この土曜日(17日)には東京ドームで巨人対中日戦を観に行きます。そしてその翌日(18日)には靖国神社に参拝する予定です。私の伯父も戦没者なのです。私の父ももう亡くなりましたが,生前父は,その伯父(父の実兄)はとても家族思いで,とても優秀な人であったと生前述べておりました。
国や家族のために尊い命をささげ,散華された方々の霊に鎮魂の意を表すのは純粋に心の問題です。その志のある限りは,首相でも,閣僚でも,一般市民の誰もが靖国神社や各地方の護国神社・忠魂塔に参拝等を行えば良いでしょう。あいかわらず中国や韓国は,首相や重要閣僚などが靖国神社に参拝することにいちゃもんを付け,抗議等を繰り返しておりますが,この心の問題である靖国神社参拝は,他国からとやかく言われたり,干渉を受けるべき性質のものではありません。
それにしてもつくづく馬鹿げているなと思いますのは,この点に関する日本のマスメディアの報道姿勢です。そんなこと(靖国神社参拝)をすると,「中国や韓国の理解が得られないよ」,「中国や韓国を刺激することになる」,「アメリカもそんなことは望んでいない」という趣旨のことをはっきりと言い,靖国参拝を有力な外交カードにしたい中国や韓国のお先棒を担いでおります。
そもそも中国は1978年10月にいわゆるA級戦犯が靖国神社に合祀され,それが判明した後でも大平正芳首相,中曽根康弘首相が靖国に参拝しても何も異議を唱えなかったのです。ところが,例によって反日左翼新聞の朝日新聞,特に以前「報道ステーション」にも出演していた加藤千洋記者が1985年8月7日付けで「中国『日本的愛国心を問題視』」という記事をはじめとする一連の記事で,時の中曽根首相のその年の8月15日の靖国参拝を繰り返し批判しだしました。その年の8月15日には中曽根首相は靖国参拝をしました。その段階でも中国は特にそれを問題とはしていなかったのです。ところが,さらに同年8月26日には社会党の田辺誠書記長らが訪中し,中国高官に対し,日本国首相の靖国参拝という暴挙を許していていいのかなどと言ってたきつけたものですから,直ちに中国の新華社通信が靖国参拝を批判し,以後は靖国参拝が外交カードとなってしまったのです。売国奴としか言いようがありません。
韓国などが靖国参拝に口を出し,抗議をするようになったのは2001年です(小泉純一郎首相時代)。例によって韓国は事大主義ですから,中国にならってこれ幸いという感じでこれを外交カードにしたのでしょう。
日本のマスゴミ,いやマスコミというのは,中国や韓国の意向に沿う内容の記事ばっかり垂れ流し,心の問題である靖国参拝が特定アジアの国の外交カードになってしまっているという実情に何ら痛痒を感じないのでしょうか。いわゆる「従軍慰安婦」の問題にしても,この靖国参拝のことにしても,朝日新聞などの責任は極めて重いといわざるを得ません。
安倍首相は,これが今後は何ら外交カードになどならないという姿勢をもうこの段階で毅然と示すべく,秋の例大祭には堂々と参拝をしていただきたいと思います。
サッカーの東アジア杯が終了しました。女子(なでしこジャパン)については残念な結果でしたが,男子は見事に優勝を果たしました。でも,これは昔からですが,韓国と試合をすると,我が日本は勝っても負けても「嫌な思い」を味わわなければなりません。君が代の国歌斉唱の時には決まってブーイングを浴びせられますし,例によって横断幕などで見当違いな政治的主張をされてしまいます。今回も「歴史を忘れた民族に未来はない」という横断幕でしたし,以前は千円札の顔にもなっており,我が日本国の初代内閣総理大臣である伊藤博文公をハルビンで暗殺したテロリスト安重根の巨大な肖像を記した大幕もスタジアム内でこれ見よがしに「披露」されておりました。
もとより彼らの捏造,歪曲された歴史観に付き合う必要など全くありませんが,このようなことからしても韓国は国際大会を開催する資格を欠いていると言わざるを得ません。日本のマスゴミ,いやマスコミはちゃんと報道したかどうかは知りませんが,男子サッカーの結果(順位)が韓国のスタジアムの電光掲示板に表示されたところ,あろうことか上から順に,第4位オーストラリア,第3位韓国,第2位中国,優勝日本という表示だったのです(笑)。私も長いこと生きておりますが,こんな表示方法は今まで見たことも聞いたこともありません。優勝した日本の表示が「最下位」に記されていたのです(爆笑)。これも韓国なりの反日の露骨な意思表示でしょうね。
