少し長くかかりましたが,ようやく「日本霊異記」を完読しました。日本の古典文学に接するには,私自身は小学館から出ている日本古典文学全集のシリーズがお気に入りです。まず真ん中にある原文を読み,個々の言葉の意味については上欄の注を読み,最後に下欄の現代語訳を読むという順序です。このシリーズは割と読みやすいと思います。
前にもこのブログでお話ししましたが,最近は特に年齢のせいなのか,日本の古典文学に対する興味が強くなってきました。古代や平安時代,鎌倉時代,近世の日本人の精神的営為,思想や風俗に思いをはせる訳です。結局それは日本人とは何かということについての興味でしょう。それに柳田國男の民俗学や,博覧強記でならした南方熊楠の世界にも興味があります。このたびの東日本大震災に対する被災者やその他の人々の冷静で,受容的で,力強い対応を見ていても,日本人とは何かということに思いを致すのです。
さて,昨夜はナゴヤドームで我が栄光の読売巨人軍のゲームを観てきました。非常に残念ながら2-3の敗戦でした。前日のゲームでは勝利しておりましたので,気分的には楽でしたが,負けは悔しいものです。どうも背番号6の坂本という選手は,ムラがあってだめですね(笑)。そしてやはり,ゲーム観戦後の打ち上げでは,罰ゲームのルールに従い,中日ファンの同業者の方々からプレゼントされた訳の分からない青色の帽子(正面に白地で中日ドラゴンズのマークの入ったカウボーイハットのようなもの)をかぶりながら,いつもの台湾ラーメンを食べる羽目になりました。他の客からは奇異な目で見られ,それなりに屈辱的です(笑)。
スポーツついでに言いますと,いま,中国の済南という所では女子サッカーのロンドンオリンピック最終予選が行われておりますが,中国という国は相変わらずアンフェアです。今回は日本,タイ,オーストラリア,韓国,北朝鮮,中国の6か国が出場し,各国とも5試合を消化するのですが,中国以外の国は,少なくとも3試合はまだ太陽の沈んでいない高気温で暑い時間帯での試合日程を組まれておりますが,中国だけは全てナイトゲームです(笑)。この事実は産経新聞があばいておりました(笑)。こういったゲーム時間帯の差は,選手の体力の消耗度,疲労度からすれば歴然としているでしょう。仮に日本が開催地であったとして,日本人のメンタリティーからすれば,決してそんなアンフェアなことはしないでしょう。そういうことは恥ずかしいことだと思うからです。
最後は,また日本人論に戻ってしまいました。でも今日も,割と短い文章におさめました(笑)。
サッカー男子日本代表の対ウズベキスタン戦は1-1の引き分けでしたが,アウェーでもあり,また確かにウズベキスタンの戦い方には瞠目すべき面もありましたから,これはこれで貴重な勝ち点1になるのではないでしょうか。
一昨日は大阪に出張に行ってまいりました。仕事を終えた後はあまり長居はせずに,冷凍のたこ焼きと冷凍の神戸牛の肉まん(牛ですから豚まんではありません)を買ってからすぐに名古屋に帰ってきました。サッカー日本女子代表の対オーストラリア戦も気になったからです。1-0のスコアでしたが,世界ランク9位の強豪に勝って何よりでした。大変良くできました。前半はFWの永里選手だけで決定機が2度ほどあったのですが決められなかったのは残念。決定力がより高まれば,このなでしこジャパンはもっとすごいことになるでしょうね。
それにしても,MFの宮間あやという選手は素晴らしいですね。冷静だし,プレッシャーに負けない不動の心がありそうだし,何よりキックが正確です。宮間選手がお父さんだったらいいだろうなぁ,と思います(笑)。多少ふてぶてしげな表情で,「いろいろあるだろうけど,まあ,しっかりやれな。」と励ましてくれそうで・・・。
