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弁護士ブログ

2015/03/03

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 まだ少し寒いですね。でも,やはり一雨一雨,水もぬるんで春めいていくのでしょう。

 

 歌舞伎界の坂東三津五郎さんが惜しまれつつ亡くなられました。誠に惜しいことです。心よりご冥福をお祈りいたします。先日(3月2日)の産経新聞の記事には,三津五郎さんがいかに芸というものに対して真摯に向き合っていたかがよく分かる追悼記事が掲載されていました。寄稿されたのは演出家の福田逸さんです。さすが戦後を代表する評論家だった福田恆存さんのご子息だけあり,名文を書かれます。

 

 坂東三津五郎さんを追悼するその名文にとても感動を覚えましたので,本日はほとんどコピーアンドペースト状態のブログ記事になりますが,その一部を引用して終わります。

 

「・・・いつも生真面目で、時代物にも世話物にも、あなたのその誠実さと真実味が必ず出ていました。私は、それが好きだった。時代物の重厚な役どころから軽妙な世話物や舞踊まで、何をやらせてもあなたの舞台には歌舞伎の正書法を見る思いがしたものです。それは、単に技術の問題ではない心掛けの問題でした。それを証明するのが、平成の新歌舞伎の傑作『道元の月』です。本来なら今頃、新しい歌舞伎座で4度目の幕を開けていたはずです。旧歌舞伎座、南座、御園座と、『道元の月』の稽古に入るたびに、私たちは必ず永平寺を訪れ、1泊の参禅修行をしてから稽古に入りました。私を含めて、お弟子さんたちもスタッフも、行くときは物見遊山か、或いは面倒くさいことを、といった顔をしていた。でも、三津五郎さん、あなただけは違った。真剣だった。あなたは心そのものから道元禅師に近づこうとしていた。そのために永平寺の空気を体に、細胞の隅々に取り込もうとしていらっしゃった。夕方からの座禅、質素な食事、作法、早朝3時起床の後の修行、貫主の法話。これらを終えて寺を後にするわれわれの表情は、既に別人になっていました。その足で向かった最初の稽古場から、役者もスタッフも、芝居の性根を掴んでいましたよね。あの種の経験は私の演出経験でも他に類を見ない。道元という人物とその弟子たちの精神性が永平寺の一昼夜で私たちに乗り移った。その中心に三津五郎さん、いつもあなたがいて、静謐な清浄な世界を舞台に現出したのです。悔しい。もう一度、あなたの道元を観たかった。一緒に『道元の月』を新しい歌舞伎座で創りたかった。」

2015/02/28

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  やるべきことが多く,土曜日も事務所へ出勤です。それなのに,徒歩出勤の途中で悲惨な目に遭ってしまいました。カラスとおぼしき鳥から糞の空爆を受けてしまったのです。

 

 昼に食べようと,コンビニで美味しそうなカスタードクリームパンとレーズン入りのロールパンを買って白のビニール袋に入れて歩いておりましたところ,バサッと音がして袋を見てみますと,袋の内外に鳥の糞が飛散しておりました。悲惨です(笑)。辛うじてスーツは大丈夫でしたが,かばんと靴の一部にも白っぽいものが付着していました。やはり悲惨です(爆笑)。生産者と製造者には誠に申し訳ないのですが,パンは廃棄しました。これはどうにも転用することができないのです。気分直しに,昼はパンとは似ても似つかないものを美味しくいただきたいと存じます。

 

 さて,昨日はバッハの教会カンタータ第51番のことを書きましたが,これに続く第52番「偽りの世よ、われは汝に頼まず」もこれまた素晴らしい曲です。その第1曲はシンフォニアで,この曲はブランデンブルク協奏曲第1番の第1楽章と同じ音楽です。これをパロディー(転用)と呼びます。バッハの場合にはこの転用が結構出てきます。無理もありません。ライプツィヒに移ってからは多忙かつ激務でしたから,このケーテン自体に作曲した傑作を転用し,カンタータ第52番冒頭のシンフォニアとして配曲したのでしょう。

 

 話は突如として変わりますが,今朝の産経新聞には葛城奈海という女性のコラム記事が掲載されていました。この方は愛国心の強い,女性ながら国士と呼ぶべき人で,その言説には共感を覚えます。その記事には,かつて尖閣諸島購入のために石原慎太郎元都知事の声かけで集まった約14億円の浄財が,その後の尖閣諸島国有化によって未だに宙に浮いたままだそうです。

