いよいよ特定の都府県(7つ)に緊急事態宣言がなされました。本当に大変なことになりましたし,町全体も沈んでいますね。やはり,気も滅入りがちです。
いっときの癒しを与えてくれた通勤途上の見事な桜も,所々は葉桜状態になり,名残惜しいことこの上ない・・・。
安倍政権に対してはいろいろと思うところもあります。足掛け8年間の長期政権ですが,確かに良い仕事をした面はあるものの,失望の方がはるかに大きかった。このたびの新型コロナウイルス禍で露呈した危機管理能力の不十分さは言うまでもありません。また,一言でいえば,本当の意味での保守政権とはいえなかったし,当時から喫緊の課題だったデフレ脱却も見果てぬ夢と相成りました。いわゆるアベノミクスなるものは,実施面ではいずれも中途半端と言わざるを得ません。残念無念というやつです。
今はただ,この猖獗を極めているといわざるを得ない状況の,少しでも早い収束(終息)を待つばかりです。本来であれば,長閑な春だったはずなのにね。私はかねてから,ロバート・ブラウニングの詩,「春の朝(あした)」(上田敏訳)の次のような春の情景に憧れているのです。
時は春、
日は朝、
朝は七時、
片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、
蝸牛枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。
とにかく今,この日本を含め,世界中で新型コロナウイルスの暗い話題ばかりが報道され気が滅入ってしまいますね。いろいろな会合や楽しい集まりなども,ことごとく中止ないし延期が決定されています。
それに,ドラッグストアやコンビニの商品棚を見渡しても,マスクという代物は全く見当たりません。私などは花粉症の症状とは毎年無縁ですが,花粉症の方々は相当にお困りだと思います。ただ先日,近場でゴルフをすることがあり,心優しい同業の女性弁護士が私に1袋5枚入りのマスクをくれました。
とてもありがたかったのですが,悪賢いカラスのせいでそれもぬか喜びになってしまったのです。せっかくいただいたマスク入りの袋をキャディーバッグの大きめのポケットに入れておいたのですが,チャックをちゃんと閉めないままにしていたところ,私のプレイ中にカラスがこれを奪い去ってしまったのです。奴はこれを食べ物だと思ったのでしょうね。
しばらくして親切なキャディーさんが芝(ラフ)の上に落ちていたそのマスク入りの袋を目ざとく見つけてくれたのですが,袋は無残にも鋭く引き裂かれ,袋の中には1,2枚しか残っておりませんでした。本当に油断も隙もない。カラスの奴もどんなウイルスや細菌を媒介しているか分かりませんし,気持ち悪かったのでやむなく捨てました。好意でせっかくいただいた貴重なマスクだったのに・・・。断腸の思いです。
イベントの中止も相次いでおりますが,実は3月22日(日)は,名古屋・栄の「ブルーノート」で憧れの石川ひとみのコンサートが予定されていたのです。友人がやっとのことでチケットを入手してくれ,私はうちのカミさんと一緒に行く予定でしたが,そのコンサートも中止と相成りました。私はいつもカラオケで「まちぶせ」という名曲を歌うのですが,本来であればそのコンサートで石川ひとみ本人の「まちぶせ」が聴けたはずであるのに・・・。断腸の思いです(笑)。
やっとのことでこのチケットを取ってくれたその友人も奥さんと一緒にそのコンサートに行くはずでした。その友人もよくカラオケで歌う人で,時には私の持ち歌である「まちぶせ」を歌ってしまうこともあります。これまた油断も隙もないのですが,その人が「まちぶせ」を歌うと,声が太いせいか,まるでフランク永井がカバーしているのかと思ってしまいます(笑)。
まあ,今日のタイトルは「雑感」ですから,取りとめのない話ついでにゴルフの話です。決して良いスコアとは言えないものの,最近の私のスコアは比較的安定しております。ドライバーショットが良ければ,ある程度スコアはまとまります。私が最近心掛けていることは,やはり早打ちにならず力まないこと,そしてティーイング・グラウンドではもう素振りはしないことです。