またまたそれにしても,あの中国の済南のサッカー場の芝は長すぎないか?日本女子は先のW杯では「まるでバルセロナのようだ。」と地元紙に絶賛されていたように,ワンタッチ,ツータッチで細かくパスをつなぐサッカーですが,あんなに芝が伸びていたらボールがあまり転がらず,そのパスサッカーの良さが減殺されてしまいます。何かしらイヤな気がします。でもまあ,次の対北朝鮮戦でも勝利して,ロンドンオリンピック出場を圧倒的な勝ち点で確定して欲しいです。
・・・そうそう,北朝鮮で思い出しましたが,あの菅直人という人間は,退任直前にコソコソと朝鮮学校授業料無償化の審査手続を再開するように文科省に指示したようですね。本当に姑息で卑怯な人間です。菅という人間の資金管理団体(草思会)が2007年から2009年にかけて,北朝鮮による拉致実行犯の息子が所属する団体と深い関連のある団体(政権交代をめざす市民の会)に6250万円もの多額の献金をしていたことが新聞報道されております。この菅という人間はどこまでもいかがわしいし,何よりも卑怯で姑息です。えっ?もう一度言ってみろって?何度でも言ってやります。卑怯で姑息です。というのも,退任直前に陰でコソコソとこのような指示をし,仮に無償化が決定されてもそれは新内閣が批判を浴びるだけだという算段です。どうしようもありません。
今日は,何とか文章が短くなりました(笑)。
今朝,通勤途上で,木にとまって鳴きもせずにじっとしている蝉を2匹見ました。別々の木に1匹ずつです。私が近づいても微動だにしません。音も全くしません。おそらくいまわの時を迎えているのでしょう。何か胸に迫って来るものがありました。
昨日もこのブログに書いたのですが,日本霊異記を読み進めているところです。大変興味深く,面白いのです。ただ,昨夜読んだ中巻のある話では,万(よろず)の子という名の美女が,ある夜に鬼に食べられてしまい,その場にはその美女の頭と指1本が残されていたという恐い話でありました。この仏教説話集は因果の決まりを説いており,この日本霊異記の他の話では大体は因となる行いが予め明らかにされ,その因の結果として悪報に遭遇するということになっているのですが,この美女が鬼に食べられた話は,その美女が前世あるいは現世でどんな悪いことをしたのか全く触れられておりません。いきなり食べられてしまうのです。・・・少し恐いです(笑)。
わが読売巨人軍はいよいよ貯金2となり,首位のスワローズに3・5ゲーム差まで迫って来ました。期待が持てます。私は,ジャイアンツの中で長野選手には割と好感を持っております。現在,セ・リーグでは数少ない3割打者で実績も残しておりますし,さわやかな感じがします。先日は相手チーム投手の危険球で左ほお骨にヒビが入るケガを負いながら,後日謝罪したその投手に対しては逆に励ますような言葉を送っておりますし,また長野選手は2塁打を打った時に,肘当てなどの用具を預かりに来るグランドボーイ(少年)に対し,丁寧に言葉をかけます。「頼むね」,「ありがとう」などと言っているのでしょうか。ひょっとしたら武士道精神があるのかもしれません。これからますますブレイクして欲しい選手です。
さて,民主党政権はこれから新体制になるようですが,民主党である限りはダメだと断言できます。取り敢えずは輿石東という人が要職である幹事長に決まったようですが,あの反日左翼の日教組のドンであり,しかも「党内融和に全力をあげる」と言っているようですが,幹事長が党内融和そのものに全力を挙げなければならない分裂的な政党って・・・。それに,これは言ってはいけないことなのかもしれませんが,輿石東という人の顔は,電波に乗ってはいけないそれです。あの顔を見て,皆さん元気になれますか?(爆笑)
先日の産経新聞の記事に,大正9年に日本がシベリアのポーランド孤児765名を救出し,手厚く看護,もてなしをして無事にポーランド本国に送り返してあげた実話が載っておりました。実はこの話は,私自身も以前から知ってはおりましたが,この記事を読んで改めて感動しました。
