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弁護士ブログ

2024/01/06

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みなさま,新年明けましておめでとうございます。本年がみなさまにとって素晴らしい良い年になりますように。

 

ただこの年頭のご挨拶をさせていただくのに,文言上躊躇せざるを得ないような痛ましい震災が新年早々発生しました。心より,このたびの能登半島地震で被災された方々のご冥福,そしてお見舞いを申し上げます。

 

さて,正月4日には久しぶりに映画館で家族と一緒に映画の鑑賞をいたしました。「PERFECT DAYS」という日独合作の映画です。封切り前の宣伝で私がこの映画に興味を持ち,是非観たいなと思ったのは,監督がヴィム・ヴェンダースだったからです。彼が監督した映画で私が独身時代に見た「パリ、テキサス」ではナスターシャ・キンスキーが好演し,「ベルリン・天使の詩」ではブルーノ・ガンツがやはり好演していましたね。ヴィム・ヴェンダース監督の映画は少し難解なところがあり,作品の解釈,評価については観た者の想像力,理解力に委ねられる面がありますが,この監督が日本を舞台に日本人の役者を起用した映画を作るのかと興味が湧いたのです。

 

この「PERFECT DAYS」という映画では,第76回カンヌ国際映画祭で男優賞を獲得したとおり,主演の役所広司の名演が光りました。感動しました。本当にいい役者さんですね。これほどセリフが少なくても,その表情,所作,そして存在そのもので人の心を動かす俳優も希少だなと思いました。

 

作品そのものも私に少なからぬ感動を与えてくれました。作品に対して何か的確に言葉で表現しようとすると,やはり何か物足りなくてもどかしい感じがして,下手に言葉で表現しない方が良いと思います。でも敢えて一言でいうならば,「心で何がしかの満足感を覚えながら,達観した人生を淡々と生きている一人の寡黙な男」ってなもんでしょうかね(笑)。この映画のポスターをよく見ますと,キャッチコピーとして「こんなふうに生きていけたなら」とあります。うん,確かにそうですね。そんな感じの映画でした。

 

ヴィム・ヴェンダース監督,既に78歳ですが,次の作品に大いに期待しておりますし,過去の作品も改めて鑑賞してみようという気になりました。

 

くどいようですが,役所広司,いい役者です。昔はともかく,私は今はあまりテレビも映画も見る機会は少なくなりましたが,日本人の俳優でなかなかに良い役者だなと思っているのがこの役所広司と中井貴一,佐藤浩市です。あとの二人の役者さんは,浅田次郎原作の映画「壬生義士伝」でも好演していましたね。中井貴一は吉村貫一郎役,そして佐藤浩市は斎藤一役でした。

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