それに,韓国のサッカー協会は,韓国サポーターが先ほど述べたような横断幕を下げたのは,日本のサポーターが最初に旭日旗を示して挑発したからだ,などと例によって息を吐くように嘘をついております(笑)。まず旭日旗を非難されるいわれがないことは明らかであり,それに日本のサポーターが旭日旗を示すかどうか分からないうちから彼らは件の横断幕や安重根の幕まで周到に準備していたではありませんか(爆笑)。旭日旗を見て慌てて急ごしらえしたのでしょうか。それに実は,試合前から件の横断幕がスタジアム内で下げられていた写真も現に存在するのです。
世の中には,とにかく他者を悪者にし,その人のせいにし,非難することによってのみ辛うじて辛い自分の精神状態の安定を保っている人が存在しますが,韓国という国やその民族のかなりの部分にはこういう側面があると思われます。そしてそのターゲットが日本なのです。反日,侮日を国是としているような感じで,反日的な行動なら何でもありという状況です。昨年8月の韓国前大統領の天皇を侮辱する発言などその最たるものです。
韓国と日本の彼我の状況をつぶさに見て,体験して,つくづく韓国に嫌気がさして日本に帰化した呉善花さんのこのたびの韓国当局による入国拒否は,大変気の毒なことでした。
私はただただ第二次安倍内閣が,日本を取り戻すための建設的で着実な仕事をしていただければ良いと思っております。選挙互助会みたいになっている野党勢力はどうでもいいです(笑)。社民党にいたっては衆参合わせて僅か5議席で,絶滅危惧種みたいな言われ方をしておりますが,私は全然危惧しておりません(爆笑)。
野党勢力といっても,「勢力」とも評価できないような体たらくです。例えば,みんなの党・・・。渡辺喜美代表と江田憲司幹事長とが党運営をめぐって先鋭な形で対立し,両院議員総会では,この両者が同席していたのでは活発な議論ができないということで,一時両者が席を外させられるという事態まで生じました(笑)。
このいかにも大衆迎合的な名の政党ですが,どうやらこれまでのところは,「みんな」で民主的に党運営をしていくというよりも,渡辺代表の「個人商店」的な体質を払拭できなかったようです。前から感じていたのですが彼には俗物臭もします(笑)。先の東京都議選では渡辺代表は自分の甥に当たる渡辺美知太郎をみんなの党公認として擁立しました。でも落選の憂き目。それではと,渡辺代表は甥が可愛くて仕方なかったのか,今度は先の参議院議員通常選挙において,その甥をみんなの党公認,比例代表候補者として擁立したのです。この選挙は,渡辺代表が遊説等でこの甥を全面的にバックアップし,何とか当選させることができました。みんなの党の両院議員総会では,まさかこの甥の公認のことではないでしょうが,先の参議院議員通常選挙で渡辺代表が一部主導した党の公認手続に瑕疵があったことが問題とされ,一応渡辺代表は陳謝しました。
また,この党の両院議員総会では,党の資金の決裁手続にも改革の必要があると問題提起されているように,党の資金の使い方についても渡辺代表の独断性が問題とされています。政党交付金が国民の血税でまかなわれているのですから,いやしくも政党資金の使途等はガラス張りである必要があり,いくら代表であるからといって恣意に流れて良いはずがありません。
以上のような問題性,そして党改革の必要性について,江田幹事長は「『渡辺個人商店』を株式会社化し,上場していくのが幹事長の使命だ。」と語っておりますが,この言には一理あるでしょうね。
でも,私としてはみんなの党なんでどうでもいいのです(笑)。その政策は,徹底した規制緩和,競争,何が何でも「既得権益」の打破,そして「小さな政府」を指向し,いわゆる新自由主義的思想基盤の上に立っております。そして訳の分からない中央集権打破・道州制の導入・・・。人に人柄があるように,国にも国柄というものがございますが,このみんなの党のような政策が実現した日には,日本の国柄は絶対に変わってしまいますし,日本は,三島由紀夫が「私の中の二十五年」という寄稿文で述べた次の言葉のようになってしまうでしょう。