ポーランドという国は私が好きなショパンを生んだ国ですが,列強によるポーランド分割により,第一次世界大戦の当時も国を失っておりました。ポーランドの若者は国を取り戻そうと独立運動を進めます。当然のことです。しかし,彼らの多くは極寒の地,シベリアに流刑されてきました。第一次世界大戦終結後は,ドイツは敗れ,オーストリアの国力は衰退し,ロシアも革命が起こって状況が一変したため,シベリアに流刑のポーランド人は歓喜に湧きましたが,新しく出現したソ連から弾圧を受け,ポーランド人は凍てつく原野で難民と化し,多くの孤児が出ました。
この時,ポーランド人有志は必死で諸外国に救出活動の助けを求めましたが,日本はすぐに救出を決断し,日本赤十字社,シベリア出兵中の帝国陸軍が一生懸命,ポーランド孤児を救出しました。その数は765名です。日本は,東京と大阪の2か所で平均年齢5歳のポーランドの孤児を受け入れます。飢餓や凍傷で満身創痍の孤児達を必死で看護し,もてなしました。その結果,当時の日本人はこのいたいけなポーランド人孤児の一人も死なせることなく,故国に送ってあげたのです。
この時,多くの日本人の児童は,自分がもっていた人形やおもちゃ,お菓子などを避難所に届けたそうです。本当に優しい子たちです。彼らだって当時,それほど裕福ではなかったはずです。共感力が強かったのでしょう。そして,このポーランドの子たちは,元気になっていよいよポーランドに出発する段になって,日本人看護婦さんの胸にしがみつき,日本人たちとの別れを必死に泣いて嫌がったそうです。
また,これはその日の産経新聞の記事で初めて知ったことですが,当時21歳の看護婦であった松沢フミが担当したポーランドの幼女は凍傷の上に腸チフスを発症していて,もはや手遅れだと思われていました。松沢看護婦はその子が不憫でたまらず,毎晩その幼女のベッドで添い寝してあげました。彼女としては,その幼女が死を待つしかないのであれば,せめて自分の胸で死なせてやりたいと思ったからです。ところが幸いにして,その幼女は奇跡的に一命をとりとめ,それを見届けた松沢看護婦が倒れ,亡くなってしまいました。松沢看護婦自身が腸チフスに感染していたのです。結局,日本はこの765名のポーランド孤児を一人も死なせることなく本国に送ってあげ,亡くなったのは松沢看護婦一人だけでした。
平成21年の秋に,私は家族とともに皇居前広場に行き,今上天皇即位20周年記念の式典などを拝見しました。その時,外国の来賓のスピーチとしてすごく早い段階で登場されたのが(一番最初だったかもしれません),ポーランドからの来賓の方(女性)だったのです。ポーランドは,台湾やトルコ,バルト三国,フィンランドなどと共に特に親日的な国ですが,ポーランドと日本の結びつきの強さは,この大正期の孤児救出も重要なきっかけとなっているのでしょう。阪神淡路大震災の時も,そしてこのたびの東日本大震災の時も,ポーランドから惜しみない援助が送られたのも,こういうことからでしょう。トルコとの絆で言えば,やはりエルトゥールル号事件は大きかったと思います。
いずれにしても,昔の日本人は本当に優しかったのであります。そのメンタリティーは,基本的には今も受け継がれていると思いますがね。
さる8月17日(水)は,ナゴヤドームに行き,巨人対中日戦を観てきました。これは,弁護士仲間10名(巨人ファン5名,中日ファン5名)が観戦し,①負けたチームの方が試合後に食事をごちそうする,②勝ったチームの方が勝ったチームのグッズを相手方各人にプレゼントする,③プレゼントを受けた方(要するに負けたチームの5名)は,そのグッズを身につけて食事等をしなけばならない,というルールです。もうこの集まりはかなりの期間続いております。
