「中国高度成長の構造分析-中国モデルの効用と限界」(何清漣著,辻康吾編訳,小島麗逸解説,勉誠出版)という本は,現在の中国社会の特徴,問題点をすごく分析的にしかも鋭利に指摘しております。この何清漣という女性評論家(アメリカ在住)には,「中国現代化の落とし穴-噴火口上の中国」(草思社)や「中国の嘘-恐るべきメディアコントロールの実態」(扶桑社)などといった力作,労作もあり,数年前にいずれも読んでみましたが,データも豊富で極めて説得力のある論証がなされております。
食品など,私は口に入るものは「チャイナフリー」を心がけています。中国産の食品は安心できないと思っているのです。この「中国高度成長の構造分析-中国モデルの効用と限界」(何清漣著,勉誠出版)という本にも記載されているように,中国人民は中国共産党政府を全く信用しておらず,政府役人自身も「裸官」という言葉どおり,国を全く信用しておらず,賄賂等の枠外収入(レントシーキング)によって蓄えた資産と家族は既に海外に移転させ,有事の際には自分自身もいつでも高飛びができるようにしており,何よりも実社会で生活している人民同士,互いに全く信用し合っておりません。職業倫理も確立されてはおりません。食品等の製造者は,たとえ人体に有害なものであっても売れればどんなものでも製造し,市場に流してしまいます。そして愕然としてしまうのは,中国の高官や役人の上層部は,そのような食品の安全管理を徹底しようとはせず,その一方で自分達が口に入れるものだけは安全なものを確保しようと姑息な措置を講じております。この本にも次のような記述がありました。
「中国の食品生産者が高利潤を追求し、農産物の生産過程において大量に化学肥料を使用し、また加工中に大量に各種の人体に有害な添加物を使用するため、早くからの『私は皆に、皆は私に害を与える』という社会的公害となっている。中国において食品加工生産チェーンでは係わった人はみな加害者であり、同時にまた被害者であるとも言える。このような全社会に係わる偽造・粗悪商品の製造行為に直面して、政府はいろいろな方法で食品の生産工程を規範化しようと考えたわけではなく、極めて無責任な手法を採用した。国家の免許検査制度を公務員の『尋租』(レントシーキング)の機会にした一方で、一方では高級公務員のためには食品特別供給基地(国務院中央国家機関食品特別供給センター)を設立し、これで以て高級官僚のための食品安全を保証し、政府の食品生産監督管理責任を完全に放棄したのである。」(66頁)
・・・・何と言いますか,とても卑怯ですね。庶民の口に入るものや海外に輸出されるものはどうでもよく,自分達の口に入るものだけは安全性の追求をしているのです(笑)。これでは社会に不信が渦巻くのも当然です。
またやらかしましたね。新聞報道によりますと,西アフリカのガーナで金を違法に採掘していたとして,中国人124人が逮捕されました。ガーナという国は金の生産量では南アフリカに次ぐアフリカ第2位で,かつては「黄金海岸」と呼ばれてもいました。私も子どもの頃はお小遣いをもらったら,すぐに近所のお菓子屋さんに走って行き,「ガーナ」というチョコレートを食べたことを覚えております(笑)。あの赤いやつ。
ガーナでは違法に金を採掘する中国人が増えており,地元当局が厳しく取り締まってきたということです。ところが,中国外交部の報道官は例によって臆面もなく「ガーナ側には逮捕された中国人への人道的対応と安全,合法な権利の保護を求める。」と強面で述べております。あのねぇ,まずは自国民が他国に迷惑を掛けてすみませんでしたと謝るのが先でしょう(笑)。犯罪者を輸出してはいけないし,何でも輸出すればよいというものでもありません。日本国内の刑務所で服役している中国人の数も相当です。正論を言うのは,まずは謝ってからでしょう。それに正論と言っても,中国共産党が「人権」と口にするとは・・・(笑)。
