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弁護士ブログ

2011/02/09

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 いや,いつも私のブログは雑感ばかりなので,改めて「雑感」というほどのこともないのですが・・。

 

 テレビ朝日系列の「朝まで生テレビ!」という番組は,私は週末の気安さも手伝ってか,出演者に期待できそうな時は見ることがあります。でも前回の時は元ライブドアの堀江貴文とかが出演者として名を連ねていましたので,幻滅して全く見ませんでした。ただ後日インターネット情報で知ったのですが,この堀江貴文という人がその番組で尖閣諸島の問題でとてつもなくバカなことを言ったと知りました。その発言とは・・

 

 「(尖閣諸島を)やっちゃえば良いじゃない。だって,尖閣諸島を渡しちゃって何か問題あります?実際のところ。」
 「だから,国土が侵されて,何かマズイのかって聞いているの!」
 「あのさ,漁業権を買えば良いじゃないの。中国から。」
 「あげちゃえば良いと言ってるんじゃなくて,実際にあげちゃっても良いと言っても,中国は要らねーよと言いますよ。そういう話をしてるんです。尖閣はもう良いよ。」
 「尖閣をあげて,何かマズイことある?金出して中国から買えば良いじゃないですか!金出せば売ってくれますよ。」

 

 この堀江という人間はこの番組で,日本が例えば北朝鮮などから攻められても他の国や国連が助けてくれるよ,などといった寝とぼけたことも発言したそうです。これまで国連の安全保障理事会の常任理事国である中国が拒否権を自国の利益のためだけに行使してきたり,最近その首脳が相次いで北方領土を視察しているロシアもこのような傾向にある事実を知らないのでしょうか。

 

 戦後の日本は,GHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の下,徹底した東京裁判史観をたたき込まれ,これを吉田ドクトリンと呼んでいいかどうかは不明ですが軽軍備・経済優先政策を継続してきました。そのおかげで確かに国内総生産世界第2位の経済大国になり,豊かにはなりました。でも「安保ただ乗り論」という言葉があるように,日本という国は安全保障面では実力的にも精神的にも他国に依存し,自分の国を自分で守ることもできないような国家に成り下がりました。教育面でも正にそうで,日教組を中心として徐々に徐々に日本人の素晴らしい面が忘れ去られていくような内容が浸透していきました。その結果,国家意識が希薄で大日本拝金教の教祖とでも呼ぶべきの無数の人々が跋扈するようになりました。さきほどの発言の主である堀江という人もその典型でしょう。

2011/02/07

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 昨日は愛知県知事選挙,名古屋市長選挙,名古屋市議会解散の是非を問う住民投票の,いわゆるトリプル選挙がありました。実は私は,このうちの県知事と市長の各選挙については,意中の候補者がいた訳ではなく,ただただ民主党推薦候補の落選だけを願っていたのです(笑)。河村たかしさんという人気者の集票力という特殊事情もさることながら,有権者のどのくらいが民主党という綱領なき政党にホトホト愛想を尽かしているかを知りたかったのです。結果的には,どちらの選挙も,民主党推薦候補はトリプルスコアに近い大差で落選しておりました。まずは何よりです(笑)。

 

 思い出したくもないのですが,思い起こせばこの約1年6か月間,民主党が政権を担うようになってから,この国はどうなりましたでしょうか。予算の組み替えにより16.8兆円の財源はいとも簡単に作り出せるなどと標榜していたマニフェスト(嘘により政権を奪取したという意味で「サギフェスト」とも呼ばれています)どおりになったものがあるでしょうか。どだい裏付けもなく口から出任せで主として旧社会党の残党らを中心として作成したサギフェスト(もといマニフェスト)なのでした。菅という人は「一に雇用,二に雇用,三に雇用」などと連呼しておりましたが,雇用情勢は良くなりましたでしょうか。また,米軍普天間基地移設問題における迷走に次ぐ迷走,尖閣諸島沖中国漁船衝突問題,ロシア大統領以下首脳による相次ぐ北方領土訪問などなど,外交面では着々と国益を害し,国民に与えている敗北感,焦燥感は看過できないまでになっております。さきほど私は,愛知・名古屋のトリプル選挙では民主党推薦候補の落選だけを願っていたと言いましたが,それほど民主党という政党が嫌なんです。