その日の試合は0-1でわが巨人が敗れました。あわや完全試合かとビクビクしなければならないほどの貧打ぶりで(僅か2安打),これじゃあ勝てるわけがありません。試合中の論戦も熱くなりましたが,結局,負けは負け。潔く私たちは,行きつけの台湾料理店に直行し,食事をしたのです。敗れたわが巨人ファンの面々がプレゼントを受けたのは,あろうことか中日ドラゴンズの青いヘルメットなどです。私たちは,そのヘルメットなどをかぶったまま,台湾ラーメンを食べました。もちろんビールもいただきましたが。美味しかったけど,相当に屈辱的でした(笑)。このペナルティー(制裁)は店を出るまでというルールですから,店を出る際には他のお客さんにジロジロ見られ,大変に恥ずかしい思いをしました。
それにしても,今年の巨人はやはり弱い。昨日も1-2で逆転負けです(この試合も僅か4安打)。とにかく打てません。これではいくら投手が良いピッチングをしてもダメです。今年の弱さは格別です。覇気というものが感じられないのです。栄光の巨人軍ならば,もうそろそろ来年の戦力構想を練らなくてはなりません。昨日もテレビで巨人戦を観ていたのですが,逆転された時点でテレビのスイッチを消しました。今の巨人には再逆転する力が感じられなかったからです。そして傷心の私は,癒しを求めてバッハの世界(深い森)へと足を踏み入れたのです。昨夜は,ブランデンブルク協奏曲全6曲を,カール・リヒター指揮,ミュンヘンバッハ管弦楽団でその映像と共に楽しみました(DVD)。バッハのケーテン時代の器楽曲の充実ぶりも半端なものではありません。巨人には失望させられながらも,バッハの音楽で安らかな眠りにおちたのです(笑)。
まぁ,昨日は久しぶりに負けましたけど,わが読売ジャイアンツは借金をほぼ完済し,あとは上昇していく感じが出てきましたし,わが名古屋グランパスは18チーム中第3位の好位置につけ,しかも首位との勝ち点差は僅かに2です。両方とも期待が持てます。
しかし,しかしですよ。最近のテレビ番組は,ごく一部を除いては全く見る価値もありません。芸能人の内輪話の域を出ないもの,決して笑えないいじめのような内容のもの,などなど。また,私は詳しくは知りませんが,韓流ドラマやK-POPというのは,日本のテレビ番組をこれほどまでに占有するほど本当に人気が高いのでしょうか。とてもそうは思えません。昼間っから韓流ドラマを3時間も4時間も,しかもハシゴしながら見ている人がいるんでしょうか。夜間だって,どこかの局では韓流ドラマが放送されているような状況です。
また,マスコミの韓国,中国に対する迎合的な傾向は今更言うまでもありませんが,特に最近ひどいなと思うのはフジテレビですね。フジテレビの番組では,他の局と比較してみても突出して韓国のタレントや芸能人がしょっちゅう出演しており,ハングル文字が踊っております。どこの国の放送局かと思うほどです。スタジオのセットも大韓民国の旗をデザインしたようなものがよく現れます。サッカーの日本代表対韓国代表の試合を「韓日戦」と表示したこともありました。なでしこジャパンがW杯で優勝した時,この局(フジテレビ)は,表彰式を放映しませんでした。わざととしか言いようがありません。フィギュアスケートの大会中継でも,浅田真央選手を貶め,キム・ヨナ選手をことさら賞揚しております。君が代や日の丸を放映することに消極です。もっとも好きな鍋に関するアンケートで,20歳代から60歳代まですべてキムチ鍋が第1位というのは信じられません・・・,などなど。
何も私は,韓流ドラマやK-POPなどがそれ自体悪いと言っているのではありません。日本にもファンがいるのでしょう。でもね,今のようなマスコミの現状(特にフジテレビ)のように,本当にそれほどまでの愛好者が存在しているのでしょうか。今のようなマスコミの現状(特にフジテレビ)の裏には,何か私達の目には見えない,知られざる勢力,思惑が隠れているとしか思えず,不自然で歪められている感を払拭できないというのが,自分にとって問題なのです。
