私が意欲作だと思った「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」(若宮健著,祥伝社新書)という本の話の続きである。
韓国にもかつてパチンコ産業があり,日本円にして約3兆円の規模だったようだが,韓国では,パチンコによる依存症の危険性を国として認識し,2006年8月には全面禁止になった(同書12頁)。素晴らしいことである。パチンコ産業が盛んなころ,韓国でも,パチンコがらみの自殺,家庭崩壊,犯罪が目立ちはじめ,社会問題になっていたのである。
では日本ではどうか。昨日のブログでも書いたように,どう考えてもパチンコは賭博なのに,駅前の一等地にパチンコ店がでーんと構え,主婦や若者,老人が昼間から夢中になり,店内にはATMまで設置されているような国がまともな国とは到底思えない。ギャンブル依存症という病気,パチンコマネーの北朝鮮への流出,パチンコにのめり込むことによる多重債務,家庭崩壊など,やはり日本でも同様の問題がある。
この本は,韓国では迅速にパチンコの全面禁止ができたのに,日本ではできない大きな理由として3つほどを挙げている。
第1は,政治家たちが政治献金に目が眩み,業界を擁護していること(同書180頁)。パチンコ業者数十社から構成される「パチンコチェーンストア協会(PCSA)」のアドバイザーとして,2010年10月現在,複数の政党の国会議員が名を連ねているが,民主党議員の数が圧倒的に多い(同書148頁)。さらに,パチンコ業界を応援する団体として「民主党娯楽産業健全育成研究会」だけでなく,さらに「民主党新時代娯楽産業健全育成プロジェクトチーム」という組織もある(同書150頁)。彼らは,正に票と金が欲しくて業界に迎合し,日本国民のことを真剣に考えてはいない。彼らの活動目的(すごいことが書いてある)を知るにつけて暗澹たる気持ちになる。どんな議員が名を連ねているかはネットを調べればすぐに分かる。
第2は,マスコミがメディアとしての責任を果たしていないこと(同書180~181頁)。韓国でパチンコが全面禁止されたことをマスコミはその当時報じたであろうか。そしてパチンコがらみのネガティブな問題をちゃんと報道しているであろうか。我々のメディア・リテラシーが試されている。要するに新聞もテレビも広告収入を失いたくなく,パチンコ業界に頭が上がらないのである。パチンコメーカーやパチンコ店のCMが新聞,テレビを飾らない日はない。
第3は,天下りによる警察利権である(同書198頁以下)。財団法人保安電子通信技術協会(「保通協」),日本電動式遊技機工業協同組合(「日電協」),日本遊技機工業組合(「日工組」),などなど・・・。パチンコ業界からは試験検定料など莫大なお金が保通協などに支払われる。そして,これらの多くの団体の役員に名を連ねているのは警察OBである。これではどうしようもない。
こういう本がこれからもどんどん世に出て欲しい。
「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」(若宮健著,祥伝社新書)という本はすごい意欲作だと思う。新書だからせいぜい200ページ強の著作だが,あっという間に読めてしまった。説得力があるのである。ジャーナリストというのは,どんなテーマでも実際に足を運んで精力的な取材をしなければ説得力のある著作を世に出すことはできない。
この意欲作とも評価すべき著作は,パチンコ店での依存性の高い人々の生態,パチンコ業界と警察利権,マスコミがパチンコ業界に頭が上がらない理由などが説得力をもって展開されている。
私も仕事で車を走らせている時,平日朝の開店前にパチンコ店の前に多くの人の行列ができているシーンを見ると,暗澹たる気持ちになる。人の趣味・嗜好なのだから余計なお世話だと言われそうだが,どう考えてもパチンコは賭博なのに,駅前の一等地にパチンコ店がでーんと構え,主婦や若者,老人が昼間から夢中になり,店内にはATMまで設置されているような国がまともな国とは到底思えないのである。
この本の中には,パチンコ店員が実際に見聞きしたことなどについて,概略次のような記述がある。
