2年ぶりに福井までうちのカミさんと一緒に蟹を食べに行きました。気楽なバスツアーです。たまにはこういう旅も良いものです。空気もおいしいし,何よりも旬の蟹(本ズワイガニ)が美味しいのですよ。ちゃんと「いただきます」をして,蟹二杯分の蟹づくしをいただきました。本当に美味しかったですし,隣のうちのカミさんも満足そうでしたね。
バスツアーですから,道中は土産物屋さんなどにも立ち寄りました。越前(福井)の海産物のどれもこれもが本当に美味しそうですし,漁師さん,水産加工に携わる方々,そして土産物屋さんの素朴ながらも心のこもった対応,料理旅館のスタッフの方々,彼らには頭が下がります。
想えば,平安の時代の仏教説話集などには動物の殺生は罪であり,そういう罪をおかせば成仏できないなどと戒められるお話が多くあります。私も年を経るごとに古典にかえりたいという気持ちが強くなり,数年前には「梁塵秘抄」(後白河法皇編纂)をじっくりと味わいました。これはその当時に流行した歌謡を編んだものであり,今様歌謡の集大成のようなもので,当時の庶民,遊女,様々な生業の人々の心情が窺えます。
例えば,漁や狩猟をしてどうしても動物の殺生をしなければならない生業の者,漁師や猟師の嘆きを表したものに次のような歌があります。
「はかなきこの世を過ぐすとて 海山かせぐとせしほどに よろずの仏にうとまれて 後生わが身をいかにせん」
仏教の教えの色濃いその当時の漁師さんたちは,そのような罪の意識に苛まれながらもこれを生業として,人々の食を確保してくれていたんですね。食事を重ねるということは,どうしても自分自身そしてやはり誰かが生き物の命を奪っているということになるのですが,それも仕方ありません。ちゃんと「(命を)いただきます」をして,このたびも蟹を美味しくいただきました。漁師さん,本当にありがとう。
このバスツアーの行程には,氣比神宮も含まれており,2年ぶりに春日大社(奈良県),厳島神社(広島県)と並び称される日本三大木造大鳥居を拝むことができましたし,松尾芭蕉の像と句碑も見ることができました。そして晴天に恵まれたこの日,越前の海も美しかった。
うちのカミさん,うずら卵のフライがとても好きなんです(笑)。あのうずら卵を3つ串に刺してフライにしたやつです。私も好きなので,カミさんがこれ幸いと近くのスーパーでよく買ってきて美味しそうに頬張り,私も晩酌の際に美味しくいただいております。
うずら卵といえば,今年2月に福岡県内の小学校で給食のうずら卵の水煮をのどに詰まらせ,児童が亡くなった事故がありました。痛ましい事故でありとても残念に思います。確かにうずら卵の水煮は,例えば八宝菜などにも具材として使用され,美味しいんだけれども,表面がつるんとしていますからね。
小学校でのこの事故を契機に,4月以降は入札で落札したのに使用を見合わせる自治体が九州や関西,首都圏などで相次ぎ,うずら卵の有数の産地では生産農家や加工業者が苦境に立たされました。愛知県はうずら卵の生産量は全国の6割以上を占めており,緊急の措置として,例えば豊橋市役所内の合計70部署余りで購入,消費に協力するなどしています。
それは大変だ。でも何かがおかしい。学校給食での提供を一斉に見合わせなければならないのでしょうか。手間はかかるかもしれませんが半分に切って誤嚥を避ける工夫をするとか,何よりも児童にはこのような食材の食べ方をちゃんと,より徹底して指導するという方向を目指すべきではないでしょうか。一斉にうずら卵の提供を見合わせる方向ではなく,児童には危険を回避する生活の知恵をちゃんと与える方向を目指すべきなのです。
思い出すのは,幼い頃の私の姉のことです。私は三人きょうだいで,上が姉,下が妹と女子にはさまれております。幼い頃の姉は弟思いのようでして,良かれと思って幼い私に飴玉を食べさせたことがありました。その際私はその飴玉をのどに詰まらせて目を白黒させたため,母が慌てて飴玉を吐き出させたということがあったそうな。私には全くその記憶はなかったのですが,母はたまに思い出話でそのことに触れ,その都度姉はきまり悪そうにしていました(笑)。遠い昔の話です。
