広島,長崎に原子爆弾が投下されてからもう75年の歳月が流れました。では当時連合国を構成していたアメリカが,なぜこの人類史上最も残虐な行為に及んだのか。これについては諸外国の腹黒い思惑,密約,戦争終結や降伏に向けた日本政府の姿勢などなど,極めて複雑な背景事情が横たわっております。私も真実を知りたいと思い,これまでに様々な本を読んでまいりましたが,この点についての腑に落ちる説明や見解,そしてそれを裏付ける第一次史料等にたどり着けないままです。
ただ,最近の産経新聞にも記事が載っておりましたが,核兵器を保有しないこの日本は,中国,ロシア,北朝鮮の核の脅威にさらされたままであり,核弾頭を搭載した無数のミサイルの射程圏内にあります。これは極めて異常な事態なのですが,人間,異常な事態に慣れてしまいますと異常であることに気づかず,恐ろしいことにそれが正常になってしまいます(これを平和ボケといいます)。しかも,ロシアの核保有数は6000発を超えて世界一ですし,中国は核兵器を減らすどころかますます増強させています。核軍縮はもちろん理念としては正しい方向性を示すものでしょうが,中国共産党やロシアの独裁政権などが存在する以上は現実には極めて困難です。そのような状況下で,日本においては平和ボケの症状がどんどん増悪しており,核保有について議論することすら嫌忌されております。核保有の本来の意味は,使用することなどではなく抑止力です。この点の議論すら絶対に許さないというのはいかがなものかと思います。
さる8月4日の河野防衛相の記者会見などの様子を見ておりますと,マスコミをはじめとするマスメディアの平和ボケ,そして中国や韓国への阿りは度し難いものがありますね(笑)。ミサイル防衛についての自民党提言に関し,朝日新聞と並んで左巻きの東京新聞の記者が,防衛相に対し「安全保障の見直しでは周辺国からの理解が重要だが,現状は理解を得られる状況ではない。防衛政策の責任者として今後,理解を得られるのに必要なこととは何か?」などといった極めて間抜けでトンチンカンな質問をしました。防衛相はこれに対し,「周辺国とは,どこのことですか?」と尋ねると,その記者は「主に中国や韓国」と臆面もなく答えたのです。
これに対し防衛相は,「主に中国がミサイルを増強しているときに,なぜ,その了解がいるのか」と語気を強めたのは当たり前です(笑)。
引き続きその間抜けな記者は,「では,韓国に関しては?」と食い下がりました。バカに付ける薬はありません(笑)。防衛相が「何で韓国の了解が必要なのか。わが国の領土を防衛するのに。」と当たり前の答弁をしたのです。
仮にこの記者が政治家,そして防衛,安全保障の責任者になった場合,軍備一般や防衛システムの変更をする際に,いちいち中国や韓国に対してその可否についてお伺いを立てるというのでしょうか(笑)。気は確かかと言いたいですし,こんな人間とは口もききたくありません。
本日は相当にご立腹ですので,このあたりにしておきます。