・「俺さ、パチンコ屋で働いていたのよ。お客さんの中にさ、負けても負けても、毎日通ってくるオバちゃんがいたのね。結構性格のいい人でさあ、たまに勝った時とかジュースくれたりするんだ。でもオバちゃんの持ち物が、だんだん安物になっていくんだわ。それで、今まで五万円とか打っていたのに、だんだん使う金も少なくなっていって・・・・、それでも、ほぼ毎日来てたよ。んで、ある日、『今日はあのオバちゃんこないねえ』って言ってたら、次の日、隣町のパチンコ屋のトイレで首つってたよ。」(元店員のネットでの書き込み,同書85~86頁)
・「手にお守りを握りしめて打っていた年配の女性は、ある日ドル箱を五箱積んでいた。次々と飲み込まれて、穂積さんが、最後の一箱を台の前に上げてやったら、ポロッと涙を流した。」(元店員の体験,同書90頁)
・「筆者も、パチンコ店を取材していつも思うが、ほとんどの客は、暗い表情でパチンコ台に向かっていることだ。嬉しそうな顔をして打っている客は、なぜかいない。玉が出ているときでも、申し合わせたように暗い顔をして打っている。」(同書87頁)
ギャンブル依存症という病気がれっきとして存在し,そのうちのパチンコ依存の占める割合は相当高率だと思われる。それにパチンコマネーの北朝鮮への流出,そしてこれはパチンコ店の存在自体に直ちに結びつけるわけにはいかないものの乳幼児を車内に放置したままのパチンコ遊技,などなど。
2009年の時点で,パチンコ業界の売上高は21兆650億円に上っている。すごい経済規模である。21兆円もの庶民のお金が他のものに使われたとしたら・・。例えば,家族そろっての外食,旅行,コンサート,書籍等購入,教育投資など自己実現のための投資,日用品の購入・・・。すごい経済効果があるし,税収も増えるし,家族の絆もより深まる(続く)。
西 郷「・・・あー,最近どうよ?」
大久保「・・・あー,・・何かなぁ・・。お前こそどうよ?」
西 郷「・・・あー,・・何かなぁ・・。まぁ,飲もう。お前と飲むときくらいは,なんか景気のいい,なんか嬉しくなるような話をしようよ。」
大久保「そうだな。ああ,・・・嬉しいってったらね,この前新聞で見たけど,今年は寒ブリが大漁なんだってよ。特に富山の氷見,しかも去年と比べるとべらぼうに大漁だと。嬉しいね-。」
西 郷「ホントかあ。俺さぁ,ブリしゃぶってやつ,ブリのしゃぶしゃぶが好きでね。ますますお酒が進んじゃうね。」
大久保「俺は寒ブリを甘辛く煮た,煮付けがいいな・・・。お前も何か嬉しい話題を提供しろよ。何かないのか?」
西 郷「待ってました!とっておきのやつがあるぞっ。」
大久保「何だ。もったいぶらずに早く教えろ。」
西 郷「ムフフッ・・。知りたい?」
大久保「お前,ホントに嫌なやつだね。・・・早くっ(怒)。」
西 郷「ムフフッ・・。・・・・・・ムフフッ・・。」
大久保「・・・ええ加減にせいっ!(西郷の皿の上にあった彼の好物の串カツを奪い)早く教えないとこれ食っちゃうぞ!」
西 郷「あ,やめてやめて!そういう大人げないこと,卑怯なことはやめてっ。頼むからその串カツだけは返して。それやられると,友人関係に回復しがたい亀裂が生じると思う。」
大久保「よし,お前がそのとっておきとやらの話題をすんなり話し始めたら,返してやるわ。」
西 郷「分かった。その話題というのはね・・・,とうとう,とうとう,待望の事態が発生しました。共同通信の世論調査で菅内閣の最新の支持率が19.9%,ついに危険水域20%を割ってしまいましたっ。」
大久保「おおーーーっ(笑)。やったーっ!(この時ようやく西郷の串カツを返還する)」
西 郷「本当に良かったね。俺は嬉しい(涙)。いやね,俺は別に菅直人という人と面識があるわけでもないし,嫌いだけど個人的な恨みがあるわけでもない。でもね,もう民主党政権がこのまま続けば,日本という国が立ち直れなくなるくらいダメになってしまうんだ。」
大久保「ホントだな。平成21年8月の衆議院議員総選挙で政権交代になったけど,この時のマニフェストの内容は一体全体,どれだけ実現できたのか,また今後できる見込みがあるのか。全くといっていいほど,見込みがないし,そもそも裏付けがあって作成されたものでないことが今では完全にはっきりしている。」
