きのう,最高裁の第1小法廷であまりにも当然で妥当な判決がありました。本当に安心しました。この裁判では,都立高の元教職員13人が,国旗に向かっての起立や国歌斉唱をしなかったことを理由として,退職後に嘱託職員として再雇用しなかったのは違法だとして損害賠償請求をしていた事件ですが,最高裁の第1小法廷はこのような措置は合憲であるとして,元教職員らの上告を棄却し,彼らの敗訴が確定しました。
この判断は極めて妥当であり,その要旨は次の2点に集約されると思います。
① 起立斉唱行為は慣例上の儀礼的な所作としての性質を有し,職務命令は個人の歴史観や世界観を否定するものではなく,個人の思想と良心の自由を直ちに制約するものとは認められない。
② ただし,国歌国旗に敬意を表明することは応じがたいと考える人にとっては思想と良心の自由に間接的な制約となる面があることは否定し難いが,式典を円滑に遂行するという職務命令の目的や公務員の職務の公共性を踏まえ,(職務命令には)許容しうる程度の必要性,合理性が認められる。
なお,実は5月30日にも,国旗に向かっての起立や国歌斉唱に関する職務命令の合憲性が争われた同種の事案で,最高裁第2小法廷はやはり前記と同様の理由で合憲と判断しており,この判断も全くもって正当です。
世界中どこの国を見ても,自分の国の国旗には敬意を表しますし,国歌は起立して斉唱するのが常識になっているでしょうに。それにしても,こういった職務命令の合憲性を争う教職員(以下「この手合い」といいます。)は,教職員,公務員としての職務の公共性,児童・生徒らに対する影響力を一顧だにしておりません。児童・生徒にとって,入学式や卒業式のような人生の一ページとなる厳粛な式典の最中に,ふてくされて起立もせず,国歌斉唱もしないような教職員の姿を目にして,児童・生徒はどう感じるでしょうか。その悪影響は看過できません。この手合いが一般市民である場面で起立や国歌斉唱を強要されたというのならば憲法19条(思想・良心の自由)の問題が生じますが,訴訟で争われている場面は,教育という公共性の高い場面なのであり,人権もその職務の公共性に応じて一定の制約があるのはやむを得ないのです。この手合いがその歴史観,価値観に基づいて国旗や国歌に対してどんな認識,感情を有しているのかは知りませんが(恐らく,当時のGHQが徹底して推し進めていた史観,「眞相はかうだ」,「眞相箱」,「質問箱」のようなプロパガンダ,その後の「閉された言語空間」の中での反日的な思考などに立脚するものでしょう。),教育現場や式典の場面で,これは自分の気にくわない情況だ,思想信条に反するからといって,勝手気ままに振る舞わせていたら,秩序が保てませんし,児童・生徒への悪影響は計り知れません。はっきりと言いますが,卒業式などの場面で,この手合いがふてくされたまま起立も国歌斉唱もしないという行動をとるのは,一つのデモンストレーション(示威行動)だと思います。厳粛な式典の場面でそんな権利はありません。そもそも職務命令まで出させる状況自体がおかしいのです。ましてや,そうしたからといって再雇用しないのはけしからんなどと裁判で争うというのは,恥を知る人のすることではありません。
産経新聞によりますと,最高裁の第3小法廷でも,今月の14日と21日にやはりこの種の事案に対する判決が予定されているとのことです。第3小法廷もさきほどのような極めて妥当な判断をすることを期待したいと思います。そうなれば,この争点については,第1小法廷,第2小法廷,第3小法廷のそろい踏みとなりますね。
今日は梅雨の合間の上天気ですが,私の心の中はどんよりとした黒っぽい曇り空です。昨日の菅内閣不信任案の否決はひどかったですね。全くお話しになりませんし,「実際のところ、民主制は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた、他のあらゆる政治形態を除けば、だが。」という,ウィンストン・チャーチルの言葉が至言と思えるほどです。