あるサイトで馬場伯明という方が書いていた記事によりますと,戦後GHQとの折衝で活躍した白洲次郎さんが「Play fast」を掲げた名門・軽井沢ゴルフ倶楽部の1番ティーでは打者本人の素振りも禁止され,「プレイの際もティーグランドで素振りはしない。」という立札もあるそうです。その記事を読んで以来,私は「Play fast」を心掛け,ティーイング・グラウンドでの素振りは一切しないことにしました。するとテンポも良くなり,ドライバーも割と安定してきたという訳です。
さて,名古屋も桜の開花宣言がありました。中国発祥の例の疫病が世界中で猖獗を極めておりますが,毎春のいつも変わらぬ美しい桜の姿は我々に癒しを与えてくれます。桜の花が咲いている期間を境にして,徐々に収束に向かえばと切に願っております。
遅ればせながら,みなさま,新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
可愛い可愛い一人娘が現在東京都中野区で一人暮らしをしているのですが,年に2,3回は我が家に帰省してくれ,年末には必ず我が家で一緒に過ごします。今年のお正月も,親子三人水入らずで仲良く団らんの時間を過ごしました。お墓参りもいたしました。
さて,私は疲れがたまったり,本を読みすぎたりしますと,目が充血して眼球が痛んだりすることがあります。このような症状の時は,たいてい眼科では「強膜炎」という診断を受けます。そうですね,3年に1回くらいはこうなってしまいます。特に年始にそのような傾向があり,やはり本の読み過ぎ,疲れなどが原因です(年末には怒濤の2日連続ゴルフもありました)。
1月3日には目の充血があり,しかも眼球の痛みもあったものですから,4日(土曜日)に診療している眼科はないものかスマホで探してみました。いつも行く眼科は5日までお休みだったのです。そこでようやく正月4日も診療している眼科を見つけ,初診患者として訪ねてみました。するとどうでしょう,待合室は超満員,立って待っている人も大勢おりました。
問診票を書いて提出したのですが,どうやら待合室の他の人たちのほとんどは,予約患者のようです。・・・・・・いやーな予感がしました。途方もなく長い時間待たされるのではないかと・・・。というのも,やはり予約優先でしょうし,現に予約優先となる旨の案内書面も室内に掲示されておりました。
でも,その日は午後2時からは年始代わりにマージャンを教わりにいくことになっていましたし,どれだけ待たされるのかとても不安でした。私がその眼科に到着したのが午前10時30分ころだったのですが,私の診察がようやく始まったのは,何と12時40分ころでした。予想されたこととはいえ,本当に酷いもんです。目薬欲しさに何とか耐えましたが,正月早々辛い時間帯でした。
おかげさまでこのブログを書いている現在では,もうすっかり目の調子も良くなりましたし,病院で長時間待たされたその日のマージャン大会も1時間ほど遅れて合流したのですが,成績は初心者にしてはまずまずでした。醍醐味を知るには5年早いかもしれませんが,何となくマージャンの面白さも感じております。
さてさて,数回前のこのブログでもご紹介した本,「この世の景色」(早坂暁著,みずき書林)を読んでみましたが,前評判に違わぬ素晴らしさでした。読んでいて泣けてきますよ,本当に。特に「アマテラスの最後の旅」,「春子の人形」,「女相撲」などの章は涙なくては読めません。とても佳い本です。
病院で途方もなく待たされた辛い体験もありましたが,このような素晴らしい本に巡り逢えて,今年も幸先よくスタートです。
いよいよ明日は大晦日です。本当に時間の経つのは早く,年齢を重ねるたびにそう実感します。ある会合でスピーチした方が,ジャネーの法則に言及しておりました。ジャネーの法則とは,19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネが発案したもので,主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く,年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明したものです。家族で元旦に新年のあいさつをし,お屠蘇をいただきながらおせちをつまみ,お雑煮でしめたのはついこの間のことのように感じるのですが,明後日にはもうその再現です(笑)。本当に時の流れは早いものです。
