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弁護士ブログ

2019/12/13

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昨夜見た月は満月に近く,とても見事な月でした。思わず見とれてしまいました。でも今年の冬はインフルエンザの流行が例年より早く,患者数も多いようです。寒くなり,体調管理が難しくなっておりますが,みなさん風邪などをめされませんように。

 

名古屋グランパスの今シーズンは,私を含め応援者としても,そしてサポーターとしても相当に不満を感じているのではないでしょうか。シーズン途中で監督が交代し,交代したこと自体は評価できるものの,後任のマッシモ・フィッカデンティ監督の戦術というのは,素人目に見ても明らかに前任の風間監督のそれとは正反対のようです。真逆といってもいい(笑)。ボール保持率も低下しているし,シュート数も少なくなっており,かなり守備的な戦術のように見えます。

 

まあ,前任の監督の時代は守備が「ザル」で,それだけはどうにも腹に据えかねていたので,現在の姿,すなわちまずは守備というスタイルは間違ってはいないと思います。あとはどれだけ攻撃の形を作っていくのかというところでしょう。やはり負けたくはないですからね。監督交代後の試合を観ておりましても,戦術の浸透や攻撃の組立はまだまだといったところですが,来シーズンに期待したいと思います。

 

ハッキリ申し上げて,私は来年の中国の習近平国家主席の国賓としての招待には大反対です。それに安倍首相の「現在の日中関係はとても良好な関係にある。」といった趣旨の発言には強い違和感を覚えてしまうのです。「気は確かですか。」といった感じです。

 

訳の分からない容疑で,しかも説明もなく日本人が不当に中国内で身柄拘束され続けているのですよ。しかも尖閣諸島においては今年に入って30回も何隻もの中国公船が領海侵犯を繰り返しているのですよ。そしてご存知のように新疆ウイグル自治区ではウイグル人が100万人近くも強制収容所に「学習」や「職業訓練」などと称して収容されており,ウイグル人だけでなくチベット人に対する人権弾圧は看過できない状況です(チベット人の焼身自殺は後を絶ちません。)。

 

産経新聞の報道によりますと,トランプ政権はなぜ最近,中国の人権弾圧への非難を激しくしているのかについて,10月末のマイク・ポンペオ国務長官の演説がその理由を説明しております。

 

「米国はこれまで中国共産党政権の人権弾圧とその基礎となるイデオロギーの民主主義陣営への敵対性を過小評価してきた。米中間の諸課題は,もはやそのイデオロギーの基本的な相違に触れずには論じられない。」

 

そんなこんなで,米国議会の下院では「ウイグル人権法案」が可決しましたし,その前には「香港人権法案」が上下両院でそれぞれ可決され,トランプ大統領も署名しました。同様に,最近ではEUでも米国と同様に中国における人権弾圧,知的財産権の侵害,国際的なルール無視の状況に厳しい姿勢を示し始めています。

 

そうすると,中国共産党の最高指導者である習近平を国賓として招くことを喜々として言明している安倍政権の姿勢は,現在の米国の政策などとは正反対であり,そのような日本の対中政策は,米国の対中姿勢への妨害とも評価されかねません。

 

何よりも私が懸念するのは,中国共産党による皇室の利用です。国賓として招かれた習近平は,当然のように天皇陛下に会い,握手までするでしょう。その映像が全世界に配信されることは必定で,そのような映像に接した欧米を始めとする世界中の人たちは,「日本の天皇陛下は,中国共産党のウイグル人,チベット人,香港人に対する人権弾圧を容認しているのかしら。」などといった誤った印象を抱くでしょう。

 

その意味で,自民党保守系議員のグループ「日本の尊厳と国益を護る会」が,習近平の国賓としての来日,招待に反対する決議文を安倍首相に交付したことはとても評価できますし,この国賓招待については自民党内でも異論があるのは当然だと思います。

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