西 郷「それもそうだが,そもそもマニフェストどおりにやられても日本がもたない。これから税率を上げようとしている消費税の一部を『子供手当』や『高速道路無償化』などのバラマキにも使ったんじゃ,結局国の借金が増えるだけでしょう。それに,どうだ外交面での度重なる敗北感。民主党という政権は,首脳間のホットライン,議員・高官同士の太いパイプ,きちっとした外交戦略に立脚した効果的な外交戦術の展開などが全くできていない。現時点では最も重要な同盟国からの信頼も失っている。」
大久保「外交どころか,とにかく内向きで,政治とカネの問題で疑惑だらけの小沢一郎元代表の処分にどれだけの時間をかけているのか。さらには予算関連法案を再可決するための数合わせに躍起で,普天間問題であれだけ引っかき回された社民党なる政党,衆議院でわずか6議席しかない政党に今度も秋波を送り,こんな政党から普天間基地移設関連経費の削除や法人税率下げの撤回など,とんでもない要求を突きつけられて悩んでいるような体たらくだ。もはや政党としての・・・」
西 郷「分かってる分かってる,みなまで言うな。俺が言う。もはや政党としての体をなしていない。なぜならば,民主党の中にはマニフェストを見直そうという流れと,マニフェストどおりやるべきだという流れとがある。概ね小沢グループと言われている集団は,後者の考えをとる傾向にある。でもね,民主党のマニフェストを実現することなんてそもそも無理なんであって,それならばこんなマニフェストをかかげて308議席もとったあの政権奪取自体に正当性がなかったことになる。有権者に嘘をついていたんだから。予算の組み替えで16.8兆円なんか直ぐに捻出できるなんて夢物語をほざいていたんだから。違うか?また,マニフェストどおりにやるべきだとする考え自体も破滅的であって,論外だ。要するに,今の民主党にはまともな人は皆無だということ・・・。」
(ここで居酒屋の店員登場)
店 員「・・・あのー,すいませんお客さん,そろそろ看板なんですけど・・・」
大久保「・・ああ,悪かったね。もうそんな時間か・・。」
西 郷「ごめんね。また今日来るわ(笑)。」
いや,いつも私のブログは雑感ばかりなので,改めて「雑感」というほどのこともないのですが・・。
テレビ朝日系列の「朝まで生テレビ!」という番組は,私は週末の気安さも手伝ってか,出演者に期待できそうな時は見ることがあります。でも前回の時は元ライブドアの堀江貴文とかが出演者として名を連ねていましたので,幻滅して全く見ませんでした。ただ後日インターネット情報で知ったのですが,この堀江貴文という人がその番組で尖閣諸島の問題でとてつもなくバカなことを言ったと知りました。その発言とは・・
「(尖閣諸島を)やっちゃえば良いじゃない。だって,尖閣諸島を渡しちゃって何か問題あります?実際のところ。」
「だから,国土が侵されて,何かマズイのかって聞いているの!」
「あのさ,漁業権を買えば良いじゃないの。中国から。」
「あげちゃえば良いと言ってるんじゃなくて,実際にあげちゃっても良いと言っても,中国は要らねーよと言いますよ。そういう話をしてるんです。尖閣はもう良いよ。」
「尖閣をあげて,何かマズイことある?金出して中国から買えば良いじゃないですか!金出せば売ってくれますよ。」
この堀江という人間はこの番組で,日本が例えば北朝鮮などから攻められても他の国や国連が助けてくれるよ,などといった寝とぼけたことも発言したそうです。これまで国連の安全保障理事会の常任理事国である中国が拒否権を自国の利益のためだけに行使してきたり,最近その首脳が相次いで北方領土を視察しているロシアもこのような傾向にある事実を知らないのでしょうか。
戦後の日本は,GHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の下,徹底した東京裁判史観をたたき込まれ,これを吉田ドクトリンと呼んでいいかどうかは不明ですが軽軍備・経済優先政策を継続してきました。そのおかげで確かに国内総生産世界第2位の経済大国になり,豊かにはなりました。でも「安保ただ乗り論」という言葉があるように,日本という国は安全保障面では実力的にも精神的にも他国に依存し,自分の国を自分で守ることもできないような国家に成り下がりました。教育面でも正にそうで,日教組を中心として徐々に徐々に日本人の素晴らしい面が忘れ去られていくような内容が浸透していきました。その結果,国家意識が希薄で大日本拝金教の教祖とでも呼ぶべきの無数の人々が跋扈するようになりました。さきほどの発言の主である堀江という人もその典型でしょう。
