名古屋の無料法律相談ならあかね法律事務所


無料法律相談受付電話番号052-223-2101

受付時間(平日)
9:00〜18:00

無料電話
法律相談
無料面談
法律相談
アクセス

MENU

弁護士ブログ

2011/08/19

[カテゴリ]

         
 さる8月17日(水)は,ナゴヤドームに行き,巨人対中日戦を観てきました。これは,弁護士仲間10名(巨人ファン5名,中日ファン5名)が観戦し,①負けたチームの方が試合後に食事をごちそうする,②勝ったチームの方が勝ったチームのグッズを相手方各人にプレゼントする,③プレゼントを受けた方(要するに負けたチームの5名)は,そのグッズを身につけて食事等をしなけばならない,というルールです。もうこの集まりはかなりの期間続いております。

 

 その日の試合は0-1でわが巨人が敗れました。あわや完全試合かとビクビクしなければならないほどの貧打ぶりで(僅か2安打),これじゃあ勝てるわけがありません。試合中の論戦も熱くなりましたが,結局,負けは負け。潔く私たちは,行きつけの台湾料理店に直行し,食事をしたのです。敗れたわが巨人ファンの面々がプレゼントを受けたのは,あろうことか中日ドラゴンズの青いヘルメットなどです。私たちは,そのヘルメットなどをかぶったまま,台湾ラーメンを食べました。もちろんビールもいただきましたが。美味しかったけど,相当に屈辱的でした(笑)。このペナルティー(制裁)は店を出るまでというルールですから,店を出る際には他のお客さんにジロジロ見られ,大変に恥ずかしい思いをしました。

 

 それにしても,今年の巨人はやはり弱い。昨日も1-2で逆転負けです(この試合も僅か4安打)。とにかく打てません。これではいくら投手が良いピッチングをしてもダメです。今年の弱さは格別です。覇気というものが感じられないのです。栄光の巨人軍ならば,もうそろそろ来年の戦力構想を練らなくてはなりません。昨日もテレビで巨人戦を観ていたのですが,逆転された時点でテレビのスイッチを消しました。今の巨人には再逆転する力が感じられなかったからです。そして傷心の私は,癒しを求めてバッハの世界(深い森)へと足を踏み入れたのです。昨夜は,ブランデンブルク協奏曲全6曲を,カール・リヒター指揮,ミュンヘンバッハ管弦楽団でその映像と共に楽しみました(DVD)。バッハのケーテン時代の器楽曲の充実ぶりも半端なものではありません。巨人には失望させられながらも,バッハの音楽で安らかな眠りにおちたのです(笑)。

2011/08/12

[カテゴリ]

 

 まぁ,昨日は久しぶりに負けましたけど,わが読売ジャイアンツは借金をほぼ完済し,あとは上昇していく感じが出てきましたし,わが名古屋グランパスは18チーム中第3位の好位置につけ,しかも首位との勝ち点差は僅かに2です。両方とも期待が持てます。

 

 しかし,しかしですよ。最近のテレビ番組は,ごく一部を除いては全く見る価値もありません。芸能人の内輪話の域を出ないもの,決して笑えないいじめのような内容のもの,などなど。また,私は詳しくは知りませんが,韓流ドラマやK-POPというのは,日本のテレビ番組をこれほどまでに占有するほど本当に人気が高いのでしょうか。とてもそうは思えません。昼間っから韓流ドラマを3時間も4時間も,しかもハシゴしながら見ている人がいるんでしょうか。夜間だって,どこかの局では韓流ドラマが放送されているような状況です。

 