不信任案に賛成と息巻いていた数十名に上るといわれていた民主党議員は,結局は次のように考えたのでしょう。
すなわち,「仮に内閣不信任案が可決されたら,菅内閣は10日以内に総辞職するか,そうでなければ解散・総選挙に打って出なければならない。でも菅直人という権力欲と名誉欲の塊は,絶対に総辞職などはしない。これは間違いない。だとすると,解散・総選挙ということになってしまう。そうなると,政権交代以来の民主党の体たらくに愛想を尽かせている有権者は自分たちに票を入れてくれない。現有勢力の3分の1でも生き残れば御の字というような惨憺たる状況だ。やっぱり議員の身分を失いたくない。怖いなあ・・・。アレッ?何だかしらないが,鳩ポッポが『確認事項』なんていう訳の分からない曖昧なことをして,我々が振り上げた拳を一応は下ろす口実を作ってくれた。それじゃあ,党から除名されても困るから,否決に回ろう。これで議員の身分を失わなくて済む。ああ,ホッとした。」・・・てなもんでしょう。
採決前に行われた民主党の代議士会では,「一応のメド」とは一体いつのことなのか極めて曖昧ですし,「確認事項」の中には辞職や辞任のじの字もなく,菅という俗物自身も確定的な時期を明言せず,「確認事項」の中には明記されていなかった福島第一原発の事故処理が一応の収束を見るまで,のような口吻までもらしていました。鳩ポッポは,震災復興基本法案と本年度2次補正予算編成のメドが立ったらという認識なのに,その認識と,言質を取らせない菅という人間の発言,認識との間には明らかに齟齬があります。ですから,その代議士会においては突っ込みどころ満載だったのに,不信任案に賛成と息巻いていた数十名に上るといわれていた民主党議員は,その点を質すこともせず,一応のメドが立った後の辞職をほのめかす発言を引き出したからなどという曖昧な理由で,今度は否決に回ってしまっています。
結局は御身大事なのです。もう仕事があるから,今日はもうやめときます(怒)。
いよいよ菅内閣に対する不信任案が提出される運びになりましたね。この未曾有の国難に対して,敢然と,有効かつ適切に対処すべき政権担当者が,あろうことか菅内閣であるとは・・・。正にそれこそ国難です。私はそう言ってきました。この国難を乗り越えるには,そしてこの国を守り,見事な復興を果たすためには,しかるべき能力とスタッフと覚悟を備えた方々でなければならないと思います。だから菅内閣は一刻も早く退場していただかなければなりません。それが国のためです。
でも,自分の胸に手を当ててよくよく考えてみますと,今述べたような結論を導き出す理由は本当にそれだけなのか,実は他にも理由があるのではないかということです。そして冷静になって考えてみますと,国のためという理由があるのはもちろんですが,実は菅直人という人間そのものが心底嫌いなのではないか,ということに思い至ったのであります。うん,そうだ,心底嫌いなのだ,嫌悪感があるということに気づきました。
以下,菅直人という人のことを彼と呼びますが,私は新聞か何かで読んだのですが,彼の周辺の人の話によると,彼は「歴史に名を残したい。」というのが口癖だというのです。そういえば彼はよく,「歴史的」という言葉を口にします。市民運動家として身を起こし,ついにはこの日本国の首相にまで上りつめた。あとは一度手にした政権は衆議院議員の任期満了まで絶対に手放さず,何とかカッコよいこと,歴史に自分の名を刻めるようなことをやりたい一心なのでしょう。自己愛が強い単なる俗物なのではないかと思います。児玉源太郎や後藤新平のような方々は,彼のように「歴史に名を残したい」などといったケチな了見ではなく,心底から国家・国民のために邁進されたものと認識しております。