年末に2日続けてゴルフをしました。いずれもまあまあのスコアで,特に2日目は99で回り(パー74のコース),1年の締めくくりとしては上出来,上機嫌です。最近は100を切るのが難しくなっているのです(笑)。来年こそはコンスタントに100を切りたいと思います。
さて,話は変わりますが日本国の外交面では今年もいろいろなことがありました。その中でも日韓関係は戦後最悪とも評価されております。韓国の文在寅政権はもはや確信的に反日政策をとっており,いわゆる慰安婦問題における日韓合意は破棄されたも同然ですし,いわゆる徴用工問題では日韓請求権協定の存在にもかかわらずこれを反故にしたのも同然です。
それでもこの文政権というのは,韓国内ではいまだに5割弱の支持率を維持しているというのです。考えてみれば,このように反日が国是のような国はどのようにして出来上がったのかといえば,やはりこの国(韓国)における歴史教育でしょう。そしてその歴史教科書の内容たるや,史実とは乖離し,捏造,歪曲のオンパレードなのですから,民族を挙げての反日となるのも無理はないのです。
そんな中で,先日,「反日種族主義-日韓危機の根源」(李栄薫編著,文藝春秋)という本を読んでみました。これらは韓国の学者数名が書いたものですが,内容的には史実に忠実で,誠実に記述されています。この本は韓国内で出版され,邦訳もされたのですが,彼らとしてもこの本を韓国内で出版するには相当な勇気を必要としたことでしょう。
韓国の歴史教科書では,日韓併合条約が締結された1910年から大東亜戦争終結の1945年までの間,日本により土地,食糧,生命,姓名などが奪われたとする,いわゆる「七奪」といったものをはじめ,あまたの真っ赤な嘘が国民にすり込まれています。でも,この「反日種族主義」という本は,学者によって第一次史料に依拠して誠実に記述され,したがって説得力もあります。韓国の市民もこのような真実を語る本に接すれば,日本に対する見方も少なからず変わってくるのではないでしょうか。この本が韓国内でどのくらい売れているのか気になるところです。この本がどのような内容なのかをほんの少しでも分かってもらうため,プロローグの一節を引用してみましょう。
「韓国の民族主義は、西洋で勃興した民族主義とは別のものです。韓国の民族主義には,自由で独立的な個人という概念がありません。韓国の民族はそれ自体で一つの集団であり、一つの権威であり、一つの身分です。そのため、むしろ種族といった方が適切です。隣の日本を永遠の仇敵と捉える敵対感情です。ありとあらゆる嘘が作られ広がるのは、このような集団心性に因るものです。すなわち反日種族主義です。これをそのままにしておいては、この国の先進化は不可能です。先進化どころか後進化してしまいます。嘘の文化、政治、学問、裁判はこの国を破滅に追いやることでしょう。そのような危機意識を持ってこの本を読んでいただきたいと思います。この本は、体当たりで反日種族主義、その巨大な文化権力に突進します。」(24頁)
よくぞ勇気を持ってこのような本を世に問うたものです。天晴れです。
さて,今年もあと僅かです。このブログの更新回数が少なかったのは心残りですが,来年はねずみ年ですから,マメに更新したいと思います。今年一年,ありがとうございました。みなさん,よいお年をお迎えくださいね。
休日の昼間,いつものように自宅の居間でボサーッとしていましたら,宅急便で書籍が届きました。「あれっ?ここんとこ,通販で何か本を頼んだ覚えはないけど。」と思って開封してみましたら,「いちばんわかりやすい麻雀入門」(横山竜介著,西東社)という本でした。
私の交際範囲にもやはりいろいろとありますが,気の置けないあるグループの間では,私に対し,「麻雀を覚えろ。」といった圧力が最近高まっておりました。ある飲み会の席で,私がつい前向きの発言をしたことがあったのですが,するとすぐに,さきほどの麻雀の入門書が届いたという訳です。