 また,マスコミの韓国,中国に対する迎合的な傾向は今更言うまでもありませんが,特に最近ひどいなと思うのはフジテレビですね。フジテレビの番組では,他の局と比較してみても突出して韓国のタレントや芸能人がしょっちゅう出演しており,ハングル文字が踊っております。どこの国の放送局かと思うほどです。スタジオのセットも大韓民国の旗をデザインしたようなものがよく現れます。サッカーの日本代表対韓国代表の試合を「韓日戦」と表示したこともありました。なでしこジャパンがW杯で優勝した時,この局(フジテレビ)は,表彰式を放映しませんでした。わざととしか言いようがありません。フィギュアスケートの大会中継でも,浅田真央選手を貶め,キム・ヨナ選手をことさら賞揚しております。君が代や日の丸を放映することに消極です。もっとも好きな鍋に関するアンケートで,20歳代から60歳代まですべてキムチ鍋が第1位というのは信じられません・・・,などなど。

 

 何も私は,韓流ドラマやK-POPなどがそれ自体悪いと言っているのではありません。日本にもファンがいるのでしょう。でもね,今のようなマスコミの現状(特にフジテレビ)のように,本当にそれほどまでの愛好者が存在しているのでしょうか。今のようなマスコミの現状(特にフジテレビ)の裏には,何か私達の目には見えない,知られざる勢力,思惑が隠れているとしか思えず,不自然で歪められている感を払拭できないというのが,自分にとって問題なのです。

 

 韓国政府は,大韓民国国家ブランド委員会や韓国コンテンツ振興院(KOCCA)の設立等を通して,対外世論工作活動の尖兵としてK-POPを強力に後援しており,スターを育成するために4年間で1兆ウォンの税金を投資しておりますし,2008年度でいうと,韓国の文化振興予算は1169億円(国家予算比では日本の7倍)で,国家的な規模で韓流ドラマ,K-POPなどの大衆文化の海外への宣伝と輸出を積極的に推し進めているのです。私としては,今のマスコミがその政策に乗せられている,そして個人としては不自然で歪められた番組ないし番組表に直面させられているという感を否めないのです。また,フジテレビの日枝久会長は,日韓間の文化コンテンツ産業発展に寄与したとして韓国の高麗大学から名誉博士号を受けるなどしてご満悦ですし,広告代理店最大手の電通の成田豊名誉相談役と韓国との関係は極めて密接のようですし,スポンサーの広告料に依存しているマスコミは電通の機嫌を損ねてはならないのでしょう。

2011/08/10

[カテゴリ]

         
 あー,暑い,暑い・・・。どうしてこんな暑いんだろう。こう暑くっちゃあ,ただでさえ思考能力がないことに加えて,ますます思考停止になってしまいます。最近,このブログの更新頻度がさえないのも,暑さのせいです(笑)。

 

 今朝の読売新聞朝刊の「編集手帳」には良い話が載っておりました。先日,放送作家の前田武彦さんが亡くなりましたが,彼は結婚して間もないころはお金に大変苦労しており,貯金箱に5円玉を6個見つけて,その30円という有り金の全てで,あんパン1個と20個入りのキャラメル1箱を買い,それぞれ半分ずつ分け合ってご婦人と食べたそうです。つましい生活です。将来が不安だったでしょう。その際,前田さんがキャラメルを噛んでいたら奥歯の金冠が取れたので,これを質屋に入れたら思いの外高く買い取ってくれ,650円になったそうです。その日のご夫人がつけた家計簿には「収入=650円,(内訳)主人、歯」と記載されていたそうです(笑)。

 

 最近では法曹人口が無軌道に増やされ,弁護士が激増し,弁護士志望の司法修習生の就職難がのっぴきならないところまで来ておりますし,既存の弁護士,私なんかはキャリアからしてもう中堅になるのでしょうが,中堅どころの弁護士事務所ですらその経営難が問題となり,大手渉外事務所でもどんどん人員が整理されている状況のようです。つまり,弁護士は大変な時代を迎えているのです。

 

 私が小学生のころに耳にした曲で,今もどういう訳か頭の中に残っている歌があります。1964年のリリースですから,東京オリンピックが開催され,東海道新幹線が開通した年です。その歌は「だまって俺についてこい」というタイトルで,植木等さんが歌っておりました。その歌詞はというと・・・