「私はこれから日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら『日本』はなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない,或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである。」
ただ,ただですよ。そうならないように,そして少なくともそうならないような布石となるための第一歩を踏み出す最後のチャンスが,第二次安倍内閣なのではないかと思い,期待しているのです。この15年来のデフレ脱却,教育再生,憲法改正の各方向性は間違いではありません。実は私は,三島由紀夫や福田恆存や江藤淳が,戦後の各政治状況や各内閣の仕事ぶりを俯瞰した上で,第二次安倍内閣をどのように評価するかについて,天国で語り合っているのを盗み聞きしたいなと思っています。
いやあ,毎日毎日暑い日が続いております。この暑さの連続で気も狂わんばかりです。皆さん,気は確かでいらっしゃいますか(爆笑)。
さてさて,参議院議員通常選挙の結果が出ました。私も公示以降はこのブログでも珍しく大人しくしておりました。公職選挙法違反などでお咎めがあってもいけませんからね(笑)。選挙の結果は概ね予想通りでしたが,本当のところは自由民主党が70議席,あわよくば72議席を確保したらなと密かに期待していたのです。でも欲張りすぎてもいけません,65議席でしたからよしとしましょう。改選前の倍増に近いわけですし,いわゆる「ねじれ」が解消されたのですから,その点では大いに結構です。思い出してください。この参議院議員通常選挙の直前,野党はこの「ねじれ」状態を奇貨として内閣不信任決議案を提出,可決し,政府・与党が出した重要法案の一部を廃案に追い込んだのです。あのどんよりと黒雲が垂れ込めたような,閉塞感のある,そして中国,韓国に阿りまくった民主党政権の悪夢がよみがえったようでした。誠に,唾棄すべき存在です。
なお私としては,公明党という存在がキャスティングボートを握ってしまう事態は好ましくなく,憲法改正や集団的自衛権の問題が現実化した時には,自由民主党ととしては連立解消も辞さない覚悟が必要だと思っております。とにかく第二次安倍内閣の責任が重いことは勿論ですが,大仕事をなすための秘めた覚悟と可能性は極めて大きく,私としては「日本を、取り戻す。」ための最大のチャンスだと思っております。これから,いよいよ本格的に動き出して欲しいと思います。
それにしても選挙特番を見ていてつくづく思ったのですが,マスコミの偏向的な報道姿勢には辟易します。「アベノミクス」という経済政策については,「評論家」にネガティブなことばかり言わせておりますが,前にも申しましたように,一つの経済政策(金融,財政など)が,景気,雇用,税収などにどのような効果を現していくかについては,1年半とか2年ほどの少し長いスパンで見ていく必要があるのです。性急すぎるのです。そしてマスコミも野党の連中の批判も,「ため」の批判であって,説得力というものがありません。
「脱原発」にしたって,野党は口を揃えてこれを主張し,「電気は足りているんです。」,「原発再稼働反対!」などといい加減なことを言っていますが,天然ガスやその他の燃料を海外から輸入し,火力発電に頼り,3兆数千億円もの国富を流出させながら辛うじて電気を確保しているのではありませんか。彼らは有権者に対して,原発完全停止までの道筋とその実現可能性を,確たる裏付けをもって説得力ある説明をしてきたでしょうか。それができなかったから,シングルイシュー政党のようなみどりの党や生活の党が一議席も得られず,その他の野党も議席数を激減させ,伸び悩んだのでしょう。それにしても,私としてはかなり引いてしまう,そしてある民放番組で「竹島なんか韓国にあげたらいい。」と発言した山本太郎のような者を当選させてしまうなんて(笑)。
まあ,いいです。第二次安倍内閣さん,是非とも,是非とも頑張ってください!