 

 国際的な規範というものを理解できないか,あるいは理解しようとしないならず者で,しかも尖閣諸島への接近,領海侵犯を繰り返す中国(共産党)を毅然とした態度で牽制するため,葛城さんはこの宙に浮いた約14億円をやはり尖閣諸島の実効支配維持のために有効に転用すべきことを主張しておられました。全く同感です。

2015/02/26

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 昨日,ゴルフに行ってきました。昨年の11月12日に五十肩(肩関節周囲炎)になって約3か月半が経過しますが,それ以来のことです。

 

 さすがに五十肩の診断を受けた当時の痛みと関節可動域の制限の状況からして,これは1年くらいはゴルフなんかできないと思っておりました。でも昨日のプレイでは,恐る恐るでしたが何とか「完走」できたのです。しかもスコアは五十肩になる前とほぼ同じ・・・。これは少し複雑な心境です。五十肩よりも私のゴルフの方が既に症状固定になっていたりして(笑)。症状固定というのはこれ以上同様の治療を継続していても,もうこれ以上の改善は望めない状況を指す概念です(笑)。それに五十肩よりも私のゴルフの方が予後不良だったりして・・・(笑)。

 

 昨晩はまた右肩が痛み出さないか心配でしたが,何のことはありませんでした。ぐっすりと眠ることができました。まずは思ったより早くゴルフ界に復帰することができましたが(笑),当分の間は自重しながらやっていきたいと思います。

 

 話は変わりますが,わが愛知県弁護士会にも毎月発行される会報というものがあり,今月号にある先生の死を悼む追悼文が掲載されていました。その先生は昨年の11月28日に亡くなられたのですが(83歳),私はその直前まで街角を矍鑠とした足取りで歩いておられる姿を拝見しておりました。その先生とは特に面識というほどのものはありませんでしたが,誠実に仕事をこなされ,いつまでもお元気で何よりだと思っておりました。

 

 その追悼文には,この先生の仕事にかける情熱が最後まで衰えることはなく,がんで余命数か月と宣告されてからでも法律関係の新刊書を書店から取り寄せ,一生懸命に読んでおられたそうです。これはなかなかできることではありません。最期まで仕事に真摯に向き合っておられたのです。

 

 冒頭に平日ゴルフの話題を出してしまいましたが,この追悼文によればこの先生の趣味もゴルフで,毎日曜日には必ずプレイされ,平日にも仲間とプレイされることもあったようです。70歳代後半にはホールインワンも達成されたようです。がんと宣告され,それが他に転移したことを知った後でも,事務所近くにあるインドア練習場でプロの指導を受けていたという話にも言及されていました。本当にすごいなあ,と思いました。

 

 何事にも真摯に向き合っておられたのですね。この追悼文の記事は,今の自分の有様,生き様を虚心坦懐に省みた時,思わず自分が恥ずかしいという気持ちにさせました。自分に残された時間だってそれほど多い訳ではない,夜フトンの中に入って「今日も何とか良い一日を送ることができた」と感じ,ほんの少しほほえみながら眠りにつくことのできる日々でありたいと思った次第です。本日は,真面目に締めくくります。

2015/02/20

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 本日の昼食は,たった今,カレーライスをいただいてきました。大変美味しかったのであります。昼食に何をいただくことにするか,何にも考えていなかったのに,裁判所に行く途中で飲食店から美味しそうなカレーの香りが漂ってきましたので,もうそれだけでその日の私の運命は決定づけられたのです(笑)。

 

 カレーの香りというのは,自分の体調や精神状態によっては芳香にもなりますし,時には何か猥雑で鬱陶しい匂いにもなり得ます。ただし,これだけははっきりしていると思われるのは,カレーの香りというのは何にも考えていない者にカレーライスを選択させる,そしてそれを即断させるだけの強烈な説得力をもっているということです(笑)。回りくどい言い方をするな,四の五の言うな,美味しいから食べるんだよと言われそうですが・・・。

 