 

 2月7日は「北方領土の日」です。北方領土はロシアが不法占拠しており,当時のソ連が火事場泥棒のように日本人を追い出したのです。ロシアによるこのような占拠は国際法上は何らの根拠もなく,正に不法なものなのですが,現在の日本人のどのくらいの人が北方領土問題の歴史を知っているのでしょうか。この問題をこれまで解決できなかったのは長期にわたった自由民主党政権の責任であることはもちろんですが,ロシア大統領以下首脳による相次ぐ北方領土視察などは,それまでにはなかった暴挙ともいうもので,このような事態を招いたのは正に国家観なき,外交音痴の民主党政権なのであり,諸外国からは「民主党政権与しやすし」と見られた結果だと思います。民主党が小沢元幹事長の処分をどうしようか,バラマキ満載の予算関連法案が通らなかったらどうしようななどと内向きのことやくだらない数合わせをやっている間に,国後島にはロシアにより新しい岸壁を完成されてしまい,実効支配を着々と固められてしまっています。また,抗議もせず,したとしても通り一遍の抗議では,「日本なんて本気で北方領土を取り返そうなんて思っていないんだ。」などといった誤ったメッセージを与えてしまいます。日ロ首脳同士の高度で効果的な政治的折衝のパイプすらないのが不安です。このたび「誰がメドベージェフを不法入国させたのか」というタイトルの本が産経新聞出版から出されたようですが,メドベージェフを日本語に訳すと「クマ男」というのだそうです。ぜひ読んでみたいと思っております。皆さんもどうです?(笑)。

2011/02/03

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 国旗に向かっての起立や国歌斉唱はそんなに悪いことなのであろうか。私は「日の丸」や「君が代」は,この愛すべき日本国の象徴だと思っている。日本代表選手が優勝などして日の丸が掲揚され,君が代が流れる瞬間はじーんと感動するのである。スポーツの世界に限らず,世界中のどの国にも国旗や国歌があり,それぞれ自国の国旗・国歌には誇りをもち,敬意を表しているであろう。逆に,自国の国旗・国歌に誇りをもてず,ないがしろにするような人間は諸外国からは尊敬もされない。

 

 しかるに,この国には誠に奇妙で,思考が停止してしまっているとしか思えないような集団が存在する。入学式などで国旗に向かって起立することや,国歌斉唱することを要求されるのは自分の思想・信条を侵害するものと考えている教職員が,慰謝料支払などを求めて訴訟まで提起しているのである。その訴訟では,平成18年9月に東京地裁でとんでもない判決が出されたのを昨日のことのように記憶している。詳細は省くが,結論的には東京都に対し,教職員1人当たり3万円の慰謝料の支払を命じたのであり,その判決理由の中で,日の丸や君が代のことを,「第二次世界大戦が終わるまで軍国主義思想の精神的支柱だったのは歴史的事実」とまで述べている。この判決が出された報に接した時,私は唖然としたし,こんな判決は上級審で必ず破棄されるだろうと確信していた。

 

 ありがたいことに,上級審である東京高裁は,平成23年1月28日,この妙ちくりんな東京地裁判決を破棄し,入学式や卒業式で国旗に向かっての起立や国歌斉唱を求めた東京都教育委員会の通達や校長の職務命令は憲法に違反するものではないとして,教職員らの請求を棄却したのである。極めて真っ当な判決であり,まずは一安心である。

 

 よくよく冷静に考え,思ってもみて欲しいのである。入学式や卒業式など人生の感動的な一ページ,一場面で,国旗掲揚時や国歌斉唱時に,起立もせず歌いもしないふてくされた教職員の姿を目にした児童,生徒がどのように感じるのか。教職員という公的で教育的配慮を要求される立場にありながら,国旗を前に起立もせず,国歌を歌いもしないこのような手合いの行動が,多感な児童,生徒に与えてしまう悪影響を・・。彼らはそのようにして示威行動をしているのである。唾棄すべきである。