アフリカといえば,先の横浜で開催されたアフリカ開発会議(51か国参加)において,安倍首相はアフリカ諸国に経済援助や技術援助を約束しました。産経新聞の先日の「産経抄」というコラムでは,ODAなど日本式の援助について,相手国の底力を引き出すという伝統の支援策で応えるべきだと述べております。おっしゃるとおり!以下の記述はその「産経抄」からの引用ですが,日本式の援助の対極にあるのが中国式の「援助」だそうです。
というのも,中国のアフリカ諸国への「経済援助」は凄まじく,今アフリカで最も目に付くのが中国人の姿だということです。中国としても,援助をつぎ込むことによってアフリカ諸国を見方につけ,欧米や日本に対して優位に立とうとしているけど,アフリカ側の受け止め方はすこし違うそうです。確かに中国はアフリカで道路や空港を造り,学校や病院を建ててきたものの,そこで働いているのはほとんどが中国人で,技術も落とさない。その上,中国製の安い衣料や薬を売りつける。だから現地では,「援助ではなくビジネスだ。」,「新しい植民地主義」といった批判が芽生えている・・・。
まあいずれにしても,日本の援助のあり方としては,従来からの日本式の誠実な技術移転とインフラ整備,現地人雇用,そして何よりも将来にわたって相手が自立できるような援助に力を入れていただきたいと思います。
昨日はじり貧というタイトルで書きましたが,実はじり貧は名古屋グランパスだけではありません(笑)。法科大学院,ひいては新司法試験・法曹養成制度もじり貧状態になっているのです。
今,一般の方々の中には,裁判官,検察官,弁護士,すなわち法曹三者を養成する司法試験制度がどうなっているのか詳しくはご存じない方が多いのではないでしょうか。私が合格した当時は,5~600名の合格時代で,確か2万数千人が受験しておりました。熾烈な競争率,合格率でしたが,受験生の間では何と言っても公平感というものがありました。
でも,2004年度からは法科大学院制度が発足し,法科大学院修了者にしか受験資格が与えられないということになったのです。まずこの時点で高い学費を負担できる経済的に余裕のある者が有利となっていました。
鳴り物入りでスタートした法科大学院,新司法試験制度でしたが,合格率は当初標榜していた水準とはほど遠く,しかも政策的に合格者数が増やされ,年間2000名を超えるようになり,合格者(その後司法修習生,法曹)の質の低下が叫ばれるようにもなったのです。
さらには,急激な法曹人口の増加(そのほとんどは弁護士)により,次第に弁護士志望者の就職難が現実のものとなり,せっかく司法試験に合格したのに,事実上弁護士登録ができない状況に追い込まれる人も出てきました。その数は無視できない数になっております。また,私たちの頃は司法修習生時代は国からお給料をもらっていたのですが,そのような給費制は廃止され,現在では貸与制(つまり司法修習生時代の生活維持等のためにお金を貸与すること)になり,やっとのことで弁護士登録をした1年生の中には,法科大学院の学費捻出による借金と,司法修習生時代の貸与制による借金とで,総額1000万円に近い借金を背負って弁護士生活をスタートせざるを得ない人もいます。
こんな新司法試験制度,法曹養成制度に魅力を感じる若者がいるでしょうか。この点については,数字が雄弁に物語っております。2004年の法科大学院制度スタートの年には,法科大学院への志願者数が何と約7万2800名にも達していたのに,本年度の志願者数は1万3924名にまで落ち込んでおります。そして実際に法科大学院に入学した人数は,初年度(2004年度)の5767名に対し,本年度は2698名になっています。また,受験者等を募集した法科大学院全69校のうち,93%に当たる64校で「定員割れ」という現象が生じているのです。さらには,うち40校では入学者が定員の半数にも満たず,23校では入学者が10人未満という悲惨な状況です。