鳩山由紀夫元首相の政権末期,いよいよ自分の順番が回ってくるぞという時に,彼はあれだけ迷走していた米軍海兵隊普天間基地移設問題について,「自分は関与していなかったから」などと一線を画すかのような発言をしていました。本当にいやらしい人間だなと思いました。少し前の国会の審議中に,彼は,野党議員から,「あなたには心がない。」と言われていました。確かにそうです。被災地の避難所ではごく短時間の滞在に止め,被災者には当たり障りのないことを言い,形を作っただけです。そもそも気持ちがないのだから気持ちが伝わる訳もありません。答弁の際にもイライラしたり,自分に対する一切の批判を許さないかのような狭量な態度を示したりもします。
浜岡原発停止については,経済産業省と中部電力の下交渉,その苦労も知らず,脚光を浴びる記者会見は「自分がやる」と言って横取りし,ヒーロー気分です。震災直後の計画停電に関する記者会見についても,「俺がやる」といって会見時間を遅らせた結果,JRも準備等ができず,帰宅を急ぐ首都圏の勤め人は突如として徒歩による帰宅を余儀なくされました。諫早湾干拓事業に関する開門禁止問題での上告断念にしても,関係各所に対する根回しも,それが招来する結果についても十分な検討をせず,自分こそが「上告断念」の記者会見をして,あたかもリーダーシップをいかんなく発揮したのだというポーズを取りました。全ては自分の権力欲,名誉欲,保身の為なのです。以上述べたことなどは,ごく一部のエピソードであり,こういった類の彼のエピソードは枚挙にいとまがありません。
人間性だけでなく,政治家としての方向性にも多大の疑問符がつきます。その最たるものは,国旗国歌法に反対したり,「菅談話」なるものを発表したり,北朝鮮の拉致実行犯の釈放嘆願署名欄に署名したり,などなどです。
こういったこれまでの彼の言動を知るにつけ,私の頭の中では本当に嫌いになってしまったのだと思います。
振り込め詐欺の加害者を心から軽蔑しております。悪知恵を働かせて手の込んだことをし,特に高齢者から老後の生活のための蓄えをむしり取るような連中は,許し難いと思います。どのような職業であれ,お金というのは額に汗して稼ぐものだ!
振り込め詐欺にも様々なものがありますが,2週間ほど前の産経新聞の記事によりますと,イラク・ディナールやスーダン・ポンドの振り込め詐欺が猛威をふるっております。どういうことかというと,イラクの通貨であるイラク・ディナールを買えば「別の業者が高く買い取る」とウソをついて金をだまし取る悪質な手口が横行し,同じようにスーダンの通貨であるスーダン・ポンドに関しても同じようなウソをついてお金をだまし取るのです。
もう少し詳しく言うと,例えば,Aという業者から突然自宅に電話がかかり,「アメリカ軍がイラクから撤退すれば,イラクのディナールという通貨の価値が跳ね上がるんですよ。今買っておけばめちゃくちゃ儲かりますよ。このチャンスを逃してどうするんですか。」などと言われて,1口(2万5000ディナール)10万円での購入を勧誘するんです。取り敢えず断るか,考えてみると言って電話を切ったとしても,ほどなくして今度はBという業者から電話がかかり,「イラクのお金,ディナールをお持ちになっていませんか。もしお持ちでしたら,是非当社に買い取らせてください。欲しいんです。」などと言って,あたかもこの通貨が高騰しているかのような錯覚に陥らせてしまうのです。結局,再びAという業者から電話がかかってきた時に,「これは儲かるな。」と思って100口近くもの多額の購入をしてしまうのです。このように,複数の加害者が役割分担をして騙していく手口を「劇場型」の振り込め詐欺と言います。