 

 妙ちくりんな東京地裁判決は,日の丸や君が代のことを「第二次世界大戦が終わるまで軍国主義思想の精神的支柱だったのは歴史的事実」と断定しているが,軍国主義の時代であろうとなかろうと,日本国民は古来昔から,心の奥底で万世一系の天皇を心のよりどころにし,君が代や日の丸があまねく浸透していった時代以降は,これらも精神的支柱の一つとしていたのである。君が代や日の丸がその属性として軍国主義思想に結びつくかのような論は短絡的過ぎる。この判決を出した裁判官は,歴史というものを深く勉強したことがあるのだろうか。また,当事者となっている教職員は,自分たちが教職員という公的で教育的配慮を要求される立場にあることを深く自覚すべきであろう。こういった人たちは,相変わらずGHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の影響下にあり,「閉された言語空間」の中にあり,ひょっとしたらコミンテルンの残党なのかもしれない(笑)。プライベートならば自分の主義,主張を最大限に表明することはいいが,公的で教育的配慮を要求される立場にあるのならば,自ずと制約もあるのである。要するに,入学式や卒業式での日の丸や君が代がそんなに嫌なら,教員を辞すれば良いのである。この方々は先日出された東京高裁判決に不服で,最高裁に上告するとのこと。こんな訴訟に精力をつぎ込む時間と余裕があるのであれば,少しでも児童,生徒から尊敬されるような存在になるべく努力すべきなのではないだろうか。お互様ではありますが(笑)。

2011/01/25

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 久しぶりの「つける薬がない」シリーズの登場です(笑)。本当にしみじみと思うのですが,菅という人にも,民主党という綱領すらなき政党にもつける薬がないと思うのです。昨日は通常国会の冒頭に,菅直人という,およそ日本国の首相には最もなってはならないような類(たぐい)の人が,とりとめのない,実現可能性もない,総花的で退屈な施政方針演説をぶっておりました。相変わらずほとんど官僚が作ったような原稿から目を離しません(笑)。

 

 私がこの菅という人を好きになれないのにはいろいろと理由がありますが,特に最近嫌だと思うのは,自分が山口県出身であるからか,ことあるごとに長州藩出身の偉人に言及し,あろうことか自分になぞらえるかのような発言をすることです。全くもって笑止です。この人がよく引き合いに出す吉田松陰や高杉晋作には何よりも覚悟というものがありました。覚悟です。いやしくもこの愛すべき日本国の舵取りを任されたのであれば,命を懸けてもよいはずです。それくらいの気概と覚悟が要求されるはずです。吉田松陰先生は「かくすれば かくなるものと知りながら 已むに已まれぬ大和魂」と詠われたように,覚悟というものがあり獄中で落命されました。奇兵隊を率いた高杉晋作も覚悟がありました。

 

 菅などという人が,いくら同郷の偉人だとしても口にするべきではありません。的外れです。なぜならば,彼には覚悟というものがないからです。昨年の参議院議員選挙前に消費税増税をぶち上げ,大敗すると「若干唐突な感じを国民の皆様に与えてしまった」などと弁解して,その後はシュンとなりました。尖閣諸島沖中国漁船衝突事件での処理は国辱ものでした。菅という人の卑怯さは,彼の学生運動時代,公安当局から「第4列目の男」と言われていただけあります(笑)。それにしても今朝の産経新聞には良いことが書いてありました。明治・大正期の言論人で政治家の徳富蘇峰が吉田松陰を次のように評していたというのです。「彼が一生は、教唆者に非(あら)ず、率先者なり。夢想者に非ず、実行者なり。彼は未(いま)だかつて背後より人を扇動せず、彼は毎(つね)に前に立ってこれを麾(さしまね)けり」

 

 ところで,菅という人は,小沢一郎という人の政治とカネの問題は十分に分かっていながら,昨年の小沢氏の私邸で開かれた新年会では乾杯の音頭までとっていた人です(笑)。ただただこの人は,総理大臣になりたいだけの人,少しでも長く総理大臣でいたいだけの俗物です。鳩山由紀夫という人の後釜に座る直前には,自分には火の粉が降りかからないように,普天間基地移設問題では自分は関与していなかったなどと発言もしておりました。よく覚えております。さらに,先日の新聞で読んだのですが,在日中国人ジャーナリストからは,菅直人という人の最大の特徴は自分の考えというものを全く持っていないことだと喝破されてもおりました(笑)。