一方,司法試験受験資格を法科大学院修了者に限定することの不公平性を自覚してか,さすがに当局も,最近では「予備試験」合格者(必ずしも法科大学院を修了する必要はありません)にも受験資格を与えているのですが,本年度の予備試験受験者数は9224名(速報値)であり,年々増加し,法科大学院入学者2698名と比較すれば格段の差があります。しかも,この法科大学院・新司法試験制度をスタートさせたお偉方の目論見に反し,法科大学院修了者の合格率よりも,「例外的な制度」である予備試験に合格して受験資格を得た者の合格率の方が圧倒的に高いのです。
まとめに入りましょう(笑)。法科大学院制度,そして原則として司法試験受験資格を法科大学院修了者のみに与えるという制度は質的にも,量的にも既に破綻しているのです。ホットコーヒーを注文しておきながら,それを誤ってこぼしてやけどをした人間が,「熱いから気をつけてください。」という警告がなされなかったという理由で損害賠償請求訴訟を起こしたり,アンビュランス・チェイサー(救急車を追いかける不道徳な弁護士を揶揄したもの)という言葉が定着しているアメリカのような訴訟社会と,日本国の国民性とは全く異なるのです。ロースクールなるものを闇雲に日本社会に定着させようとし,闇雲に弁護士を増加させればよいという安易な発想こそ現在の混乱,破綻状況を招いたのです。
司法試験・法曹養成制度がこのままでは,本当に優秀な人材の確保すら困難になり,本当にじり貧になってしまいます。昔のような制度で何が悪いのでしょうか。
私もゴルフ場の貴重品ボックスを利用することが多いのですが,中国人窃盗団の手口は悪質ですね。客を装ってゴルフ場の貴重品ボックスに小型カメラを設置し,客が暗証番号のキーを押す手元を隠し撮りし,ボックスから取り出したキャッシュカードをスキミングして情報を入手し,偽造カードを作ってコンビニなどのATMで現金を引き出していたのです。まずは3人の中国人が窃盗等の罪で逮捕されましたが,背景には大がかりな組織が存在するとして,その被害総額は2億円に上ると新聞で報道されておりました。
そういえば,この3月にも,中国人がインターネットバンキングを不正操作して,三菱東京UFJ銀行の口座から不正に送金し,不正アクセス禁止法違反で逮捕されたという新聞報道もあり,やはりこういう犯罪がグループによって行われているようです。
これとは芸風は違いますが,中国メディアの発表によると,5月7日,中国浙江省温州市の高校の食堂で朝食として出された炊き込みご飯の中にネズミの頭が入っていたそうですし,背景には上海の食肉業者がネズミなどの小動物の肉を羊肉や牛肉に見立てて偽造し,市場に流していたということです。
先週号の週刊文春の記事にも,スーパーなどでは中国産の食品は買われずに売れ残ってしまい,行き場を失った中国産食品が外食産業や冷凍食品となって消費されているとのこと。加工されれば原産国表示をしなくてもよいことになっておりますから,私たちは水際で口に入るのを阻止することができません。私はコンビニなどでおにぎりを買うことがありますが,中国産の海苔が相当に使用されているとのことです。日本での海苔養殖,製造は綺麗な水を多量に使用して衛生的に行われておりますが,中国でのそれは極めて不衛生であるとの記事の内容でした。ですから,おにぎりを買うときは,「有明産海苔使用」のものを買うようにしています。
中国という国は,メンツを重んじる国だと言われておりますが,それならばこそ,犯罪者を輸出したりすることのないよう,そして「チャイナフリー」などといった言葉が定着することのないよう,しっかりと国民の民度を高め,安全な食品の提供に最大限の努力をすべきでしょう。要するに,メンツを重んじるのであれば,まずは自国の信用を高め,リスペクトされるような国を目指すべきです。