産経新聞の「朝の詩」という欄は,私は毎朝目を通しているのですが,7月19日の詩はとてもいいなと思いました。この作者は大分県佐伯市の佐藤弘子さん(56歳)という方の詩なのですが,失礼ながらこのブログで引用させていただきます。
「仕事の前に 家事(しごと)があって 仕事のあとに 家事(しごと)がある なかなかどうして よくやるもんだ! 『お疲れさん!』 風呂のかけ湯で 体を いとう 私で 私の 体を いとう」
一体全体,何なのでしょうね。こ,この暑さは・・・。かつて,麻原彰晃(松本智津夫)の弁護人をされたことのある横山弁護士が,記者にもみくちゃにされた時に,「も,もーうっ,止めてーっ!」と言っていましたが,この連日の猛暑には思わずそう叫びたくなります。
昨日は日本全国140箇所で猛暑日(35度以上)が観測されたようですが,この暑さには本当にウンザリします。今の暑さが今年のピークなのだということが予め分かっているのなら,「よし,これを乗り越えれば・・」と気を取り直してお仕事に励めそうですが,これからもっと暑くなりそうで・・。この猛暑が,中国や韓国の反日的なロビー活動などのようにこれからますますエスカレートしていくような予感で,やはり本当にウンザリです(笑)。
韓国というのは法治国家のようですが,同国の裁判所は,対日本となると何でもありと言ったら言い過ぎかも知れませんが,もはや司法ではなく「政治」になってしまいます。対馬から韓国人が盗んだ仏像の返還にしても,靖国神社で乱暴狼藉を働いた中国人の身柄引き渡しの件についても,そしてこのたびのソウル高裁の判断も・・。このたびのソウル高裁の判断というのは,戦時中に日本で徴用された韓国人4人が新日鉄住金(旧新日本製鉄)に損害賠償等を求めた裁判で,同社に対して1億ウォン(約880万円)ずつの賠償を命じたのです。
まず前提として申し上げますが,このソウル高裁の判決では原告らは「強制徴用被害者」としておりますが,果たしてそうでしょうか。原告らがいみじくも証言しているように,実際には「民間募集」だったのではないでしょうか。このように前提が間違っていることを指摘した上で,この問題は,菅官房長官がコメントしているように「日韓間の財産請求権は完全,最終的に解決済み」なのです。
昭和40年の日韓基本条約の付属文書である日韓請求権・経済協力協定では,日本が無償供与3億ドルと政府借款2億ドルなどの経済協力を約束し,両国とその国民(法人を含む。)の請求権に関する問題は「完全かつ最終的に解決された」と明記されております。これは条約(国家間の合意)なのですよ!
韓国は自国の経済発展を「漢江の奇跡」などと自画自賛しておりますが,実際にはこのような国家間の合意の下,日本からの莫大な経済援助(技術供与も含む。)があったればこそです。韓国は,日本からの日韓基本条約及び日韓請求権・経済協力協定に基づく経済援助分については,自国のインフラ整備などに使ってしまったというのが実情で,昭和40年の日韓基本条約等で個人の請求権に関するものも全て解決済みに至ったという「真実」をちゃんと国民に告知していなかったのです。自国の責任で自国民にちゃんと「真実」を説明すべきでしょう。
新日鉄住金は韓国の最高裁に上告する予定のようですが,対日本の問題については司法ではなく「政治」になっている現状では,上告棄却になる可能性が高いでしょう。また韓国では,三菱重工業など日本企業に対する同様の訴訟が5件も起こされており,同様の「政治」的な判決がなされる可能性もあります。国際法の観点からはメチャクチャなこのような判決が確定し,強制執行手続によって日本企業の資産が差し押さえられたりしたら・・・。それに,アメリカのロサンゼルス市近郊のグレンデール市議会は,例の従軍慰安婦を象徴する像を市有地に設置することを承認する決議をしたようです。このような不当な現象が起こるのも,当然韓国系住民団体らのロビー活動によるものです。
明日は休みですから,一度ゆっくりと福澤諭吉先生の「脱亜論」を読み返してみよう。