 

 相変わらず「最小不幸社会」のことに彼は言及していました。それに少し前までは,「一に雇用,二に雇用,三に雇用」などと連呼しておりましたが,直近のデータでは大学生の就職内定率は過去最低の68.8%となっています。「最小不幸社会」なるものは,結局は富の再配分ということになろうかと思いますが,それよりも何よりも富自体を稼ぎ出すべく,まずは企業が元気にならなければ雇用など創出されません。当たり前のことです。菅という人の空念仏はもうやめにして欲しいと思う今日この頃です。

2011/01/21

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 ロハスな生活などといった言葉があるが,このロハスというのは「Lifestyles Of Health And Sustainability」のそれぞれの大文字をとって略した言葉である。最後のSustainability(サステナビリティ)は持続可能性というほどの意味である。

 

 昨日の晩,今日はお酒はやめとこうと決意していたのに,うちのカミさんが美味しそうな「おでん」なんかを作ってしまうものだから,つい魔が差して晩酌と相成った。テレビを見ながらお酒を飲んでいると,午後7時のNHKニュースの冒頭ではいきなり中国が世界第2位の経済大国になったと報じていた。

 

 確かにGDPではそうなのだろう。日本という国を称する時の枕詞のようになっていた「世界第2の経済大国」はもはや日本には使えなくなった。でも,いろいろなものの本を読んでいると,日本としては,もちろんその時点における最善の戦略を立てて果敢に実行していく勇気は必要であるが,将来を悲観などする必要は全くなく,ましてや僕個人は中国という国に対する羨望などは全くないのである。というのも,中国経済の歪さは異様なほどであり,深刻な環境汚染などのリスクを含め,とても持続可能だとは思えないからである。

 

 これまで中国の経済を牽引し,GDPで日本を凌駕するまでの要因となったのは,「2つのエンジン」と言われる「輸出」と「投資」である。しかし,諸外国と比べて相対的に輸出依存度が高いその中国製品の輸出は,今後は人民元切り上げ圧力と人件費上昇で「安さ」が売り物にならなくなって頭打ちになる可能性が高い。それに,実は中国の輸出の屋台骨を背負っているのは外資系企業であり,ついさきごろも日系企業が思い知らされたように,頻発するストなどで人件費が上昇すれば,外資系企業としては中国より人件費の安いベトナムやインドネシアなどにシフトするだろう(ただでさえ,いろんな意味でチャイナリスクは高いのだから)。

 

 一方,もう一つのエンジンである投資は主として不動産であるが,この不動産バブルは崩壊寸前だと言われている。中国政府が2009年に銀行に指示して実行されたとされる約130兆円もの新規融資のかなりの部分の行き先が不動産投資であった。中国の都市部にだれも住んでない投機用の高層マンションやオフィスビルが林立しているのはそのためである。いったんバブルが崩壊した後の姿は,超多額の不良債権を抱えた銀行など,どうしようもない状況を招来する。

 

 GDPを構成するのは,政府支出,個人消費,貿易黒字,設備投資などであるが,中国の個人消費率は何と約37%に過ぎない。アメリカは約70%,日本だって約60%もあるのに,中国の個人消費率は低いのである。それはひとことで言えば,個人消費を下支えする中間所得層が希薄で,その可処分所得が必ずしも高くないからである。約40%の富を1%程度の人が占めていると言われているように,貧富の格差はすさまじい。これに加えて,中国の人民の財布のひもが固いのは,セーフティーネット(年金や医療)が整備されていないから,どうしても将来が不安で,これに備えてお金を貯蓄に回してしまうのである。日本でもその傾向にあるが,セーフティーネット(年金や医療)の彼我の差は歴然としている。今後中国は,それまでのように輸出に頼ることができないのであれば,内需(個人消費)に活路を見い出さざるを得ないが,可処分所得が少なければこれも期待できず,かと言って,可処分所得を上昇させるには賃金(人件費)をアップさせるしかないが,それだと安い人件費を売りにした「世界の工場」は維持できず,製品の競争力も低下する。「保八」(経済成長率8%を維持するという中国政府の政策)は維持できないのである。