新聞報道によりますと,5月2日の夜には鹿児島県の奄美大島の西の接続水域を原子力潜水艦が通過し,5月12日深夜から13日朝にかけては,沖縄県久米島南方の接続水域をやはり原子力潜水艦が通過しております。日本政府は中国のものであると断定しています。中国という国は,自国の大気汚染,水質汚濁,年間18万件ともいわれる暴動発生,食品の危険性など,そんなことをやっている場合じゃないでしょうに。
以前から本当に不思議に思っていたし,不納得だったのが,いわゆる靖国神社参拝「問題」です。靖国神社の春季例大祭の時期に,第二次安倍内閣の閣僚3名が参拝したのに引き続き,国会議員168名が参拝しました。ところが,例によって中国と韓国がこれに抗議し,これまた例によってマスゴミ,いやマスコミがこれを煽っております。全くばかげているとしか言いようがありません。
この「問題」についての安倍首相の答弁,すなわち「国のために尊い命を落とした英霊に対して尊崇の念を表するのは当たり前だ。閣僚はどんな脅かしにも屈しない。その自由は確保していく。」,「(海外からの)批判に痛痒を感じず,おかしいと思わないほうがおかしい。」との答弁は至極当然です。
今日の産経新聞の社説(主張)にもあるように,「戦死者の霊が靖国神社に、また地方の護国神社・忠霊塔に祭られ、その霊に祈りをささげるのは、日本の儀礼であり伝統文化だ。慰霊は公人、私人を問わない。それは日本人の心のあり方である。」のであって,中国や韓国がこれにとやかく言う筋合いではないのです。要するに,これを外交カードにすること自体がおかしいのであって,この問題で日本が毅然とした対応を貫き通すことによって,これが結局は外交カードにはならないことを明確に知らしめるべきでしょう。
時事通信社が今年の1月11日から14日にかけて実施した世論調査では,首相の靖国神社参拝について,「参拝すべきだ」と回答した人が56.7%に上り,「参拝すべきでない」との回答は26.6%にとどまっております。亡くなられた方々はみんな仏様になるのです,国とために散華された方々の御霊をなぐさめようとする心情は,日本人であれば誰でもあるでしょう。思いはいろいろあるでしょうけど,兵隊さんは「靖国で会おう」と言い合って散華されたのです。靖国には遺族や子孫が来てくれる,戦友らとも会える,と思いながらです。
中国や韓国,反日左翼らはA級戦犯の合祀をとやかく言っておりますが,閣議決定された日本政府の公式見解は「先の大戦後、連合国によって『戦犯』とされた軍人・軍属らが死刑や禁固刑などを受けたことについて、国内法上は戦犯は存在しない」というものです。国際法の観点からする「東京裁判」の欺瞞性については,いずれ気が向いたら書こうかなと思います。それにしても,この問題について,わが日本国内で中国,韓国に迎合した言説を弄している人たちやマスコミ関係者は,あいかわらず戦勝国(アメリカ)から「義眼を嵌められた」ままになっているのでしょう(「閉された言語空間」江藤淳著)。
「ケインズかハイエクか-資本主義を動かした世紀の対決」(ニコラウス・ワプショット著,久保恵美子訳,新潮社)という本は,なかなか読み応えがありました。二十世紀を代表する,そしてある意味では経済学の二代潮流を形成したジョン・メイナード・ケインズとフリードリッヒ・フォン・ハイエクの息詰まる論争と,世界の動きを鳥瞰したような本でした。経済学のこともほとんど分からない私ですが,読み物としては本当に面白かったです。
ケインズとハイエクとの論争の勝敗は,同著より次に引用するような記述から,判定は難しいし,できないし,すべきでもないのでしょうか。