突拍子もなく私の自宅にこの入門書を送り,プレゼントしてくれたのは仲間のUさんです。実は気の置けない仲間には,このUさん,Hさん,Tさんなどがいるのですが,行きつけの昭和の香りがするスナックのボックス席ではいつもお酒を飲みながら(時にはカラオケを歌いながら),将棋を指すことが多いのです。
彼らとのこれまでの将棋の戦績は,概算ですが,対Uさんには70勝10敗,対Hさんには110勝3敗,対Tさんには40勝1敗といった感じです(笑)。つまり将棋の世界では私が完膚無きまでに他を圧倒し,傲然と君臨している状況です。反感すら買っている現状でしょう(笑)。
このような背景事情の下で,私も麻雀の世界に半ば強引に招き入れられたのです。Uさんらが麻雀の入門書を自宅に贈ってくれてまで私を麻雀の世界に招じ入れてくれた本当の動機は分かりません。善解すれば,仲間として愛してくれてさらに交流の場を広げようとしてくれたとも言えます。他方,悪く取れば,普段将棋でボコボコにされているから,せめて麻雀の世界では私をボコボコにしてやろうと・・・(笑)。
私は前者だと信じております。それに,将棋の世界は平手(ハンディなし)でやる場合には完全に棋力が物を言いますが,麻雀の世界は配牌による運が7割支配するとも言われていますので,配牌が良ければ超初心者の私でも上がれる訳です。現に,この前の麻雀大会では私でも4回ロン上がりできました。
それにしても,確かに麻雀というゲームはよくできたゲームだと思いますね。やってみると面白いです。イーペーコー,サンショク,チャンタ,チートイツ,三アンコー,大三元などなど,これから役を覚えていかなければならない段階ですが,ポンとかチーをしたらリーチをかけることができないことは私にも分かります(笑)。
ついに私もこの歳になって初めて麻雀の世界に足を踏み入れることになりました。まあ,ゴルフと一緒でプレー・ファースト,つまり牌を捨てるのはスピーディーにやりたいと思っております。この前なんかは,スピーディーにやり過ぎて,本来リーチをかけることができたのに,大切な牌を捨ててしまったことがありましたが(笑)。
昨夜見た月は満月に近く,とても見事な月でした。思わず見とれてしまいました。でも今年の冬はインフルエンザの流行が例年より早く,患者数も多いようです。寒くなり,体調管理が難しくなっておりますが,みなさん風邪などをめされませんように。
名古屋グランパスの今シーズンは,私を含め応援者としても,そしてサポーターとしても相当に不満を感じているのではないでしょうか。シーズン途中で監督が交代し,交代したこと自体は評価できるものの,後任のマッシモ・フィッカデンティ監督の戦術というのは,素人目に見ても明らかに前任の風間監督のそれとは正反対のようです。真逆といってもいい(笑)。ボール保持率も低下しているし,シュート数も少なくなっており,かなり守備的な戦術のように見えます。
まあ,前任の監督の時代は守備が「ザル」で,それだけはどうにも腹に据えかねていたので,現在の姿,すなわちまずは守備というスタイルは間違ってはいないと思います。あとはどれだけ攻撃の形を作っていくのかというところでしょう。やはり負けたくはないですからね。監督交代後の試合を観ておりましても,戦術の浸透や攻撃の組立はまだまだといったところですが,来シーズンに期待したいと思います。
ハッキリ申し上げて,私は来年の中国の習近平国家主席の国賓としての招待には大反対です。それに安倍首相の「現在の日中関係はとても良好な関係にある。」といった趣旨の発言には強い違和感を覚えてしまうのです。「気は確かですか。」といった感じです。
訳の分からない容疑で,しかも説明もなく日本人が不当に中国内で身柄拘束され続けているのですよ。しかも尖閣諸島においては今年に入って30回も何隻もの中国公船が領海侵犯を繰り返しているのですよ。そしてご存知のように新疆ウイグル自治区ではウイグル人が100万人近くも強制収容所に「学習」や「職業訓練」などと称して収容されており,ウイグル人だけでなくチベット人に対する人権弾圧は看過できない状況です(チベット人の焼身自殺は後を絶ちません。)。
産経新聞の報道によりますと,トランプ政権はなぜ最近,中国の人権弾圧への非難を激しくしているのかについて,10月末のマイク・ポンペオ国務長官の演説がその理由を説明しております。