昨日は愛知県知事選挙,名古屋市長選挙,名古屋市議会解散の是非を問う住民投票の,いわゆるトリプル選挙がありました。実は私は,このうちの県知事と市長の各選挙については,意中の候補者がいた訳ではなく,ただただ民主党推薦候補の落選だけを願っていたのです(笑)。河村たかしさんという人気者の集票力という特殊事情もさることながら,有権者のどのくらいが民主党という綱領なき政党にホトホト愛想を尽かしているかを知りたかったのです。結果的には,どちらの選挙も,民主党推薦候補はトリプルスコアに近い大差で落選しておりました。まずは何よりです(笑)。
思い出したくもないのですが,思い起こせばこの約1年6か月間,民主党が政権を担うようになってから,この国はどうなりましたでしょうか。予算の組み替えにより16.8兆円の財源はいとも簡単に作り出せるなどと標榜していたマニフェスト(嘘により政権を奪取したという意味で「サギフェスト」とも呼ばれています)どおりになったものがあるでしょうか。どだい裏付けもなく口から出任せで主として旧社会党の残党らを中心として作成したサギフェスト(もといマニフェスト)なのでした。菅という人は「一に雇用,二に雇用,三に雇用」などと連呼しておりましたが,雇用情勢は良くなりましたでしょうか。また,米軍普天間基地移設問題における迷走に次ぐ迷走,尖閣諸島沖中国漁船衝突問題,ロシア大統領以下首脳による相次ぐ北方領土訪問などなど,外交面では着々と国益を害し,国民に与えている敗北感,焦燥感は看過できないまでになっております。さきほど私は,愛知・名古屋のトリプル選挙では民主党推薦候補の落選だけを願っていたと言いましたが,それほど民主党という政党が嫌なんです。
2月7日は「北方領土の日」です。北方領土はロシアが不法占拠しており,当時のソ連が火事場泥棒のように日本人を追い出したのです。ロシアによるこのような占拠は国際法上は何らの根拠もなく,正に不法なものなのですが,現在の日本人のどのくらいの人が北方領土問題の歴史を知っているのでしょうか。この問題をこれまで解決できなかったのは長期にわたった自由民主党政権の責任であることはもちろんですが,ロシア大統領以下首脳による相次ぐ北方領土視察などは,それまでにはなかった暴挙ともいうもので,このような事態を招いたのは正に国家観なき,外交音痴の民主党政権なのであり,諸外国からは「民主党政権与しやすし」と見られた結果だと思います。民主党が小沢元幹事長の処分をどうしようか,バラマキ満載の予算関連法案が通らなかったらどうしようななどと内向きのことやくだらない数合わせをやっている間に,国後島にはロシアにより新しい岸壁を完成されてしまい,実効支配を着々と固められてしまっています。また,抗議もせず,したとしても通り一遍の抗議では,「日本なんて本気で北方領土を取り返そうなんて思っていないんだ。」などといった誤ったメッセージを与えてしまいます。日ロ首脳同士の高度で効果的な政治的折衝のパイプすらないのが不安です。このたび「誰がメドベージェフを不法入国させたのか」というタイトルの本が産経新聞出版から出されたようですが,メドベージェフを日本語に訳すと「クマ男」というのだそうです。ぜひ読んでみたいと思っております。皆さんもどうです?(笑)。
国旗に向かっての起立や国歌斉唱はそんなに悪いことなのであろうか。私は「日の丸」や「君が代」は,この愛すべき日本国の象徴だと思っている。日本代表選手が優勝などして日の丸が掲揚され,君が代が流れる瞬間はじーんと感動するのである。スポーツの世界に限らず,世界中のどの国にも国旗や国歌があり,それぞれ自国の国旗・国歌には誇りをもち,敬意を表しているであろう。逆に,自国の国旗・国歌に誇りをもてず,ないがしろにするような人間は諸外国からは尊敬もされない。
