最近ではこのブログでもたびたび登場しますが,先日の産経新聞の「朝晴れエッセー」というコーナーに載っていた作品が面白かったのです。クリスマスイブのお祝いをし,翌朝にサンタさんからのプレゼントを我が子の枕元に置いておくという風習は,クリスチャンが必ずしも多いとはいえないこの日本でも定着しています。私が幼い頃も既にありました。
このエッセイは45歳の女性が投稿し,自分が6歳の頃の苦い思い出を題材にしています。覚えたての字で「リカちゃんハウスをお願いします」と書いたサンタさん宛ての手紙を枕元に置いて期待に胸を膨らませながら寝んねしたのに,翌朝自分が目にしたプレゼントは「国語辞典」だったという,「人生で初めて落胆を知った苦いクリスマス」だったとのこと(笑)。この筆者には現在2人の息子さんがいて,母親として彼らにサンタさんからのプレゼントは何が良いのかを尋ねても,尋ねるたびに欲しいものがコロコロ変わるので「サンタは大変だ。」との記載もあり,なかなかユーモアのある方です(笑)。
さて,私たち夫婦も娘が幼い頃には同じようにこのイベントを踏襲しておりました。何しろ無邪気にサンタさんの存在を信じ,目覚めたときに希望の品を目にした時の娘の喜びようといったらありません。でも娘が次第に成長するにつれ(やはり6歳頃),目覚めて希望の品(プレゼント)を目にした時の娘の表情は,確かに嬉しそうなのですがもっと幼い頃のそれと比べて爆発的な喜びようというよりも,落ち着いていて「ニヤリ」と微笑むような表情になりました。
百発百中,自分が父母に伝えていた希望の品がサンタさんに的確に伝わり,そしてちゃんとそれが枕元に届く訳です。どうしてだろう。娘としては実際にサンタさんの現物に会った訳でもないのですから,いつかは真のカラクリに気づくのでしょう。それがいつ頃だったのか。親として彼女に尋ねたこともありません。いずれにしても娘が喜んでくれればそれで良いのです。
私たち夫婦は娘が幼い頃,東京ディズニーランド,そして名古屋在住でしたから鈴鹿サーキット,ナガシマスパーランド,青少年公園のプールなどによく連れて行ったりしたものです。疲れはしますが,親としても楽しい。子はいろんな乗り物に乗ったり,見たり食べたりするのが楽しい。結局,親としては子供がはしゃいで喜ぶ姿を見るのが楽しいのですよね。
さて,今年一年も国の内外ではやはり激動の一年でした。実は私自身にとっても激動の一年でした。今までにない辛い経験もさせていただきました(笑)。
月並みですが,来年は皆様にとって良い年になりますように,心から祈念いたしております。それでは皆様,良いお年をお迎えください。