「米国はこれまで中国共産党政権の人権弾圧とその基礎となるイデオロギーの民主主義陣営への敵対性を過小評価してきた。米中間の諸課題は,もはやそのイデオロギーの基本的な相違に触れずには論じられない。」
そんなこんなで,米国議会の下院では「ウイグル人権法案」が可決しましたし,その前には「香港人権法案」が上下両院でそれぞれ可決され,トランプ大統領も署名しました。同様に,最近ではEUでも米国と同様に中国における人権弾圧,知的財産権の侵害,国際的なルール無視の状況に厳しい姿勢を示し始めています。
そうすると,中国共産党の最高指導者である習近平を国賓として招くことを喜々として言明している安倍政権の姿勢は,現在の米国の政策などとは正反対であり,そのような日本の対中政策は,米国の対中姿勢への妨害とも評価されかねません。
何よりも私が懸念するのは,中国共産党による皇室の利用です。国賓として招かれた習近平は,当然のように天皇陛下に会い,握手までするでしょう。その映像が全世界に配信されることは必定で,そのような映像に接した欧米を始めとする世界中の人たちは,「日本の天皇陛下は,中国共産党のウイグル人,チベット人,香港人に対する人権弾圧を容認しているのかしら。」などといった誤った印象を抱くでしょう。
その意味で,自民党保守系議員のグループ「日本の尊厳と国益を護る会」が,習近平の国賓としての来日,招待に反対する決議文を安倍首相に交付したことはとても評価できますし,この国賓招待については自民党内でも異論があるのは当然だと思います。
西 郷「・・・ま,そういうことだ。とりあえず,今日も生でスタートするか?」
大久保「うん。とりあえずは生だな。でも今日は,すぐに日本酒に切り替えたい気分だけどね。」
西 郷「ん?どんな気分なのか知らないけど,最初は生だぞ!(店員に生ビールを注文)」
大久保「まあ,それでも今回のラグビーのW杯は大いに盛り上がったな。海外でも,今回の開催国としての日本の大会運営,ホスト国としての『おもてなし』などなど,すごく高く評価されていて,何だか嬉しい。」
西 郷「(生ビール来る)はーい!本日もお仕事ご苦労様です。かんぱーい!」
大久保「かんぱーい!・・・あァ,うめえな。歳を取るってえと,食べることと夜の一杯だけが楽しみなのでござるよ。」
西 郷「そうそう,朝は『今日こそは休肝日だ』と固く決意してても,夜のとばりが降りると『はい,今日もお疲れ様』という感じで,どうしても一杯やりたくなるのよね。」
大久保「そうね,万年係長だけど,会社のために一生懸命働いて,夜くらいは自分にご褒美というものをあげたくなる。」
西 郷「ラグビーのW杯ね,とても良かったね。ただ,表彰式でのイングランドの選手らの振る舞いだけは,グッド・ルーザー,ノーサイドの精神からはほど遠かったね。あれは唯一残念でした。」
大久保「そうなのよ。準優勝のメダルを首に掛けてもらうのを拒否する選手がいたり,首からすぐにメダルを外したりしていた。優勝した南アフリカの選手や運営に当たった関係者に対するリスペクトを欠いていたな。悔しいのは分かるけど。」
西 郷「イングランドは前回のW杯で,開催国なのに1次リーグで敗退して随分悔しい思いをしたんだろうけど,今回は見事に優勝候補筆頭のニュージーランドに完勝し,そして立派に準優勝したんだから,本当に素晴らしい活躍をした。にもかかわらず,最後の最後であんな残念な振る舞いをしたというのはね・・・。画竜点睛を欠くというやつだ。」
大久保「そろそろ,日本酒いくぞ。(店員に日本酒を注文)」
西 郷「おう,そうそう。さっきお前,今日はすぐに日本酒に切り替えたい気分だ,なんて言ってたけど,どうして?」
大久保「画竜点睛を欠くといったら,あれもそうだろ。あれ。分かんねえかなぁ。『巨』という字の付くやつだよ。」
西 郷「・・・あ,分かった,巨峰?」
大久保「何でいきなりブドウが出てくるの?相変わらず察しが悪いね,だから万年係長なんだよ。」
西 郷「(日本酒来る)お前だって万年係長だろ!」
大久保「まあまあ,日本酒も美味しいよ。一杯いきましょう。巨人だよ,巨人。」
西 郷「ああ,そうか。確かにジャイアンツの日本シリーズは酷かったね。せっかくセ・リーグのペナントを制したのに,最後にあれじゃあね。」
