すら受けられない体たらくです。大気汚染や水質汚濁は看過できず,所得格差という面でそのジニ係数は0.6を超えているとも言われています。

 

話は変わりますが,先日ゴルフでご一緒した方の話では,ある所でサイフを無くし,そのサイフの中には現金5万円くらいと複数のクレジットカード等が入っていたそうです。ところが,拾い主がちゃんとすぐに届けてくれ,無くしたままの状態でその方のところに戻って来たとのことです。私はこういった話を,以前にも私の甥の体験として聞かされたこともありますし,知人からも聞かされたことがあります。そのような国なんですね。日本という国は。ありがたいことです。

 

またまた話は変わりますが,私は昭和天皇の御製ですごく好きな歌があります。これは終戦の翌年1月の歌会始の際にお作りになった次の歌です。

 

「降り積もる 深雪(みゆき)に耐えて 色変えぬ 松ぞ雄々しき 人もかくあれ」

 

松の木は深い雪におおわれても,その緑の色を変えもせずじっと耐えている。この松の木を日本人にたとえ,今の苦しみを耐えて再び隆盛とならんと鼓舞している歌なのです。本当に佳い歌ですね。私は大好きなのです。

2019/01/08

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みなさま,新年あけましておめでとうございます。本年もみなさまにとって良い年になりますように,心から祈念いたしております。

 

さて,1月4日には早速ゴルフに行ってまいりました。約2か月半ぶりだったので少し不安でしたが,案の定でした(笑)。前半はバーディーを取るなどしてとても良い調子だったのですが,後半崩れました。休憩中にビール中ジョッキを飲み,タコの唐揚げなどを食べてふざけていたから,罰が当たったのだと思います(笑)。

 

それにしてもキャディーさん,本当に綺麗だったな。ああいうのを美人というのだと思います。一緒にラウンドしたOさんは,実は同じゴルフ場で年末12月29日にもラウンドしたそうですが(この日は私も予定していたのですが,名古屋で雪が積もった日だったので取りやめました),そのOさんの話では,その日の別のキャディーさんも本当にお綺麗だったそうです。一説によると「まるで楊貴妃のよう」だったそうです(笑)。

 

「楊貴妃見たことがあるんかい!」とツッコミを入れたくもなりましたが,そのゴルフ場は私もこれまで数え切れないほど行ったのですが,確かに綺麗なキャディーさんが多いと思います。

 

ところで,年末年始は読書もいたしました。その中で「これは凄いわ!」と思わず声を上げた素晴らしい本に出くわしました。この本は今も読んでいる最中で,昨日までに40%ほど読んだところですが,「東京裁判で真実は裁かれたのか?-パール判事の日本無罪論(判決書第4部)を現代に問う」(都築陽太郎著,飛鳥新社)という本です。

 

戦勝国史観の押しつけなど,心ある者の間ではその欺瞞性が声高に叫ばれている東京裁判・・・。この本は正に東京裁判史観を植え付けられ,現在もそれから覚醒していない日本国民に問いかける名著です。警世の書です。この本は500ページを超え,しかも各ページ小さな文字で上下二段組みになっておりますので,実際には1000ページ分を超す大著です。著者の都築陽太郎氏は同書の中で「東京裁判の虚構に飽き足りない人々よ、来たれ!真理はここにこそ、ある。」と呼びかけているように,日本国民をいわゆる東京裁判史観(自虐史観)から覚醒させ,真実への到達に裨益する本です。日本国民必読の書と言えるでしょう。さあ,みなさま,早速書店へ!

 

新年早々,私もおしゃべりし過ぎるのもどうかと思いますので,この本の中でパール判事が昭和27年11月6日の広島高裁,弁護士会での歓迎会で発言された内容の一部が引用されておりますので,それを以下にご紹介して本日は筆を置きます。

 

「・・・要するに彼らは、日本が侵略戦争をおこなったということを、歴史にとどめることによって、自己のアジア侵略の正当性を誇示すると同時に、日本の過去18年間の一切を罪悪であると烙印することが目的であったにちがいない。東京裁判の全貌が明らかにされぬ以上、後世の史家はいずれが真なりや迷うであろう。歴史を明確にする時が来た。そのためには東京裁判の全貌が明らかにされなくてはならぬ。・・・これが諸君の子孫に負うところの義務である。」

 

「わたくしは1928年から45年までの18年間の歴史を2年8ヵ月かかってしらべた。とても普通では求められないような各方面の貴重な資料をあつめて研究した。この中には、おそらく日本人の知らなかった問題もある。それをわたくしは判決文の中につづった。このわたくしの歴史を読めば、欧米こそ憎むべきアジア侵略の張本人であることがわかるはずだ。しかるに、日本の多くの知識人は、ほとんどそれを読んでいない。そして自分らの子弟に『日本は犯罪を犯したのだ』『日本は侵略の暴挙を敢えてしたのだ』と教えている。満州事変から大東亜戦争勃発にいたる真実の歴史を、どうかわたくしの判決文をとおして充分研究していただきたい。日本の子弟がゆがめられた罪悪感を背負って、卑屈、退廃に流されてゆくのを、わたくしは見過ごして平然たる訳にはゆかない。」

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