昨日は日曜日でしたけど,前日のゴルフの疲れなどで,一日中「寝たきり」の状態になりました(笑)。それにしても思うのは,日曜日の午前中にテレビで放送されている番組,具体的な番組名までは挙げませんが,TBSやテレビ朝日系列の番組内容はいただけません。「いただけません」というのはごく控えめな表現です。それらの番組に登場する個々のコメンテーターのコメント内容を聞いていると,本当にこの人達は平和ボケしているな,日本という国が嫌いなんだな,極東にある反日的なごく一部の国に迎合しているな,いわゆる東京裁判史観,自虐史観が抜きがたく染み付いているな,自己保身というか当たり障りのないコメントに終始しているな,・・・と感じてしまうのです。私はこういう番組は極力見ないようにしているのですが,怖い物見たさでつい見てしまうこともあります。そういう時は,さて,どんなバカなコメントが飛び出すのだろうかという興味の下に注視し,そして出てくるコメントはやはり私の期待を裏切りません(笑)。今の日本では,特に政治全般,外交,安全保障の問題に関してはマスコミ全体がこんなタッチであり,絶望的です。そんな状況にありながらでも,産経新聞や月刊誌「正論」などには大いに期待しております。頑張ってね(笑)。
ところで,テレビ番組の中でも得難い番組はあります。通常は日曜日の午後1時30分から午後3時まで放送されている「たかじんのそこまで言って委員会」という番組は,いい番組ですね。毎週楽しみにしています。昨日は「寝たきり」でもあり,この番組を堪能しました(笑)。
私がこの番組を気に入っている理由は,常日頃私自身が感じていることを,出演者が代弁してくれるため溜飲が下がるということが一番ですし,テーマによっては大変勉強にもなるからです。昨日放送されたこの番組には,安倍晋三元首相や評論家の櫻井よし子さんなどが出演され,いつもどおり,溜飲が下がったのでありました。私はこの番組は相当に高い視聴率がとれているのではないかと思いますよ。特に昨日の放送分の最後の方では,歴史学者である所功教授のお話は素晴らしく,この話に感動した桂ざこばさんが嗚咽し,それを見た私ももらい泣きしたくらいです(笑)。
私も自分の健康のことは多少心配になりますから,口に入れる物には注意しています。これは他の国との比較ではありますが,日本人として日々の生活をしていてつくづく思うのは,この国で生活できていることの有り難さです。
中国の国内メディアが伝えているところによると,黒龍江省の一部地区の住民が次々に下痢,腹痛の症状を訴えたので調べたところ,2600戸以上の飲用水の中に大腸菌を含む汚水が含まれていたそうです。また,広東省では,春雨を食べた住民がやはり下痢や嘔吐を訴えたため調べたところ,トウモロコシ澱粉に墨汁や工業用パラフィンを添加して作られた春雨が,「純サツマイモ春雨」として市場に45トンも流入していたそうです。また同じ広東省では,ある業者が豚肉をホウ砂に漬けて色づけし,これを牛肉と偽って販売していたということです。調べによると,その業者がやっていた「加工」とは,豚肉をスライスした後,豚の血,ホウ砂,大豆粉,砂糖,塩を水に溶かした「染色剤」に浸して牛肉色に変色させて販売したというのです(怖)。また,その「染色剤」に浸したことで重量が増して,その分の儲けも出たそうです。さらに,陝西省の小学校の給食に出た牛乳を飲んだ児童251人が発熱,腹痛,下痢などの症状を訴えたため調べたところ,このような症状はその「牛乳」に起因する細菌性中毒だったとのことです。また4月7日には,甘粛省で牛乳に亜硝酸塩が混入され,これを飲んだ乳幼児3人が死亡する事件も起きたとのことです・・・・・。