韓国政府は,大韓民国国家ブランド委員会や韓国コンテンツ振興院(KOCCA)の設立等を通して,対外世論工作活動の尖兵としてK-POPを強力に後援しており,スターを育成するために4年間で1兆ウォンの税金を投資しておりますし,2008年度でいうと,韓国の文化振興予算は1169億円(国家予算比では日本の7倍)で,国家的な規模で韓流ドラマ,K-POPなどの大衆文化の海外への宣伝と輸出を積極的に推し進めているのです。私としては,今のマスコミがその政策に乗せられている,そして個人としては不自然で歪められた番組ないし番組表に直面させられているという感を否めないのです。また,フジテレビの日枝久会長は,日韓間の文化コンテンツ産業発展に寄与したとして韓国の高麗大学から名誉博士号を受けるなどしてご満悦ですし,広告代理店最大手の電通の成田豊名誉相談役と韓国との関係は極めて密接のようですし,スポンサーの広告料に依存しているマスコミは電通の機嫌を損ねてはならないのでしょう。
あー,暑い,暑い・・・。どうしてこんな暑いんだろう。こう暑くっちゃあ,ただでさえ思考能力がないことに加えて,ますます思考停止になってしまいます。最近,このブログの更新頻度がさえないのも,暑さのせいです(笑)。
今朝の読売新聞朝刊の「編集手帳」には良い話が載っておりました。先日,放送作家の前田武彦さんが亡くなりましたが,彼は結婚して間もないころはお金に大変苦労しており,貯金箱に5円玉を6個見つけて,その30円という有り金の全てで,あんパン1個と20個入りのキャラメル1箱を買い,それぞれ半分ずつ分け合ってご婦人と食べたそうです。つましい生活です。将来が不安だったでしょう。その際,前田さんがキャラメルを噛んでいたら奥歯の金冠が取れたので,これを質屋に入れたら思いの外高く買い取ってくれ,650円になったそうです。その日のご夫人がつけた家計簿には「収入=650円,(内訳)主人、歯」と記載されていたそうです(笑)。
最近では法曹人口が無軌道に増やされ,弁護士が激増し,弁護士志望の司法修習生の就職難がのっぴきならないところまで来ておりますし,既存の弁護士,私なんかはキャリアからしてもう中堅になるのでしょうが,中堅どころの弁護士事務所ですらその経営難が問題となり,大手渉外事務所でもどんどん人員が整理されている状況のようです。つまり,弁護士は大変な時代を迎えているのです。
私が小学生のころに耳にした曲で,今もどういう訳か頭の中に残っている歌があります。1964年のリリースですから,東京オリンピックが開催され,東海道新幹線が開通した年です。その歌は「だまって俺についてこい」というタイトルで,植木等さんが歌っておりました。その歌詞はというと・・・
「ぜにのないやつぁ 俺んとこへこい 俺もないけど 心配すんな みろよ 青い空 白い雲 そのうちなんとかなるだろう」
素晴らしい歌詞です(青島幸男作詞)。お金のない奴は俺んとこへ来いと誘っておきながら,俺もないけど心配するな,だと・・。しかもそのうちなんとかなると断言しておきながら,その根拠が全く示されておりません(笑)。しかしねぇ,この底抜けの楽天主義がいいのですね。自分にはない気質だから,私もこの曲,歌詞に憧れてしまうのでしょう。この歌が流行った時代は,「青い空 白い雲」という歌詞が示すように,国民は貧しいけれど何となく明るい将来を信じ,希望がもてたのでしょうね。