 さて,うちの娘の熱烈な宝塚歌劇団熱も一応は落ち着きを取り戻したようにみえます(笑)。つい先日も再び東京へ出かけ,2月15日に引退した宙組の緒月遠麻さんの最終公演を観に行ったのです。1回観て,さらには千秋楽のチケットも入手できたようです。随分と満足のようでした。

 

 その娘が,東京駅の地下街で壁に手を掛けてうずくまっていた老年男性を発見し,すぐに近くの係りの人に知らせて助けを求めてあげたとのこと。行き交う通行人は気づかなかったり,無関心であったり,あるいは見て見ぬふりをして通り過ぎていたようですが,娘は勇気を敢然と行動したようです。最終的には別の人も通報してしてくれ,その男性の姿はもう無かったようですが・・・。いずれにしても,困っている人を何とかしてあげようとする気持ち,共感力というのでしょうか,そういうものがうちの娘にも備わっているようで何やら安心しました。

2015/02/13

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  今日は朝から時雨れておりましたし,やはりまだまだとても寒い季節ではあります。ただ,2月11日の建国記念日,徒歩で事務所まで散歩のような感じで行く道すがら,何となく春の気配も感じられました。

 

 自宅近くの桜並木の蕾は少し赤みを帯びていました(この桜はソメイヨシノではなく数週間早く開花します)。それに何となく,何となくですよ,そよ吹く風も少し春先の暖かみを感じました。果物屋さんの店先には有田産の八朔(ハッサク)が並べられてもいたのです。

 

 さて,何度も同じ話をするようになると年を取った証拠だなどと言われそうですが,いつ見ても雀(すずめ)という鳥は可愛い。本当に可愛いし,私は雀が大好きなのです。雀の方も,私が希代の雀好きだということを知っているのか(笑),私がそっと近寄っても逃げはしません。

 

 ただ雀さんに関しては,唯一懺悔しなければならないことがあります。私が22歳の頃,東京で学生同士の集まりがあり,その集まりの前夜,学芸大学駅前の焼鳥屋さんで勧められるままに雀を食べてしまったことがありました。大変申し訳ないことをしたと思っております。

 

 前にもこのブログで書いたと思いますが,私は柳田國男や宮本常一の民俗学に大変興味があり,今は「日本の昔話」(柳田國男著,角川ソフィア文庫)という本を読んでおります。この中には雀も登場いたします。

 

 「雀と啄木鳥」という題の津軽地方に伝わるお話です。昔の昔,雀と啄木鳥(キツツキ)とは二人姉妹だったそうな。親がもう病気でいけない(危篤)という知らせが届いた時,雀はちょうどお歯黒を付けかけていたところでしたが,直ぐに中断して親の元に飛んでいって看病しましたとさ。雀はそれで今でもほっぺたが汚れ,嘴(くちばし)も上の半分だけはまだ白いのであります。一方,啄木鳥の方は親が危篤の知らせを受けても紅を付け,白粉を付け,ゆっくりおめかしをしてから出かけて行ったものですから結局親の死に目に逢うことができませんでした。だから,雀は姿は美しくはないけれどいつも人間の住むところに住んで,人間の食べる穀物を入用なだけ食べることができるのに,啄木鳥の方はお化粧をしてきれいではあるけれども,餌にありつくためには朝から人里離れた森の中をかけ歩いて,木の皮をつつくなどしてやっと一日に三匹程度の虫しか食べることができないのだそうな。

 

 今,角川ソフィア文庫では柳田國男没後50年を記念し,「柳田国男コレクション」と銘打って柳田國男の名著を一挙刊行しております。文庫版で,和装丁で感じが良く,何より廉価です。「日本の昔話」などは税込みで540円なのですよ。もちろん「遠野物語」も「妖怪談義」も「山の人生」などもあります。これはお勧めです。

2015/02/06

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  「お前のブログは長すぎる」というお叱りを受けてしまいました。いや,面目ない。そんな訳で本日は短めにいたします。

 

 いつものように産経新聞を読んでいましたら,扶桑社という出版社から出ている「おかんメール3」という本の宣伝広告が出ておりました。「異色の大ヒット!」,「待望の第3弾、降臨!」(笑)という派手な見出しです。

 

 確かに世に存在する「おかん」はメールの分野でも勘違い,変換ミスなど,大活躍されているようです。その広告でいくつか示されていた「傑作」をご紹介しましょうね。

 