しかるに,この国には誠に奇妙で,思考が停止してしまっているとしか思えないような集団が存在する。入学式などで国旗に向かって起立することや,国歌斉唱することを要求されるのは自分の思想・信条を侵害するものと考えている教職員が,慰謝料支払などを求めて訴訟まで提起しているのである。その訴訟では,平成18年9月に東京地裁でとんでもない判決が出されたのを昨日のことのように記憶している。詳細は省くが,結論的には東京都に対し,教職員1人当たり3万円の慰謝料の支払を命じたのであり,その判決理由の中で,日の丸や君が代のことを,「第二次世界大戦が終わるまで軍国主義思想の精神的支柱だったのは歴史的事実」とまで述べている。この判決が出された報に接した時,私は唖然としたし,こんな判決は上級審で必ず破棄されるだろうと確信していた。
ありがたいことに,上級審である東京高裁は,平成23年1月28日,この妙ちくりんな東京地裁判決を破棄し,入学式や卒業式で国旗に向かっての起立や国歌斉唱を求めた東京都教育委員会の通達や校長の職務命令は憲法に違反するものではないとして,教職員らの請求を棄却したのである。極めて真っ当な判決であり,まずは一安心である。
よくよく冷静に考え,思ってもみて欲しいのである。入学式や卒業式など人生の感動的な一ページ,一場面で,国旗掲揚時や国歌斉唱時に,起立もせず歌いもしないふてくされた教職員の姿を目にした児童,生徒がどのように感じるのか。教職員という公的で教育的配慮を要求される立場にありながら,国旗を前に起立もせず,国歌を歌いもしないこのような手合いの行動が,多感な児童,生徒に与えてしまう悪影響を・・。彼らはそのようにして示威行動をしているのである。唾棄すべきである。
妙ちくりんな東京地裁判決は,日の丸や君が代のことを「第二次世界大戦が終わるまで軍国主義思想の精神的支柱だったのは歴史的事実」と断定しているが,軍国主義の時代であろうとなかろうと,日本国民は古来昔から,心の奥底で万世一系の天皇を心のよりどころにし,君が代や日の丸があまねく浸透していった時代以降は,これらも精神的支柱の一つとしていたのである。君が代や日の丸がその属性として軍国主義思想に結びつくかのような論は短絡的過ぎる。この判決を出した裁判官は,歴史というものを深く勉強したことがあるのだろうか。また,当事者となっている教職員は,自分たちが教職員という公的で教育的配慮を要求される立場にあることを深く自覚すべきであろう。こういった人たちは,相変わらずGHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の影響下にあり,「閉された言語空間」の中にあり,ひょっとしたらコミンテルンの残党なのかもしれない(笑)。プライベートならば自分の主義,主張を最大限に表明することはいいが,公的で教育的配慮を要求される立場にあるのならば,自ずと制約もあるのである。要するに,入学式や卒業式での日の丸や君が代がそんなに嫌なら,教員を辞すれば良いのである。この方々は先日出された東京高裁判決に不服で,最高裁に上告するとのこと。こんな訴訟に精力をつぎ込む時間と余裕があるのであれば,少しでも児童,生徒から尊敬されるような存在になるべく努力すべきなのではないだろうか。お互様ではありますが(笑)。
久しぶりの「つける薬がない」シリーズの登場です(笑)。本当にしみじみと思うのですが,菅という人にも,民主党という綱領すらなき政党にもつける薬がないと思うのです。昨日は通常国会の冒頭に,菅直人という,およそ日本国の首相には最もなってはならないような類(たぐい)の人が,とりとめのない,実現可能性もない,総花的で退屈な施政方針演説をぶっておりました。相変わらずほとんど官僚が作ったような原稿から目を離しません(笑)。
私がこの菅という人を好きになれないのにはいろいろと理由がありますが,特に最近嫌だと思うのは,自分が山口県出身であるからか,ことあるごとに長州藩出身の偉人に言及し,あろうことか自分になぞらえるかのような発言をすることです。全くもって笑止です。この人がよく引き合いに出す吉田松陰や高杉晋作には何よりも覚悟というものがありました。覚悟です。いやしくもこの愛すべき日本国の舵取りを任されたのであれば,命を懸けてもよいはずです。それくらいの気概と覚悟が要求されるはずです。吉田松陰先生は「かくすれば かくなるものと知りながら 已むに已まれぬ大和魂」と詠われたように,覚悟というものがあり獄中で落命されました。奇兵隊を率いた高杉晋作も覚悟がありました。