 

「ぜにのないやつぁ 俺んとこへこい 俺もないけど 心配すんな みろよ 青い空 白い雲 そのうちなんとかなるだろう」

 

 素晴らしい歌詞です(青島幸男作詞)。お金のない奴は俺んとこへ来いと誘っておきながら,俺もないけど心配するな,だと・・。しかもそのうちなんとかなると断言しておきながら,その根拠が全く示されておりません(笑)。しかしねぇ,この底抜けの楽天主義がいいのですね。自分にはない気質だから,私もこの曲,歌詞に憧れてしまうのでしょう。この歌が流行った時代は,「青い空 白い雲」という歌詞が示すように,国民は貧しいけれど何となく明るい将来を信じ,希望がもてたのでしょうね。

 

 私は,朝の通勤はやはり歩いており,いろんな経路を試しておりますが,今の季節はわざとセミがやかましいほどに泣いている木々の脇を選んでおります。勇気のシャワーを浴びたいからでしょうか。それらのセミはあと数日で死ぬのでしょうが,その一生懸命な鳴き声は私に対して,「お前もいろいろあるんだろうが,余り頑張りすぎないようにして,人生を全うしろよ!」と励ましてくれているような感じがするからです。

2011/08/01

[カテゴリ]

 

 ああ,日本人に生まれて良かったなと思いながらいただく食べ物に,うなぎがあります。かば焼きというのでしょうか,各店で昔から注ぎ足されてきた秘伝の甘辛いタレをつけてこんがりと焼き,それを白いご飯の上にのせていただくのです。たまらなく美味しいと思います。

 

 先日,うちのカミさんと一緒にうなぎを食べに行きました。うちのカミさんは,うなぎが好きで好きで仕方ないようです。うなぎに対する思い入れの強さは,どうやら私や娘のあかねちゃんの比ではないようです。実は,その数日前にうちのカミさんと一緒に,そのうなぎ屋さんを訪れた際,のれんが外に出ておらず,あいにく臨時休業中だったのです。その時のカミさんの落胆ぶりといったら尋常ではなく,悔しさと人生の不条理に対する苦渋とが表情ににじみ出ており,気の毒で正視に耐えないほどでした。・・・そ,そんなにうなぎが食べたかったのか・・・。結局,その日は「臥薪嘗胆」の気持ちでお互いにラーメンをすすったのであります。

 

 さて,先日,再度カミさんと一緒にそのうなぎ屋さんを訪れたのです。再び不幸に直面したらどうしようかと思いながら共に歩き,通りの角を曲がってしばらくしたら,かば焼きの良い匂いが風に乗って私達の鼻腔をくすぐったのです。のれんもちゃんと出ておりました。その時のカミさんの安堵と嬉しそうな表情・・・。さて,店内に入りますと,残念ながら長い行列ができていました。その行列を目の当たりにしたカミさんの表情はとたんに曇ってしまいました。露骨でした。その心の中を読むのにこれほど容易な人もいません(笑)。

 

 その行列の中の自分たちの位置が徐々に先頭に近づくにつれ,何かしらカミさんの胸の高鳴り,鼓動が空気を隔ててこちらまで伝わるようでした。いよいよ席に案内され,注文し,あとはうなぎの登場を待つだけです。期待に胸を躍らせるカミさんは,あたかもコンサート会場で好きなアーティストのステージへの登場を待つ瞬間のような表情をしておりました。いよいよ彼女が注文した「ひつまぶし」と私が注文した「うなぎ丼」が無事に運ばれてきました。その際のカミさんの表情は,内心の嬉しさを他者に悟られまいと必死にその嬉しさを押し殺したような表情でした(笑)。そして愉悦の表情でいただいたのです。

 