「フリードマンのとった立場からは、ケインズ対ハイエクの戦いでどちらが勝ったのかを判定する、最善の方法についてのヒントが読み取れる。経済学においては、フリードマンはケインズの立場に近く、ケインズの経済学をたびたび称賛していた。とくにそれが顕著だったのがケインズの『貨幣改革論』についてである。ハイエクは『ミルトンのマネタリズムとケインズ主義のほうが、私の思想とこのいずれかの思想よりも共通点が多い』と認めていた。しかし、政治に関しては、フリードマンはハイエクのほうに近かった。ケインズは国家の介入を市民の生活を改善するのに適した手段だと考えた。フリードマンは、国家が経済に介入するたびに、富を創出する自由市場の力が妨げられるというハイエクの考え方に同意した。・・・」
ハイエクの思想は,「小さな政府」が好ましく,国家が本来自由であるべき経済市場に介入することには謙抑的であるべきで,自由競争を推進していく考えであり,いわゆる新自由主義の流れにつながります。小泉改革は「小さな政府」,構造改革,規制緩和,自由競争,自己責任,「官から民へ」,グローバル資本主義が標榜され,この流れにそって会社法の改正も行われ,M&A,株式分割が頻繁に行われ,堀江貴文氏や村上ファンドが脚光を浴びました。しかし,これが行き過ぎて格差が相当に拡大し,不正規雇用の増大,ますますデフレギャップが拡大してしまったという要因にもなりました。ですから,私自身は「新自由主義」,自由競争至上主義,過度の規制緩和,グローバル資本主義には否定的です。
第一次世界大戦後のヴェルサイユ体制において,戦勝国が敗戦国ドイツに途方もない賠償金支払いを課したことについて,ケインズは「平和の経済的帰結」という本で統制不能に陥ったインフレの危険性と再度の世界大戦勃発の危険性を示唆しましたが,卓見でした。マクロ経済学の創始者らしく,物事を大局的に見ることができるのでしょう。巨人であることは間違いありません。アベノミクスは3本の矢から成っておりますが,第一の矢である「大胆な金融政策」と第二の矢である「機動的な財政政策」は,まちがいなくケインズ主義の流れでしょう。大いに期待しております。政府の借金は看過できないまでの水準に達していますが,税収を増やすためには何としても名目GDPを増やす,つまり経済成長をしなければならないでしょう。10数年続いたデフレをこのまま漫然と続けていたら,やはりダメなのです。現政権と第二次安倍内閣は,ようやくこのことを肝に銘じ,実行に移しているのだと思います。
新聞記事によりますと,本日(4月10日)は,この愛すべき日本列島が中国からの黄砂でほぼ全体が包み込まれてしまうようです。例の有害な微少粒子状物質(PM2.5)が付着しているようでもありますし,本当に心配です。
中国には砂漠が存在するのは承知しておりますが,どんどん砂漠化が進んでいる地域に格別有効な対策を講ずることなく,やみくもな森林伐採の後に植林もしないからますます砂漠化に歯止めがかからないのです。
今,中国では鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染が広がりを見せておりますし,各地の川や湖で大量の動物の死骸が相次いで発見され,飲用水や食の安全に対する市民の不安が高まっております。何しろ中国当局が報道規制を強める一方で,早々と安全宣言を発表したりするものですから,それがかえって市民の不信感を募らせております。3月上旬から中旬にかけて,上海を流れる黄浦江の上流で約1万匹のブタの死骸が流れたのは世界的なニュースになりましたが,3月中旬には四川省の川で約1000羽のアヒルの死骸が見つかっております。さらに4月上旬には上海の湖と重慶市の川でそれぞれ大量の魚の死骸も見つかっております(以上,産経新聞)。
アヒルの件では四川省の当局は「死因は不明だが、水質に影響はない」といち早く発表しておりますが,死因も特定できないのになぜ水質に影響はないと断定できるのでしょうか(笑)。約1万匹の豚の死骸が流れてきた件では,上海市と浙江省の当局は,やはり「水質に影響はない」と発表しております。何ででしょうね。こういった役人に対しては,「じゃあ,あんたがたその川で泳いでみろ。」と言いたいですね(笑)。