菅などという人が,いくら同郷の偉人だとしても口にするべきではありません。的外れです。なぜならば,彼には覚悟というものがないからです。昨年の参議院議員選挙前に消費税増税をぶち上げ,大敗すると「若干唐突な感じを国民の皆様に与えてしまった」などと弁解して,その後はシュンとなりました。尖閣諸島沖中国漁船衝突事件での処理は国辱ものでした。菅という人の卑怯さは,彼の学生運動時代,公安当局から「第4列目の男」と言われていただけあります(笑)。それにしても今朝の産経新聞には良いことが書いてありました。明治・大正期の言論人で政治家の徳富蘇峰が吉田松陰を次のように評していたというのです。「彼が一生は、教唆者に非(あら)ず、率先者なり。夢想者に非ず、実行者なり。彼は未(いま)だかつて背後より人を扇動せず、彼は毎(つね)に前に立ってこれを麾(さしまね)けり」
ところで,菅という人は,小沢一郎という人の政治とカネの問題は十分に分かっていながら,昨年の小沢氏の私邸で開かれた新年会では乾杯の音頭までとっていた人です(笑)。ただただこの人は,総理大臣になりたいだけの人,少しでも長く総理大臣でいたいだけの俗物です。鳩山由紀夫という人の後釜に座る直前には,自分には火の粉が降りかからないように,普天間基地移設問題では自分は関与していなかったなどと発言もしておりました。よく覚えております。さらに,先日の新聞で読んだのですが,在日中国人ジャーナリストからは,菅直人という人の最大の特徴は自分の考えというものを全く持っていないことだと喝破されてもおりました(笑)。
相変わらず「最小不幸社会」のことに彼は言及していました。それに少し前までは,「一に雇用,二に雇用,三に雇用」などと連呼しておりましたが,直近のデータでは大学生の就職内定率は過去最低の68.8%となっています。「最小不幸社会」なるものは,結局は富の再配分ということになろうかと思いますが,それよりも何よりも富自体を稼ぎ出すべく,まずは企業が元気にならなければ雇用など創出されません。当たり前のことです。菅という人の空念仏はもうやめにして欲しいと思う今日この頃です。
ロハスな生活などといった言葉があるが,このロハスというのは「Lifestyles Of Health And Sustainability」のそれぞれの大文字をとって略した言葉である。最後のSustainability(サステナビリティ)は持続可能性というほどの意味である。
昨日の晩,今日はお酒はやめとこうと決意していたのに,うちのカミさんが美味しそうな「おでん」なんかを作ってしまうものだから,つい魔が差して晩酌と相成った。テレビを見ながらお酒を飲んでいると,午後7時のNHKニュースの冒頭ではいきなり中国が世界第2位の経済大国になったと報じていた。
確かにGDPではそうなのだろう。日本という国を称する時の枕詞のようになっていた「世界第2の経済大国」はもはや日本には使えなくなった。でも,いろいろなものの本を読んでいると,日本としては,もちろんその時点における最善の戦略を立てて果敢に実行していく勇気は必要であるが,将来を悲観などする必要は全くなく,ましてや僕個人は中国という国に対する羨望などは全くないのである。というのも,中国経済の歪さは異様なほどであり,深刻な環境汚染などのリスクを含め,とても持続可能だとは思えないからである。
これまで中国の経済を牽引し,GDPで日本を凌駕するまでの要因となったのは,「2つのエンジン」と言われる「輸出」と「投資」である。しかし,諸外国と比べて相対的に輸出依存度が高いその中国製品の輸出は,今後は人民元切り上げ圧力と人件費上昇で「安さ」が売り物にならなくなって頭打ちになる可能性が高い。それに,実は中国の輸出の屋台骨を背負っているのは外資系企業であり,ついさきごろも日系企業が思い知らされたように,頻発するストなどで人件費が上昇すれば,外資系企業としては中国より人件費の安いベトナムやインドネシアなどにシフトするだろう(ただでさえ,いろんな意味でチャイナリスクは高いのだから)。
一方,もう一つのエンジンである投資は主として不動産であるが,この不動産バブルは崩壊寸前だと言われている。中国政府が2009年に銀行に指示して実行されたとされる約130兆円もの新規融資のかなりの部分の行き先が不動産投資であった。中国の都市部にだれも住んでない投機用の高層マンションやオフィスビルが林立しているのはそのためである。いったんバブルが崩壊した後の姿は,超多額の不良債権を抱えた銀行など,どうしようもない状況を招来する。