MLBのポストシーズンは,レギュラーシーズンとは明らかに違う独特の雰囲気,興奮がありますね。私は大谷翔平選手の活躍を期待していることもあって,ドジャースを応援しています。日曜日の朝は,同リーグ同地区の宿敵パドレス戦の第1戦でした。ホームアンドアウェーで5試合で最初に3勝した方が勝ち上がり,フィリーズとメッツの勝者とリーグ優勝(ナショナル・リーグ)を掛けて戦います。そしてその勝者がワールドシリーズへと駒を進め,アメリカン・リーグの覇者と戦うのです。
それにしてもやはり大谷選手は凄いですわ(笑)。0-3でリードされている場面で,チーム全員の士気を鼓舞するかのように同点3ラン本塁打をライトスタンドに叩き込むんですもの。この同点打でチームメートも奮起し,その後3-5と再びリードを許したものの,テオスカー・ヘルナンデスのタイムリーなどで6-5と逆転に成功し,終わってみれば7-5と第1戦をものにしました。
フレディ・フリーマン選手の姿には感動しました。彼はドジャースが地区優勝を決めた9月29日に右足首を負傷し,ポストシーズンでプレーできるかどうか危ぶまれていましたが,重要な対パドレス第1戦に強行出場しました。彼は大谷の本塁打に触発されたのか,次の回には自らライト前のヒットを放ち,右足首の状態が完全ではないのに一生懸命に走って何と2塁への盗塁を成功させたのです。そのシーンをリアルタイムで見ていて,私は目頭が熱くなってしまいました。
さて,大切な試合にドジャースが先勝したのを見届けてから一休みし,カミさんと一緒にその日(日曜日)の午後4時開演のコンサートに行きました。大好きなバッハの教会カンタータ4曲というプログラムです。
教会カンタータ第61番「いざ来ませ、異邦人の救い主」
同第150番「主よ、われは汝を求む」
同第45番「人よ、汝はさきに告げられたり、善きことの何なるかん」
同第147番「心と口と行いと生活で」
いずれも素晴らしい演奏でしたし,つくづくバッハはいいなあと思いました。特に昔から私が一等好きだった第147番は人口に膾炙した名曲中の名曲で,改めてバッハの凄さを感じました。
夜はその足でデパートのレストラン街で夕食です。よく行くその中華料理店は,いつでもすぐに席に案内してくれます。そんなには混みあっていないから(笑)。私はいつもの麻婆豆腐と白いご飯,カミさんはやはりいつもの五目炒飯を本当に美味しそうに頬張っておりましたとさ(笑)。もうこの年になりますと,コース料理はお腹いっぱいで全部は無理なのですよ。
日曜日,割と充実した一日でした(ただこのブログを書いている現在,ドジャースは対パドレス第2戦を戦っておりますが,大谷は調子悪そうですし,今日は負けそうです)。
お盆のある日,午後からのお墓参りの前に,名古屋でも結構有名な鰻屋さんでうなぎを食すことにしました。とにかくうちのカミさんはうなぎが好きなのです(笑)。彼女がうなぎを頬張った時の表情は「至福の時」といったそれです。
ところがお盆ですし,お昼時でしから,お店は案の定超満員でした。私たちは超満員に違いないと予測し,予め午前10時45分にお店に到着しましたが,あろうことか私たちの店内へのご案内は午後0時30分ということでした。びっくりしましたが,もうこちらも引っ込みがつきません。氏名を登録してそれまで時間つぶしのためにデパートの紳士服売り場で私のボタンダウンのストライプ入りのシャツとズボンを新調しにいきました。
さて,再びその鰻屋さんに到着し,私たち夫婦はひたすら案内予定の午後0時30分の到来を待ちました。とても長い時間でした。10分単位で数組のお客さんが案内されるシステムで,現在案内されているお客さんの時間帯が例えば「12:20」などと捲られたパネルで表示されます。