3月末には,河北省のある県の井戸水が赤く変色し,その井戸水を飲んだ鶏がバタバタと次々に死んでいった事例が発生しました。同県の環境保護局長は「水が赤いからといって安全基準を満たしていないとはいえない。小豆を入れて炊けばご飯も赤くなる。」と言ったそうです(爆笑)。笑っている場合ではなく,当局の役人自体がこんな資質,問題意識なのです。事態の深刻さを正直に発表してしまうと,社会不安が一気に広がり,責任を問われてしまうため,メディアをコントロールできる地方政府としては,原因等を調査する前から「安全宣言」を出すことしか考えていないそうです(産経新聞)。
例の大気汚染はとどまるところを知らず,水質汚濁は深刻で,重金属汚染も相当に進んでいるとのことです。また,中国当局の約3年にわたる調査では,1990年代にはあの広大な国土には5万本以上の河川が存在していたものの,2011年には2万2909本にしかなく,約2万8000本が失われたと発表されました。その原因としては,二つの破壊的な組み合わせ,すなわち過剰人口による水の搾取と,劇的な工業化による汚染であると分析されています。
中国共産党というのは,1949年の建国以来,中国を一党独裁で率いておりますが,その一党独裁に正統性(レジテマシー)があるのは,人民を善導しその生活を豊かにしていくからでしょう。でも,確かに国民一人当たりの所得水準は,あの大躍進や文化大革命時代とは比較にならないものの,ジニ係数が0.6を超えるほどの超格差社会,汚職,劣悪な環境など,人民を善導しているとは到底思えません。今の中国の状況からすれば,衛星破壊実験や,領空・領海侵犯を繰り返している場合ではないでしょう。さすがに賢明さに欠けているのではないでしょうか。
エイプリル・フールといって,一年に一度だけ嘘を言っても許される日がありますが,年がら年中エイプリル・フールという世界でも珍しい国が,不幸にしてわが日本の周辺にいくつか存在するのです(笑)。
韓国ソウル近郊の京畿道の議政府市議会が,3月22日,日本政府に「対馬の即時返還」を求める決議文を採択したということです(産経新聞)。その決議文によると,「地理的,歴史的,科学的にみても韓国領土であることは明らかだ」としていますが,全く説得力というものがありません(爆笑)。何が科学的なのでしょう(笑)。でもね,よくよく考えてみれば,誠にけしからんことだと思いませんか?
笑い事ではなく,韓国では平成17年3月,南東部の慶尚南道馬山市議会が条例で「対馬島の日」を制定し,この条例はその後昌原市条例として現在も生きているようですし,平成20年7月には,韓国の国会議員約50人が「対馬返還要求決議案」を国会に提出するなど,日本人,対馬市民の神経を逆なでしております。
韓国という国は,日本との関係となると,「なんでもあり」で欺瞞に満ちておりますし,自己抑制が全く利きません。激高して日の丸を踏みにじったり,引き裂いたり,火を付けたり,やりたい放題です。見ていて哀れに思います。竹島の領有権主張やら,いわゆる「従軍慰安婦問題」についても嘘八百です。
対馬は,「古事記」の建国神話によると,最初に生まれた島々(「大八洲」)の一つとして「津島」と記されておりますし,「日本書紀」の国産み神話の中には「対馬洲」,「対馬島」の表記で登場しているのです。中国の「魏志」倭人伝でも「対馬国」は倭の一国として登場します。「万葉集」には防人の歌として対馬も登場します。歴史的にも国際法的にも対馬が日本国の一部であることに疑いの余地はありません。言語学的にも対馬方言は九州方言に属しています。そもそも韓国が国際法上正当化される形で対馬を領有したことがほんの一瞬でもあったでしょうか。そしてそもそも韓国の建国は1948年だったんじゃないんですか?
韓国が対馬を領有しているなどと,真っ赤な嘘を言ってはいけません!
