本来であれば公正な報道内容が求められる地上波をはじめとするマスコミですが,やたら小泉進次郎を持ち上げていますし,せいぜいその対抗馬と目される石破茂を持ち上げています。こんなんだからマスゴミと言われているのですよ(笑)。
前にも申し上げましたが,自民党総裁選といえば,政権交代でもない限り事実上は次の内閣総理大臣(首相)を決める極めて重要な選挙です。年内に実施されるであろう衆議院議員総選挙では,どの自民党議員も当選したい一心で二重ポスターの顔として誰を選べば票が得られるかということばかり考えています。日本国や国民のために誰を選ぶべきかという観点はほとんどありません(笑)。自民党議員の約5割は当選4回生以下の選挙基盤が脆弱な若手議員なので,「刷新感」があり「イケメン」で選挙民受けする小泉進次郎に議員票を投じる傾向にあるのでしょう。
政策で選んで欲しいと心から思います。やはり本来であれば,そのような重要な選挙であるからこそ,立候補者は明確な国家観,歴史認識ひいてはこの国をどのような国にしていきたいのか,何を保守していくべきなのかをはっきりと語らなければならないはずです。それができているのは高市早苗候補以外にいないのではないかと思っております。
よくビジネスの世界では「As Is」「To Be」というフレームワークが使用されます。「As Is」とは「現在のありのままの状態」,そして「To Be」とは「理想の状態(こうありたいという状態)」を意味します。そして両者の間に存在する差(ギャップ)を埋めるにはどうしたらよいのかを考える,つまりそのギャップこそ取り組むべき課題だと把握して,それを埋めるための方策を実行していく必要がある訳です。これは日本という国の運営にも絶対に当てはまります。
自民党総裁候補ならば,現在置かれている日本の状況(極めて厳しい外交・安全保障環境,国防,経済対策,少子化問題,安定的な皇統維持のための方策,エネルギー政策,教育再生など)を前提に,まずは「As Is」を正確に把握し(危機感を持ち),「To Be」(こうありたいという姿)を定め,その間のギャップを埋めるための具体的な戦略と戦術を提示していくのが政治家の役割でしょう。
小泉進次郎はやはりダメですね(笑)。格好だけつけていて,中身がなく軽すぎる。私がここまで行ってしまうのは,自分がイケメンでないことからくる僻みややっかみからではなく(笑),国を憂えているからです。「決着」とか何とか言っちゃって,選択的夫婦別姓やライドシェアや解雇規制の緩和を1年以内に実現するなどと会見で述べています。ライドシェアや解雇規制の緩和などといったことは,父親である小泉純一郎が竹中平蔵と組んで非正規雇用を劇的に増やし,所得格差を拡大させた一連の新自由主義的な路線を踏襲しているのでしょうね。父親は「聖域なき構造改革」と述べ,息子は「聖域なき規制改革」などと二番煎じなことを述べています。新自由主義的なことを述べているのは,バックに菅義偉などがいるからでしょうし,所詮は傀儡なのです。
このままでは小泉進次郎と石破茂が決選投票に進出し,最終的には小泉進次郎が総裁に当選する,事実上次の内閣総理大臣に就任するであろうと予想されています。本当にいいんですか・・・本当に(笑)。いや,笑い事ではありません。