食生活だけでなく,中国では,これは日本の新聞にも出ていた記事ですが,4月16日に四川省アパ県で中国当局の宗教弾圧,思想統制に反発したチベット民衆や僧侶が抗議集会を開いたため,中国当局は各地のチベット寺院を封鎖し,300人以上のチベット仏教僧侶が拘束されたとのことです。また,同じ時期,中国当局はキリスト教徒への弾圧も強化し,4月17日には,北京市内の教会で礼拝のために集合した信者約20人が公安当局に理由なく連行されたようです。このような度重なる人権弾圧に対しては,欧米が反発を強めています。
前にも言いましたように,これは他の国との比較ではありますが,日本人として日々の生活をしていてつくづく思うのは,この国で生活できていることの有り難さです。コロンビア大学名誉教授のドナルド・キーンさんは,同大学での最終講義を終え,今後は日本国籍を取得し,この日本で残された日々を送られるそうで,「日本を愛している」とまで仰いました。そして,「私は『日本』という女性と結婚した。日本人は大変優秀な国民だ。現在は一瞬打撃を受けたが,未来は以前よりも立派になると私は信じる。」とも仰いました。彼がこれまで魅せられ,その研究の対象となり,心を動かされ続けた日本の伝統,文化を,私も再認識する努力をしたいと思います。
今日は4月27日,フランスの名女優アヌーク・エーメの誕生日です。もうこの美貌の女優さんも79歳ですか。人生なんて,あっという間ですね。私がアヌーク・エーメが出演している映画を初めて見たのは,フェデリコ・フェリーニ監督の「甘い生活」でした。その後はやはり同じ監督作品の「81/2」に出演しているアヌーク・エーメを見ました。その容貌には好き嫌いは確かにあるかもしれませんが,私はその妖しく神秘的で,大人の雰囲気をもったこの女優さんが好きです。アヌーク・エーメのその美貌がもっとも冴え渡っていたのは,恐らくクロード・ルルーシュ監督の「男と女」という映画だったのではないでしょうか。
もう亡くなった映画評論家の淀川長治さんは,アヌーク・エーメのことを「エリザベス・テーラーよりきれいだ。」と仰ったとか。アヌーク・エーメと同い年のそのエリザベス・テーラーも先月亡くなりましたね。本当に残念です。
私も仕事に追われてしまって,映画を見るような精神的余裕がなくなっていることに気づきました。これはいけません。バッハの音楽やゴルフ以外にも,精神的にリフレッシュする必要があります。独身時代は,主に一人で映画を見ることが好きで,ルイ・マル,フランソワ・トリュフォー,フェデリコ・フェリーニ,ルキノ・ヴィスコンティ,ルイス・ブニュエル,アンジェイ・ワイダ,アンドレイ・タルコフスキー,・・・こういった監督の作品を次から次に見ていました。昔は,ある監督の作品特集を2週間から1か月のスパンで集中的に上映するような企画が多かったと思います。
私は,テレビで派手に宣伝しているような映画や,CG(コンピュータ・グラフィック)や特撮を多用したような映画には興味はなく,どちらかというとアート系といいますか,マイナーな映画の方を好みます。入っているお客さんも少なく,ゆったりできますし(笑)。さて,たまには映画館でじっくりと映画でも見ようかな。
先週の日曜日の晩は,特別番組か何かのせいで,私のお気に入りの「モヤモヤさまぁ~ず2」(テレビ東京系列)という番組を見ることができませんでしたが,昨晩は2週間ぶりに見ることができました。前にも言いましたように,私はこの番組が好きなのです。何かしら癒される感じがして,それに大江麻理子アナの控えめな受け答えもお気に入りです。東京の下町だけでなく,ブラッと散歩する先としてこの番組が選ぶ場所は,なかなか面白い所が多いですね。