それにしても,はっきり言って,現在の対馬は,韓国人に蹂躙されているといっても過言ではないでしょう。対馬も韓国人観光客のマネーをあてにするようなことはもうしないで欲しいと思います。韓国人観光客の対馬でのマナーの悪さは公知の事実といってもよいでしょう。禁止されている撒き餌漁をやったり,飲食店での食い逃げをしたり,食料品を持ち込んで注文をせずに居座るなどの行為が問題となっており,100円ショップやスーパーなどでの万引きも横行し,島民は困惑しているとのこと(ウィキペディア)。さらには,壱岐対馬国定公園内にムクゲを無許可で植栽し,逮捕される韓国人も発生していますし,対馬にムクゲを植える運動を広げている旅行社もあるそうです。なぜだと思いますか?ムクゲは韓国の国花だからです。領有権の一つの証拠にでもしたいのでしょう。気が滅入ることばかりですが,対馬は,韓国資本による土地買収問題も浮上しておりますし,対馬の沿岸には対馬海流にのって外国からの膨大な量のゴミが漂着していますが,その大半がハングル表記されている韓国からのゴミです。プラスティック製の各種容器,生活廃棄物,漁具類のほか,テレビや冷蔵庫等の大型ゴミも漂着するそうです(ウィキペディア)。本当に困ったものです。正に蹂躙されている状態・・・。
対馬が,本来の日本的な状態に戻り,マナーの悪い韓国人旅行客がいなくなったら,私もなけなしの小遣いをはたいて対馬に旅行したいと思います。真っ赤な嘘で塗り固められた全く説得力のない韓国の領有権主張を契機に,日本人が危機感を抱き,日本人観光客であふれかえる対馬にしなければなりませんでしょう。
私は株式投資などはしておりませんし,そんなお金はありません。でも,2月6日の日経平均株価は,416円83銭高の1万1463円75銭と大幅反発しました。終値ベースではリーマン・ショック以降の最高値を上回り,2008年の9月29日(終値は1万1743円61銭)以来の高値を付けました。
こういう現象を目の当たりにしますと,約3年数か月続いた民主党政権の無能さが改めて浮き彫りになりますね(笑)。菅直人という人は,財務大臣でありながら,消費性向と乗数効果の違いすら分からないまま経済閣僚としての要職にあった訳ですから,本当に恐ろしいことです。国会で「市場が暗くなりますから,もうこの質問はやめにしますが。」などと自民党の林芳正議員に言われて,質問を打ち切られたという大臣だった訳ですよ。考えてみますれば,あの,あの,鳩山由紀夫という筆舌に尽くしがたい,度し難い人物が,この,この日本国の首相に据えられていたのですから,本当に背筋が凍るほど怖い状況だったのです。まるでホラー映画みたいです(爆笑)。私は本当に上手い名を付けるなあと,かねがね感心していた人に「辛酸なめ子」さんという漫画家,コラムニストがいるのですが,この悪夢のような民主党政権時代,愛すべき我が日本国と日本国民は,正に「辛酸をなめた」と言うべきでしょうね(笑)。
それにしても,安倍政権,きゃーっ!素敵!
ところで,私は,冒頭に述べた日経平均株価の高値は,あのデフレ放置の張本人,貧乏神の白川方明総裁の任期前辞任に市場が大きく反応したのだと思います。要するに,デフレ放置の貧乏神が退散したこと,そしてより大きな金融緩和がなされるという期待感,反応です(笑)。もちろん私は,アベノミクスが三本の矢で構成されているように,日銀だけがいくら金融緩和をしても,デフレ脱却のためにはやはりデフレギャップを埋めるべく,何より需要を創出し,そのためには政府財政出動が必要だったと思っています。そうでなければお金が下まで流れてきません。ですから,それまでの政府の責任も大きく,このたびようやく安倍政権が懸案のデフレ脱却に向けて大きな一歩を踏み出したといったところでしょう。
