10代の頃はそんなことは全然意識しなかったが,大人になったら何となく夏に対する苦手意識が出て来た。特に今の年齢の自分には夏は辛い。
夏は,熟睡したという感じがない。寝苦しさからか,夜中に数度目が覚めるし,朝起きても爽快感などない。これから仕事に行かなければならないというのに,もうそこそこ疲れているのである。
また,あの炎天下での刺すような紫外線は,毛量が必ずしも多くはない頭にこたえる。汗と相まって髪の毛がぺたっとなってしまうのである。このような悩みを訴えていそうな同業者を数人知っている(笑)。さらに,ビールを飲み過ぎて太ってしまう。僕の場合はつまみをとらなければならない方だから,なおさらである。
ついでに,雷も非常に恐い。自分の経験などから言うと,雷に対する恐がり方というのは,親から引き継がれていくのだと思っている。僕の母が雷を非常に恐がる人だったので,それが僕にも伝承されている。大昔,派手に雷が鳴っているにもかかわらず,僕の父が家族の前で窓を開け放ち,稲妻を見ながら「あぁー,きれいだなぁー。」などと言って強がり,受けを狙っていたが,家族からかえって反感を買っていた(笑)。その当時の僕の家族は,姉と妹を加えた5人家族だったが,僕も,姉も,妹も,雷に対する母の真摯な恐がり方に共感を覚え,実際に母と同様に恐がっていた。雷に対する姿勢では母の方が多数派を形成し,派閥の領袖となっていたのである。そういう訳で,夏のゴルフの際には僕は雷に対して非常に神経質で,ゴロゴロ鳴り始めたら誰が何と言おうとすぐに中止することにしている。
わが日本国の四季は非常に美しいし,それぞれ味わいがある。ただ,年のせいか,最近は夏にだけは苦手意識がある。スイカとそうめんは大好きなのだけれど。