GDPを構成するのは,政府支出,個人消費,貿易黒字,設備投資などであるが,中国の個人消費率は何と約37%に過ぎない。アメリカは約70%,日本だって約60%もあるのに,中国の個人消費率は低いのである。それはひとことで言えば,個人消費を下支えする中間所得層が希薄で,その可処分所得が必ずしも高くないからである。約40%の富を1%程度の人が占めていると言われているように,貧富の格差はすさまじい。これに加えて,中国の人民の財布のひもが固いのは,セーフティーネット(年金や医療)が整備されていないから,どうしても将来が不安で,これに備えてお金を貯蓄に回してしまうのである。日本でもその傾向にあるが,セーフティーネット(年金や医療)の彼我の差は歴然としている。今後中国は,それまでのように輸出に頼ることができないのであれば,内需(個人消費)に活路を見い出さざるを得ないが,可処分所得が少なければこれも期待できず,かと言って,可処分所得を上昇させるには賃金(人件費)をアップさせるしかないが,それだと安い人件費を売りにした「世界の工場」は維持できず,製品の競争力も低下する。「保八」(経済成長率8%を維持するという中国政府の政策)は維持できないのである。
これに加えて,さすがのNHKも指摘していたとおり,現在の中国が直面しているさらなる深刻な問題はインフレである。これが庶民の生活を圧迫し,社会不安を増大させている。かと言って,インフレ抑制には金融引き締めということになるが,それをやってしまうと,こんどは不動産バブル崩壊の恐れがある。
大変なジレンマというかトリレンマとも表現できる状況なのである。本日は経済評論家でもないのに,偉そうなことを言ってすみません(笑)。タネ本は,「中国の経済専門家たちが語る本当に危ない!中国経済」(石平著,海竜社),「中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!」(三橋貴明著,ワック株式会社)でした(笑)。
フランスの大手自動車会社ルノーは,日産自動車と共同開発している電気自動車(EV)の情報漏洩問題で,容疑者を特定しないままの刑事告訴に踏み切ったと報道されている。この事件では,一部のメディアは,容疑者とされている幹部3人のうちの2人の銀行口座に,中国の国有電送会社が送金していたと報道し,中国の関与が疑われているのである(産経新聞1月14日朝刊)。この真相はいずれ明らかになると思うが,フランスでは過去にも,中国人研修生が自動車部品メーカーから機密情報を盗み出して摘発された事件が起こっている。
イギリスの政府系シンクタンク「戦略情報研究所」が4年前に発行した特別レポート「中国人スパイの脅威」によれば,学者や留学生をスパイ要員に仕向けて得た産業情報は,アメリカ一国だけでも累計400件を超し,そのほとんどが中国に技術移転された模様であると報告している。2003年8月には,アイオワ州立大学に留学中の中国人留学生2人が軍事産業関連情報を中国の軍情報部に提供したとして逮捕されたし,2006年12月には,カリフォルニアのシリコン・バレーにあるIT企業で働く中国人技術者2人が,マイクロプロセッサの設計情報を盗み出して中国の国営企業に売り渡したとして逮捕されている(「正論」2月号195~196頁,産経新聞社)。
そういえば,平成19年には,わが日本でも自動車部品大手のデンソーに勤務していた中国人技術者が製品情報を持ち出した事件が起こっている。中国は,日本の新幹線技術に少しばかり手を加えただけで,あたかも自国の技術の成果であるかのように装ってその新幹線技術を今度は海外に輸出しようとしている。中国は,2001年にWTO(世界貿易機関)に加入し,国際的な経済ルールを遵守すべき立場にあり,諸外国からもその点を強く求められているにもかかわらず,相変わらず知的財産権の保護などどこ吹く風である。気が向いた時に違法DVDやCDを押収し,これを派手に破砕するなどのパフォーマンスでお茶を濁している。経済倫理も何もあったものではない。