大久保「酷いなんてもんじゃなかったよ。話にならない。今回の巨人は,日本シリーズ最多のチーム35三振,最低打率1割7分6厘,最小安打タイ22安打,1試合最多タイ13三振・・・。勝てる訳ないじゃん(笑)。現に1勝もできなかった。涙も出ないわ。呆れかえっちゃった。ここまでくるとあっぱれ!」
西 郷「確かに,そうだな。2番坂本,3番丸,4番岡本に関しては,完全に対策されていたな。監督の工藤もそうかもしれないが,ソフトバンクの首脳陣には『知恵者』がいる。残念ながら巨人には・・・。そうそう,V9時代の牧野茂ヘッドコーチのような『知恵者』は全くいない。宮本も,元木もタレントのような感じで,それまで真剣にコーチ業を勉強したという感じではないな。」
大久保「投手陣にも明らかに層の厚さに違いがある。これは歴然としている。ソフトバンクの方はストレートが常時150キロを超える投手がゴロゴロいるけど,巨人には菅野と抑えのデラロサ,安定感を欠く澤村くらいしかいない。第3戦でもってきたのは新人の高橋だし,その試合の3番手はこれまた新人の戸郷だよ。戸郷に至ってはシーズン終盤の9月21日にようやく1軍での初先発だったんだ。投手の層としてはスカスカ。大事な試合に新人に頼るのは,一発勝負の掛けでしかない。作戦もソフトバンクは上手かった。第1戦で速球派であり,また「スラット・スプリット型」投手の千賀をぶつけ,坂本と丸には徹底したインコース攻めで意識付けを行って混乱させ,岡本にはこれまた弱点の外角に落ちるカーブを徹底して投げた。第2戦では,今度は対処しづらいアンダースローの高橋礼をぶつけて,巨人打線を戸惑わせて翻弄した。」
西 郷「ああ,サンマの塩焼きって本当に美味いな。」
大久保「ちゃんと聞いてる?」
西 郷「聞いてる,聞いてる。今度の日本シリーズでは若手に守備のミスがたびたび出たね。走塁のミスも出たし。捕手のリードもどうだったかな。阿部の最後の活躍の場であったというのも分かるけど,東京ドームでは彼に一塁を守らせれば,岡本は三塁に回ることになるし,二塁手も山本だったり,若林だったり,コロコロ変わる。内野は連携が重要なのに,これではミスも出るよ。捕手の大城だって,シーズン中にマスクをかぶった試合数は小林や炭谷より少ないのに大舞台でマスク・・・。勝てる気がしなかったわ・・・。」
大久保「もう,今シーズンは終わっちゃったんで,来季に期待するしかないけど,くどいようだけど首脳陣に『知恵者』が欲しいね。それとフロント,スカウトに望みたいのは,ストーブリーグ中に有効な補強をしてね,ということ。目が節穴じゃだめよ・・・。」
西 郷「うちの会社はとても良い会社だとは思うけど,俺たちをいつまでも係長においておくというのは,人事考課面でいかがなものか。目が節穴なんじゃないか・・。」
大久保「・・・(笑)。まあ,西郷ちゃん,もっと飲めよ。夜は長い。」
みなさんは,ペペ桜井という芸人さんをご存知でしょうか。知る人ぞ知る,ギター漫談の大ベテランです。私もうちのカミさんも,昔からペペ桜井のことは高く評価しております(笑)。表現が難しいのですが,彼の芸には,何かしらペーソス(哀愁,しんみりとした哀れさ)というものがあるのです。
先日は埼玉県の方に出張がありましたので,仕事を終えてから,中野区に住む娘と鈴本演芸場で待ち合わせし,落語などを楽しみました。演芸場のいつもの助六寿司が売り切れだったことは誠に断腸の思いでしたが,ビールなどをいただきながら可愛い娘と一緒に落語,紙切り,漫才などを楽しみました。トリを務めた橘屋文蔵の人情噺には娘ともども感動しましたが,その日私が何よりも嬉しかったのは,番組表に「ギター漫談 ペペ桜井」と記載されていたことです。何と,お仲入りの後に,あのペペ桜井に本当に久しぶりに巡り会うことができたのです。何と言う巡り会わせでしょうか。
彼ももう80歳を超え,以前のような滑舌の良さやパワーはなくなりましたが,哀愁を帯びた自虐的なネタやギターのテクニックは健在でした。自ら「絶滅危惧種」なんて言っておりますが,何とかこれからも頑張って欲しいなあ。心からそう思います。そして,時間になって客の前から姿を消すときのあの動作,哀愁を帯びた真顔になり,微妙な間をおいてサッと去る動作も健在でした。今度は,彼の高座に合わせて出張したいと思います(笑)。