 それにしても,うなぎ屋さんで食べているお客さんはどの人も美味しそうに食べております。日本人は本当にうなぎが好きなんですね。まあ,うなぎにもいろいろなメニューがありますが,私は最近では「ひつまぶし」でもなく,「うな重」でもなく,食べやすくシンプルな「うなぎ丼」が好きです。

 

 バッハの教会カンタータが素晴らしいのは言うまでもありませんが,数は少なくても世俗カンタータもいいなと思います。特に「コーヒーカンタータ(おしゃべりはやめて,お静かに)」は素晴らしい。バッハも相当なコーヒー好きだったようです。このコーヒーカンタータの最終曲は三重唱の「猫はけっしてねずみを見逃しはしない」という曲です。名曲だと思います。そして,うちのカミさんも,けっしてうなぎを見逃したりはしません(笑)。

2011/07/26

[カテゴリ]

         
 私も素人ですから詳しいことは全く知りませんが,何となく,何となくですよ・・・,人間の体というのは血流,血行が良くなければダメだと感じています。体調が思わしくない時は血流,血行が良くない感じですし,血流が悪いということは血液自体に元気がなく,ドロドロになっているのではないでしょうか。その意味では食べ物にも気をつけなければいけないのでしょうが・・・。

 

 特に肩こり,首こりのひどい私は,これまでに血流,血行の良くなる方法をいろいろと試してきました。現在のところこれは良いかなと思うのはいくつかありますが,そのうちの一つがタイ古式マッサージです。まだ体験し始めて4か月ほどですが,最近では週1回のペースで通っているくらい気に入っております。本当に気持ちの良いマッサージで,血流やリンパの流れが良くなるのです。

 

 タイ古式マッサージというのは歴史が古く,この独自のマッサージ施術法のルーツはおよそ2500年前にさかのぼると言われています。インドに始まり,アーユルヴェーダを取り込んでいるので,タイ古式マッサージはヨガの要素も含んでいるようですし,体の中の「SEN」(セン)と呼ばれるエネルギーラインに従ってマッサージが行われるようです。そして,特徴的なのはストレッチ的要素がふんだんに含まれており,体に柔軟性がでてきますし,さらにリンパ液が集まる部分のマッサージがあって,本当に気持ちが良く,ああこれは確かに血流やリンパの流れが良くなっているなと実感できるのです。

 

 このタイ古式マッサージに週1回ペースで通うと,私の小遣いを圧迫し,財政的にはそこそこダメージを受けますが,それで元気になれる訳ですから高いとは思いません。お酒のお付き合いを少しセーブすればいいんですからね。

2011/07/25

[カテゴリ]

 

 新撰組の副長助勤で五番組組長であった武田観柳斎という人をご存じでしょうか。この人の出自は武家の子で,甲州流軍学を修め,またそこそこ教養もあったことから,新撰組では軍事方や文学師範も担当しておりました。さる7月23日は武田観柳斎の命日でした。ただ7月23日というのは新暦で,旧暦では慶応3年6月22日です。

 

 新撰組関係の書物を読んでおりますと,かわいそうにもこの人は「変節漢」などと評されております。確かに彼は,局長の近藤勇におべんちゃらなどを言っては媚び,その一方で目下の隊士をネチネチといじめたりして,人望がなかったという伝が残っております。最終的には彼は,既に御陵衛士として新撰組とは袂を分かっていた伊東甲子太郎(高台寺党)に接近しようとしたり,薩摩藩に接近しようとしたり,新撰組にとっては不穏な動きと見られる行動をとっていました。そういうことから,「変節漢」という不名誉な評され方をしているのでしょう。結局は新撰組から粛清されてしまいました。

 

 でも,世は戊辰戦争の直前のころです。戦争といえばもう鉄砲や大砲などの火器の時代で,刀や槍や騎馬で戦う時代ではなく,彼の修めた甲州流軍学はもはやあまり役には立たず,彼自身も新撰組の中では居場所がなくなっていたのでしょう。気の毒な気もします。