 

 これに加えて,さすがのNHKも指摘していたとおり,現在の中国が直面しているさらなる深刻な問題はインフレである。これが庶民の生活を圧迫し,社会不安を増大させている。かと言って,インフレ抑制には金融引き締めということになるが,それをやってしまうと,こんどは不動産バブル崩壊の恐れがある。

 

 大変なジレンマというかトリレンマとも表現できる状況なのである。本日は経済評論家でもないのに,偉そうなことを言ってすみません(笑)。タネ本は,「中国の経済専門家たちが語る本当に危ない!中国経済」(石平著,海竜社),「中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!」(三橋貴明著,ワック株式会社)でした(笑)。

2011/01/14

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 フランスの大手自動車会社ルノーは,日産自動車と共同開発している電気自動車(EV)の情報漏洩問題で,容疑者を特定しないままの刑事告訴に踏み切ったと報道されている。この事件では,一部のメディアは,容疑者とされている幹部3人のうちの2人の銀行口座に,中国の国有電送会社が送金していたと報道し,中国の関与が疑われているのである(産経新聞1月14日朝刊)。この真相はいずれ明らかになると思うが,フランスでは過去にも,中国人研修生が自動車部品メーカーから機密情報を盗み出して摘発された事件が起こっている。

 

 イギリスの政府系シンクタンク「戦略情報研究所」が4年前に発行した特別レポート「中国人スパイの脅威」によれば,学者や留学生をスパイ要員に仕向けて得た産業情報は,アメリカ一国だけでも累計400件を超し,そのほとんどが中国に技術移転された模様であると報告している。2003年8月には,アイオワ州立大学に留学中の中国人留学生2人が軍事産業関連情報を中国の軍情報部に提供したとして逮捕されたし,2006年12月には,カリフォルニアのシリコン・バレーにあるIT企業で働く中国人技術者2人が,マイクロプロセッサの設計情報を盗み出して中国の国営企業に売り渡したとして逮捕されている(「正論」2月号195~196頁,産経新聞社)。

 

 そういえば,平成19年には,わが日本でも自動車部品大手のデンソーに勤務していた中国人技術者が製品情報を持ち出した事件が起こっている。中国は,日本の新幹線技術に少しばかり手を加えただけで,あたかも自国の技術の成果であるかのように装ってその新幹線技術を今度は海外に輸出しようとしている。中国は,2001年にWTO(世界貿易機関)に加入し,国際的な経済ルールを遵守すべき立場にあり,諸外国からもその点を強く求められているにもかかわらず,相変わらず知的財産権の保護などどこ吹く風である。気が向いた時に違法DVDやCDを押収し,これを派手に破砕するなどのパフォーマンスでお茶を濁している。経済倫理も何もあったものではない。

 

 中国当局から様々な迫害を受けたためアメリカに渡って執筆活動を続けている何清漣という人が書いた本に「中国現代化の落とし穴-噴火口上の中国」(坂井臣之助,中川友共訳,草思社)があり,その本の中には次のようなくだりがある(143~144頁)。

 

 「西洋先進諸国の現在のような市民社会は、市場経済体制を基礎とし、道徳の基礎をもっている。すなわち、他人の生命、財産、自由の権利を尊重することであり、すべての法律制度はそこを出発点としている。中国でも市場経済は発展をみているが、生活の理想と道徳の基準が損得勘定となり、社会全体が『人みな泥棒』のような局面に陥ったのはなぜだろうか。利益を追うあまり、他人(または国、集団)の権利を損ない、はては他人の生命と財産を侵害することが織り込みずみの行動すら出現する始末である。こんなことで得られる経済発展など、発展の名に値するのだろうか。」

 