最近気がつき,そしてそれと気がついてからは特に意識して楽しんでいるのは,この番組の中で登場するお食事タイムの沈黙シーンです。この番組の散歩中にはお食事タイムがあるのですが(これまでに大江アナは好物の麻婆豆腐を3回にわたって注文しています),さまぁ~ずの2人(三村,大竹)と大江アナがそれぞれ注文したメニューが届くと,食事が始まります。食事が始まると,みんな食べることに集中し,何と数十秒にわたって沈黙するシーンあります。やがてその気まずさに三村が気づき,少し困惑したような,若干イラついた表情を浮かべ,「何かしゃべれよ。」,「何かしゃべれっ!」と他の2人に抗議するシーンがあるのです。もうこれが一つの名物シーンになっているような気がします。この番組では少し癒される感じがしますし,最近ではこのシーンが楽しみなのです(笑)。
仕事がたまってしまって私は昨日(日曜日)も事務所に出て仕事をしました。仕事を終え,車を運転して少し寄り道した途中で,夕方に虹を見ました。通り雨の後の美しい虹でした。東北新幹線のうち東京-仙台間の運行も再開されました。何か嬉しい気がします。そして,統一地方選挙後半戦の結果も出ました。まずは無為無策,無能,機能不全の菅内閣の一掃,そして悪夢のような民主党政権の崩壊,これを大いに期待したいと思います。そうでなければこの国はもちません。昨日の夕方に見た虹が吉兆だと信じたいのです。
これは毎日新聞(平成23年4月8日)のコラム「発信箱」に掲載されていた話ですが,インド洋の島国モルディブ共和国の国民が,このたびの東日本大震災による被災状況を案じ,とても心配してくれています。
このコラムによると,このたびの大震災後,モルディブの駐日大使のアハメド・カリール氏の携帯電話は本国(モルディブ)からの国際電話で鳴りっぱなしだったようで,男性,女性,子供など知らない人ばかりからの電話ですが,いずれも日本の状況を心配する声だったようです。モルディブでも,この震災直後にテレビやラジオを通じた被災者支援キャンペーンが始まり,駐日大使の電話番号も画面で紹介されたものですから,モルディブの多くの人々が日本の状況を心配して問合せの電話をかけてきたということです。どの電話も名前も言わずに1分くらいで切れてしまうそうです。駐日大使の話では国際電話で長く話すお金がないんじゃないかということです。本当にありがたいことです。そして,この国の首都マレでは追悼行進に約2万人が参加してくれたそうです(涙)。
この国(モルディブ)はなぜこれほどまでに親日的なのでしょうか。それは,日本の政府開発援助(ODA)によってこの国の小中学校の建設がなされたり,約13年もかけた防波堤工事の費用6600万ドルの主要部分を日本政府が援助したり,この国を支えるマグロ・カツオ漁や水産加工業が日本の技術と資本で発展した歴史があったことなどの理由によるようです。2004年にはインド洋大津波が首都マレを襲い,約3分の2が冠水してしまったのですが,死者が出なかったのはこの防波堤のおかげだったと言われており,その海岸通りには「日本とモルディブの友好のため日本政府が提供した支援で作られた」と消波ブロックに記した記念碑が建っているとのことです。日本に感謝してくれていたんですね。これもなんだか嬉しくなってしまいます。日本のこれまでの誠意や資金援助,技術提供などを必ずしも正当に評価せず,感謝もしない国は極東のごく一部の国々に限られた現象でしょうか(笑)。
さらに人口約31万人のモルディブの人たちは概して貧しいのですが,短期間のうちに約4600万円もの義捐金が集まったそうですし,お金のない人は地場産業品であるツナの缶詰を持ってきてくれたそうで(約69万個),それらのツナ缶は国内の業者が引き取り,塩水でなくオイル漬け,缶切りなしで開けられるプルトップの日本特別仕様にまでしてくれました。本当にうれしいことです(涙)。
私がかつて所属していた法律事務所の同僚にM弁護士がおり,彼は確か平成9年か10年ころにモルディブに夫婦旅行をしました。帰国後に彼は,本当に良い所だったなあと言っていたことを思い出します。私も時間とお金があれば是非言ってみたいと思います。
