今回のサッカーアジア杯では,わが日本代表はよくやってくれていると思います。初戦のヨルダン戦の引き分けは薄氷ものでしたし,少し不安を残しましたが,先日の開催国カタール戦はとても興奮しました。
後半も18分くらい経過した時に,2度目のイエローカードをもらってDFが退場になり,10人で戦わなければならなくなりました。そしてその直後に勝ち越し点を奪われて1-2とされてしまったのです。開催国との対戦で超アウェーの状況だわ,戦力的に1人少ないわ,残り時間が少なくなりつつあるわ,1点ビハインドだわ,それに「中東のふえ」の不安もあるわ,などなどで選手は精神的に追い詰められていたのではないでしょうか。それにもかかわらず,MFの香川選手らの活躍で3-2の逆転劇を演じたのです。あっぱれです!興奮し,感動しました。今の日本代表の各メンバーは精神的にタフなのではないでしょうか。サムライのような強さでした。
香川選手はドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントというクラブチームで活躍中ですが,彼はこのカタール戦でも良いパフォーマンスを見せていました。ボルシア・ドルトムントというチームはドイツでも名門で,私が司法修習生時代の1994年ころはその試合をよく見ておりました。その当時はこのチームの一つの最盛期で,DFのマティアス・ザマーやMFのアンドレアス・メラーなどが大活躍中でした。そんな名門クラブチームで現在日本人選手も活躍しているのですね。それに,今大会では本田選手や岡崎選手もいい仕事をしております。
ところで,縦パスはインターセプトされてカウンターを喰らってしまう危険性も高く,一か八かという面もありますが,先日のカタール戦では見事な縦パスが通っておりました。パス自体が早いし,受け手の足元に正確に届くのです。今の日本代表は期待できます。ただ次の相手は韓国です。この国は日本とやる時には独特の精神状態で立ち向かってきますし,何よりも「日本だけには負けるな」という意識が強く,タフな試合になるでしょう。しかし,わが日本代表は,あくまでもフェアプレーの精神で,サムライらしく戦って欲しいと思います。