 フランス政府は,重要な輸出先である中国に遠慮してこのルノーの問題の報道には神経をとがらせているようであるが(前記産経新聞),果たしてそんなことでよいのだろうか。また,わが日本も,産業スパイのみならず,国家機密を狙うスパイに対してはあまりにも無防備なのではないだろうか。

2011/01/07

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 今,私の体はアザラシのようになっている。ただでさえ我が家では冬場は鍋料理にする割合が高く(実感では2.5日に1度の感じ),鍋だと食べ過ぎの傾向があるし(もちろんお酒も),これに加えて年末年始のハメ外しである。いずれにしても,このアザラシのような体に対しては,もう少し危機感というものが必要である(笑)。民主党政権のように・・。

 

 私は産経新聞と読売新聞を読んでいるのだが,月刊誌としては産経新聞社から出版されている「正論」という本を読んでいる。この本はいいですね。こういう本を有権者のたとえ半分でも読んでくれれば,この愛すべき日本は良い方向へ進んでいくと思うし,民主党などは泡沫政党に成り下がるだろうし,社民党に至っては絶滅するのではないか(笑)。愛読する「正論」1月号には,自由民主党参議院議員の山谷えり子氏の論稿が掲載されていた。民主党政権がまずは閣議決定しようとし,日本という国やその基盤となる家族を解体しようと画策している諸法案(選択的夫婦別姓,永住外国人への地方参政権付与法案,人権侵害救済機関設置法案など)に対して,非常に説得力ある批判論述を展開されている。その前置き部分の一部を引用すると・・・

 「国土と家族。この二つは無関係ではありません。日本の伝統的価値観に宿る精神性の高さを世界に知らしめた新渡戸稲造の『武士道』(明治三十二年)に、次のような記述があります。『日本人にとって、国土とは金を掘ったり、穀物を収穫したりする土地以上の意味がある。それは祖先の霊が宿る神聖な地なのである』日本人は古来、『人は死んだあとも魂は山や川や森や周囲にとどまり、子孫の繁栄を見守って幸せになれよと祈りつづけてくれている』と考えていました。民俗学者の柳田国男も『魂のゆくえ』(昭和二十四年)で、『魂になってもなお生涯の地に留まるという想像は自分も日本人であるゆえか、私には至極楽しく感じられる』と記しています。魂の存在と愛を信じて命の連続性を大切にし、ご先祖や子孫とも強く結びついているのが日本の家族の姿であり、そこから国土を大切にする心も育まれてきたのです。」(同書195頁)

 

 全く同感である。山谷議員は,安倍内閣の時にも教育再生担当として活躍された。今後も大いに期待したい。

 

 それに引き換え,森永卓郎という人物は何者なのだ。どうもこの人は,平成23年1月1日付けの東京スポーツ紙上で「私は日本丸腰戦略というのを提唱しています。軍事力をすべて破棄して、非暴力主義を貫くんです。仮に日本が中国に侵略されて国がなくなっても、後世の教科書に『昔、日本という心の美しい民族がいました』と書かれればそれはそれでいいんじゃないか」と発言したという。この人物はそのほかの機会においても,日本固有の領土である竹島問題に関して「韓国にあげればいい、東京都内だって外国の投資ファンドに買われている」などと発言した。この人物は大学教授だというのだが,こんな奴が大学で何を教えているのだろうか。経済アナリスト(評論家)やタレントという肩書きも有しているが,こんな人物をチヤホヤしているマスコミというのは・・。

 

 本日のブログでは2人の人物が登場したが(アザラシ風の人は除く。),同じ日本人でもかくも違うものとは。

2010/12/27

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 天皇陛下は12月23日,77歳,喜寿の御誕生日を迎えられた。御皇室の弥栄を心からお祈りいたします。

 

 天皇は天壌無窮,いつの時代も日本と日本人の心の中の,何ものにも代え難い存在であると思う。日本という国は易姓革命などといったものを受け入れる国ではなく,その時々の世俗権力の帰属主体が変わったとしても,天皇はいつも日本と日本人の心の中の,何ものにも代え難い存在であったし,これからもそうである。

 

