この寒さはいったい・・・。あれほど長い,あれほど暑い夏だったのに。厚手の布団で寝ていても,どうやら寒さで目が覚めた。大好きな秋が短く終わり,このまま冬に突入するのだろうか。低体温に気をつけなきゃ。
リチェルカーレというのは,ウィキペディアによると,楽曲様式の一つで,その淵源を辿るとルネッサンス期までさかのぼる。リチェルカーレはイタリア語で「探求」という意味のようである。その様式はフーガと同様いくつかの声部からなり,曲の冒頭で1つの声部に示された主題が次々と他の声部に模倣されていく。その模倣の態様にフーガほどの規則性はないが,素人の耳にもフーガとよく似ていると思われるし,区別がつきにくいと思う。歴史的にはリチェルカーレはフーガに取って代わられた。
リチェルカーレですぐに思いつくのは,やはりバッハの「6声のリチェルカーレ」である。学生時代から精神的にゆったりしたい時などに聴いていた。この曲は,バッハの「音楽の捧げ物」の中に含まれており,傑作であると思う。リチェルカーレは,前にも触れたように,一つの声部に示された主題が次々と他の声部に模倣されていくのだが,この「6声のリチェルカーレ」の冒頭から現れる主題こそ,フリードリヒ大王がバッハに示したハ短調の主題である。この主題は,何と言おうか,深甚な憂いを秘めて忘れがたく,いつまでも頭に残るような主題である。この主題から次々に他声部へ模倣され,変奏され,織物のように展開されていく。バッハ晩年の円熟,枯淡をしみじみと感じさせる素晴らしい曲である。
11月3日は文化の日。文化の日といえば,ゴルフである(笑)。この時のゴルフのスコアというと,先日の雨中のゴルフの時と比べると,何と21打縮まった。しかしそのスコアでさえも,決してほめられたものではない。もう僕のゴルフも潮時か・・・。いや,もう少し頑張ってみる(笑)。