しかし,イラク・ディナールの実際の為替レート(5月8日~14日)は100ディナール当たり7円2銭に過ぎず,2万5000ディナールでも1755円にしかならず,50倍以上もの完全なぼったくり状態なのです。スーダン・ポンドに至っては,為替レートすら不明なのです。国民生活センターによると,スーダン・ポンドの相談者のうち,実際にお金を振り込んだ総額は合計約9億100万円に達し,イラク・ディナールについても,その被害合計額は約24億1000万円に上っており,その被害者の大半は高齢者だということです。さらに悪いことには,騙された被害者の傷心に乗じて,「あなたが買い取らされたその業者は詐欺業者だ。弁護士を紹介します。」などといってさらにだまし取ろうとする悪質業者もおります。
このような被害の救済については,振り込んで間がない場合には,いわゆる「口座凍結」戦法が有効だと思います。
高齢者が特に騙されやすい背景事情としては,主として2つほどの理由があると思います。第1は,やはり老後の生活不安があり,虎の子の資産を少しでも増やしたいという心理が働いてしまうこと。第2は,核家族化です。昔ならば,高齢者はもうご隠居さんの身で,直接電話に出たり,来訪者に直接応対せず,お嫁さんなどがまずは防波堤になったり,同居の家族に相談したりする機会がありましたが,独居の老人では守ってくれたり,忠告してくれる機会が少なくなっているのです。
とにかく,悪質業者にあぶく銭をつかませてはなりません。言い古されたことですが,「うまい話には気をつけろ!」です。
もちろん私も職業人の一人ですから,毎日ちゃんと真面目に仕事をしておりますが,ここ数日,自分の頭の中でぐるぐる回っているフレーズがあります。これはあるお気に入りの政治ブログの中で発見した言葉なのですが,ご紹介しましょう。
「バカな大将 敵より怖い」
素晴らしいじゃありませんか!「言い得て妙」とは正にこのことです。戦時には,当然敵を甘く見てはだめで,敵を恐れ,その戦力を分析し,斥候し,戦術を練り,兵站も確保して万全を期します。自分の力を信じつつも,やはり敵を恐れるものです。しかし,その敵よりももっと怖いものがあります。それは自軍のバカな大将です。先ほどの言葉は,仮に自軍にバカな大将がいたとしたら,それは敵よりももっと怖いという意味です。誰のことを言っているのか,もうお分かりですね。そう,菅直人という人物です。到底,宰相の器でも,大将の器でもありません。
次に,これもうまいことを言うなあと感心したのは,ある会合で三宅博さん(前八尾市市議会議員)が発言された次のような言葉です。
「3月11日の大震災によって,東北の港に面する町々が,津波のがれきによってライフラインが寸断された。復興の第一歩はまずはがれきの除去から始めなければならないであろう。いま,日本の政治そのものもライフラインが寸断されている。菅直人,あるいは民主党政権というがれきが,うず高く積み上がっている。だから日本の再興は,民主党政権というがれきを取っていかなければならない。それがまず第一歩だ。がれきと民主党政権を比較するというのは,がれきに対して失礼かと思う。それは何故かというと,がれきには悪意がない。菅直人,民主党政権は悪意の塊である。」
なるほどね。これもあるブログからの紹介ですが,思わず唸ってしまうような表現ですね。そのとおりだと思います。
菅直人という人は,ドービル・サミット(G8)へ出席していますが,前回のカナダでのサミットにおけるのと同様,相変わらずヘラヘラと愛想笑いをしているだけです。前回のカナダにおけるサミットでの様子がユーチューブにアップされておりますが,彼は各国首脳の中で完全に孤立しておりました。なにしろ英語でのコンタクトが取れず,思いあまったロシアのメドヴェージェフ大統領が話しかけても,やはりヘラヘラ愛想笑いを浮かべるだけで会話として発展しない様子が撮影されています。また彼は思いつきで,G8の会合に中国も呼ぼうなどといった頓珍漢な提案をし,各国首脳から完全に無視されています。G8というのは,自由,民主主義,人権という価値観を概ね共有している(ロシアは?ですが・・・)という意味で,G20とは違う存在意義があるということすら理解していません。