 

 さてさて,先日の産経新聞の朝刊では,「脱原発」にかかわる菅直人という希代の俗物の言説や態度について「変節」という表現がされておりました。無理もありません。彼は玄海原発についての安全宣言を事前に了承していたにもかかわらず,突如として「ストレステスト」を言い出し,二階に上げていた経済産業大臣の梯子を外し,記者会見した「脱原発」の構想はあくまでも個人的見解だとのたまい,20日の衆議院予算委員会では原発のベトナムへの輸出手続については進んでいると答弁し,その答弁内容と先日の「脱原発」記者会見の趣旨との矛盾を突かれると,今度は原発輸出については見直す時期に来ているなどと答弁したり・・・。日立製作所など国内の原発関連メーカーは戸惑い,アメリカのナイズ国務副長官も「(日本は今後)エネルギーをどうしていくのか。」と呆れられる始末です。

 

 また,トルコのエネルギー天然資源省の高官は,日本が受注を目指してきたトルコの原発建設計画をめぐり,7月末までに日本側から交渉継続の可否に関する回答がなければ交渉を打ち切り,他国との交渉を始めると明言しており,日本は未だに回答をしていないようです(7月24日の産経新聞朝刊)。

 

 菅という変節漢の,一貫性と節操のない無責任な言動で,日本の原子力政策への信用が日に日に失われていっています。

2011/07/12

[カテゴリ]

 

 以前にもこのブログでお話ししたことがあると思いますが,私が司馬遼太郎の「坂の上の雲」という小説を読んでその生き様に感動した人の一人に,広瀬武夫少佐(のち中佐)がいます。広瀬少佐は,日露戦争における旅順港閉塞作戦で戦死されたのですが,彼は行方不明となった杉野兵曹を見つけるために最後の最後まで船内を捜索しました。部下思いの強い人です。

 

 あきらめて救命ボートでその他の部下たちと撤退する際には,ロシア軍のサーチライトに照らされ,砲弾を浴びるという極めて緊迫した場面でした。広瀬少佐は恐怖におののく部下に対し,「俺の顔を見て漕げ!」と叱咤し,勇気づけました。そんな極限状況の下でも,「俺の顔を見て漕げ!」と部下を勇気づけるその勇気は素晴らしい。結局,一瞬にして広瀬少佐自身が砲弾に当たって戦死してしまうのです。彼は日本で初めての「軍神」となりました。

 

 そんな広瀬少佐の勇気に感動する自分が,かつて少し卑怯なまねをしたことで,しこりのように心に残っている件があります。日露戦争とは全く次元の違う卑小なことではありますが,良心の呵責を覚えた件があるのです。今年の5月でしたか,ロータリークラブの仲間3人とゴルフをやりました。自分より年上の女性2人と,自分より年下の男性1人と私です。その男性はHさんといい,ゴルフが上手でマナーにも厳しい人です。5月とはいうものの,その日はラウンドの途中で雷雨が発生し,相当に強い雨となったため,全員合意の上で中断しようということになり,女性2人と私はカートにすぐに乗り込みました。しかしHさんは,中断を前提としながらも,ルールにしたがってプレー途中のボールを全員分拾い始めたのです。雷鳴も近くなっておりましたし,手伝わなければと思いつつも,カミナリを極度に怖がる私としては,完全にHさんに任せてしまいました。自分は卑怯だなと思いました。自分がカミナリを怖がり過ぎる傾向は,母親譲りです(笑)。

 

 いやァ,勇気を出さなければだめですね。今朝の産経新聞の「産経抄」には,女子サッカーW杯ドイツ大会で4強に入ったなでしこジャパンのMF澤穂希キャプテンのことが書いてありました。彼女は,常日頃チーム員に対して,「苦しくなったら私の背中を見て」と言っているそうです。素晴らしいと思います。

2011/07/06

[カテゴリ]

 

