好きな曲の旋律が頭の中でグルグル回ったり,ある時何かの拍子に思い出したりすることがあるけど,肝心なその曲名が分からなくて随分歯がゆい思いをするといった経験はありませんか。私が何としてでも,どんな手を使ってでも再び聴きたい曲で,でもその曲名が分からない,しかもそれが数十年来ずっと続いているという曲が3曲ありました。
ところが,インターネットやYouTubeというのは非常に便利ですね。数十年来ずっと好きだったその3曲の名が,ようやく分かりました。スッキリしました(笑)。
その3曲のうちの1曲は,実はインターネットやYouTubeに頼らず,偶然に判明したのです。その曲は,私がまだ中学生から高校生の頃,ふとんの中に入って「今日も一日終わったな。やれやれ。」などと呟きながら,ラジオのスイッチを入れてイヤホンで聞いていたNHK-FMの「夜のしらべ」という番組のテーマ曲です。本当に良い番組で,とても懐かしい。この番組では当時好きだったクラシック音楽の日もありましたし,そうでないジャンルの曲の時もありました。その曲名が数十年間にわたって分からないまま悶々としておりましたら(笑),これは数年前,偶然に車の運転中にラジオで流れてきました。ようやく判明しました。その曲は,ボロディン作曲の弦楽四重奏曲第2番第3楽章「夜想曲」でした。当時はオーケストラ用の編曲で演奏されておりましたが,本当に佳い曲です。懐かしい。夜の番組らしく「夜想曲」でした。
さて,残りの2曲です。これはインターネットやYouTubeの力を借りて数日前に立て続けに判明しました。スッキリしました。そのうちの1曲も,私がまだ中学生から高校生の頃,ふとんの中に入って,やはり「今日も一日終わったな。やれやれ。」などと呟きながら,ラジオのスイッチを入れてイヤホンで聞いていたNHK-AMの「夢のハーモニー」という番組のテーマ曲です。これまた本当に素晴らしい曲なのですが,その曲名が数十年間にわたって分からないまま悶々としておりました(笑)。このままでは死ねないと思い,インターネットで必死に探しました。そうしたら,とうとう判明したという訳です。その曲は,「今宵の君は」という映画音楽です。これもオーケストラで演奏されておりますが,懐かしくて目頭が熱くなりました(笑)。YouTubeにアップされております。
そして最後,3曲目は,ちょうど私が大学受験の冬,毎朝妹が隣の部屋で観ていたテレビ番組中で流れていた曲で,これがまたとても佳い曲で数十年来ずーっと私の頭の中でその旋律がグルグル回ったり,ふっとした時に思い出したり・・・。でも肝心なその曲名が分からない。これについては捜索の手掛かりが全くない(笑)。しかし,手がかりといえば,幸いにも最初の歌詞だけは覚えていたのです。「どうしてあんな子なんか好きになったのかしら」という出だしです。ダメ元で,グーグルで「どうしてあんな子なんか好きになったのかしら」と入れて検索してみました。そうしたら,やはり文明の利器というのは凄いですね。あっという間に分かったのです。あれほど憧れていた曲の名が判明したのです。それは,「あの子」(唄:桜井たえこ,詞:千家和也,曲:すぎやまこういち)という曲で,当時日本テレビ「おはよう!こどもショー」という番組の中で短期間流されていた曲だったのです。この曲は詞も曲も秀逸でねぇ・・。ようやく胸の痞えが消えました。
おかげで現在は,毎夕食の開始時にうちのカミさんと一緒にテレビ(YouTube)で「あの子」という曲を聴いた上で,料理に箸をつけ始めるのです(もちろん私はビールも)。くどいようですが,本当に佳い曲だなあ。この旋律を創り出したすぎやまこういちさんという作曲家は天才です。しかも,この方は国家基本問題研究所の評議員,歴史事実委員会の委員ですし,いわゆる「従軍慰安婦」に強制性はなかったという極めて正当な意見広告をワシントン・ポスト紙に出したという(広告費は全部すぎやまさんの負担),国士です。歴史認識や政治的思想の面でも,そしてとにかく「あの子」の作曲者という面でも大いに尊敬できます。
この3曲,絶対にお勧めですので,皆さん,YouTubeでもなんでもいいですから,是非ご賞味ください。