今回のドービル・サミット(G8)において彼は,将来の原発政策についていろいろとご託を並べるようですが,他の国,首脳が腹の中で思っていることは,「将来の理想論もいいけど,何よりも『フクシマ』は今どうなっているんだ。どういう段階で,これからどんな手を打って収束させようとしているんだ。その見通しはどうなんだ。どんな情報も客観的なものを最大限オープンにしないと外国の信頼は得られないぞ。」といったようなものだと思うのです。でも彼(菅直人)はそれが分かっていません。付ける薬がないのです。
みなさんも既にご承知のとおり,私は政治評論家でもありませんし,政治の世界に詳しい訳でもありません。でも,どうしても民主党及びその議員の言動には腹に据えかねるものがあるのです。ど,ど,どうしても言わずにはおれないのですっ(笑)。
日本会議のメールで知ったことなのですが,このたび国会の「震災対策合同会議」が発展,解消するに当たって,民主党が「震災対策合同会議」の打ち上げの懇親会を東京都内の高級中華料理店で開催しようと呼びかけたということです。日本会議からの情報では,被災地の学校給食は,給食センターが機能していないために悲惨な状況になっている所が多いとのこと。育ち盛りの子供たちは,ご飯,ふりかけ,牛乳という給食でしのぎ,たまに献立が変わっても,ふりかけが佃煮になったり,たまにゼリーのデザートが付くくらいなのだそうです。しかも避難所の被災者の方々の中には,相変わらず冷たいおにぎりや弁当の食事でしのいでいます。それなのにこの使命感の希薄な民主党の議員さんたちは,都内の高級中華料理店での打ち上げの懇親会を呼びかけたのです。さすがに「懇親会」はまずかろうとの意見もあり,「意見交換会」にネーミングは変わりましたが。何も飲み食いするなと言っているのではありません。少なくとも,中身は高級中華料理店での打ち上げの懇親会に過ぎないのに,「震災対策合同会議」の名を冠するなと言いたいのです。そして少しは被災者や子供たちに思いを致せといいたいのです。
民主党副代表の石井一という人間は,この連休中に,他の民主党議員2名らと一緒に,フィリピンでゴルフに興じました。この人間は震災対策副本部長(!)でもありました・・・。そして圧巻なのは,「国外ならば目につかないと思った。」との本人の弁明です。いい年をして恥というものを知りません。いや,有権者をナメているというしかありません。
菅という一分一秒でも長く総理大臣でいたいだけの人は,何と,国会の会期延長はせず,二次補正予算の提出は8月以降に先延ばしする意向のようです。ガレキの仮置き場への移動率はまだ14パーセント程度であり,ガレキ処理も遅々として進みません。遅々として進まないのは仮設住宅の建設も同じです。為政者としては,会期を延長してでも復旧,復興に向けてやるべきことは山ほど有るでしょう。この菅という者は,「拙速はいけない」などと寝とぼけたことを言っていますが,じゃあ例えば,「復興構想会議」なるものは機能しているんでしょうか。「熟議」を重ねて何か実になるものが提示されるのでしょうか。一言居士達がそれぞれ意見を言いっ放しに述べるだけの「百家争鳴」状態で,この会議の構成員にもなっている三県(岩手,宮城,福島)の各知事もその議場にいながら相当な不信感をもっていることでしょう。この菅という人間は,恐らく相当に自己愛が強く,裏付けのないプライドのみが高く,名誉欲が旺盛で,自己に対する批判を許さず,「期限を切った独裁」を目論んでいるのでしょう。どうやら最近の顔を見ていると,浜岡原発運転停止の指示で支持率浮揚を図ることができたぞ,これで安心してドービル・サミット(G8)に行けるぞ,そして会期延長はせずに国会を閉じて批判封じと責任追及をかわせるぞ・・・,そういう感じなのだと思います。