「降りた民の傘」※これは単純な変換ミスでしょうね。「傑作」というほどのものではありません(笑)。

 

「ご飯とりにおいで。さめない宇宙に」※これも変換ミスだと思われますが,何となくほんのりとして母親の愛情を感じさせる佳作です(笑)。

 

「鍵はホストにある」※サスペンスドラマで被害女性と交際していたホストが事件の鍵を握っているという趣旨でしょうか。いやいや,単なる「ポ」と「ホ」の言いまつがいでしょう(笑)。

 

 次の句は,わざわざ濁点を打ってまで変換ミスをするのか若干の疑問は残りますが,理屈抜きで爆笑できます。みなさん,心の準備は良いですか・・・。
「今こっちは紅白豚合戦をみています」(爆笑)※歌さんが豚ちゃんに間違われ,少しばかり迷惑している絵が浮かびます。

 

 「帰りに発泡スチロール酒を買ってきてね」※発泡ときたら無条件にスチロールのおまけがついてくるという脳内なんでしょうね(笑)。

 

 最後に,これは先の広告には載っておりませんでしたが,「おかんメール」で検索して探し当てた珠玉の迷作をご紹介します。思わず吹いてしまうといけませんので,お茶などを飲んでいる人は呑み込んじゃってください。
「突然いなくなってごめんね。母さん頭を冷やそうと思います。しばらくフランスのロンドンへ渡米します」(爆笑)※お父さんとケンカして出て行ってしまったお母さんからのメールのようですが,天然なのかユーモアなのか,これは実際に本人に会ってその人物を見極めないと判断できません(笑)。

2015/01/31

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  昨日は「生活の党と山本太郎となかまたち」という,辛うじて政党要件を充たした存在のことについて述べましたが,小沢一郎という人と山本太郎という人は,少なくとも「脱原発」,「原発即時停止」という点では意気投合しているようです(笑)。

 

 でも,電力をはじめとするエネルギー供給問題で本当に必要な観点は,何が何でも「脱原発」,「原発即時停止」ではなくて,少なくとも中期的なスパンでのエネルギー供給のベストミックスを考えていくことでしょう。というのも,エネルギーというのは我々国民の日常生活は勿論のこと,企業等の経済活動にとっては不可欠のものですし,実は安全保障の問題でもありますから,安定性・継続性という観点に立たなければなりません。

 

 民主党の菅直人という者が首相だったとき(日本国にとっては誠に不幸なことでしたが),ソフトバンクの孫正義という者とニヤケ合いながら,FIT(再生可能エネルギー固定価格買い取り制度)を法制化しました。でも,このFITの先駆者であるドイツでは,評論家の三橋貴明さんによれば,日本に先行してもう「終了」の方向に向かっています。いわば日本は1周半遅れのランナーのようです。ドイツの再生可能エネルギーは発電全体の23%を担っているものの,太陽光にせよ風力にせよ安定的な発電源ではありませんし,ドイツのFITは消費者に再エネ賦課金として負担を押しつけますから,ドイツ国内の電気料金は欧州平均の1.5倍に達しようとしており,結局はドイツも安定電源としては石炭火力に頼らざるを得ない状況になっています。フィナンシャルタイムズの社説の見出しの中には「ドイツの脱原発政策は矛盾だらけ」というものがありました。

 

 日本でも,去年でしたか,電力各社の送電網のキャパシティが制約条件となってFITの受付が一時停止になったこともありましたし,拙速に作ってしまったこの制度の見直しが議論されています。「原発即時廃止」を声高に叫ぶ人には,電力供給のベストミックスについてどう考えているのか聞いてみたいものです。

 

 さて電気といえば,私は静電気というやつが大嫌いです。恐らく静電気が好きな人は皆無だとは思われますが・・・。鍵穴にキーを差し込むとき,車のドアに触れるときなどなど,何度嫌な目にあったか分かりません。でも,私は静電気にまつわるこんな嫌な目にあわない方法として,ある程度はコツを掴みました。無造作にドアノブなんかを触ることはせず,直前に指で「パチン」と弾いてやって少しでも放電してやるのです。でも,そもそもは自分が帯電しなければ良いのです。自分が帯電しないように気をつけなければならないのです。「バチッ」と嫌な目にあってしまうのは,帯電している自分が悪いのであり,自業自得なのかもしれません(笑)。

