暑いですね。体調管理の難しい季節ですが,みなさまご自愛をお祈りいたします。
さて,あれだけ2位以下に大差をつけていた我が栄光の読売巨人軍がDeNA(横浜)に0.5差まで迫られた時には,私としてはまたまた今年のジャイアンツを諦めようとしておりました。でも,再び盛り返してきましたね(笑)。5年ぶりのペナント制覇に向けて,もう寄り道などしてはいけません。
それにしても最近思うのは,若い頃に比べ,巨人の勝敗に対する私の感情面での振幅が激しくなっていることです。会合や会食の最中でも,こっそりスマホを覗いては巨人戦の途中経過を気にしますし,巨人が負けるととても気分が悪い(笑)。巨人が勝つと料理も酒も美味い。若い頃はそうでもなかったのですが,最近では,巨人の勝敗結果が私の感情面に及ぼす影響というものが大きくなっております(笑)。セ・リーグについては,4年前がヤクルト,ここ3年はいずれも広島が制覇しておりますので,やはりもうそろそろ巨人が優勝しなくてはならないのです。そうでなければ日本国が元気になりません(笑)。
暑い夏といえば,1998年の夏,巨人軍の長嶋茂雄監督が男としてのケジメをつけて丸坊主になった事件を覚えておいででしょうか。そう,当時巨人の主力として活躍していたバルビーノ・ガルベスという投手が,7月31日の巨人阪神戦でタイガースに打ち崩され,そして主審のボール判定にブチ切れてしまい,主審に向かってボールを投げ付けて退場になった事件がきっかけでした。
0-5とリードを許していた巨人のピッチャーはガルベス。もうこの時点で相当イライラしていたのでしょうね。6回裏の阪神の攻撃,先頭打者のルーキー坪井智哉を2ストライクまで追い込み,決めにいった内角ギリギリの球を橘高主審はボール判定。ガルベス,超不満そう。結局,5球目のチェンジアップを坪井にホームランされ,ノックアウトを食らいました(0-6)。
投手交代を告げられた後も,ガルベスは主審に対してスペイン語で悪態をつき(彼はドミニカ共和国出身),清原や元木といったチームメイトや長嶋監督が彼を宥めて一旦は落ち着いたように見えたのですが,彼は何と自軍ベンチ前で振り返ると手にしていたボールを主審に対して投げ付けたのです。その後も,あの長嶋さんが現場で体を張ってもみくちゃになりながら必死で止めておりました(笑)。勿論,ガルベスは即刻退場処分。
この対阪神3連戦の3戦目は8月2日でしたが,この試合も両チームの死球合戦があり警告試合になり,翌3日には巨人・阪神連名でファンあての謝罪文が出され,あの長嶋さんが坊主頭になって男のケジメをつけたという訳です(笑)。
それにしても,「平成プロ野球死亡遊技」(中溝康隆著,筑摩書房)という本はメチャクチャ面白いですよ。この本は絶対に買って損はありません。「ああ,そんなことがあったなぁ。」という感じで,とても懐かしいし,内容も正確でとてもディープです(笑)。340ページくらいの本ですが,面白すぎてすぐに読めちゃいます。
ガルベスという投手も巨人入団の初年度は16勝を挙げ,翌年も12勝しており,長嶋さんを丸坊主にしたことを差し引いても,ジャイアンツに貢献したことは間違いありません。在籍中46勝しておりますから。
それにしても,日本酪農乳業協会というのもなかなかのくせ者ですね。カルシウム不足なのか,すぐにイライラするガルベスを皮肉り,彼を牛乳の宣伝(CM)に登場させ,牛乳を飲ませた上で,「カルシウム フソクシテイマセンカ」と言わせ,ちゃっかり牛乳の宣伝をしているのですから(笑)。また,ガルベスという投手はとてもバッティングが良かったのです。在籍中彼は,投手でありながら本塁打を10本も打っていますし,その中には満塁ホームランもあり,横浜では何と場外ホームランまで打っております(笑)。冗談じゃないけど,巨人の小林捕手よりもよっぽどバッティングセンスがあります。