 御誕生日を迎えられた天皇陛下は,皇居・宮殿で記者会見をされ,「人々の老後が安らかに送れるようになっていくことを切に願っています」と語られた他にも,絶滅したとされていたクニマスの発見,日本人2人のノーベル化学賞の受賞,小惑星探査機「はやぶさ」の偉業などにも触れられた。

 

 ところで,これは他のブログを読んでいて初めて気づいたのであるが,天皇陛下のご会見を伝える新聞報道における言葉の使い方が新聞社によってずいぶんと異なるのである。わが産経新聞は,文句なしの敬語が使われている。これはとても満足である。読売新聞はというと,「・・・と述べられた。」,「・・・にも思いを寄せられた。」,「・・・と明かされた。」などとなっており,これもまあ合格点とは言える。

 

 ところがである,朝日新聞,毎日新聞,地元の中日新聞などはどうしようもないのである。これらの各紙は,「・・・と話した。」,「・・・とした。」,「・・・をたたえた。」,「・・・と気遣った。」などとなっており,敬語が全く使用されていない。これにはすごく違和感を覚えたのである。どうやらこれらの各紙は,この種の報道に敬語は使わないと決めているとしか思えないし,何やら明確な意図すら感じられるのである。これらの各紙の普段の報道姿勢も極めて問題だし,最近では特に,ことさら「報道しない」という形式での問題性も感じている。われわれのメディア・リテラシーを研ぎ澄ましていかなければならない。

2010/12/22

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 日本の在中国大使は,丹羽宇一郎という人であるが,これも当然に民主党政権による人選である。新聞報道によると,丹羽大使は,今月上旬に外務省本省に対して,日本から中国への政府開発援助(ODA)の強化,増額を意見具申していたということである。

 

 しかもその理由たるや,対中ODAが日中間の経済,交流関係を強化する外交手段として有効であるなどと述べ,9月の尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件などで悪化した日中関係の改善に,ODAの「増額」が効力を発揮するとの判断があったようである。

 

 懲りない日本人の典型である。昭和54年以降,これまで日本は中国に対し,累計で3兆6000億円を超える巨額のODAを実施してきた。平成20年度の実績も53億円で,日本は世界最大の対中支援国になっている。でもどうだ?このような実績を中国政府は国民にはほとんど知らせていない。相変わらず中国人民は愛国教育の名の下で反日教育を施され,日本に対する反感はあっても感謝などはない。私自身は,いみじくも李克強第一副首相が述べているように中国の国家統計などは全く信用していないが,中国は今年,GDPで日本を抜いて世界第二位の経済大国になろうとしているし,金にあかせてアフリカ諸国を懐柔して資源漁りに邁進している。そのような国に政府開発援助など必要だろうか。中国は,20年近く連続で前年比10%超の割合で軍事費を増大させ,アメリカ国防省が昨年まとめた「中国の軍事力」という報告によると,日本を射程内におさめる中距離核弾道ミサイルは100基前後にのぼり,日本にも照準が合わされているという。中国はロシアやアメリカとは既に首脳間で,それぞれ照準を外すことを約束しているが,日本との間ではそのような約束はなく,かえって日本固有の領土である尖閣諸島を盗りにきている。

 

 丹羽という大使はどこの国の大使なのであろうか。この人は,ビジネス上中国とのつながりの深い伊藤忠商事の社長,会長,相談役をやってきた人であるが,要するに商売人なのである。大使というものは,国の名を冠し,国益をはかるために邁進すべき存在である。しかし,彼の頭の中にあるのは,ただただ中国に進出した日本企業の商売がやりやすいように,また中国をできるだけ怒らせないように,機嫌を損ねないようにという発想である。そうでなければ,今回の外務省本省への意見具申は理解に苦しむし,5度にわたって中国当局から呼び出され,時には深夜にもかかわらずノコノコ出かけていくなどといったことはしないはずだ。この人は名古屋大学法学部を相当前に卒業し,名古屋にはゆかりの人だが,大使になるような人ではない。これも民主党政権のお土産である。

