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弁護士ブログ

2024/06/19

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昨年(2023年)は体調を崩していたことや引越しなどがあったりして,私的にはなかなかに大変な年でしたので,セルゲイ・ラフマニノフ生誕150年,没後80年でちょっとしたブームになっていたことにも全く気づきませんでした。私にとってヨハン・ゼバスティアン・バッハの音楽は別格なのですが,実はラフマニノフの音楽はとても好きです。

 

先日ラジオで音楽を聴きながらマイカーで移動していましたら,NHKFMで偶然にラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が流れました。とてもラッキーでした。しかも,それは1929年でしたか,作曲者であるラフマニノフの自演,レオポルド・ストコフスキー指揮,フィラデルフィア管弦楽団の演奏だったのです。もちろんモノーラルですが,ラフマニノフ自身の演奏という極めて貴重な録音でした。

 

少しゴツゴツとした野太い力強い音ではありますが,その一方で極めてロマンティックで緑豊かな広大な草原を思わせるような雄大な演奏でした。ラフマニノフは作曲家としてだけではなく,素晴らしい技巧を身に着けた当代一流の名ピアニスト(ヴィルトゥオーゾ)だったのですね。

 

生前のラフマニノフの生の演奏をロンドンで何度も聴いたという音楽評論家野村光一さんのコメントがウィキペディアに掲載されていましたので,少し引用してみます。

 

「ラフマニノフの音はまことに重厚であって、あのようなごつい音を持っているピアニストを私はかつて聴いたことがありません。重たくて、光沢があって、力強くて、鐘がなるみたいに、燻銀がかかったような音で、それが鳴り響くのです。まったく理想的に男性的な音でした。」

 

1917年のロシア革命が勃発し,ボリシェビキ共産主義政権が誕生して以降は,ラフマニノフは二度とロシアの地を踏むことはなく,アメリカに居を構えましたが,これ以降は主としてピアニストとしての活動となり,従前のような作曲活動はあまりしなくなりました。その理由を尋ねられたラフマニノフは,「もう何年もライ麦のささやきや白樺のざわめきもきいていない」ことを理由として挙げていたそうです。確かに,交響曲第2番や第3番,そしてピアノ協奏曲第2番や第3番などのとてつもない傑作を聴いていますと,緑豊かな広大な草原を思わせるような,そして何かしら郷愁を覚えるような美しいメロディーがちりばめられています。都会では作曲に対する霊感(インスピレーション)が涌かなかったのかもしれません。

 

やはりこれまた20世紀を代表する名ピアニスト(ヴィルトゥオーゾ)としてウラディーミル・ホロヴィッツが有名ですが,ラフマニノフとホロヴィッツは30年の年齢差がありますが,アメリカで親交があったということです。我が家には,ホロヴィッツのピアノ,ユージン・オーマンディー指揮,フィラデルフィア管弦楽団演奏のラフマニノフのピアノ協奏曲第3番のライブ録音CDがあります。これは本当に圧倒的な名演です。

 

ラフマニノフの曲を聴いていると本当にメロディーメーカーだなと思います。美しい旋律が多いのです。これまで挙げてきた曲だけでなくその他に私が好きなのは,そしてお勧めなのは,「ヴォカリーズ」,「前奏曲ト短調作品23-5」,「パガニーニの主題による狂詩曲第18変奏」です。いずれも人口に膾炙した名曲です。まあ,取り敢えず騙されたと思って,YouTubeででも交響曲第2番第3楽章(ラフマニノフ)を聴いてみてくださいな(笑)。

2024/06/12

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先日,二泊三日で河口湖に行ってまいりました。もちろん河口湖の広大で風情のある湖面に癒されに行っただけではなく,ゆったりと温泉に浸かり,あの雄大で偉容を誇る霊峰富士の神々しい姿を見るために・・・。

 

特に不平も言わずに付いてきてくれ,常日頃家事などで大変お世話になっているカミさんの労に報いる気持もありました。思い起こせば,結婚して37年になります(笑)。こんなめんどくさい私に特に文句も言わずに連れ添ってくれました。本当に頭が下がります(笑)。奇特な方といえば奇特な方(もちろんこれは本来の意味どおり褒めております)。この旅行の真ん中の日には,東京で一人暮らしをしている娘も合流してくれました(日帰り)。新宿から高速バスに乗って1時間45分くらいで河口湖まで運んでくれるんですね。

 

実はいつも新幹線で東京まで行くときには,私もカミさんも車窓から富士山の美しい姿を見逃すまいと目を凝らすほど,富士山という存在が好きなのです。もう6月に入っていますから,冠雪した富士山の姿は望めないかなとも思っていたのですが,頂上付近は冠雪していました。実に美しい姿です。河口湖の湖面と温泉は私たちを癒してくれますし,富士山の美しくも雄々しい姿は,私たちの士気を鼓舞してくれ,また霊感を与えてくれます。

 

旅行の真ん中の日には,三人で洒落たレストランでパスタのランチをいただき,ロープウェイで河口湖半の山に登り,改めて富士山と河口湖の雄大な景色を楽しんだのです。そりゃ海外旅行も良いけど,本当に日本国内には是非行くべき佳い場所がいっぱいありますし,つくづくこの日本というのは観光資源に恵まれていると思います。今回は特に露天風呂に浸かりながら富士山などの美しい姿を楽しめるのですから。

 