「猛暑のみぎり」とか「炎暑の候」などといった時候の挨拶がありますが,今は正にこういった状況ですね。行き交う人々,そしてすれ違う人々の顔を見ますと,皆さん表情が歪んでおります(笑)。この猛暑のせい,照りつける日差しのせいでしょうね。美女の表情まで歪んでいるのですから・・・。
さて,東日本大震災発生時に東京電力福島第一原子力発電所の所長を務め,原発事故対応の現場指揮に当たった吉田昌郎さんが亡くなられました。この方の強靱な精神力と決断力,リーダーシップの凄さについては言うまでもありません。首相の了解がないからとの理由で東京本社から原子炉冷却のための海水の注入を中止するよう指示されても,自己の経験と判断で海水注入を継続したのです(「これから海水注入中断を指示するが、絶対に注水を止めるな!」)。あの状況下では,この海水注入の継続こそが被害発生を最小限に止めた訳です。こういう極限状況になれば,人間誰しも責任回避や自己保身のために「上の指示に従っていればいい」と考え勝ちですが,彼の場合はそうではなかったのです。正に覚悟を決めた上で,決然たる判断でした。「死の淵を見た男-吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」(門田隆将著,PHP)というノンフィクションの本を読んでいたく感動したお話は,今年の1月18日のこのブログでも書きました。吉田さんは「般若心経」を既に高校生の時から諳んじていたそうです。人間の内面にも目を向け,内省的な方でもあったのでしょう。
心からご冥福をお祈りいたします。
それにしても東京電力本店からの,原子炉冷却のための海水注入の中止指示の理由が「首相の了解が得られていないから」というのは・・・。その当時の首相,そして大将は,こともあろうにあの市民運動家でかねてから原発を目の敵にしていた菅直人ですよ。「バカな大将 敵より怖い」という言葉がありますが,本当にそのとおりです。
平成25年度の防衛白書が発表されましたね。新聞報道を読む限りでは,最近では内容的に最も優れており,真実を語り,建設的なのではないでしょうか。経済政策はもちろんのこと,外交・安全保障面でも近来にないまともな政権です。案の定,中国や韓国がイチャモンをつけ,抗議をしておりますが,こういった国々から不当な抗議を受ける内容だからこそ真実を語っているのです。
思い起こせば,平成22年7月29日の新聞報道のとおり,この年の防衛白書の閣議決定と公表を,当時の首相であった菅直人が延期させたとあります。その主たる理由は竹島の記述が韓国を刺激してはまずいということだったようです。民主党政権は中国や韓国に阿るだけの本当にろくでもない政権でした。この菅直人という人だけでなく,「素人」で開き直った一川保夫,PAC3(地上配備型迎撃ミサイル【地対空誘導弾】)とP-3C(哨戒機)の区別もつかず,国会答弁中に退室して喫茶店でコーヒーを飲んでいた田中直紀が防衛大臣だったのですからね(笑)。
本当に,「バカな大将 敵より怖い」です。
さあ,いよいよ参議院議員選挙ですね。いわゆる「ねじれ」状態を完全に解消して,ちゃんとした政権運営を可能とし,この愛すべき日本をまともで普通の国にして欲しいと念願しております。
それにしてもその参院選の前哨戦とも位置づけられた東京都議会議員選挙では,何と,何と・・・共産党が17議席も獲得し,15議席にまで打ちのめされた民主党を上回って第3党に躍進しました。ビックリすると同時に,違和感を覚えました。いくら民主党や維新,生活などの政党がダメでも,よりによって共産党とはね。この政党はその名のとおり,未だに共産主義というものを目指しているのでしょうか。
今朝の産経新聞でも,「憲法9条」をめぐる金曜討論の場に,共産党副委員長の小池晃という人が,首をかしげてしまうような論を確信的に主張していました。正に平和ボケで脳内がお花畑のような主張でした(笑)。これは共産党の小池氏の実際の発言ですが,次のようなものです。