 

 日常生活をしている上で,人が帯電しやすいきっかけについて,私は体験的に認識できました。それは,自分の身につけている衣類と衣類との摩擦,あるいは自分の身につけている衣類と運転席シート(座席)や椅子やソファとの摩擦をできるだけ避けることです。これらの摩擦の際に帯電してしまうのです。例えば,私は車から降りるときや椅子から立ち上がる時などは,衣擦れといいますか,繊維同士の摩擦ができるだけ生じないように,ゆっくりとそっと立ち上がるなどの工夫しています。

 

 これであなたの静電気対策も大丈夫です(笑)。でも,そもそも衣擦れしても帯電しないような上等な繊維の衣類を身に付ければ良いのかもしれませんが,そんなお金の余裕はありません(笑)。

2015/01/20

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  元中日ドラゴンズの大豊泰昭さんが急性骨髄性白血病で急逝されました。早すぎる死であり,残念です。私の同業者(弁護士)のS先生が大豊さんの経営している中国料理店をよくご存知で,今度一緒に行こうねと言われてもおりましたのに・・・。

 

 うちの娘は小学生時代も特に活発で,3年生から4年生ころまで地元の少年野球チームに所属しておりました(ポジションはセカンド)。チーム内で女の子は娘だけでした(笑)。娘が小学3年生のころ,コーチの人脈で大豊さんが小学校の校庭まで一人で来てくれて,子供たち一人一人に丁寧にバッティングを教えてくれたそうです。娘も肩越しにバットの構え方やスイングなどを大豊さんから教えてもらい,娘の記憶では大豊さんは誰にも分け隔て無く,とても気さくに指導してくれたそうです。

 

 1994年のプロ野球といいますと,例の10・8決戦,つまり巨人と中日が勝率同率で並び,最終戦に勝った方がセ・リーグのペナントを制するというプロ野球史上初の戦いでした。結局我が栄光の読売巨人軍が優勝したのですが,この年に大豊さんは38本塁打,107打点で見事二冠に輝いたのです。大豊さんは台湾でもスカウト活動をする一方で,日本に住所を構え,店も経営していたのですから台湾と日本が好きだったのでしょう。ご冥福をお祈りいたします。

 

 私は今まで一度も台湾を旅行したことはありませんが,一般的に台湾の人は親日的ですね。今朝の産経新聞の朝刊でしたか,台湾の人に対するアンケートで「旅行したい国」,「尊敬している国」などの項目ではいずれも日本がトップだったという記事が載っておりました。東日本大震災の時も諸外国の中でもとりわけ多くの義捐金を送ってくれたのも台湾です(日本赤十字社の発表では1位のアメリカ合衆国【29億9811万8250円】に次いで台湾は2位です【29億2894万7417円】)。

 

 私が司馬遼太郎の「坂の上の雲」という小説を読んで感動した直後に最も心に残った人物の一人に児玉源太郎大将がおります。もちろん日露戦争を勝利に導いた軍人の一人ですし,それ以前には台湾総督を務め,自ら起用した後藤新平とともに台湾では行政面での素晴らしい業績を残しました。台湾の人も児玉源太郎を慕っておりました。

 

 これも産経新聞の記事で紹介されていたのですが,児玉源太郎大将の死後,藤沢市江ノ島に児玉源太郎を祀る児玉神社(1918年創建)を造ろうという計画が持ち上がりました。予算はその当時のお金で11万円。しかし日本国内ではわずか3000円ほどしか集まらなかったのです。でもこの話が台湾に伝わるやいなや,2週間も経たないうちに残りの金額が集まったといいます。台湾の人がいかに児玉源太郎を敬愛していたかが窺われます。

 

 一度台湾を旅行してみたいものです。

2015/01/16

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 前回のブログでは「連続」禁酒法の可決・成立,施行についてお話しました(笑)。1日(1回)の違反につき1000円の罰金という恐怖,他律的な動機に基づくものとはいえ,同法が施行された1月5日以降,私は罰則に抵触することなくちゃんと遵守しております。

 