9年ぶりに人間ドックを受けたのですが,つくづく自分という存在がイヤになりました。あれほど繰り返すまいと固く心に誓っていたのに,あの腹部エコー検査の最中に,また何度も噴き出して笑ってしまい,検査に当たった先生を数度にわたって困らせてしまったのでした(笑)。
こういうことは毎回なのです。9年経ったというのに,人間として全く成長しておりません。お腹にゼリーを塗られて腹部エコー検査を受けるのですが,「はい,息吸ってー。」とか「はい,お腹膨らませてー。」と言われてその通りにする時に,私という人間はどうしても笑ってしまうのです(笑)。笑ってはいけないと自分に強く言い聞かせれば言い聞かせるほど,笑ってしまうのです(爆笑)。こればっかりはどうしようもありません。私が噴き出すたびに,担当の先生が検査機を腹から外し,少し困惑気味にいっしょに微笑んでくれるのです。優しい先生で本当にラッキーでした。
受検前の注意事項として,「前日の飲酒はお控えください。」とされているにもかかわらず,ビール2缶飲んでしまいました(笑)。後日,笑いごとでは済まされないような内容の検査結果が届いたらどうしましょうか。
でも,わが栄光の読売巨人軍,見事セ・リーグ37度目の優勝を果たしました。5年ぶりですから,私も本当に嬉しい。選手はビール掛けをしておりましたが,私はたっぷりビールをいただきました。
いやー,この7月は北海道(主に札幌),そして島根県と,それぞれ2泊3日で出かけていまして,ヘトヘトになってしまいました。時間的にブログの更新も出来なかったという訳です。
札幌には6月に続いて今年二度目でしたが,私が泊まったホテルはまたまた中国人だらけでした。本日はこの件についてはあまり多くは語りませんが,ビュッフェ形式の朝食の際には不当にも中国人に精神的なプレッシャーをかけられてしまいました(笑)。私は一通り食事を終えてコーヒーを取りに行き,サーバーの前でコーヒーがドリップされるのを楽しみに待っていましたら,若い中国人の女性が,私の後ろには並ばずに私の真横に近づいてきて,その至近距離で急かすようにして待つのです。そういう待ち方というのが,あちらでは日常茶飯なのでしょうね。朝っぱらからすごい精神的なプレッシャーを感じました(苦笑)。
さて,もうすぐ参議院議員選挙ですね。私の自宅周辺でも遊説カーから流れてくる候補者氏名の連呼が聞こえて参ります(これも苦笑)。この選挙とは直接の関係はないのですが,いわゆる大阪都構想に対する公明党という政党の変節ぶりには驚きを隠せません。公明党は大阪都構想にあれほど反対していたのにです。大坂維新の会が,公明党が都構想に賛成の意思表示をしない場合は,公明党の現職6名がいる関西の衆議院議員6選挙区のいずれにも維新の候補を対抗馬として擁立する考えを示したとたんに「賛成」に回るという変節ぶりです。公明党は大阪府知事選,大阪市長選で「民意が示された」などと言ってはおりますが,実質的には維新との対立を回避して議席を守りたいだけなのではないかと確信的に勘ぐっております。
変節といえば,もうかなり前のNHK大河ドラマ「新選組!」で俳優の矢嶋智人さんが武田観柳斎役で,人望のなさと変節漢ぶりを好演していたのを思い出します(笑)。
そして,これは悪い意味ですが変節の対極にあるのが原理主義というものでしょう。はっきり申し上げまして,名古屋グランパスの風間八宏監督の原理主義には辟易しております。「つなぐサッカー」もいいですけど,そんなスタイルがもはや自己目的化しており,結果的に全然面白くないサッカーに堕しております。プロである以上,目指すべきなのは勝利であって,決してボール・ポゼッション(ボール支配率)ではないはずです。昨日の対セレッソ大阪戦での試合ぶりなどが典型的な例で(0-3で負け),最終ラインから細かく愚直にパスを繋いでいってようやく敵陣に迫った時には,既に相手チームはガチガチに固めて待ち構えているのです(笑)。とにかく攻めが遅い!悪い時にはパスを繋いでいる途中でミスをして,強烈なカウンターを食らってしまい,失点してしまいます。優秀なゴールキパーであるランゲラック選手がとてもかわいそうなのです。
