皆様 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
正月ももう15日だというのに,新年のご挨拶がこのように遅い時期になりました。それに私はブログを初めてもう15年になるのに,ブログで年末のご挨拶を怠ったのも今回が初めてです。失礼いたしました。
年末には風邪で臥せっており,さらにはこの年末年始で4つの民事事件の書類を書き上げなければなりませんでした。精神的には最近にないほど辛い年末年始だったのです。事件4つ分,書き上げた書面はA4版で58枚です。せっかく娘も帰省していて,もう少し一緒に行動したかったのに・・・。
でも先日の3連休は久しぶりにまったりしました。ゴルフ,麻雀,読書,寝たきり老人として連休を堪能できたのです。脳が疲弊していたけど,相当にリフレッシュできましたね。
さて話は変わりますが,最近の私は太るのを避けるためにおやつはフィナンシェのような甘美な焼き菓子はやめて,せんべいやおかきなどの米菓にシフトしております(笑)。さっぱりしていて美味しいのです。うちのカミさんも私の最近の好み,傾向を忖度してくれ,お気に入りのせんべい,おかきを切らさないようにしてくれています(笑)。
それにしても新潟の亀田製菓は少し大変ですね。同社のインドルーツのCEOが,日本はより多くの移民を受け入れる必要があるなどと発言したり,同社の一部商品に中国産の米を使用したりしていることが判明し,同社の株価が短期間に相当に下がっているのです。
他方,同じ新潟のライバル会社である越後製菓の製品が売れに売れて,同社のホームページによれば生産が追い付かず,一部商品が臨時休売になっています(笑)。越後製菓の商品はお米は100%日本のコシヒカリを使用しているとのことですし,同社の社長の挨拶がまた素晴らしい。「私たちは、元来、日本人が持っている『DNA』を受け継ぎ、『お客様が本当に求めているもの』を常に追求し、『新しい価値を創造し、お客様に感動をお届けする』ために全力を尽くします。」ということです。
私は移民政策には反対です。今日はまだ脳の疲弊が少し残っておりますので(笑),多くは語りませんが,何度も読み返した「西洋の自死-移民・アイデンティティ・イスラム」(ダグラス・マレー著,中野剛志解説,町田敦夫訳,東洋経済)という本の一節だけ次に引用しておきます。この文章には私の言いたいことが見事に要約されていますし,見事な文章,そして見事な翻訳です。
「それとは別種の正義への訴えが、より保守的な考えを持つ人々から出されてもよかった。そうした人々は、たとえば18世紀の政治家エドマンド・バークと同様の見解を持っている可能性がある。保守主義者のバークは次のように洞察した。文化や社会というものは、たまたま今そこにいる人々の便のためにではなく、死者と生者とこれから生まれてくる者たちが結ぶ大切な契約のため働くものだと。そうした社会観においては、尽きることなく供給される安価な労働力や、多様な料理、特定の世代の良心を慰謝することなどを通じて人々がどれほど大きな恩恵を得たいと望んでも、その社会を根底から変えてしまう権利までは持ちえない。なぜなら自分たちが受け継いだ良いものは、次に引き渡すべきものでもあるからだ。仮に祖先の考え方やライフスタイルの一部は改善可能だという結論に達するとしても、だからといって次の世代に混沌とし、粉砕され、見分けもつかないようになった社会を引き渡すべきだということにはならない。」(同書450~451頁)
この本は必読です。512頁の大著ですが,何度読み返してみても素晴らしいの一語に尽きます。安易で無軌道な移民政策によって日本まで自死してはいけないのです。