「自衛隊は9条2項に明白に違反する戦力,つまり軍隊そのものだ。私たちは対米従属の根源である日米安保条約を廃棄するとともに,自衛隊については,当面軍縮の措置をとり,国民の合意で9条を完全実施する,すなわち自衛隊の解消を目指すことを党綱領にうたっている。アジアの政治・軍事情勢が変わっていくことと『自衛隊をなくして大丈夫』という国民の合意が得られることが前提となる。」
この記事を読んだとき,幸いご飯を食べてはおりませんでしたが(私はそんな不作法はいたしません!),正に噴飯ものの主張です。最後の「前提」とされた部分はいつごろ,どのようにして達成されるのでしょうか(爆笑)。できもしないことを党綱領に挙げている政党なんて・・・。
しかもこの共産党の小池という人は,国の自衛権は認めつつも,常備軍は必要ないと述べております。インタビュアーから「常備軍によらない自衛権とはどういうことか,イメージしにくいが」と誠にもっともなツッコミを入れられても,訳の分からないことを言って煙に巻いております(笑)。軍というのは,装備や人材だけでなく,「練度」というものが最重要なのではないでしょうか。それを常備軍は必要ないなんて。お説のとおり日米安保条約を廃棄したとして,しかも常備軍も存在しない状況下で,有事の際には一体全体どうしようと言うのでしょうか(爆笑)。ひょっとして日本を滅ぼそうとしているのでしょうか。そうだとすると,まだコミンテルンは厳然と存在していたのです(笑)。この人は,「前文を含め現行憲法の完全実施を目指す」と言っていますが,中国や北朝鮮の横暴を前に,未来永劫にわたって「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」いて良いのですかね。
誰だって戦争などしたくないし,全力で戦争を回避すべきことはいうまでもありません。しかし,この共産党の小池という人は,平和=「戦争のない状態」と短絡的に結びつけているのでしょう。でも,例えば,中国が日本固有の領土である島嶼部を徐々に徐々に侵略していっても,平和(=「戦争のない状態」)を追求するあまり,取り戻せない状態にずっと甘んじるのでしょうか。領土を奪われ,人権を蹂躙されても,「戦争のない状態」=平和だから良いのでしょうか。平和は勿論重要だけれども,そういう「平和」でよいのかと言いたい訳です。もう少し目指すべき平和の中身を考察すべきでしょう。平和というものは勝ち取るものだと思いますよ。
それに共産党は民主党などと並んで,夫婦別姓制度やジェンダーフリー,「子供は社会が育てる」などといったスローガンが好きです。あたかも家族の解体を目指しているようです。レーニンはロシア国民に共産主義を浸透させようとしたものの,最後まで障碍になったのが家族という最小単位勢力でした。そして,このレーニンの妻であるアントン・セミョーノヴィチ・マカレンコという教育者は,家族を解体することによって共産主義革命は成功すると主張してもいました。共産主義を標榜していた毛沢東が強引に推し進めた人民公社や「共同食堂」も家族解体を目指したものでした。共産党さん,家族解体はやめてね。
「中国高度成長の構造分析-中国モデルの効用と限界」(何清漣著,辻康吾編訳,小島麗逸解説,勉誠出版)という本は,現在の中国社会の特徴,問題点をすごく分析的にしかも鋭利に指摘しております。この何清漣という女性評論家(アメリカ在住)には,「中国現代化の落とし穴-噴火口上の中国」(草思社)や「中国の嘘-恐るべきメディアコントロールの実態」(扶桑社)などといった力作,労作もあり,数年前にいずれも読んでみましたが,データも豊富で極めて説得力のある論証がなされております。
食品など,私は口に入るものは「チャイナフリー」を心がけています。中国産の食品は安心できないと思っているのです。この「中国高度成長の構造分析-中国モデルの効用と限界」(何清漣著,勉誠出版)という本にも記載されているように,中国人民は中国共産党政府を全く信用しておらず,政府役人自身も「裸官」という言葉どおり,国を全く信用しておらず,賄賂等の枠外収入(レントシーキング)によって蓄えた資産と家族は既に海外に移転させ,有事の際には自分自身もいつでも高飛びができるようにしており,何よりも実社会で生活している人民同士,互いに全く信用し合っておりません。職業倫理も確立されてはおりません。食品等の製造者は,たとえ人体に有害なものであっても売れればどんなものでも製造し,市場に流してしまいます。そして愕然としてしまうのは,中国の高官や役人の上層部は,そのような食品の安全管理を徹底しようとはせず,その一方で自分達が口に入れるものだけは安全なものを確保しようと姑息な措置を講じております。この本にも次のような記述がありました。