12時20分が過ぎたころからカミさんの顔に何やら焦りの表情が見て取れました。もう焦燥感の権化のような状況(爆笑)。私は「いよいよもうすぐだ。」と期待と余裕の表情。そうこうしているうちに,係の人が「12:30」のパネルを表示しました。その途端,うちのカミさんが鬼気迫る勢いで「あっ!私たち呼ばれなかった!」と叫んだのです。どうやら彼女は自分たちの案内予定時間を12時20分と勘違いしていたようです(爆笑)。私は「えっ?僕たちは12時30分組だよ。」と勘違いに気づかせ,カミさんは照れながら笑ってごまかしていました。完全に焦っております(笑)。
いよいよ12時30分になって私たちが店内に案内され,注文をし,うなぎの到着を待ちました。期待に胸をふくらませたカミさんの高鳴る鼓動が伝わってきます(笑)。愛想の良い店員さんが持ってきてくれたのは,カミさんはひつまぶし,私は特上うな丼です。私が鰻屋さんに行きたいのは,何よりも私自身が鰻好きなのもさることながら,カミさんの幸せそうな表情を盗み見たいからです。その時もカミさんは「至福の時」といった表情で実に美味しそうにうなぎを頬張っておりましたとさ。
その時私はうなぎ丼を注文したのですが,それにしても丼で思い出すのは,私が司法修習生だった頃の民事裁判修習時の女性の裁判官(部長)のことです。その裁判長はもちろん良い人でしたが相当潔癖症の方で,うなぎの話題になったある時,その方は「私はうなぎを食べる時は絶対に丼にするの。丼だったら洗いやすくて衛生的でしょ。でもうな重はダメ。だって,四角の容器の四つの角は奥までは絶対に洗いきれないと思うから。」と仰っていたのが懐かしい記憶です(笑)。その時私はなるほどとは思いながら,苦笑いで相槌を打っていました。
その潔癖症の女性裁判官の右陪席だった男性裁判官(ひょっとしたら別の部の右陪席だったかもしれません。)は,これとは対照的なざっくばらんで判事には珍しい大雑把な話の分かる方でした(Kさん)。私が弁護士になった後も,別の裁判所でのある民事事件ではKさんに担当してもらい,割と困難な事件も担当裁判官だったKさんの仲介で無事に和解ができましたし,Kさんがその後公証役場の公証人になられた後も,私はある依頼者の遺言公正証書を作成していただきました。Kさんはその後は弁護士登録をして今年の3月でしたか,息子さん(弁護士)と共に法律事務所を開設されました。
私もいろいろな弁護士を知っていますが,じっくりと一献傾けるのもいいなと思える弁護士はごくわずかです。Kさんは裁判官出身の弁護士ですが,お酒を一緒にと思えるような感じの方でした(一度も実現しませんでしたが)。数日前の弁護士会のメールで残念にもKさんの訃報に接しました(享年71歳)。法律事務所を開設して間がないのですが,ひょっとしたら法曹としての道を息子さんに譲るための終活をされていたのかもしれませんね。合掌。
「休養」・・・。この甘美で形容しがたいほどの美しい日本語(笑)。これほど素晴らしい言葉もないのではないでしょうか(笑)。休養というのは,肉体的疲労やストレスと関連があり,主として次のような効用があります。
すなわち,第1は,仕事や活動によって生じた心身の疲労を回復し,元の活力ある状態に戻すこと。第2は,明日に向かっての英気を養い,身体的,精神的,社会的な健康能力を高めること。みなさん,ちゃんと休養を取れていますか?
さて,とうとう私も手に入れました,誠に素晴らしいTシャツを・・・。憧れていたTシャツがようやく通販で昨夕に自宅に届いたのです。そのTシャツの胸の部分には,「休養第一」と明記され,「養」の文字と「第」の文字の間に㊡そして,「休養第一」の下には「とにかく休め」とローマ字で書かれています。
さらには,お腹の部分には面白いグラフのようなものがプリントされ,次のような文字が記載されています。
不調を感じる「前」に休む→すぐに回復する
不調を感じた「後」に休養→回復まで時間がかかる
生活に支障がでてから「療養」→めっちゃ回復に時間がかかる
完全に動けなくなって「療養」→しぬほど回復に時間がかかる
・・・・・大変に面白いTシャツです(笑)。みなさんも一着どうですか?