もういつの頃からだったか,我が家では,その日の夕飯の内容は朝食の席上で,父親である私が決めてきました。こんなことを言いますと,夕食内容の決定については私がスターリンや毛沢東のような冷徹な独裁者のようにも聞こえますが,実際にはそんなことはなくごく自然に歴史的に形成されてきた慣例のようなものですし,うちのカミさんも娘のあかねちゃんもむしろその方がいいようです。いつも自分ばかりが決めちゃ悪いかなと思ってフッてみても,結局は「お父さんが決めてよ。」ということになってしまうのです。
そんな訳でたいていはその日の夕食の内容は,「家族の総意」に基づいて私が希望を出して決まってしまうのですが,たまに自分の帰り道で,希望内容を急遽変更したいと言いますか,あぁ,しまった!と後悔することがあります。それは,徒歩帰宅の経路(その日の気分や信号の状況によってコロコロ変わります)にある肉屋さんの横を通り過ぎて,コロッケやミンチカツの良いにおいがしてきた時です。あぁ,無性にコロッケとミンチカツが食べたい,と思ってしまうのです。でもその時間に気づいても後の祭りなのです。カミさんはもう既に,私が朝食の席上で決定した夕食の準備をしているからです。
それにしても,割と空腹になっている帰宅途中にコロッケやミンチカツの良いにおいに出くわすと,たまりませんね。私はやったことはありませんが(笑),麻薬のようなものです。特にコロッケはごくシンプルなビーフコロッケ(衣も分厚くないやつ)が好きで,これにかけるソースは中濃ではダメです,ウスターソースでなければなりません!
首尾良く朝に希望をちゃんと述べ,夜の食卓にコロッケやミンチカツが並びますと(カミさんの機嫌の良いときなどはこれに加えて串カツまでが並ぶのであります),結局はこれらはお酒のおつまみになってしまい,ご飯はお茶漬けか何かでかき込みます。くれぐれも糖尿病にならないように気をつけたいと存じます(笑)。
その小学校の桜は本当に素晴らしい。徒歩で通勤する途上にあるその小学校は,その敷地の東西南北の全方向に桜の木が植えられていると思いますが,今は桜が正に満開で,その素晴らしさに思わず足を止めて魅入ってしまいます。
被災された世帯の児童は,それぞれの地でどのような新学期を迎えられたのでしょうか。ニュースでは一部地域の児童は集団疎開のような形で,他地域への転入学によって新学期を迎えざるを得ないということが報道されておりました。このたびの震災では言葉にならないような悲しみを味わったかもしれませんが,最終的には人こそ財産ですから,とにかく希望をもって学問に励んで欲しいと切に願います。
桜の花を見ていると,その美しさだけでなく,はかなさと潔さを感じます。自然の呼び声に応じていつでもこの世を去る覚悟ができている潔さです。「散る桜 残る桜も 散る桜」です。
さてそれにしても,潔い桜の話の直後にこういう話題で気が引けるのですが,菅直人という首相は,もう完全に引きこもった状態になってしまっています。無為無策の状態で,その出処進退についても潔さなどさらさらありません。
ただどうしてこういったことすらできないのかと思うのは,国際的,対外的な情報発信です。国際社会は,このたびの大震災に際し,多くの人的・物的支援をしてくれているだけでなく,義捐金活動も半端なものではありません。同盟国のアメリカの「トモダチ作戦」だけでも68億円の負担,台湾の義捐金活動による総額は100億円を超えたというではありませんか。本当にありがたいことです。一方,福島第一原発の事故処理については,諸外国も固唾をのんで見守っております。菅という人は,引きこもってしまっており,記者団の質問にも答えないような状況です。こんな人に,国際的,対外的な情報発信を期待しても無理なのかもしれませんが,なぜ,このたびの諸外国の支援に対して大々的に謝意を示せないのでしょうか。首相自らが電波に乗って,声を大にして「ありがとうございました。」と言うべきなのです。さらに,福島第一原発の事故処理の現状はこうなっています,現在はこういう方針で臨んでいます,危険情報を含め,情報はオープンにします,しばらくはご心配をお掛けしますがご協力をお願いします,となぜ言えないのでしょうか。彼は「最小不幸社会」の実現を○○の一つ覚えのように言っておりましたが,こういう人を首相にしてしまっているこの事態こそが「最大不幸」なのです。
