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弁護士ブログ

2023/05/29

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いやー,びっくりしました。将棋の藤井聡太六冠の異次元の強さには本当に驚愕です。私もたまに将棋を指しますし,将棋ファンの端くれなのですが,6月28日の日曜日に叡王戦第4局の対局があり,気になってスマホでチェックしていたのですが,藤井六冠はやはり並みの棋士ではありませんね。車で言えば,他の棋士とは載せているエンジンが違います(笑)。

 

この第4局は千日手が2局続く熱戦でしたが,決着局で何よりびっくりした手が2つありました。まずは68手目の1五角です。先手が1五歩と端歩にちょっかいを出した時,後手の藤井六冠は同歩ではなく,何と同角としたのです。これですと最後尾に控えている香車で角を取られてしまいます。要するに角香交換という一見損な手を断行したのです。これにはびっくりしましたが,その後の展開を見ても分かるように,藤井六冠は,確かに駒損だけど相手が歩切れだから,自分の歩を相手の玉頭に進出させ,と金を作って殺到すれば相手の堅固な穴熊囲いを粉砕できるという大局観だったのです。正に恐るべし・・・。

 

そして,次に腰を抜かすほどびっくりしたのは,80手目の2九龍です。強力な攻め駒である龍をズバッと切って捨て,勝負を決めに出たのです。それまでAIの評価値が藤井優勢(勝勢)を示していたのに,一瞬の間,評価値が逆転してしまったくらいAIも一瞬混乱して詰みを読むことができなかったのでしょう。将棋ソフト,AI(人工知能)というのは何億手も読むというのに・・。要するに,23手詰を時間に追われていた藤井六冠の方が先に読み切って龍切りを断行したという訳です。異次元,そしてAI超えの強さです。くどいようですが,本当にびっくりしました。即詰で相手玉を打ち取り,藤井六冠は叡王位を防衛し(弱冠20歳),六冠を維持したのです。

 

ハードスケジュールの中,5月31日と6月1日の両日,今度は名人戦第5局の対局があります。現在挑戦者の藤井六冠が3勝1敗と初の名人位に王手をかけておりますが,恐らくは名人位を奪取するのではないかと強く期待しております。そうなれば,20歳で七冠に輝くという訳です。凄いですね。

 

藤井六冠の幼少の頃のエピソードが谷川浩司九段の発言とともに「デイリー新潮」に掲載されていましたので,そのまま引用いたします(谷川九段は,21歳で名人位を獲得し,タイトル獲得数は27で歴代5位,永世称号として第十七世名人保持者)。

 

「今から10年程前になりますかね。名古屋で行われた『将棋の日』のイベントに出たことがありました。何人かの方にハンディを付けて指導対局をしていたのですが、飛角を落とした一人の小学生とは、終了予定時間が近づいても対局が終わりそうになかった。で、私が優勢だったので、引き分けにしようと提案したのですが」

 

すると、少年は、将棋盤に覆いかぶさるように突っ伏し、大声で泣き出した。

 

「負けると泣く子はよくいるんです。でも静かに涙をこぼすといった程度。あそこまで悔しがる子は見たことがありませんでした。・・・ですから、私の藤井二冠の第一印象は”強い子”ではなく、”大泣きをした子”なんです」

 

結局、藤井少年(当時8歳,小学2年生)は、母親に抱きかかえられてその場から引き離されたそうだ。

 

天才性はもちろんのこと,これくらい負けず嫌いでなければ六冠にはなれません(笑)。

 

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