その所属政党はともかくとして,参議院議員の浜田聡という人に注目しております。この浜田議員の政治家としての着眼点が非常に鋭く,委員会などでの質問内容をユーチューブなどで拝見しますと,瞠目する内容も多々あるのです。私が密かに期待している議員さんです。この浜田聡議員のユーチューブのチャンネルを見ていましたら,この人が「休養第一」のTシャツを着ていたものですから,私もすぐに欲しくなって手に入れたという訳です。なお,同じチャンネルを見ていましたら,浜田議員の背後には赤色の別のTシャツも映っていましたが,そのTシャツの胸の部分には「いいから、掃除しろ!」と書いてありました(笑)。面白い参議院議員です。
この浜田議員は,川口市のクルド人問題や共産党の組織的な問題などにも鋭い国会質問を行い,いわゆる「公金チューチュー問題」にも関心を持ってくれています。靖国神社にもちゃんと参拝しています。この人は,浪人して東京大学教育学部に入学,卒業し,さらに同大学院の修士課程を修了した後,やはり浪人はしましたが京都大学医学部に入学し,医師免許を取得したれっきとした国会議員兼医師です。ちゃんとした保守政党に所属すればと思うのですが,今後期待できる議員の一人でしょう。この人のおかげさまで面白いTシャツも入手できました。
ただ,とても残念だったのは,このTシャツの首の部分のタグを見ましたら,中国製でした。良いTシャツなのに画竜点睛を欠くとはこのことです。私は普段から口に入れるものと身に着けるものはチャイナフリーにしています(笑)。つい昨日の報道でも,中国産青ネギから基準値超えの農薬成分「アトラジン」が検出され,大阪府が輸入業者に回収命令を出しましたね。つい1週間ほど前にも,中国で石油燃料などを運んだタンクローリーが,タンク内を洗浄しないまま大豆油など食品用油を輸送する実態が常態化している(「公然の秘密」となっている)ことが報道されてもいました。
でも,この「休養第一」のTシャツについては,私の中では超法規的な例外として身に着けることにいたします(笑)。
なに,この猛暑!こう暑くっちゃ,考えがまとまらず散漫な文章になってしまいますので,本日のタイトルも「雑感」といたします。
東京都知事選が終了しましたね。予想された結果であり格別驚きもしませんが,一言でいえば都民にとっては「罰ゲーム」のような,消去法のような選挙だったのではないでしょうか(笑)。小池氏は以前の公約を守らず,いわゆる学歴詐称疑惑だって疑惑は払拭されていないばかりか,かえって新築家屋のソーラー発電機設置の義務化など訳の分からないことをやっておりますし,2030年に新車販売で非ガソリン車100%にするなどと息巻いています。アメリカは中国製EV車に100%の関税をかけ,EUでも中国製EV車に最大37.6%の関税を上乗せする決定をしました。いずれも中国政府が不公正な補助金を国内製造会社に与えているからです。それなのに,この小池という人は中国政府(中国共産党)が大喜びするようなことばかりします。
ただ,東京都の有権者は要するに蓮舫という人が都知事になることだけは嫌だったのでしょう(笑)。名古屋市民ですが私も嫌です(笑)。政策パンフレットは日本共産党製でしたし,「ソビエト蓮舫」などと揶揄されておりました。カミツキガメと綽名されているように,いつも戦闘モードで他者批判に明け暮れているという印象が強かったのでしょうね。
いずれにしても石原慎太郎東京都知事時代が懐かしいです。
小池氏はEV車の強力な推進論者のようですが,それにしても私ががっかりしたのは,女優の長澤まさみさんが,あろうことかBYD(中国資本)のEV車のCMに出ていたことです。いい女優さんだと思っていたのに,CMとはいえ「ありかも、BYD!」なんて言わされています。・・・あるわけないでしょ,BYDなんて!BYDのEV車が中国国内のあっちこっちで発火して炎上し,大変なことになっている動画をもう何度も見ましたよ(笑)。