 もう年齢のせいでしょうか。このブログも思い出話が多くなってきました。バッハの教会カンタータ第106番「神の時は最良の時」を聴いていたとき,その歌詞の内容から,私の中学校時代からの親友F君のことを思い出してしまったのです。

 

 F君との思い出話はたくさんありますが,やはり夏の出来事をどういう訳か多く覚えています。私もF君も中学校時代は野球部に属していまして,大所帯の野球部の中では補欠の補欠といったような立場でした。そんな訳で,炎天下でのクラブ活動に対するモチベーションは極めて低く(笑),彼と一緒によく練習をサボってはかき氷屋さんで冷たいかき氷を食べてだべったり,卓球をしたりして遊んでいました。そのかき氷屋さんにはどういう訳か卓球台が置かれていたのです(笑)。また,高校進学後も,彼から誘われていろいろなアルバイトを一緒にやりました。大人の人と一緒になって,ニワトリやヒヨコを車で運搬して,鶏舎などに入れるようなアルバイトも体験しました。今にして思えば,彼は世間知らずの私を,社会との接点に導いてくれたという面もありました。

 

 前にもこのブログで触れたことがあったかもしれませんが,その大親友であったF君は3年前に亡くなりました。私は弔問の際に人目をはばからず号泣しました。社会人になってからはお互いに会うことは少なくなりましたが,彼は生前,家族に私のことをたびたび話してくれていたようです。

 

 死というものは前方からやってくるものではないのですね。後ろからそっと肩を叩かれるような感じです。沖合はずっと向こうの方にあると思っていたら,実は足元まで潮が満ちていたというような・・・・。「死期は序を待たず。死は、前よりしも来らず。かねてより後ろに迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟遙かなれども、磯より潮の満つるが如し。」(徒然草第155段)。

 

 バッハの教会カンタータ第106番「神の時は最良の時」の中の歌詞にも,次のようにあります。

 

「神の時は最良の時である。彼において私たちは生き、動き、存在する。彼の意図されるかぎり。彼において私はしかるべき時に死ぬ、彼の意図される時に。」

 

 この教会カンタータはバッハが22歳の頃の作品ですが,素晴らしい傑作であり,礒山雅さんは「死における信仰の意義をこれ以上印象深く描き出した芸術が、いったいほかにあるだろうか。」と述べています(「バッハ=魂のエヴァンゲリスト」53頁,礒山雅著,講談社学術文庫)。バッハ自身も6歳の時に次兄を亡くし,9歳の時に母を,10歳の時に父を亡くしておりますから,もう22,3歳の時には生と死の問題に関して大きな悟りのようなものに達していたのではないでしょうか(同著55頁)。

 

 このカンタータの冒頭の2本のリコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバの紡ぎ出す美しい印象的な旋律も素晴らしく,そしてその歌詞に接した時には思わず親友のF君のことを思い出したのであります。

2011/07/05

[カテゴリ]

 

 もう十分に夏の暑さを感じているのに,これまた夏の風物詩の一つであるセミはまだなのかな,とふと思いました。でも,ある人が言うには,「セミは梅雨が明けてからだよ。」とのこと。そういえばそんな気もします。セミはこうしている今でもどこかでじっと生活しているのでしょうが,これから大活躍するぞと胸に秘めながら,梅雨が明けるのを待っているのでしょう。

 

 先日の産経新聞の記事に,唱歌「われは海の子」のことが出ていました。私も小学校低学年の頃に歌ったことを覚えていますし,歌詞の2番くらいまでは歌えます。朝ごはんの時に,娘のあかねちゃんに尋ねてみると,やはり小学校低学年の頃に歌ったことがあると言っておりました。こういう素晴らしい唱歌が今も学校で歌い継がれていることを聞いて安心しました。

 