何でサイドチェンジとか相手のディフェンスラインの裏を鋭く衝くパスとか,時にはロングボールなどを取り混ぜて,バラエティに富んだ攻めができないのでしょうか。相手チームはグランパスのことを,これほど守りやすいチームはないと思っているでしょうに・・・。名古屋はいつもボール支配率では相手を上回っているのですが,昨日の敗戦で4連敗,そしてここ8試合はリーグ戦で勝ちというものがありません。
このような原理主義(「つなぐサッカー」のみ)はもうたくさんです。ゲーテが人生最後に語った言葉は「もっと光を!」だったようですが,「もっと優秀な監督を!」と思わず叫びたい(笑)。だって学習能力,修正能力に乏しいんだもの。ただ,今シーズンは,我が栄光の読売巨人軍が好調なのは救いです。
ホントに,五代目古今亭志ん生という落語家は面白いし,とてつもない魅力がありますね。亡くなってからもう46年も経つのですが,CDでその高座の様子,語り口を聴いていても,未だにその芸は色あせることはありませんし,落語家といいますか,人間としての魅力も半端なものではありません。
筑摩書房という出版社からは「ちくま文庫」として,古今亭志ん生の半生記を記した「なめくじ艦隊」,「びんぼう自慢」などといった本があります。この2冊を立て続けに,そして食い入るように読み終わってしまいました(笑)。いずれの本も著者として古今亭志ん生の名がありますが,実際には古今亭志ん生その人に実際に取材して,志ん生が自ら口述した内容を記したもの,すなわち聞き書きをした半生記です。「なめくじ艦隊」の方は志ん生の愛弟子であった金原亭馬の助が聞き手であり,「びんぼう自慢」の方は小島貞二です。
自分の半生を語る古今亭志ん生の生き様を知るにつけ,些末なことでくよくよしたり,将来に不安を覚えたりしている自分がバカバカしくなってしまいます。自分も職業人である以上,努力を怠ってはなりませんし,人にいやな思いをさせてはなりませんが,結局人生ってのはなるようにしかならないのです。パーッと太く短くても良いから,楽しく過ごさなければね(笑)。志ん生なんかあんなに酒をくらっていたって,83歳まで元気だったんですから。
そして,志ん生の幼少期から大往生まで,その生き様を辿っていくと,私自身のこれからの人生のヒントになることもありますし,大いに勇気づけられることもあります。
幼い頃に奉公に出されるけれど,すぐに親元に帰ってきてしまい,親の言う事は聞かない。素行不良で尋常小学校卒業前に退学処分。12,3歳で酒とタバコを覚え,その後親元から離れて半ば勘当同然となり,親の死に目にもあえない。清水りんさんという女性と結婚するも,妻のりんさんが嫁入りに持ってきた着物類や調度類は数か月でなくなり(志ん生が質屋に入れる。),寄席での仕事がなくなってしまった期間は極貧生活のオンパレード。慣れない納豆売りをしても売れず,結局商品(納豆)は自家消費。子供にはひもじい思いをさせる(極貧で白いご飯が食べられず,大豆を一合買って来て,それを煎って食べさせたり,パンのふちの固いところを三銭で,そして砂糖を二銭で買って来て,それを付けて食べさせる・・・)。東京本所の業平の貧乏長屋では,地盤が湿地帯だったせいか,なめくじが無数に発生し,艦隊のように家の中の壁を這い回るし,これまた無数の蚊が発生し,「おう、いま、けえったよ・・・」と言ったとたんに,ワァッと蚊が2,30匹も口の中に飛び込んで来て,口がきけなくなる(家の中では蚊帳は絶対に必要)。
しかしながら,貧乏暮らしの志ん生も心機一転,芸道にまい進して噺家として不動の地位に上りつめる・・・。
落語に「替り目」という演目があります。酔っぱらった亭主がさんざん悪態をついて妻におでんを買いに行かせたが,実は常日頃心の底から妻に感謝しており,その本当の気持ちを酔って切々と独白する,しかし実際には妻はまだ出かけておらず,妻に全部聞かれてしまうというお話です。
亭主関白のように見える志ん生も,実は妻のおりんさんに甘え,頼り切っていました。おりんさんの内助がなかったとしたら,到底,志ん生はなかったに違いない。落語の「替り目」の夫婦が,つまり,志ん生夫婦の実像のようでもありました(「びんぼう自慢」316頁)。
我が家もそうかもしれません(笑)。