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弁護士ブログ

2023/02/13

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少し前の日曜日の朝,朝食までにはまだ時間がありましたので,テレビのスイッチを入れてBS放送のチャンネルを何気なく回しておりました。たまたまある番組で,これからいよいよ演奏が始まるというシーンに遭遇しました。曲名は「ティアーズ・イン・ヘブン」でしたが,トロンボーン奏者1人が前面で,背後にバイオリンやビオラなどの弦楽器奏者が数人の編成でした。

 

このエリック・クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘブン」という曲は以前から佳い曲だな,名曲だなと思っておりましたので,とてもラッキーでした。でも,トロンボーンが主旋律を奏でるとは意外でした。

 

演奏が始まると,その意外だったトロンボーンの音色がこの曲にとてもマッチし,時にはため息,時には悲しみの気持ちを絞り出すような慟哭とでも表現すべき音色が本当に素晴らしかったのです。

 

日曜日の朝っぱらから感動して思わず涙が出てきたのですよ。これから朝ごはんだというのに(笑)。この曲を聴いていて,とても切なかった。日曜日の朝っぱらから涙を流すなんて,別に私は感情失禁気味という訳でもありません。エリック・クラプトンがこの曲を作った背景を知っているからなのです。どうしてもその背景事情を思うと,この名曲の旋律や歌詞に接した時には切なくなってくる訳です。

 

彼は1991年3月20日,まだ4歳半だった愛しい息子コナーを不慮の事故で亡くしてしまいました。4歳半といえば可愛い盛りです。このあまりにも悲劇的な事態に大変ショックを受け,クラプトンは自宅に引き籠ってしまい,多くのファンは彼が再びドラッグと酒の世界に舞い戻ってしまうのではないかと心配しました。

 

しかしながら,彼はこの曲を作って天国の愛息に捧げることで,その悲しみを乗り越えることに成功し,見事に音楽活動に復帰,返り咲いたのです。旋律も,そして歌詞も,聴く人をして本当に切なくするけれど,名曲だと思います。

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