前回の続きで,私が10歳の時に発刊された,今度は「少年サンデー」の話です(笑)。
古書店から通販で手に入れたその「少年サンデー第43号 10月22日号」は,少し本全体がいたんでおりますが(裏表紙がありません),やはり往事の懐かしさが蘇ってきました。
「パーマン」,「ジャイアント・ロボ」,「どろろ」なんかか掲載されております。掲載マンガの著名度という点から,同年発刊の「少年マガジン」のそれとを比較した場合,若干見劣りします。しかし,「弾丸児 巨人・川上監督物語」などが巻頭にあり,力作も含まれています。
当時の記憶でいきますと,私は「少年サンデー」の方をよく読んでおりました。やはり「おそ松くん」とか「オバケのQ太郎」なんかが初期に掲載されていましたので,「サンデー」の方が自分には親しみやすかったのです。お小遣いで余裕のある時だけ「マガジン」の方も買って読んだ覚えです。
それと私は小学生のころは野球に夢中でしたし,長嶋茂雄さんの現役時代に熱狂しておりましたが,「少年サンデー」の創刊号の表紙に長嶋さんが採用されたことからも分かるように,「少年サンデー」の方がプロ野球に関する記事が多かったように思います。その点も私が主として「サンデ-」の方を読んでいた理由なのかもしれません。また,「少年サンデー」の方にも,「マノック産業株式会社」に少年向け通販カタログ広告が載っております(笑)。
「天才バカボン」の「マガジン」から「サンデー」への移籍が起こるなど,この両誌はライバル関係にあったようです。「マガジン」の方は主として劇画路線・スポ根路線が主流,「サンデー」の方は少年向けのマンガにこだわりました。ただ,売上部数からすれば,創刊号こそ「サンデー」が勝利しましたが,その後は「マガジン」の方に軍配が上がりました。
いずれにしても,古書店から私の小学生時代の「サンデー」や「マガジン」を取り寄せて眺めていたこの数日間は,懐かしさのあまり感涙にむせんだ次第です(笑)。