中国当局から様々な迫害を受けたためアメリカに渡って執筆活動を続けている何清漣という人が書いた本に「中国現代化の落とし穴-噴火口上の中国」(坂井臣之助,中川友共訳,草思社)があり,その本の中には次のようなくだりがある(143~144頁)。
「西洋先進諸国の現在のような市民社会は、市場経済体制を基礎とし、道徳の基礎をもっている。すなわち、他人の生命、財産、自由の権利を尊重することであり、すべての法律制度はそこを出発点としている。中国でも市場経済は発展をみているが、生活の理想と道徳の基準が損得勘定となり、社会全体が『人みな泥棒』のような局面に陥ったのはなぜだろうか。利益を追うあまり、他人(または国、集団)の権利を損ない、はては他人の生命と財産を侵害することが織り込みずみの行動すら出現する始末である。こんなことで得られる経済発展など、発展の名に値するのだろうか。」
フランス政府は,重要な輸出先である中国に遠慮してこのルノーの問題の報道には神経をとがらせているようであるが(前記産経新聞),果たしてそんなことでよいのだろうか。また,わが日本も,産業スパイのみならず,国家機密を狙うスパイに対してはあまりにも無防備なのではないだろうか。
今,私の体はアザラシのようになっている。ただでさえ我が家では冬場は鍋料理にする割合が高く(実感では2.5日に1度の感じ),鍋だと食べ過ぎの傾向があるし(もちろんお酒も),これに加えて年末年始のハメ外しである。いずれにしても,このアザラシのような体に対しては,もう少し危機感というものが必要である(笑)。民主党政権のように・・。
私は産経新聞と読売新聞を読んでいるのだが,月刊誌としては産経新聞社から出版されている「正論」という本を読んでいる。この本はいいですね。こういう本を有権者のたとえ半分でも読んでくれれば,この愛すべき日本は良い方向へ進んでいくと思うし,民主党などは泡沫政党に成り下がるだろうし,社民党に至っては絶滅するのではないか(笑)。愛読する「正論」1月号には,自由民主党参議院議員の山谷えり子氏の論稿が掲載されていた。民主党政権がまずは閣議決定しようとし,日本という国やその基盤となる家族を解体しようと画策している諸法案(選択的夫婦別姓,永住外国人への地方参政権付与法案,人権侵害救済機関設置法案など)に対して,非常に説得力ある批判論述を展開されている。その前置き部分の一部を引用すると・・・
「国土と家族。この二つは無関係ではありません。日本の伝統的価値観に宿る精神性の高さを世界に知らしめた新渡戸稲造の『武士道』(明治三十二年)に、次のような記述があります。『日本人にとって、国土とは金を掘ったり、穀物を収穫したりする土地以上の意味がある。それは祖先の霊が宿る神聖な地なのである』日本人は古来、『人は死んだあとも魂は山や川や森や周囲にとどまり、子孫の繁栄を見守って幸せになれよと祈りつづけてくれている』と考えていました。民俗学者の柳田国男も『魂のゆくえ』(昭和二十四年)で、『魂になってもなお生涯の地に留まるという想像は自分も日本人であるゆえか、私には至極楽しく感じられる』と記しています。魂の存在と愛を信じて命の連続性を大切にし、ご先祖や子孫とも強く結びついているのが日本の家族の姿であり、そこから国土を大切にする心も育まれてきたのです。」(同書195頁)
全く同感である。山谷議員は,安倍内閣の時にも教育再生担当として活躍された。今後も大いに期待したい。
それに引き換え,森永卓郎という人物は何者なのだ。どうもこの人は,平成23年1月1日付けの東京スポーツ紙上で「私は日本丸腰戦略というのを提唱しています。軍事力をすべて破棄して、非暴力主義を貫くんです。仮に日本が中国に侵略されて国がなくなっても、後世の教科書に『昔、日本という心の美しい民族がいました』と書かれればそれはそれでいいんじゃないか」と発言したという。この人物はそのほかの機会においても,日本固有の領土である竹島問題に関して「韓国にあげればいい、東京都内だって外国の投資ファンドに買われている」などと発言した。この人物は大学教授だというのだが,こんな奴が大学で何を教えているのだろうか。経済アナリスト(評論家)やタレントという肩書きも有しているが,こんな人物をチヤホヤしているマスコミというのは・・。
本日のブログでは2人の人物が登場したが(アザラシ風の人は除く。),同じ日本人でもかくも違うものとは。