読売ジャイアンツのブライアン・バニスターという選手が,東日本大震災後の3月15日,球団に全く無断でアメリカに帰り,その後再来日の意志はないと一方的に通告してきたため,制限選手扱いになっているそうです。それは確かに,大震災の後に大使館員を本国に引き揚げさせた国もあるくらいだから,この選手が本国(アメリカ)に帰りたかったのも無理はないかもしれないでしょう。しかし,「無断」はないでしょう。ジャイアンツとしては,こんな選手は早々に戦力外となった方がよかったと思います。
こんな人と比較するのは誠に失礼ですし,不謹慎かもしれませんが,私がよく見ている「ねずきちの ひとりごと」というブログでは,ねずきちさんが素晴らしいアメリカ人女性教員の記事を紹介してくれておりました。本当に感動しました。
この女性教員は,宮城県石巻市の小・中学校で英語を教えてくれていたテイラー・アンダーソンさんというアメリカ人です。石巻での教員生活も3年目に入っていたのですが,東日本大地震の直後,津波警報がけたたましく鳴る中で,教え子すべての子供たちを親に引き渡すまで,津波の恐怖から逃げなかったのです。彼女と一緒にいた小学校の関係者によると,地震直後,彼女は恐怖で泣きじゃくる子供たちを励まし,子供たちを親に引き渡すまで学校に待機し,最後の子供を親御さんに引き渡してから,自転車に乗って高台に避難しようとしていた際に,誠に残念にも津波にさらわれ,命を落としてしまったのです。
彼女のご親族やフィアンセもテイラーさんの死後,現地を訪れています。その際のお父さんは「娘は日本の文化や人々をとても愛していました。」とおっしゃっています。また,テイラーさんのご両親は,日本の復興を支援するための義捐金活動を始めるということですし,その理由についてお姉さんのジュリアさんは「それは、テイラーが望んでいたことだからです。彼女は、自分が魅せられた日本で、自分の望んだ世界に住んでいたと思います。彼女なら、この美しい日本が復興することを何より願っているはずです。私たちは、彼女の名にかけて、日本が元に戻るように働きかけていきたいと思います。」と述べています。また,お母さんのジーンさんは,テレビの取材に対し,「娘の死に方は、彼女の人生観を象徴しています。娘は人に対して深い思いやりを持った温かい性格です。彼女が、この世で行った最期の行いは人を救うことでした。それは何より、彼女の人柄を物語っています。テイラーは、生徒たちから、大好きな先生として慕われていたようです。私は、娘を誇りに思っています。」と話しておられます。・・・素晴らしいことです。このブログを書いている最中にも,泣けてきます。
この地震の翌日は,テイラーさんの勤務する学校の卒業式が予定されていたそうで,彼女は生徒一人一人に手書きで,英語と日本語を交えたメッセージを用意していたそうです。素晴らしいことです。ただ願わくば,他の同僚の先生が幸いご無事であったのなら,彼女を一人で自転車で避難させるような状況にせず,むしろ彼女を少しでも安全な方法へ誘導してあげることができていたら・・と思います。
あぁ,これほどまでに日本の文化や人々をとても愛し,魅せられていたアメリカ人女性がいたのです。我々日本人がこの日本を愛せなくてどうするのでしょう。