話は変わりますが,私は週に2日程度は休肝日を設けており,自分で休肝日とする日が決まったら,朝食時にうちのカミさんにその旨を伝えております。普段ありがたいことにうちのカミさんが晩酌時のお酒のおつまみを作ってくれているからです。でも,大谷翔平がホームランを打った日は,朝食時の休肝日宣言を突如として変更し,夜の祝杯のためにカミさんにお酒のおつまみを作ってもらいます。カミさんにしたら本当にいい迷惑だと思いますが,やはり大谷がホームランを打つと嬉しいし,一杯やりたくなるのです。
またまた話は変わりますが,アンドレ・ギャニオン作曲の「めぐり逢い」という曲は本当に良い曲ですね。もう1か月以上も前のことになりますが,私が懇意にしていた年上の友人が残念ながら急逝しました。そのお通夜に参列し,その遺影を目にしたとたんに涙腺が緩み,さらにほどなくしてこの「めぐり逢い」という曲が流れ始めたら涙腺が崩壊してしまいました。
確かに,私がその死を心から悼むのもその友人とめぐり逢えたからですね。私はこの「めぐり逢い」という曲が好きだったので,3年ほど前にその楽譜を入手し,少しの間ピアノで弾くことができるよう練習していた時期があります。これを機にまた練習を始めました。
先日,二泊三日で河口湖に行ってまいりました。もちろん河口湖の広大で風情のある湖面に癒されに行っただけではなく,ゆったりと温泉に浸かり,あの雄大で偉容を誇る霊峰富士の神々しい姿を見るために・・・。
特に不平も言わずに付いてきてくれ,常日頃家事などで大変お世話になっているカミさんの労に報いる気持もありました。思い起こせば,結婚して37年になります(笑)。こんなめんどくさい私に特に文句も言わずに連れ添ってくれました。本当に頭が下がります(笑)。奇特な方といえば奇特な方(もちろんこれは本来の意味どおり褒めております)。この旅行の真ん中の日には,東京で一人暮らしをしている娘も合流してくれました(日帰り)。新宿から高速バスに乗って1時間45分くらいで河口湖まで運んでくれるんですね。
実はいつも新幹線で東京まで行くときには,私もカミさんも車窓から富士山の美しい姿を見逃すまいと目を凝らすほど,富士山という存在が好きなのです。もう6月に入っていますから,冠雪した富士山の姿は望めないかなとも思っていたのですが,頂上付近は冠雪していました。実に美しい姿です。河口湖の湖面と温泉は私たちを癒してくれますし,富士山の美しくも雄々しい姿は,私たちの士気を鼓舞してくれ,また霊感を与えてくれます。
旅行の真ん中の日には,三人で洒落たレストランでパスタのランチをいただき,ロープウェイで河口湖半の山に登り,改めて富士山と河口湖の雄大な景色を楽しんだのです。そりゃ海外旅行も良いけど,本当に日本国内には是非行くべき佳い場所がいっぱいありますし,つくづくこの日本というのは観光資源に恵まれていると思います。今回は特に露天風呂に浸かりながら富士山などの美しい姿を楽しめるのですから。
さて,本来は良い気分のままこのあたりで本文を締めくくりたいと思ったのですが,いわゆるオーバーツーリズムのことに触れない訳にはまいりません。今回の河口湖旅行でも,少なくとも三島駅から河口湖までのバスの中,そして河口湖界隈については,もう日本人を探すのが至難の業といった風情であり,外国人観光客でごった返しておりました(苦笑)。内心ではホテル内の朝食バイキング会場やお風呂(温泉)でマナーの悪い外国人客のために不愉快な思いはしたくないなと恐れておりました。今回の旅行では,恐れていたほどではなく予想よりはマシだったし,大きな被害はありませんでしたが,朝食バイキング会場とお風呂の脱衣場で少し不愉快なことがありました。敢えてどこの国の人とは言いませんが(笑),マナーの悪さで有名なかの国の人だと思われました。
苦言を呈したいことは,ホテルや旅館はインバウンド需要(消費)を大歓迎しているのかもしれませんが,現状ではオーバーツーリズム気味であることは間違いなく,インバウンド消費の対GDP比は僅か0.7%程度にしか過ぎません。行楽地や宿泊施設でマナーを守らず,乱暴狼藉をはたらく外国人旅行客を「ウェルカム」しているばかりでは,本当に日本の文化,伝統に触れたい,癒しを求めたいと願う日本人旅行客が逃げてしまいますよ。端的に申せば,お風呂に入る時にかけ湯もせず,ドボンと入ったりするマナーの悪い外国人と一緒の湯船には入りたくありません(笑)。争うようにして料理を取ったり,食い散らかしたり,料理の前で大きなくしゃみをしたりする人たちと一緒に食事などしたくないのです(笑)。