私は,朝の通勤はやはり歩いており,いろんな経路を試しておりますが,今の季節はわざとセミがやかましいほどに泣いている木々の脇を選んでおります。勇気のシャワーを浴びたいからでしょうか。それらのセミはあと数日で死ぬのでしょうが,その一生懸命な鳴き声は私に対して,「お前もいろいろあるんだろうが,余り頑張りすぎないようにして,人生を全うしろよ!」と励ましてくれているような感じがするからです。
ああ,日本人に生まれて良かったなと思いながらいただく食べ物に,うなぎがあります。かば焼きというのでしょうか,各店で昔から注ぎ足されてきた秘伝の甘辛いタレをつけてこんがりと焼き,それを白いご飯の上にのせていただくのです。たまらなく美味しいと思います。
先日,うちのカミさんと一緒にうなぎを食べに行きました。うちのカミさんは,うなぎが好きで好きで仕方ないようです。うなぎに対する思い入れの強さは,どうやら私や娘のあかねちゃんの比ではないようです。実は,その数日前にうちのカミさんと一緒に,そのうなぎ屋さんを訪れた際,のれんが外に出ておらず,あいにく臨時休業中だったのです。その時のカミさんの落胆ぶりといったら尋常ではなく,悔しさと人生の不条理に対する苦渋とが表情ににじみ出ており,気の毒で正視に耐えないほどでした。・・・そ,そんなにうなぎが食べたかったのか・・・。結局,その日は「臥薪嘗胆」の気持ちでお互いにラーメンをすすったのであります。
さて,先日,再度カミさんと一緒にそのうなぎ屋さんを訪れたのです。再び不幸に直面したらどうしようかと思いながら共に歩き,通りの角を曲がってしばらくしたら,かば焼きの良い匂いが風に乗って私達の鼻腔をくすぐったのです。のれんもちゃんと出ておりました。その時のカミさんの安堵と嬉しそうな表情・・・。さて,店内に入りますと,残念ながら長い行列ができていました。その行列を目の当たりにしたカミさんの表情はとたんに曇ってしまいました。露骨でした。その心の中を読むのにこれほど容易な人もいません(笑)。
その行列の中の自分たちの位置が徐々に先頭に近づくにつれ,何かしらカミさんの胸の高鳴り,鼓動が空気を隔ててこちらまで伝わるようでした。いよいよ席に案内され,注文し,あとはうなぎの登場を待つだけです。期待に胸を躍らせるカミさんは,あたかもコンサート会場で好きなアーティストのステージへの登場を待つ瞬間のような表情をしておりました。いよいよ彼女が注文した「ひつまぶし」と私が注文した「うなぎ丼」が無事に運ばれてきました。その際のカミさんの表情は,内心の嬉しさを他者に悟られまいと必死にその嬉しさを押し殺したような表情でした(笑)。そして愉悦の表情でいただいたのです。
それにしても,うなぎ屋さんで食べているお客さんはどの人も美味しそうに食べております。日本人は本当にうなぎが好きなんですね。まあ,うなぎにもいろいろなメニューがありますが,私は最近では「ひつまぶし」でもなく,「うな重」でもなく,食べやすくシンプルな「うなぎ丼」が好きです。
バッハの教会カンタータが素晴らしいのは言うまでもありませんが,数は少なくても世俗カンタータもいいなと思います。特に「コーヒーカンタータ(おしゃべりはやめて,お静かに)」は素晴らしい。バッハも相当なコーヒー好きだったようです。このコーヒーカンタータの最終曲は三重唱の「猫はけっしてねずみを見逃しはしない」という曲です。名曲だと思います。そして,うちのカミさんも,けっしてうなぎを見逃したりはしません(笑)。
私も素人ですから詳しいことは全く知りませんが,何となく,何となくですよ・・・,人間の体というのは血流,血行が良くなければダメだと感じています。体調が思わしくない時は血流,血行が良くない感じですし,血流が悪いということは血液自体に元気がなく,ドロドロになっているのではないでしょうか。その意味では食べ物にも気をつけなければいけないのでしょうが・・・。