実はね,私はね,この白川方明という日銀総裁が本当に嫌いだったのです。「国民がデフレに喘いでいたって,それが何か。」みたいな顔をしているでしょう。姑息で卑怯な感じがし,何かこう,日本を立ち直らせないようにしたい勢力から派遣されているかのような存在だったと思います。私は本当は次期日銀総裁には,学習院大学経済学部教授の岩田規久男先生になってもらいたいなー,と思っておりますが,岩田先生は,その著書の中で白川総裁のことを,「『デフレでも、デフレ・スパイラルが起きていなければ問題ない』と言い、『いまは、デフレか』と聞かれると、『デフレかどうかは定義の問題だ。03年と04年は消費者物価上昇率がマイナスでも景気はよかった』と言っていたその人が、政府に『デフレ宣言』を出されると、慌てて、『いまはデフレだ』と臆面もなく前言を撤回し,急遽、追加金融緩和策を打ち出す始末である。まるで、節操も,定見もない。」と厳しい評価を下しておられます(「日本銀行 デフレの番人」190頁,岩田規久男著,日経プレミアシリーズ)。そういえば日銀は,この総裁の時に,「デフレ-人口減少原因説」なる珍説を流布させてまでデフレ固定を図ろうとしましたからね。
そして,本当に言いたいことはこのことなのですが,私がその早すぎる死を心から悼み,涙した故中川昭一代議士に関連し,どうしてもこの白川という人間を許せないのです。故中川昭一さんの例の記者会見の際に,この白川という男は何食わぬ涼しい顔で隣に座っておりました。身も凍るような冷淡さと悪意を感じたものです。あたかも中川氏の失脚を望んでいるかのように・・・。要するに,この白川という人には愛国心のかけらも感じられないのです。まあ,その辞任表明により,今後の期待感で市場が大いに反応し,株価が高値を付けたのですから,何よりです。
恵方巻も様々な具材によるものがあるようですね。テレビで見ていましたら,どれもこれも美味しそうでした。もともと私は海苔が好きなので,恵方巻なんかも本当に美味しそうに見えてしまうのです。
私の幼いときも,それから成人してからも,自分の家では特に節分の日に恵方を向いて恵方巻を食べるという習慣はありませんでしたが,今年はいかにも美味しそうでしたので,食べてみました。節分の夜に恵方巻を食べると縁起がよいということのようですが,その起源には諸説あるようです。若干,商売ベースに乗せられている嫌いがあるにはありますが,たまに食べると海苔巻きは美味しいです・・・。恵方(縁起の良い方角)は,その年によって変わるようですが,今年は南南東ということです。
美味しい,ほんのりとした話題で今週もスタートしましたが,一転して不愉快な話になってしまいます。今年は南南東が恵方ですが,その対極にある縁起の悪いのが,そして気分の悪いのが海の向こうの西南西から南南西にかけてであり,中国の深刻かつ度し難い大気汚染の影響が,国境線を越境して愛すべき我が国にまで多大の迷惑を及ぼしているという不愉快な話題です。先日は,福岡市を中心として相当広範囲に有害物質を含む汚染された大気が覆ってしまったようで,PM2.5の値が国の基準値を超えてしまったのです。九州大学の竹村俊彦准教授(地球環境力学)の研究,予測シュミレーターによると,やはりその大気汚染物質は中国からのものだそうです。
衛星破壊実験や領空・領海侵犯,サイバー攻撃を繰り返している時間と金があるんだったら,地獄のような自国の環境汚染をなんとかしろよ。笑い事ではありません。大気汚染の状況を示す映像を見ていますと,まさに「暗黒大陸」としか言いようがありません。自国民を健康で豊かな生活に導くことができず,情報を人民から遮断して検閲し,暴動に怯えている中国共産党・・・。鄧小平は見切り発車的に「先富論」を唱えたのですが,完全に歪みまくった経済構造は貧富の差を拡大させるばかりで,ジニ係数は既に0.61に達しているという研究もあるくらいです。「太子党」とか「富二代」という言葉が象徴しているように,中国共産党員やその係累,そしてこれに上手にすり寄った者だけがますます富んでゆき,資産を着々と海外に移転させ,さらには「裸官」と言われるように自分以外の家族はすでに海外に移住させ,いざとなったらいつでも自分も高飛びすることを考えているような国なんて・・・。
確かに日本もその高度経済成長期には公害問題が発生し,悩み,被害も続出しましたが,賢明にもこれを克服し,今や世界に冠たる環境保全技術,省エネ技術をもってります。先達の舵取りが賢明だったからですし,中国とのこの違いは,究極的には民族性,気質(メンタリティー)の違いに帰着するのだと思います。つくづく日本人に生まれて良かったと思います。恵方巻だって美味しいし(笑)。
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