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弁護士ブログ

2020/04/25

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今でも自宅の書架にありますが,櫻井よしこさんが書いた「異形の大国 中国-彼らに心を許してはならない」(新潮社)の出版は平成20年4月だったのですね。もう今から12年も前のことですか・・・。その当時から評論家の櫻井よしこさんは,なりふり構わず世界の覇権を握ろうとする中国に関して,我々日本人に強く警鐘を鳴らしていた訳です。

 

この本には,「詫びず、認めず、改めず。狡猾な相手には賢く、勁くあれ!」という記載もあります。今から12年前との比較で,中国(一党独裁国家)に対する日本人の認識も少しは変化したでしょうか。

 

この中国共産党率いる一党独裁国家は,諸外国が新型コロナウイルスと必死で戦っている状況の隙をつく形で,香港の民主化主要メンバー15名を逮捕して弾圧を加えており,台湾海峡では軍事演習を展開し,先日日本にマスクを200万枚も寄贈してくれた台湾を威嚇しておりますし,既に篭絡し終わったテドロスをトップとするWHO(世界保健機関)に圧力をかけて台湾の加盟もオブザーバーとしての参加も認めないように働きかけてきました。

 

また,国際海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの国際仲裁裁判所が,南シナ海における中国の主権を認めないという明確な判断を示したにもかかわらず,そんなもの「紙くず」だとして,南沙諸島や西沙諸島に訳の分からない「行政区」なるものを一方的に作り,これらの地域における国際的な不法占有を既成事実化しています。

 

さらには,猖獗を極めているコロナウイルス禍の最中,今年1月から3月までの人民解放軍戦闘機の威嚇的な飛行により,自衛隊機のスクランブル発進を余儀なくされた回数は150回を超え,尖閣諸島周辺における中国公船の航行は延べ約270隻となり,領海侵犯を繰り返しております。

 

にもかかわらず安倍政権は,3月上旬まで習近平国家主席を国賓として来日させることをギリギリまで検討していたというのですから,あきれ返ってしまいます。それに,ある中国高官はコロナウイルスを持ち込んだのは米軍かもしれないなどと臆面もなく放言し,アメリカを怒らせています。早い段階で武漢で感染者が出て,人から人へ感染する事実を含め,感染状況につき事実隠蔽的な態度で感染を拡大し,告発し警鐘を鳴らしていた医師を拘束し,さらに自国民(中国人)の海外渡航を禁止・抑制せず,結果的に世界中に感染を拡大させた中国の責任は否定しようもないでしょう。この国は昔から,政治的工作とプロパガンダ(政治的宣伝)の国だったのですよ。

 

今朝の産経新聞の「産経抄」には,とても面白いくだりがありましたので,その一部を引用します。

 

「▼24日付日経新聞朝刊掲載の英フィナンシャル・タイムズのコラム「自滅した中国コロナ外交」が、秀逸だった。それによると米ウィスコンシン州のロス上院議長に、一通のメールが届いた。中国のウイルス感染拡大に対する取り組みを称賛する決議案を、議会に提出してほしいとの依頼だった。▼「外国の政府が州議会に接触してきて法案の可決を求めるなど聞いたこともない。」ロス氏は当初いたずらだと思っていたが、やがてメールはシカゴの中国総領事から送られてきた本物だと判明する。ロス氏は返信した。「親愛なる総領事殿、ふざけるな。」」

 

時節柄,笑い事ではありませんが,朝っぱらから思わず笑ってしまいました。

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