この連休中に長野県の伊那に日帰りの家族旅行に行ってきたことは,既にこのブログに書きましたが,井上井月の句碑巡りをして帰途につく前に,高遠城趾周辺にも足を伸ばしました。会津藩初代藩主で名君と伝えられる保科正之が育った場所です。この高遠城趾の近くにある伊那市民俗資料館には何か懐かしい品々が展示されており,この地域では昔から養蚕業が盛んだったようです。蚕が桑の葉っぱを食べて繭を作り,それを生糸として生産するやつです。
話は変わりますが,この大震災のどさくさに紛れて,皇居や国会議事堂からほど近い都心の一等地(港区南麻布4丁目)の約5677平方メートルの土地を,中国が60億円で落札したそうです。代金納付が実際になされれば,こういう大切な土地の所有権が中国に移るのです。本当に極めて由々しきことです。その土地に隣接している土地上に既に中国大使館が存在するのに,さらになぜ新たに約5677平方メートルもの広大な土地が必要なのでしょうか。極めて疑問だし,恐ろしいと思います。
この件については自由民主党の浜田和幸参議院議員の公式ブログでも明らかにされており,浜田議員は,この中国による入札は菅政権の下,日本の外務省がお膳立てしたとも指摘されています。確かに,日本国内では新潟市内の市有地(何と5000坪!)や名古屋市内の国有地をいずれも中国総領事館が購入しようとして問題になり,一応今のところは反対運動もありペンディングになっておりますが,次から次に中国という国は一体何を目論んでいるのでしょうか。私自身も,評論家の櫻井よしこさんの講演に行った時に,反対の署名をしてきました。
外交関係に関するウィーン条約によれば,大使館を含む在外公館(総領事館,領事館を除く。)は,外交特権を有しており,その敷地は不可侵とされ,設置された国(日本)の官憲は同意なしに立ち入ることができません。日本に無数のミサイル照準を合わせているような国に対し,不必要に広大な土地を与えるべきではなく,せいぜい相当範囲の賃貸借で対応すべきです。
ルーピーとか言われた鳩山由紀夫という人は,「日本列島は日本人だけのものではない。」という迷言を吐かれました。や,やはりルーピーです(笑)。民主党政権というのは,国を守るという意識が全く希薄なのです。
それにマスコミ。皇居や国会議事堂からほど近い都心の一等地(港区南麻布4丁目)の約5677平方メートルの土地を,中国が60億円で落札した事実を報道したのでしょうか。それとも報道できない何らかの圧力がかかっているのでしょうか。マスコミの現状にも暗澹たる気持ちになります。
こんな政権が継続していけば,蚕が桑の葉を食べていくようにこの大切な日本の国土が次第に失われていきます。「蚕食」という言葉を国語辞典でひくと,その意味は「蚕が桑の葉を食うように、他の領域を片端からだんだんと侵していくこと」とあります(大辞泉)。
歩いていると少し汗ばんでしまう季節となりました。突然ですが,「政権交代の悪夢」(阿比留瑠比著,新潮新書)という本は,とても良い本ですね。いやー,本当に良い本です。ひいおじいちゃん,ひいおばあちゃんから,乳幼児まで,全ての日本国民は必読なのではないでしょうか。この本には「愚かすぎる政権の酷すぎる内幕」というコピーの帯カバーが付けられています。
のど元過ぎれば熱さ忘れるといいますが,平成21年9月に民主党政権が成立してからの絶望的な状況を,この本は改めて克明に思い出させてくれます。最初の首相は誰でした?そうそう,鳩山由紀夫というとてつもなくルーピー(いかれている,愚かな,おかしい)人でしたね。この人は重要案件である米軍普天間飛行場問題について,自民党政権が苦労に苦労を重ねて同盟国(アメリカ)との間で結実させたロードマップ,すなわち2014年までに辺野古沖に移設するという合意,計画をぶちこわしてしまいました。社民党みたいな絶滅不危惧種(笑)との連立維持の方を,日米合意に優先させてしまいました。とんでもない判断です。平成21年末までには方針を決定すると言っておきながら,その年末には「年内までには決めない」ことを決めました(笑)。国の大切な案件を,翌年早々の名護市長選という一地方選挙の結果に委ねる愚を犯しました。鳩山というルーピーな人は,ようやく春になって沖縄を訪れ,その際には「学べば学ぶにつけて米軍海兵隊の抑止力に思い至った」などといった周りをあきれさせる趣旨の発言をしました。そして退陣し,次期衆議院議員選挙には出馬しないと言いながら,前言を翻して恬として恥じません。
