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弁護士ブログ

2009/12/25

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 僕の家にあるピアノはどこにでもあるようなごく普通の黒のアップライトである。敢えてほめるとすれば,夜間でもヘッドホンで練習できるようなサイレント機能がついていることである。今の住宅に引っ越した際,僕としては日当たりが良くて少し広いリビングにこのピアノを置こうと考えた。でも,実際に引っ越し屋さんにこのピアノをリビングに設置してもらおうとしたら,何をどうやってもピアノが入り口を通過せず,リビングに設置することが不可能であることが分かった。入り口の間口が狭すぎたのであろう。

 

 結局このピアノは,北側のほとんど日の当たらない小さな部屋に置かれることになった。ピアノの上には,バッハの白い像が置かれ,その横にはバッハ没後250年(西暦2000年)を記念した絵皿(レリーフ)が飾られている。でも,ここのところこのピアノが弾かれる機会がほとんどない。ピアノがちょっと寂しげなのである。朝の出勤時,同じ部屋のクローゼットの中にあるコートを取り出すとき,いつもこの寂しげな感じのピアノを目にする。

 

 僕の理想は,例えば今頃の季節だったらこの部屋を暖かくして,コーヒーなどを飲みながら,ものにしたい意中の曲を少しずつ練習してマスターしていくような,ちょっと達成感のある趣味の愉しみ方をしたいということ。しかし,近頃これを妨げているのは,仕事に追われて精神的な余裕と時間が少ないことと,晩酌の機会が増えていることである。ただでさえスキルが低いのに飲酒して練習しても上手くはならない。

 

 でもこの状況がずっと続くとは思えないし,続けないようにしたい。晩酌の機会は自分の意思で減らせるし,仕事面だって今後なんとかなるし,していきたい。やりようによっては好きな趣味を楽しめる精神的余裕は確保できるのだ。前にもこのブログで触れたかもしれないが,今僕がものにしたい意中の曲は,ショパンのイ短調のワルツ(作品34の2)とバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻の第1番のフーガである。まずはこの2曲を少しずつでも練習して何とかものにしたい。

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