さて,本来は良い気分のままこのあたりで本文を締めくくりたいと思ったのですが,いわゆるオーバーツーリズムのことに触れない訳にはまいりません。今回の河口湖旅行でも,少なくとも三島駅から河口湖までのバスの中,そして河口湖界隈については,もう日本人を探すのが至難の業といった風情であり,外国人観光客でごった返しておりました(苦笑)。内心ではホテル内の朝食バイキング会場やお風呂(温泉)でマナーの悪い外国人客のために不愉快な思いはしたくないなと恐れておりました。今回の旅行では,恐れていたほどではなく予想よりはマシだったし,大きな被害はありませんでしたが,朝食バイキング会場とお風呂の脱衣場で少し不愉快なことがありました。敢えてどこの国の人とは言いませんが(笑),マナーの悪さで有名なかの国の人だと思われました。

 

苦言を呈したいことは,ホテルや旅館はインバウンド需要(消費)を大歓迎しているのかもしれませんが,現状ではオーバーツーリズム気味であることは間違いなく,インバウンド消費の対GDP比は僅か0.7%程度にしか過ぎません。行楽地や宿泊施設でマナーを守らず,乱暴狼藉をはたらく外国人旅行客を「ウェルカム」しているばかりでは,本当に日本の文化,伝統に触れたい,癒しを求めたいと願う日本人旅行客が逃げてしまいますよ。端的に申せば,お風呂に入る時にかけ湯もせず,ドボンと入ったりするマナーの悪い外国人と一緒の湯船には入りたくありません(笑)。争うようにして料理を取ったり,食い散らかしたり,料理の前で大きなくしゃみをしたりする人たちと一緒に食事などしたくないのです(笑)。

 

外国人観光客ばかりをあてにしたホテルや旅館には行きたくないし,景勝や神社・仏閣などの観光資源はみんなのものです。なかなかに表現が難しいのですが,敢えて我儘を言います。心から日本の文化,伝統,情緒に触れたい,癒しを求めたいという日本人旅行客をもう少し大切にしてよと。

2024/06/03

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「トランスジェンダーになりたい少女たち-SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」(アビゲイル・シュライアー著,岩波明=監訳,村山美雪・高橋知子・寺尾まち子=共訳,産経新聞出版)という本を買い求めようと,私は市内の大手書店をくまなく探し回ったのですが,店内に置かれておらずこの本がなかなか手に入りませんでした。そこで仕方なく通販で購入することにしたのです。

 

この本を読了して思い至ったことがあります。それは,過激なトランスジェンダー活動家や左翼団体が不当にもこの著者の翻訳本の出版や販売に圧力をかけまくった理由というのは,この本には彼らにとって極めて「不都合な真実」が記載されているからだということです。彼らにとっては不都合であっても,この本に展開されている状況はやはり「真実」なのです。

 

この本の「はじめに」の箇所には,著者自身の言葉として「このところ大流行している診断名は、悪霊の憑依ではなく、〝性別違和(ジェンダー・ディスフォリア)〟だ。対処法は悪魔祓いでも、浄化するための下剤でもない。男性ホルモンのテストステロンの投与と、乳房を切除する〝トップ手術〟だ。」とありますように,この本はまだ精神的,知的に成熟していない少女らが流行やSNS上の仲間からの情報に乗っかって,安易に「性別違和」を訴え,医師やカウンセラーや学校や親がそれをただただ「肯定し」,無思慮にもテストステロン補充療法等に移行させ,挙句,乳房切除手術に至る由々しき風潮に社会的な警鐘を鳴らしている本です。

 

先日の産経新聞にも福井義高さんは次のように指摘しておりました。「近年、性的少数者の権利拡大を求める運動が急速に広がり、日本でも昨年、LGBT理解増進法が制定されたところである。しかし、運動の影響は単に大人の世界にとどまらず、欧米では、性的少数者を賛美する社会的風潮の下、少年少女が思春期になって『自分もトランスジェンダーかもしれない』と言い出す例が増えているばかりか、その子供たちに後戻りできない性転換を進める『治療』を促す動きが存在する。」

 

この本では,欧米社会におけるこのようないわば悍ましい実態とその弊害,ひいてはテストステロン補充療法や乳房切除手術を受けた思春期の少女が結局はその後に後悔し,取り返しのつかない肉体的,精神的ダメージを受けている事実を冷厳な目で指摘しております。この本を読んで今も強く印象に残っているのは,推進派であるアメリカで最も有名なジェンダー専門小児科医ジョアンナ・オルソン=ケネディ博士の次のような極めて無責任な発言です。「わたしたちにわかっていることは、思春期の子どもたちには理にかなった論理的な決定をくだす能力があるということです。・・・それに、胸の手術の件もありますね。またあとで乳房が欲しくなったら、手に入れればいいの。」(同書247~248頁)。驚くべき無責任な発言です。

 

この「性別違和」に関するこのような風潮は,過激なトランスジェンダー思想に基づく活動家や左翼団体の強力な推進活動も勿論ですが,テストステロン補充療法やクロスホルモン療法,乳房切除術などの医療ビジネスと結びついているような気がしてなりません。儲かりますからね。

 

いずれにしてもこの本は必読だと思いますよ。このブログではやたらに引用してしまいますが,この本に対する賛辞のいくつかをご紹介しましょう。

 

「じゅうぶんな証拠にのっとり示唆に富んでいる・・・いま起こりつつある危機を説得力をもって垣間見せている」(サラ・ディータム【デイリー・メール紙】)

「アビゲイル・シュライアーの新作はこの十年で思春期の少女たちに広まった急速発症性性別違和の流行に関する傑出した調査レポートだ。親、教師、教会、コミュニティのリーダー、そして若い女性たちの幸福を願うすべての人々にとって貴重な情報源である」(ジーン・C・ロイド【パブリック・ディスコース】)

「トランスジェンダー運動が驚くほど短期間でもたらした悪影響を見つめる、慎重かつ容赦ない視点。シュライアーは西欧を席巻したトランスジェンダー大流行を考えなおす機会をわたしたちに与えている」(ジョナソン・ヴァン・マレン【アメリカン・コンサヴァティヴ誌】)

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