いよいよ明日は大晦日です。本当に時間の経つのは早く,年齢を重ねるたびにそう実感します。ある会合でスピーチした方が,ジャネーの法則に言及しておりました。ジャネーの法則とは,19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネが発案したもので,主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く,年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明したものです。家族で元旦に新年のあいさつをし,お屠蘇をいただきながらおせちをつまみ,お雑煮でしめたのはついこの間のことのように感じるのですが,明後日にはもうその再現です(笑)。本当に時の流れは早いものです。
年末に2日続けてゴルフをしました。いずれもまあまあのスコアで,特に2日目は99で回り(パー74のコース),1年の締めくくりとしては上出来,上機嫌です。最近は100を切るのが難しくなっているのです(笑)。来年こそはコンスタントに100を切りたいと思います。
さて,話は変わりますが日本国の外交面では今年もいろいろなことがありました。その中でも日韓関係は戦後最悪とも評価されております。韓国の文在寅政権はもはや確信的に反日政策をとっており,いわゆる慰安婦問題における日韓合意は破棄されたも同然ですし,いわゆる徴用工問題では日韓請求権協定の存在にもかかわらずこれを反故にしたのも同然です。
それでもこの文政権というのは,韓国内ではいまだに5割弱の支持率を維持しているというのです。考えてみれば,このように反日が国是のような国はどのようにして出来上がったのかといえば,やはりこの国(韓国)における歴史教育でしょう。そしてその歴史教科書の内容たるや,史実とは乖離し,捏造,歪曲のオンパレードなのですから,民族を挙げての反日となるのも無理はないのです。
そんな中で,先日,「反日種族主義-日韓危機の根源」(李栄薫編著,文藝春秋)という本を読んでみました。これらは韓国の学者数名が書いたものですが,内容的には史実に忠実で,誠実に記述されています。この本は韓国内で出版され,邦訳もされたのですが,彼らとしてもこの本を韓国内で出版するには相当な勇気を必要としたことでしょう。
韓国の歴史教科書では,日韓併合条約が締結された1910年から大東亜戦争終結の1945年までの間,日本により土地,食糧,生命,姓名などが奪われたとする,いわゆる「七奪」といったものをはじめ,あまたの真っ赤な嘘が国民にすり込まれています。でも,この「反日種族主義」という本は,学者によって第一次史料に依拠して誠実に記述され,したがって説得力もあります。韓国の市民もこのような真実を語る本に接すれば,日本に対する見方も少なからず変わってくるのではないでしょうか。この本が韓国内でどのくらい売れているのか気になるところです。この本がどのような内容なのかをほんの少しでも分かってもらうため,プロローグの一節を引用してみましょう。
「韓国の民族主義は、西洋で勃興した民族主義とは別のものです。韓国の民族主義には,自由で独立的な個人という概念がありません。韓国の民族はそれ自体で一つの集団であり、一つの権威であり、一つの身分です。そのため、むしろ種族といった方が適切です。隣の日本を永遠の仇敵と捉える敵対感情です。ありとあらゆる嘘が作られ広がるのは、このような集団心性に因るものです。すなわち反日種族主義です。これをそのままにしておいては、この国の先進化は不可能です。先進化どころか後進化してしまいます。嘘の文化、政治、学問、裁判はこの国を破滅に追いやることでしょう。そのような危機意識を持ってこの本を読んでいただきたいと思います。この本は、体当たりで反日種族主義、その巨大な文化権力に突進します。」(24頁)
よくぞ勇気を持ってこのような本を世に問うたものです。天晴れです。
さて,今年もあと僅かです。このブログの更新回数が少なかったのは心残りですが,来年はねずみ年ですから,マメに更新したいと思います。今年一年,ありがとうございました。みなさん,よいお年をお迎えくださいね。
休日の昼間,いつものように自宅の居間でボサーッとしていましたら,宅急便で書籍が届きました。「あれっ?ここんとこ,通販で何か本を頼んだ覚えはないけど。」と思って開封してみましたら,「いちばんわかりやすい麻雀入門」(横山竜介著,西東社)という本でした。
私の交際範囲にもやはりいろいろとありますが,気の置けないあるグループの間では,私に対し,「麻雀を覚えろ。」といった圧力が最近高まっておりました。ある飲み会の席で,私がつい前向きの発言をしたことがあったのですが,するとすぐに,さきほどの麻雀の入門書が届いたという訳です。
突拍子もなく私の自宅にこの入門書を送り,プレゼントしてくれたのは仲間のUさんです。実は気の置けない仲間には,このUさん,Hさん,Tさんなどがいるのですが,行きつけの昭和の香りがするスナックのボックス席ではいつもお酒を飲みながら(時にはカラオケを歌いながら),将棋を指すことが多いのです。
彼らとのこれまでの将棋の戦績は,概算ですが,対Uさんには70勝10敗,対Hさんには110勝3敗,対Tさんには40勝1敗といった感じです(笑)。つまり将棋の世界では私が完膚無きまでに他を圧倒し,傲然と君臨している状況です。反感すら買っている現状でしょう(笑)。