話が長くなるのを今日は避けますが,政権交代のあった年の末に,天皇陛下の習近平とかいう人物とのご引見に際しての小沢一郎の傲岸不遜な言動は心底はらわたが煮えくりかえりました。菅という次の首相の体たらくはご承知のとおりです。昨年秋の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐる屈辱的な外交がありました。パフォーマンスばかりを繰り返し,全く機能しない対策本部やチームなどを20以上も作り,一分一秒でも長く総理大臣でいたいだけの俗物です。傲岸不遜といえば,「赤い官房長官」仙谷由人の言動もまさに「法匪」の行いでした。
民主党なる政権は,本当に愚かで酷すぎるのです。安倍晋三元首相が表現したように,「史上まれにみる陰湿な左翼政権」なのだと思います。この「政権交代の悪夢」(阿比留瑠比著,新潮新書)という本は,平成21年9月に民主党政権が成立してからの絶望的な状況を,改めて克明に思い出させてくれます。国民はそういった経過をたどったことを決して忘れてはいけないのです。異常の中に長く置かれると,それに慣れてしまってそれを概ね正常なものと錯覚してしまう傾向があり,とても怖いと思います。民主党政権は,この本の帯カバーに記載されたコピーどおり,「愚かすぎる政権」であり「酷すぎる内幕」がてんこ盛りだと思います。
菅直人という人は,このたび「復興構想会議」なるものを立ち上げ,その議長に五百旗頭真という防衛大学校長を起用したようです。これで菅という人が立ち上げた会議や○○本部は全部で20の大台に達したのでしょうか,それとも19でしょうか(笑)。これは一般論ですが,何をやるにしてもその人選を見れば,そういった人選をした人の能力,意欲,思想傾向が分かると思います。菅という人は,やはり少なくとも有能ではなく,やる気もなく無責任なのだと思います。
この五百旗頭真という人物は,4月14日に開かれた「復興構想会議」の初会合の席上で,「がれきを使った『希望の丘公園』を造ってはどうか」と提案したそうです。もうだめです(笑)。意味が分かりません。それにこの人は,「16年前の(阪神大震災の)被災がかわいく思えるほどの,すさまじい震災だ。」とも発言しております。阪神淡路大震災の被災者の方々の心情を察するメンタリティーもなければ想像力もありません。それにこの人は,ある大学教授の話によれば,その教授の前で「(北朝鮮の)拉致なんて小さな問題にこだわるのは,日本外交として恥ずかしい。」と発言したそうです(産経新聞)。さらにこの人の歴史認識上の自虐史観には度し難いものがあり,こんな人物が,あろうことか防衛大学校の校長とは・・・。
人選といえば,菅という人は,辻元清美なる議員を災害ボランティア活動担当の内閣総理大臣補佐官に起用しました。この方は一体全体,今何をし,どんな働きをしているのでしょうか。ウィキペディアによるとこの人は,阪神淡路大震災の時,被災者に対して「自衛隊は憲法違反だから,救援物資を貰ってはいけません。被災者の皆さん,我慢しましょう。」と呼びかけていたそうです(笑)。それにこの人は,やはりウィキペディアによると「本当のことを言えば,1条から8条はいらないと思っています。天皇制を廃止しろとずっと言っています。(中略)日本国憲法は9条から始め,天皇は伊勢にでも行ってもらって,特殊法人か何かになってもらう。」と発言しているような人物なのです。心底怒りを覚えます。さらにこの者は,「国会議員って言うのは,国民の生命と財産を守るといわれてるけど,私はそんなつもりでなってへん。私は国家の枠をいかに崩壊させるかっていう役割の”国壊議員”や!」とも発言しています。こんな人物が今,災害ボランティア活動担当の内閣総理大臣補佐官に起用されているんですよ。誰だ!こんな人選をしたのは!・・・そうそう,菅という人でしたね。呆れかえってしまいます。
