我が家の夕餉の時,カミさんと二人並んでテレビを見ながら(地上波などはくだらないバラエティー番組ばかりなので,YouTubeの保守層向けサイト),今の石破政権の体たらくぶりに対してブツブツ文句を言いながら食事しております。私の場合は晩酌しながら不満たらたらという感じ(笑)。
石破首相は先の通常国会の施政方針演説で,目指すべき国家像として「楽しい日本」と述べたとか・・・。38年間も代議士をやってきて結局それかい(笑)。首相をはじめ閣僚の面々の顔を見ても日本や日本国民が楽しくなる要素などこれっぽっちもないじゃないか。
顔のことは決して言うまいと思っていても,カミさんと私,夫婦そろってどうしてもこれに言及してしまうんです。井川意高さんなんかはXで「失敗した福笑い」などと正鵠を射た発言をされていますが(笑),私に言わせればアンパンマンを極度に劣化させたお顔と表現するしかありません。2月7日にはトランプ大統領と初めての日米首脳会談を実施するそうですね。何かしら不安ですし,やはり恥ずかしい気がします。
昨夜,ちょっと時間はかかりましたが,「西尾幹二全集第21巻A『現代日本の政治と政治家』」(図書刊行会)という本を読了しました。二段組の903ページという大著ですが,大変に読みごたえがありました。西尾幹二さんは昨年11月1日に惜しまれて亡くなりました(享年89歳)。保守の論客という表現では言葉足らずであり,保守の論客,知的巨人,そして何よりも愛国者でした。私も心から尊敬しておりました。
西尾幹二さんはもう遅くとも小泉純一郎内閣の時点で,自由民主党というのはもはや保守政党ではないことを見抜いておられましたね。保守の立場から自由民主党の議員の駄目さをもどかしく思い,筆致そして舌鋒鋭く叱咤しておられました。西尾幹二全集を一巻通して読了したのはこれが初めてですが,次はどの著作(巻)にしようかなと楽しみにしながら迷っております。西尾先生の謦咳に接することができた人は本当に貴重な体験をされましたね。羨ましい限りです。
話は変わりますが,私は小学校6年生のころからずっとショパンの曲が好きで(もちろんバッハは別格ですが),今でもバラード第4番や舟歌(バルカローレ)などを聴くと,本当に凄い作曲家だなと思います。2月22日は私たち夫婦の結婚記念日ですが,その日に決めたのは私で,ショパンの誕生日だったからです。ところが,前にもこのブログで書いたことですが,最近では3月1日だというのが通説的見解のようですね。でも,私たち夫婦の入籍日は新婚旅行から帰って来た3月1日ですから,どちらにしても私たち夫婦の結婚披露宴あるいは入籍日がショパンの誕生日であることは間違いありません(笑)。
ショパンは結局肺結核でわずか39年の生涯を閉じたのですが,亡くなる4か月前にはパリのシャイヨの丘の小さな二階建ての家で療養していたようです。ショパンは衰弱状態が続いていたにもかかわらず,馬車でブーローニュの森に出かけたりしていたようです。その頃のパリは今とは違って(現在は移民が多く,不潔で猥雑な場所になっているエリアも多い。),華やかさの中にも落ち着いた風情の街だったのでしょうね。
私も今から33年前にパリを訪れたことはありました。あちこち観光し,リュクサンブール公園にタクシーで出かけた記憶は確かにありますが(有名な大理石のショパン像を目指したのですが私の勘違いでそれはモンソー公園だったことに後で気づいた苦い記憶があります。),ブーローニュの森(パリ市の西の外れにある森林公園)には行ったことがなく,そのブーローニュの森,毎日新聞の記事によればこの森には日中から多くの女性たちが立ち,「路上売春」が行われているようで(森の中にテントを設置),森に入って100メートルほどを歩けば数人から声を掛けられるようです。もうそんな時代になってしまったのですね。
衰弱したショパンが馬車を駆ってまで癒しを求めて訪れたブーローニュの森。そこでこのようなことが行われているとは,泉下のショパンも予想だにしなかったことでしょう。