このような背景事情の下で,私も麻雀の世界に半ば強引に招き入れられたのです。Uさんらが麻雀の入門書を自宅に贈ってくれてまで私を麻雀の世界に招じ入れてくれた本当の動機は分かりません。善解すれば,仲間として愛してくれてさらに交流の場を広げようとしてくれたとも言えます。他方,悪く取れば,普段将棋でボコボコにされているから,せめて麻雀の世界では私をボコボコにしてやろうと・・・(笑)。
私は前者だと信じております。それに,将棋の世界は平手(ハンディなし)でやる場合には完全に棋力が物を言いますが,麻雀の世界は配牌による運が7割支配するとも言われていますので,配牌が良ければ超初心者の私でも上がれる訳です。現に,この前の麻雀大会では私でも4回ロン上がりできました。
それにしても,確かに麻雀というゲームはよくできたゲームだと思いますね。やってみると面白いです。イーペーコー,サンショク,チャンタ,チートイツ,三アンコー,大三元などなど,これから役を覚えていかなければならない段階ですが,ポンとかチーをしたらリーチをかけることができないことは私にも分かります(笑)。
ついに私もこの歳になって初めて麻雀の世界に足を踏み入れることになりました。まあ,ゴルフと一緒でプレー・ファースト,つまり牌を捨てるのはスピーディーにやりたいと思っております。この前なんかは,スピーディーにやり過ぎて,本来リーチをかけることができたのに,大切な牌を捨ててしまったことがありましたが(笑)。
昨夜見た月は満月に近く,とても見事な月でした。思わず見とれてしまいました。でも今年の冬はインフルエンザの流行が例年より早く,患者数も多いようです。寒くなり,体調管理が難しくなっておりますが,みなさん風邪などをめされませんように。
名古屋グランパスの今シーズンは,私を含め応援者としても,そしてサポーターとしても相当に不満を感じているのではないでしょうか。シーズン途中で監督が交代し,交代したこと自体は評価できるものの,後任のマッシモ・フィッカデンティ監督の戦術というのは,素人目に見ても明らかに前任の風間監督のそれとは正反対のようです。真逆といってもいい(笑)。ボール保持率も低下しているし,シュート数も少なくなっており,かなり守備的な戦術のように見えます。
まあ,前任の監督の時代は守備が「ザル」で,それだけはどうにも腹に据えかねていたので,現在の姿,すなわちまずは守備というスタイルは間違ってはいないと思います。あとはどれだけ攻撃の形を作っていくのかというところでしょう。やはり負けたくはないですからね。監督交代後の試合を観ておりましても,戦術の浸透や攻撃の組立はまだまだといったところですが,来シーズンに期待したいと思います。
ハッキリ申し上げて,私は来年の中国の習近平国家主席の国賓としての招待には大反対です。それに安倍首相の「現在の日中関係はとても良好な関係にある。」といった趣旨の発言には強い違和感を覚えてしまうのです。「気は確かですか。」といった感じです。
訳の分からない容疑で,しかも説明もなく日本人が不当に中国内で身柄拘束され続けているのですよ。しかも尖閣諸島においては今年に入って30回も何隻もの中国公船が領海侵犯を繰り返しているのですよ。そしてご存知のように新疆ウイグル自治区ではウイグル人が100万人近くも強制収容所に「学習」や「職業訓練」などと称して収容されており,ウイグル人だけでなくチベット人に対する人権弾圧は看過できない状況です(チベット人の焼身自殺は後を絶ちません。)。
産経新聞の報道によりますと,トランプ政権はなぜ最近,中国の人権弾圧への非難を激しくしているのかについて,10月末のマイク・ポンペオ国務長官の演説がその理由を説明しております。
「米国はこれまで中国共産党政権の人権弾圧とその基礎となるイデオロギーの民主主義陣営への敵対性を過小評価してきた。米中間の諸課題は,もはやそのイデオロギーの基本的な相違に触れずには論じられない。」
そんなこんなで,米国議会の下院では「ウイグル人権法案」が可決しましたし,その前には「香港人権法案」が上下両院でそれぞれ可決され,トランプ大統領も署名しました。同様に,最近ではEUでも米国と同様に中国における人権弾圧,知的財産権の侵害,国際的なルール無視の状況に厳しい姿勢を示し始めています。
そうすると,中国共産党の最高指導者である習近平を国賓として招くことを喜々として言明している安倍政権の姿勢は,現在の米国の政策などとは正反対であり,そのような日本の対中政策は,米国の対中姿勢への妨害とも評価されかねません。
何よりも私が懸念するのは,中国共産党による皇室の利用です。国賓として招かれた習近平は,当然のように天皇陛下に会い,握手までするでしょう。その映像が全世界に配信されることは必定で,そのような映像に接した欧米を始めとする世界中の人たちは,「日本の天皇陛下は,中国共産党のウイグル人,チベット人,香港人に対する人権弾圧を容認しているのかしら。」などといった誤った印象を抱くでしょう。
その意味で,自民党保守系議員のグループ「日本の尊厳と国益を護る会」が,習近平の国賓としての来日,招待に反対する決議文を安倍首相に交付したことはとても評価できますし,この国賓招待については自民党内でも異論があるのは当然だと思います。