この時期に避難などといった言葉を軽々に発するのは不謹慎かもしれませんが,昨日私は,ある喫茶店から,あたかも避難するかのように逃げ出しました。昨日は午前中から約3時間,ある場所で法律相談を担当し,次のお仕事(労働者側と使用者側との間の紛争解決のあっせん)まで約1時間の余裕がありました。そこで思いついたのは,あるデパートの最上階にある中華料理店でとても辛いマーボー豆腐を食べることでした。
しかし,既に午後1時を回っているというのに,この日はあいにく満席のようでした。困った・・・。次の仕事が始まるまでに腹ごしらえをしなければ。結局,あちこちにチェーン店を展開しているある喫茶店に入り,サンドイッチとコーヒーを注文したのです。注文を聞きに来たのも,食事を持ってきてくれたのも同じ女性で,話し方から中国の方だと思われました。レジや食器洗い,その他の店員さんも,その話し方からやはり中国の方だと思われました。最近ではコンビニ店員も外国人を雇用しているケースが極めて多く,もう驚かなくなりつつあります。
ところが,その店員さんらの食器(コーヒーカップや水を入れるコップ)の扱い方がとてつもなく粗雑,乱雑で,尋常ではなかったのです。ガチャ,ガチャ,ガチャーンといったような音が,頻繁に私の席の後ろの方でするのです。特にコーヒーカップの仕様は厚くて頑丈そうだし,ひょっとして放り投げているのではないかと思ったくらいです。こんな食器の扱い方には,私は慣れておりません。恐怖感さえありました。午後のひととき,ゆっくりと食事をしながらコーヒーでも,と思っていたのに,ガチャーン,ガチャーン,ガチャ,ガチャ,ガチャーン・・・,です(苦笑)。私は,あわててサンドイッチをほおばり,あたかも避難するかのようにその喫茶店を出たのです。
午後2時から予定されていた仕事はうまくこなすことができました。でも,事務所に帰ってロッカーの鏡を見ましたら,何と私の右頬にパンの粉が2つほど付いたままだったのです。慌ててサンドイッチをほおばって,逃げるようにして避難したからでしょう。右頬にパンの粉を付けたままの紛争解決あっせんですか・・・。それだけで説得力がないのに,よく合意をしてくれました。私は普段から,ランチの時は,カレーや味噌煮込みの味噌などがワイシャツやネクタイに付かないように気をつけて食事するようにしています。なぜならば,法律相談や打合せなどで,いくら私が法律家として理路整然とお話ししても,カレーや味噌がネクタイ等に付いたままですと,依頼者などにとっては,それだけで説得力がなくなってしまうのではないかと危惧するからです(笑)。昨日は恥ずかしい思いをしました。ほっぺたですからね。それにしても,誰か教えてくれたらよかったのに。
さる3月26日には,名古屋市内で総勢約80名によるゴルフコンペが開催され,私は幹事の一人としてプレイもせずに裏方に徹しました。このコンペはずいぶん前から企画,準備されてきた訳ですが,このたびの東北関東大震災での甚大な被災状況にかんがみ,開催するかどうか熟慮されましたが,最終的にはチャリティーを兼ねつつ予定どおり実行することに決しました。
このゴルフコンペには,森口祐子さんをはじめとして合計3名の女子プロゴルファーもご出席いただきました。私は,このゴルフコンペの表彰式等の司会を担当したこともあって,森口祐子プロとお話することがあったのですが,大変に気さくな方でした。森口祐子プロは,何とツアー通算41勝,現在僅か6名しかいないLPGAツアーの永久シード保持者のお一人です。
このコンペも無事に終了し,表彰式も盛会でした。私もその他の幹事も,プレイもせずに裏方に徹したご褒美でしょうか,何と・・・,森口祐子プロのサイン色紙をいただくことができました。しかも,その色紙には私の名前も記載してくださいました。このサイン色紙さえ保持していれば,スコアアップは間違いありません。私のゴルフの守り神です。
また,チャリティーを兼ねたこのゴルフコンペの開催により,20万円近くもの義援金が集まりました。是非,被災地の皆様のために役立ていただきたいと思います。