 でもこれは案外良い法律だったのかもしれません。「連日にわたる態様での飲酒」を避けることは明らかに自分の体には好影響を与えていると思われるからです。①まず,睡眠の質が高まります。飲酒した日は夜中に目が覚めてトイレに立つこともありますし,何か眠りが浅いような気がするのです。②次に,体が軽くなり体調も良いのです。③さらには,実際に体重も少し減りました。

 

 「雑感」の日は遠慮会釈なく話題が飛びますが,最近日に日にうちの娘の表情に焦燥感と悲哀が現れています。娘がそのファンになっている宝塚歌劇団宙組のスターである緒月遠麻さんの引退時期(今年の2月15日)が刻一刻と近づいているからです。娘もあと数回は東京へ最終公演を観に行くのでしょうか。そんな調子で学問の方にも打ち込んでいただければと思うのですが・・・(笑)。

 

 娘の部屋の机の前の壁には緒月遠麻さんのポスターやブロマイドが多く貼り付けてあります。ところが,そのポスターなどをぼんやり眺めていましたら,左下の方に何か違和感のある黒っぽい小さな写真が貼り付けてあるのを発見しました。何だろうと確認してみましたら,お笑い芸人の江頭2:50が変な顔をして写っている写真でした。宝塚歌劇団の緒月遠麻とお笑い芸人の江頭2:50・・・・・。しばらくの間,私は気持ちの整理がつきませんでしたし(爆笑),瞳孔が開きかけてしまいました(笑)。

 

 娘の美意識というものにはとてもシュールなものがありますし,彼女は一体全体どんな精神構造をしているのだろうと,何やら薄ら寒いものを感じた次第です(笑)。しばらくの間は娘の様子を注意深く,生暖かく見守ってゆきたいと思います。

2015/01/14

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 アメリカ合衆国では1920年から1933年まで禁酒法(ボルステッド法)が施行されていました。消費のためのアルコールの製造,販売,輸送が全面的に禁止された法律でした。でも実際にはその期間中もお酒は密造され,消費されていました。法の執行機関も実際には本気で取り締まろうとはしませんでしたし,そんなことをしたらすごく費用がかかってしまうからです。結局この禁酒法は1933年に廃止されたのです。

 

 またイスラム教においては,飲酒は一般に禁止されています。でも,現在ではイスラム原理主義の及ばないトルコなどの欧州(アルバニアやボスニア),インド,中央アジアなどではムスリムの公然とした飲酒文化が存続しております。

 

 結局,私たちの日常生活において,飲酒そのものが悪いのではなく,過度の飲酒が体や精神に良くないということなのだと思いますよ。

 

 私も晩酌を楽しみ,気が置けない仲間同士でお酒を飲むのが好きですが,そんな私ももう決して若くはありません。最近では,調子に乗ってお酒をたくさん飲んでいてもダメだなと思うようになりました。

 

 そんな訳で,私の心の中の議会で1月5日,与党の賛成多数で「連続」禁酒法という法律が可決,成立いたしました(笑)。これに反対する野党は牛歩戦術で抵抗したのですが,押し切られたのでした。この「連続」禁酒法という法律の骨子を説明しますと,連日にわたる態様で飲酒することを禁止し,これに違反した場合には違反1日(1回)につき1000円の罰金が科せられるというもののです(笑)。この罰金は自宅居間にある貯金箱に入れて納めなければなりません。またこの法律の経過措置の箇所には,この罰金額では抑止効果が少ないと判断された場合には,法改正でより高額にするとの定めも附記されています(笑)。なお,例えば宴会に引き続く2次会,3次会で「午前様」になったような場合,すなわち飲酒中に日が変わったような場合は,同法施行令によれば「この限りでない」とされているため,このような場合には「連日にわたる態様での飲酒」とは見なさないことになっております(爆笑)。しかし,「午前様」の翌日は当然禁酒しなければならないことは言うまでもありません。

 

 このようにして私は,この法律を1月5日以降ちゃんと遵守しております。1月5日(飲まず),1月6日(飲んだ),1月7日(飲まず),1月8日(飲んだ),1月9日(飲まず),1月10日(飲んだ),1月11日(飲まず),1月12日(飲んだ),1月13日(飲まず),1月14日(飲むつもり),ということになっており,現時点では自宅居間の貯金箱は空のままです(笑)。

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