11月だというのに気温が高く,夏日を記録する地域もあります。私は一年のうちで一番好きな季節が秋なのに,最近秋が短くなったなあというのが実感です。みなさんはそうお感じにはなられませんか。意外に暑いなと感じながら過ごしつつ,突如として寒い冬を迎えるという感じなんですよね。要するに大好きな秋が短い。
さてさて,机上のパソコンには相変わらず詐欺メールが引きも切らずに届いております。当然のことながら「迷惑メール」に分類されてくるのですが,本当に迷惑です。メガバンクやカード会社を騙ったものや,大手通販会社(eコマース)を騙ったもの,そして最近ではやたらETCカードの有効期限がらみのものが目立ちます。
お金というものは額に汗して稼ぐものなのです。人を騙して金を取るなど不届き千万!恥を知れ!と言いたいのですよ。今朝の産経新聞には,特別記者の石井聡さんの「論争を撃つ」というコラムが掲載されており,その冒頭次のような記載がありました。
「ひと月余り前のこと、表題に『重要』と付いたメールを開くと、ETCカードの有効期限がうんぬん-と記載があった。指示通りに登録更新をしたところ、翌日、クレジットカード会社から『不審な取引を見つけたので取引を凍結した』との知らせが来た。更新手続きの際に『おかしいな』と思いつつ、カード情報を入力してしまったのが悪かった。おそらく10万円近くの不正使用が防げたのは幸いだったものの、カードの再発行で番号が変わるため、種々の引き落としが滞る面倒な事態を招いた。」
少しでも「おかしいな」と思ったなら,立ち止まって中止すべきだと思うのですが(笑),引っ込みがつかず前に進んでしまったのですね。私はそんないかがわしいメールで流されたURLなど絶対にクリック等しないように心がけております。それにしても,例えば今回のETCカード更新がらみの詐欺メールは私の所にも毎日のように届いておりますし,警察サイドとしては,発信元を特定した上で,このようなならず者,悪党どもを一網打尽にはできないのでしょうか。ご多忙とは存じますが,何卒よろしく願いたします。
私はかつて刑事弁護でいわゆる児童ポルノ事件を担当したこともありましたが,この分野では特にサイバーパトロールというものが充実しています。特定のキーワード(例えば「援交」,「パパ活」など)で検索し,SNSなどで「集客」メールを送信している18歳未満の女子をまずは補導し,その所持しているスマホから「顧客」を割り出して逮捕するというスタイルの捜査方法です。
警察も事件処理で多忙なのでしょうが,本腰を入れて,詐欺メールを引きも切らず送信してくるならず者,悪党を一網打尽にしてもらいたいものです。