「中国の食品生産者が高利潤を追求し、農産物の生産過程において大量に化学肥料を使用し、また加工中に大量に各種の人体に有害な添加物を使用するため、早くからの『私は皆に、皆は私に害を与える』という社会的公害となっている。中国において食品加工生産チェーンでは係わった人はみな加害者であり、同時にまた被害者であるとも言える。このような全社会に係わる偽造・粗悪商品の製造行為に直面して、政府はいろいろな方法で食品の生産工程を規範化しようと考えたわけではなく、極めて無責任な手法を採用した。国家の免許検査制度を公務員の『尋租』(レントシーキング)の機会にした一方で、一方では高級公務員のためには食品特別供給基地(国務院中央国家機関食品特別供給センター)を設立し、これで以て高級官僚のための食品安全を保証し、政府の食品生産監督管理責任を完全に放棄したのである。」(66頁)
・・・・何と言いますか,とても卑怯ですね。庶民の口に入るものや海外に輸出されるものはどうでもよく,自分達の口に入るものだけは安全性の追求をしているのです(笑)。これでは社会に不信が渦巻くのも当然です。
またやらかしましたね。新聞報道によりますと,西アフリカのガーナで金を違法に採掘していたとして,中国人124人が逮捕されました。ガーナという国は金の生産量では南アフリカに次ぐアフリカ第2位で,かつては「黄金海岸」と呼ばれてもいました。私も子どもの頃はお小遣いをもらったら,すぐに近所のお菓子屋さんに走って行き,「ガーナ」というチョコレートを食べたことを覚えております(笑)。あの赤いやつ。
ガーナでは違法に金を採掘する中国人が増えており,地元当局が厳しく取り締まってきたということです。ところが,中国外交部の報道官は例によって臆面もなく「ガーナ側には逮捕された中国人への人道的対応と安全,合法な権利の保護を求める。」と強面で述べております。あのねぇ,まずは自国民が他国に迷惑を掛けてすみませんでしたと謝るのが先でしょう(笑)。犯罪者を輸出してはいけないし,何でも輸出すればよいというものでもありません。日本国内の刑務所で服役している中国人の数も相当です。正論を言うのは,まずは謝ってからでしょう。それに正論と言っても,中国共産党が「人権」と口にするとは・・・(笑)。
アフリカといえば,先の横浜で開催されたアフリカ開発会議(51か国参加)において,安倍首相はアフリカ諸国に経済援助や技術援助を約束しました。産経新聞の先日の「産経抄」というコラムでは,ODAなど日本式の援助について,相手国の底力を引き出すという伝統の支援策で応えるべきだと述べております。おっしゃるとおり!以下の記述はその「産経抄」からの引用ですが,日本式の援助の対極にあるのが中国式の「援助」だそうです。
というのも,中国のアフリカ諸国への「経済援助」は凄まじく,今アフリカで最も目に付くのが中国人の姿だということです。中国としても,援助をつぎ込むことによってアフリカ諸国を見方につけ,欧米や日本に対して優位に立とうとしているけど,アフリカ側の受け止め方はすこし違うそうです。確かに中国はアフリカで道路や空港を造り,学校や病院を建ててきたものの,そこで働いているのはほとんどが中国人で,技術も落とさない。その上,中国製の安い衣料や薬を売りつける。だから現地では,「援助ではなくビジネスだ。」,「新しい植民地主義」といった批判が芽生えている・・・。
まあいずれにしても,日本の援助のあり方としては,従来からの日本式の誠実な技術移転とインフラ整備,現地人雇用,そして何よりも将来にわたって相手が自立できるような援助に力を入れていただきたいと思います。