外国人観光客ばかりをあてにしたホテルや旅館には行きたくないし,景勝や神社・仏閣などの観光資源はみんなのものです。なかなかに表現が難しいのですが,敢えて我儘を言います。心から日本の文化,伝統,情緒に触れたい,癒しを求めたいという日本人旅行客をもう少し大切にしてよと。
「浪花のモーツァルト」と呼ばれていた作曲家のキダタローさんが亡くなりました。今でも耳に残っているインパクトのあるCMソングも多く,傑作「アホの坂田」(オマージュ作品)の作曲者でもあり,飄々とした語り口も印象に残っております。ご苦労様でした。ご冥福をお祈りいたします。
先日の産経新聞の産経抄でも触れられていましたが,キダさんは「僕は〝浪花のモーツァルト〟と呼ばれてますけどモーツァルトは大嫌い。」,「ああいう一見、冷(ひや)こい音楽は嫌いです。ショパンみたいに、切ったら血がガーッと出るような情熱のほとばしる音楽やないと。」と仰っていたようです。以前にもこのブログで書いたことがあるんですが,実は私もモーツァルトの音楽は好きではなく,バッハの音楽がことごとく感動を与えてくれるのとは対照的に,これまでモーツァルトの曲で感動した経験というものがないのです(笑)。
もうそれくらいにしておけと言われそうですが,平成20年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さん(故人)も,「モーツァルトは《天才》ではなくて《天才的》なの。だから嫌いなの。つまり、やりっぱなしで磨きをかけてない。推敲(すいこう)してないんです。」と仰っていましたね。
本当にバッハの音楽を聴いていると決して大げさではなく涙が出てくるほど感動することがあるのに,残念ながらモーツァルトの曲ではそんな経験がなく,敢えて言うならば,「レクイエム」くらいでしょうか。まあ,もちろん好き嫌いの問題でしょうけどね。
それにしても大阪・関西万博のマスコットキャラクターの「ミャクミャク」ですが,誠に失礼ながら全然可愛くない(笑)。やはりとても好きになれない。どうしても(笑)。新幹線の車体にも本数限定で「ミャクミャク」がプリントされるようですが,その姿は血管を連想させ,やはり異形なのです。本来イベントのマスコットキャラクターというのは「くまモン」みたいに可愛くないとね。もともと日本の文化は鳥獣戯画の昔からゆるカワなのですよ。
逆に,このたび発表された大阪・関西万博のイタリアのマスコットの「イタリアちゃん」はよくできていますね。可愛いし,感心しました。本来はこうでなくっちゃ。
立憲共産党,いや失礼,立憲民主党の蓮舫なる人物が今度の東京都知事選に出馬するとのこと。いやー,凄いことになってまいりました。小池百合子のいわゆる学歴詐称問題と蓮舫のいわゆる国籍(二重国籍)詐称問題の対決と相成りました。
世の中には面白いことをいう人があるもので,思わず笑っちゃいました。というのも,東京都議の上田令子さん,「やれやれ、黴びたお饅頭二つに割って左右どちらか食べろと言われてもという都知事選挙になりそうですなぁ」だって(笑)。
至言というのは,いかにも正しいところを言い当てた言葉のことをいいます。楽しみな連休を前にして,最近自分の心に響いた先人の至言をいくつかご紹介します。それぞれの至言をご紹介する前に,なぜ私の心に響いたのか,その背景事情を括弧書きで簡単に補足説明させていただきます(笑)。
(衆議院議員東京15区補選が盛り上がっておりますね。東京弁護士会の北村晴男先生が二度にわたって熱烈な応援演説をされたように,私としても日本保守党の飯山あかり候補を心から応援しています。もう今の自民党議員は本当にダメですが,だからといって「政権交代。」と銘打ったあの「悪夢のような民主党政権」の再来のような状況はごめん被ります。鳩山由紀夫,菅直人などといった面々の数々の悪政を思い出しつつ・・・(笑))
⇒ 「バカな大将、敵より怖い」(武井正直)