国家の枠で思い出しましたけど,劇作家の平田オリザという人物がこの菅内閣においても内閣官房参与に起用されております。この人物は,あるシンポジウムで「・・・やはり21世紀っていうのは,近代国家をどういう風に解体していくかっていう百年になる。しかし,政治家は国家を扱っているわけですから,国家を解体するなんてことは,公(おおやけ)にはなかなか言えないわけで,それを選挙に負けない範囲で,どういう風に表現していくのかっていうことが,僕の立場」と発言しております。国家を解体するんですって(笑)。民主党政権や菅という人物が要職に起用した中にはこんな手合いがワンサカいるんでしょう。
人選・・・,思い起こせば,悪夢のような政権交代後,民主党なる政党が満を持して選んだ首相が鳩山由紀夫と菅直人なんですもの。亡国ものですね。不幸にして東日本大震災という天災は確かに起こってしまいました。でもその後のこの状況(被災者救済が有効に機能せず,さらに基本的には東京電力任せで後手後手に回り,収束の見通しが今ひとつ曖昧な原発事故処理)は,正に人災です。
ヤフーの検索エンジンは本当に賢く,例えば私たちが,あるキーワードを入れて検索しますと,「ひょっとしてあなたが検索しようとしているのは○○○ではありませんか?」という趣旨で親切に確認したり,訂正したりしてくれます。そういった場合には,検索結果の画面の左上に「○○○○ではありませんか?」と,青色や赤色で確認したり,念を押したりしてくれるのです。本当に賢いのです。
これからのお話は,私のお気に入りのあるブログからの情報の受け売りなのですが,実際にやってみて思わず吹き出してしまったことがあります。それは,ヤフーの検索画面で「菅 有能」とキーワードを入れて検索しますと,何と検索エンジンは「菅 無能ではありませんか?」と確認,訂正してくれるのです(笑)。これには思わず腹の底から笑えてきました。ヤフーの検索エンジンというのは本当に賢いのですね。同時に思ったのは,機械やシステムには感情がないにもかかわらず,ヤフーの検索エンジンは少し意地悪なのかなということです(笑)。おそらく,それだけ「菅」といえば「無能」という情報がネットではいっぱいあふれているのでしょう。
確かに産経新聞によれば,菅直人という人は,3月の大震災の発生後,19個もの「会議」を設置したようです(笑)。各会議間の調整ができていない一方,各省庁スタッフは会議の資料作りに追われ,かえって「被災者が求めている課題への政府対応は遅くなるばかり」(民主党閣僚経験者)という弊害も指摘されています。彼はべらぼうに多くの会議を作ったことで安心なのでしょうか。それで一応の仕事をしたと思っているのでしょうか。大切なのは会議の数などではなく,1つでも2つでもいいから,日本最大のシンクタンクとも言うべき官僚組織と情報とノウハウを駆使することも含めて,有効かつ機動的に機能させることです。西岡武夫参議院議長は,菅という人が「復興構想会議」を作ったことを受けて,「いくつ会議をつくれば気が済むのか。首相がどう復興するか方針を示すのが先だ」と批判しています。本当に困ったものです。国民はぐうの音も出ません。
ちなみに,ヤフーの検索画面で,「鳩山由紀夫 有能」とキーワードを入れて検索をしてみますと,やはりヤフーの検索エンジンは,「鳩山由紀夫 無能ではありませんか?」と無邪気に確認,訂正してくれます(笑)。