うちのカミさん,うずら卵のフライがとても好きなんです(笑)。あのうずら卵を3つ串に刺してフライにしたやつです。私も好きなので,カミさんがこれ幸いと近くのスーパーでよく買ってきて美味しそうに頬張り,私も晩酌の際に美味しくいただいております。
うずら卵といえば,今年2月に福岡県内の小学校で給食のうずら卵の水煮をのどに詰まらせ,児童が亡くなった事故がありました。痛ましい事故でありとても残念に思います。確かにうずら卵の水煮は,例えば八宝菜などにも具材として使用され,美味しいんだけれども,表面がつるんとしていますからね。
小学校でのこの事故を契機に,4月以降は入札で落札したのに使用を見合わせる自治体が九州や関西,首都圏などで相次ぎ,うずら卵の有数の産地では生産農家や加工業者が苦境に立たされました。愛知県はうずら卵の生産量は全国の6割以上を占めており,緊急の措置として,例えば豊橋市役所内の合計70部署余りで購入,消費に協力するなどしています。
それは大変だ。でも何かがおかしい。学校給食での提供を一斉に見合わせなければならないのでしょうか。手間はかかるかもしれませんが半分に切って誤嚥を避ける工夫をするとか,何よりも児童にはこのような食材の食べ方をちゃんと,より徹底して指導するという方向を目指すべきではないでしょうか。一斉にうずら卵の提供を見合わせる方向ではなく,児童には危険を回避する生活の知恵をちゃんと与える方向を目指すべきなのです。
思い出すのは,幼い頃の私の姉のことです。私は三人きょうだいで,上が姉,下が妹と女子にはさまれております。幼い頃の姉は弟思いのようでして,良かれと思って幼い私に飴玉を食べさせたことがありました。その際私はその飴玉をのどに詰まらせて目を白黒させたため,母が慌てて飴玉を吐き出させたということがあったそうな。私には全くその記憶はなかったのですが,母はたまに思い出話でそのことに触れ,その都度姉はきまり悪そうにしていました(笑)。遠い昔の話です。