昨日はじり貧というタイトルで書きましたが,実はじり貧は名古屋グランパスだけではありません(笑)。法科大学院,ひいては新司法試験・法曹養成制度もじり貧状態になっているのです。
今,一般の方々の中には,裁判官,検察官,弁護士,すなわち法曹三者を養成する司法試験制度がどうなっているのか詳しくはご存じない方が多いのではないでしょうか。私が合格した当時は,5~600名の合格時代で,確か2万数千人が受験しておりました。熾烈な競争率,合格率でしたが,受験生の間では何と言っても公平感というものがありました。
でも,2004年度からは法科大学院制度が発足し,法科大学院修了者にしか受験資格が与えられないということになったのです。まずこの時点で高い学費を負担できる経済的に余裕のある者が有利となっていました。
鳴り物入りでスタートした法科大学院,新司法試験制度でしたが,合格率は当初標榜していた水準とはほど遠く,しかも政策的に合格者数が増やされ,年間2000名を超えるようになり,合格者(その後司法修習生,法曹)の質の低下が叫ばれるようにもなったのです。
さらには,急激な法曹人口の増加(そのほとんどは弁護士)により,次第に弁護士志望者の就職難が現実のものとなり,せっかく司法試験に合格したのに,事実上弁護士登録ができない状況に追い込まれる人も出てきました。その数は無視できない数になっております。また,私たちの頃は司法修習生時代は国からお給料をもらっていたのですが,そのような給費制は廃止され,現在では貸与制(つまり司法修習生時代の生活維持等のためにお金を貸与すること)になり,やっとのことで弁護士登録をした1年生の中には,法科大学院の学費捻出による借金と,司法修習生時代の貸与制による借金とで,総額1000万円に近い借金を背負って弁護士生活をスタートせざるを得ない人もいます。
こんな新司法試験制度,法曹養成制度に魅力を感じる若者がいるでしょうか。この点については,数字が雄弁に物語っております。2004年の法科大学院制度スタートの年には,法科大学院への志願者数が何と約7万2800名にも達していたのに,本年度の志願者数は1万3924名にまで落ち込んでおります。そして実際に法科大学院に入学した人数は,初年度(2004年度)の5767名に対し,本年度は2698名になっています。また,受験者等を募集した法科大学院全69校のうち,93%に当たる64校で「定員割れ」という現象が生じているのです。さらには,うち40校では入学者が定員の半数にも満たず,23校では入学者が10人未満という悲惨な状況です。
一方,司法試験受験資格を法科大学院修了者に限定することの不公平性を自覚してか,さすがに当局も,最近では「予備試験」合格者(必ずしも法科大学院を修了する必要はありません)にも受験資格を与えているのですが,本年度の予備試験受験者数は9224名(速報値)であり,年々増加し,法科大学院入学者2698名と比較すれば格段の差があります。しかも,この法科大学院・新司法試験制度をスタートさせたお偉方の目論見に反し,法科大学院修了者の合格率よりも,「例外的な制度」である予備試験に合格して受験資格を得た者の合格率の方が圧倒的に高いのです。
まとめに入りましょう(笑)。法科大学院制度,そして原則として司法試験受験資格を法科大学院修了者のみに与えるという制度は質的にも,量的にも既に破綻しているのです。ホットコーヒーを注文しておきながら,それを誤ってこぼしてやけどをした人間が,「熱いから気をつけてください。」という警告がなされなかったという理由で損害賠償請求訴訟を起こしたり,アンビュランス・チェイサー(救急車を追いかける不道徳な弁護士を揶揄したもの)という言葉が定着しているアメリカのような訴訟社会と,日本国の国民性とは全く異なるのです。ロースクールなるものを闇雲に日本社会に定着させようとし,闇雲に弁護士を増加させればよいという安易な発想こそ現在の混乱,破綻状況を招いたのです。
司法試験・法曹養成制度がこのままでは,本当に優秀な人材の確保すら困難になり,本当にじり貧になってしまいます。昔のような制度で何が悪いのでしょうか。