特に肩こり,首こりのひどい私は,これまでに血流,血行の良くなる方法をいろいろと試してきました。現在のところこれは良いかなと思うのはいくつかありますが,そのうちの一つがタイ古式マッサージです。まだ体験し始めて4か月ほどですが,最近では週1回のペースで通っているくらい気に入っております。本当に気持ちの良いマッサージで,血流やリンパの流れが良くなるのです。
タイ古式マッサージというのは歴史が古く,この独自のマッサージ施術法のルーツはおよそ2500年前にさかのぼると言われています。インドに始まり,アーユルヴェーダを取り込んでいるので,タイ古式マッサージはヨガの要素も含んでいるようですし,体の中の「SEN」(セン)と呼ばれるエネルギーラインに従ってマッサージが行われるようです。そして,特徴的なのはストレッチ的要素がふんだんに含まれており,体に柔軟性がでてきますし,さらにリンパ液が集まる部分のマッサージがあって,本当に気持ちが良く,ああこれは確かに血流やリンパの流れが良くなっているなと実感できるのです。
このタイ古式マッサージに週1回ペースで通うと,私の小遣いを圧迫し,財政的にはそこそこダメージを受けますが,それで元気になれる訳ですから高いとは思いません。お酒のお付き合いを少しセーブすればいいんですからね。
新撰組の副長助勤で五番組組長であった武田観柳斎という人をご存じでしょうか。この人の出自は武家の子で,甲州流軍学を修め,またそこそこ教養もあったことから,新撰組では軍事方や文学師範も担当しておりました。さる7月23日は武田観柳斎の命日でした。ただ7月23日というのは新暦で,旧暦では慶応3年6月22日です。
新撰組関係の書物を読んでおりますと,かわいそうにもこの人は「変節漢」などと評されております。確かに彼は,局長の近藤勇におべんちゃらなどを言っては媚び,その一方で目下の隊士をネチネチといじめたりして,人望がなかったという伝が残っております。最終的には彼は,既に御陵衛士として新撰組とは袂を分かっていた伊東甲子太郎(高台寺党)に接近しようとしたり,薩摩藩に接近しようとしたり,新撰組にとっては不穏な動きと見られる行動をとっていました。そういうことから,「変節漢」という不名誉な評され方をしているのでしょう。結局は新撰組から粛清されてしまいました。
でも,世は戊辰戦争の直前のころです。戦争といえばもう鉄砲や大砲などの火器の時代で,刀や槍や騎馬で戦う時代ではなく,彼の修めた甲州流軍学はもはやあまり役には立たず,彼自身も新撰組の中では居場所がなくなっていたのでしょう。気の毒な気もします。
さてさて,先日の産経新聞の朝刊では,「脱原発」にかかわる菅直人という希代の俗物の言説や態度について「変節」という表現がされておりました。無理もありません。彼は玄海原発についての安全宣言を事前に了承していたにもかかわらず,突如として「ストレステスト」を言い出し,二階に上げていた経済産業大臣の梯子を外し,記者会見した「脱原発」の構想はあくまでも個人的見解だとのたまい,20日の衆議院予算委員会では原発のベトナムへの輸出手続については進んでいると答弁し,その答弁内容と先日の「脱原発」記者会見の趣旨との矛盾を突かれると,今度は原発輸出については見直す時期に来ているなどと答弁したり・・・。日立製作所など国内の原発関連メーカーは戸惑い,アメリカのナイズ国務副長官も「(日本は今後)エネルギーをどうしていくのか。」と呆れられる始末です。
また,トルコのエネルギー天然資源省の高官は,日本が受注を目指してきたトルコの原発建設計画をめぐり,7月末までに日本側から交渉継続の可否に関する回答がなければ交渉を打ち切り,他国との交渉を始めると明言しており,日本は未だに回答をしていないようです(7月24日の産経新聞朝刊)。
菅という変節漢の,一貫性と節操のない無責任な言動で,日本の原子力政策への信用が日に日に失われていっています。