1 我は海の子白浪の さわぐいそべの松原に 煙たなびくとまやこそ 我がなつかしき住家なれ。
2 生まれてしほに浴して 浪を子守の歌と聞き 千里寄せくる海の氣を 吸ひてわらべとなりにけり。  (中略)
7 いで大船を乗り出して 我は拾はん海の富 いで軍艦に乗組みて 我は護らん海の國。

 

 本当に良い歌ですし,産経新聞の記事にあるように気宇壮大な精神が感じられます。「とまや」という言葉が出てきますが,貧乏は恥ずべき事ではない,そして大自然とともに悠々と生きる,そして海の國である我が日本を護っていく,正に気宇壮大です。歌詞の7番目は戦後GHQの指示で教科書から削除されてしまった経緯がありますが,日本は世界第6位の海洋面積をもつ有数の海洋国家です。自分の国と領海を護っていくのは極めて当然のことでしょう。

 

 私の父は平成元年に亡くなりましたが,「われは海の子」という歌を聞きますと,父のことを思い出します。父は海辺の町で生まれ,育ったのです。泳ぎが抜群にうまく,子供ながらに感心していました。海にもよく連れて行ってもらいました。また,父は私が幼少の頃,どこからか木の塊を買って来て,鉋で器用に削って工作し,ゴムとスクリューを付けて,見事な木の船を造ってくれたことを覚えております。優しい父でした。

2011/06/30

[カテゴリ]

 

 昨夜は晩酌するかどうかで本当に最後の最後まで迷いました。二日連続の休肝日もいいし,飲みたい気もするし・・・。そこで思いついたのは巨人がリードしているかどうかで決めようということでした。巨人がリードされているのであれば,くそ面白くもないので早々に夕食にして本でも読もう,リードしているのであればナイター観戦しながらうまい酒でも飲もうと。テレビのスイッチを入れたら,首位のヤクルト相手に3-0でリードしておりました。早速の晩酌開始です(笑)。

 

 おつまみは冷や奴にしました。少し変わった冷や奴で,そこそこ大きいサイズの豆腐の上に,おろしニンニクをかけ,薬味の白ネギをたっぷりかけ,最後にポン酢をかけたやつです。ニンニクで夏を乗り切らなければなりませんし,何しろ白ネギも大好きです。

 

 私は,この特製冷や奴をおつまみにしながら,ネギに関連して遠い昔のことを思い出しました。私がハードな東京勤務をしていた時(私は係長),東北出身のすごく優しい直属の上司がおりました。仕事はできるし,性格も良い上司でした。でもその方の唯一の欠点は,ランチ後はすごくネギ臭かったことです(笑)。その方のランチはほとんど毎日のように,ネギの薬味たっぷりのざるそばでした。ランチ後の仕事の打合せの時は,ネギ臭くて修羅場でした(笑)。吐きそうになったこともありました(爆笑)。このような経験をし,私が反面教師として学んだことは,ランチ時のネギは厳禁ということでした。それ以来私は,ランチ時にはネギは食しておりません。

 

 昨日の巨人対ヤクルト戦は福島県の郡山の球場で行われました。テレビ画面で見る限り,球場を訪れた観客の方々はどの顔も楽しそうでした。菅直人という希代の俗物,無能かつ無策の政権により復旧,復興,そして原発事故の処理が遅れていなければもっと心から野球を楽しめたでしょうに。特に巨人のユニフォームを身につけた巨人ファンの方々は「今日こそ勝てよ!」といった感じで,生き生きとしておりました。巨人としてはそういったファンの期待を裏切ってはならないのです。プロとして・・・。そういう存在であることが期待されているのに,昨夜の巨人も反面教師にしなければなりません。勝ちきれずに5-5の引き分けに終わってしまいました。3-0でリードし,私に晩酌を決意させておきながら,一時は3-4の逆転を許したのです(怒)。負けなくて良かったのでしょうが,こんな時に往年の背番号3,「4番サード長嶋」がいたなら。

ブログ内検索

カレンダー

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

カテゴリー


PAGE TOP