別に誰を責めている訳でもありません。意気地なしというのは,正に私自身のことなのです。
このブログをかつて何回か読んでいただけた方ならばお判りかと思いますが,私は日本という国を愛しておりますし,プロ野球では熱烈な読売ジャイアンツファンであり,Jリーグでは熱烈な名古屋グランパスファンであります。ですから,どのスポーツでも日本代表には勝って欲しいし,巨人にもグランパスにも勝ち続けて欲しいのです。そういう訳で,私は「絶対に勝って欲しい!」というここぞという試合は,その気持ちが高じてしまい,テレビ中継を直視することができず,わざとチャンネルを替えてしまったり,テレビを消して読書に切り替えてしまったり,卑怯な行動に出てしまいます。日本代表や贔屓の球団が負けてしまうのを見るのが嫌なのです。その一方で,うちのカミさんは私の日本ファン,巨人ファン,グランパスファンのことは熟知しているので,よく試合後の結果を私に教えてくれます。試合が終了したと思えるころには,私は何食わぬ顔でカミさんのいる居間の方へ侵入します(笑)。私は無関心を装い,自分の方からは決して試合の結果は尋ねません(笑)。カミさんの方から「日本勝ったね。」,「クルーンってだめだね。また押し出しだわ。明日は勝たないとね。」,「グランパス勝ったよ!」など,試合結果に関する言葉が発せられるのを待っているのです。自分という人間の卑怯さ,意気地なしであることを痛感します。
そんな訳で,昨晩のサッカーアジア杯の準決勝,日本対韓国戦は是が非でも勝って欲しい試合でした。私は,テレビを付けて最初の数分間だけ「怖いもの見たさ」で中継を見ていたのですが,やはり直ぐにテレビを消し,読書に切り替えました。そして読書を終えてそのまま寝入ってしまいました。内心では「日本代表頑張れ!」と祈りつつ・・・。
そしてこの試合の結果は,翌朝ふとんの中から恐る恐るテレビのスイッチを入れ,ニュースで知ったのです。日本代表,あっぱれです!本当によかった。さてさて,PK戦におけるゴールキーパー川島の神がかり的なセーブが素晴らしかったのは言うまでもありませんが,MFの細貝萌という選手のプレーもとても良かったです。PKで本田選手の蹴ったボールが相手キーパーに阻止され,そのこぼれ球を細貝選手がゴールに蹴り込んだのです。これは単なる「ごっつぁんゴール」などではありません。本田選手が助走に入ったとたんに細貝選手も猛烈に走り始め,相手方DFの間を縫ってゴールに迫る果敢なフォローをしていたのです。リプレイで見ればそのファインプレーは明らかです。こういったプレーは積み重ねた練習と高い意識がなければできません。彼は,ドイツ・ブンデスリーガのバイヤー・レバークーゼンやFCアウクスブルクで活躍中とのこと。このプレーも実にあっぱれでした。