2010/12/20

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ひみ子「・・このホテル,今日は洋食のランチバイキングよねぇ,楽しみだわ。久しぶりにいっぱい食べちゃお。」
さくら「・・・久しぶりって,あなた・・・(苦笑)。いつもいっぱい食べてるじゃない。そんな風に食べまくってると,北朝鮮の後継者,ほら,金正恩とかいう人みたいになっちゃうわよ。あの人あれでまだ20代なんでしょ。何であんなに栄養状態がいいのかしら。」
ひみ子「あら,それって私に対して失礼ねぇ!いくら何でもあんなに太ってないわよ。あー,でもこのタンシチュー美味しいわ。・・・それにしても,今の民主党見てると,もう怒りを通り越してむしろ滑稽にさえなってきたわ。そうは思わなくって?」
さくら「ホントに。たまにはいいこと言うわね。民主党が政権の座についた頃は,かなりの疑いの目で見てたの。その後,ルーピー鳩山の振るまいに度肝を抜かれて極度の不安に陥り,徐々に心底怒りに震え,イラ菅,空き菅,いや菅直人になってからも底なしの絶望感に苛まれ,最近ではむしろ面白くなってきてしまったわ。滑稽なんだもの。楽しみですらあるわ・・・。」
ひみ子「楽しみっていうのは,ここまで有権者の前で醜態をさらし続けているんだから,次の総選挙が楽しみということなの?」
さくら「ご明答!茨城県議会議員選挙の結果も民主党にとって悲惨だったしね(笑)。あー,それにしてもホントに美味しいわね。」
ひみ子「あっ,それ何?その黒いの・・」
さくら「ペンネじゃないかしら。イカスミの・・」
ひみ子「いいなぁ,私も後で取ってこよっと。まあ,民主党のどの議員にも付ける薬はないけど,小沢一郎という人は本当に国民の空気が読めないわね。口にする政策も国益を害するものばかりだし・・・。でもね,小沢一郎の発言で一つだけ私が評価しているのがあるのよ。」
さくら「えー,何?どんな発言なのよ。」
ひみ子「自民党の福田内閣の時に小沢一郎が大連立を画策して失敗したことがあったじゃないの。その時に小沢一郎が『民主党には政権担当能力がないから。』って言ったの。スゴイと思わない?その限りでは民主党の真実を知り抜いていて,珍しく真実を語っているんですもの。」
さくら「あの顔は何をどうしても好きにはなれないけど,そんな正論を語っていたとはね。その限りでは見直したわ。」
ひみ子「菅という人も,本当にうわべだけを取り繕う軽薄な人間ね。諫早湾開拓事業の裁判の上告断念だって,肝心の開門時期や方法,それまでに巨額を投じて展開されてきた干拓地での営農に与える影響,対策などを具体的に詰めた上での政治判断じゃなかったようなのよ。長崎県など地元にも全く根回しもなく,農水省の役人は途方にくれているそうよ。指導力を発揮したかのようなパフォーマンスをすれば支持率アップにつながると単純に考えたんじゃないかしら。場当たり的な沖縄訪問や,突如の硫黄島訪問も,しょせんはそれなのよ。よく言われるようにモグラたたきの政治家ね。」
さくら「菅という人は,反国家権力でここまで来た市民運動家ですもんね。いったん権力の座についてみて,よく考えたら,この国をどうしようというビジョンも国家観も何もないことに今気づいているような感じ・・・。だって,この菅という人は,国旗国歌法に反対した人なのよ。あの君が代も『嫌いではないけど,もっと元気のいい歌でもいい。』なんて言ってるような人間。こんな人に国益を守っていくちゃんとした政治などできっこないじゃないの。私なんか君が代を聴くと,いつもじーんときちゃうの・・・。」
ひみ子「それが日本人というものよ。あなた知ってる?」
さくら「何を?」
ひみ子「インターネットで,たとえば『君が代 野々村』って入れて検索してみたら?甲子園球場で当時高校生だった野々村彩乃さんが君が代を独唱している動画を見ることができるわ。本当に感動するわよ・・・(涙)。」
さくら「・・・・・あ,あなた,何も泣かなくったって・・・(苦笑)。イカスミのペンネ,取りに行かないの?」
ひみ子「あっ,そうだった。行ってくる。」

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