⇒ 「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」(ゲーテ)
(昨年の今頃は私も大病を患い,今では幸いにして元気ですが,その頃は早晩訪れる死というものをどのように受容していくべきかということも真剣に考えていたのですよ・・・(笑))
⇒ 「死期は序を待たず。死は、前よりしも来らず。かねて後(うしろ)に迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し」(吉田兼好,徒然草第155段)
⇒ 「死を恐れる者は、生きている人間に相応しいことを何もしないであろう。しかし、死ぬことは人が母体に宿った瞬間の定めであることを知る者は、この原則に従って生きる。と同時に、更に同じように強い精神をもって次のように言い切るであろう-生じくるもののなかに何一つ突然の出来事はない-と。」(セネカ)
⇒ 「我々は静かに人間の宿命に堪えなければならない。いくら医学がひかえていても、我々は老いるように・衰えるように・病気になるように・できているのだ。」
「とにかく、お前は病気だから死ぬのではない。生きているから死ぬのである。死は病気の助けを借りなくたって、立派にお前を殺すのである。」(モンテーニュ,随想録:関根英雄訳)
さてと,今度の連休は人によっては大型なものとなりますね。私もそこそこ大型です(笑)。気が置けない友人たちと,ゴルフだけでも4ラウンドを予定しております(笑)。
晩酌の時間帯は至福の時ですが,そういう私でも週に1,2度は休肝日を設けていますよ。だって,私の場合は決して深酒はしないけど,働きづめでは肝臓がかわいそうじゃないですか。亡くなった母が「しじみの味噌汁は肝臓にいいんだよ。」とよく言っておりました。私はしじみの味噌汁が実は大好きなのです。
しじみの味噌汁を夜に味わえるのであれば,週に3回の休肝日でもよいと思っております(笑)。以前はよく出張で島根県に行っていたのですが,宍道湖産のしじみの美味いこと。でも,しじみにはやはり季節はあるのでしょうか,近くのスーパーでは最近あまり見かけません。いっそのこと通販のお取り寄せで宍道湖産のしじみを手に入れて味噌汁の具にしようかとも思っております。コンビニでもカップでしじみの味噌汁が売られていますが,原産国の表示がなく不安です。私は日本産でなければだめなのです。そういえば,よく家族と一緒に東北旅行もしていたのですが,青森の十三湖産のしじみを使った「しじみラーメン」もお土産に持って帰りました。これも美味しかった。
ところで,しじみの味噌汁を食す時,みなさんはしじみの身まで食べていますか。貝の肉の部分です。確かに小さな身まで食べるのは面倒でもあり,全部とまではいきませんが,私はもったいないのでできるだけ食べるようにしています。たんぱく源にもなりますしね。でも,しじみの味噌汁といっても,しじみはあくまでも出汁を取るものであって,身は捨ててしまうという考えも強いようですね。
先日の産経新聞の「産経抄」では,太宰治の短編小説「水仙」に少し触れられていましたが,お金持ち,上流階級ではしじみの身まで食べる習慣はないのだそうな(笑)。その小説では,貧しい小説家が資産家,名家に招かれ,つい酒が進んで調子に乗り,高貴なご婦人にお酒を勧めてしまい,「いただきません。」と冷淡に断られてしまう。酔いがさめた小説家はごはんをいただくことになり,しじみの味噌汁も添えられた。小説家が一生懸命に小さなしじみの身まで食べていると,そのご婦人から「そんなもの食べて、なんともありません?」と言われる。この名家ではしじみは出汁をとったら捨てられるものと扱われており,そのご婦人も悪意なく驚いただけであった。でも,小説家はこの時,酷い恥辱を受けたと感じた。
もちろんこの「水仙」という小説は,短編ではあっても人間の内面をえぐるもっと深い内容の小説なのですが,どういうわけか「しじみ」の一件が頭に残ってしまいます(笑)。でも私は,何と言われようと,休肝日の夜のしじみの味噌汁は,できるだけ小さな身まで食べてしまおうと思っております。オルニチンだって含まれているようですしね(笑)。