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弁護士ブログ

2010/08/18

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 今どき,外を出歩くときは日傘を差している。毎度くどいようだが,日傘は本当に助かる。何でみんなはあんなに良い物を利用しないのだろうか。あー,それにしても今年は秋に旬をむかえるサンマが不漁のようだ。どうやら海水温の上昇が原因らしい。秋のサンマは毎年楽しみにしているのに・・・。一尾580円で売られているとの情報もある。それは高すぎるよ(苦笑)。

 

 「いじめとは何か-教室の問題、社会の問題」(森田洋司著,中公新書)という本を読んだ。意識的にこの本を買おうとして本屋を訪れたのではなく,別のお目当ての本を買った際,たまたま新刊のコーナーにこの本が置いてあったので,これも買ってしまったのだ。何となくこの本に指が伸びたのは,「いじめ」という卑怯を憎む心があったからかもしれない。

 

 この本の著者は,学者らしく諸外国におけるものも含めた学術的な研究の成果を比較的分かりやすく説明してくれていた。いじめ問題の研究には,社会学的な考察が不可欠であるということもよくわかった。いじめの社会的背景の一つに,社会の「私事化」があると指摘されている。「私事化」とは,人間関係のしがらみに振り回され,他人が私事に土足で踏み込んでくる煩わしさから逃れようとする動きであり,自分を犠牲にしてまで企業や集団に尽くすことはほどほどにし,私生活の隅々まで丸ごと呑み込まれることがないように人間関係や組織に対して適度な距離を置きつつ,自分の私的な領域(ワタクシゴトの世界)を確保したいという欲求の現れである(同書147~148頁)。しかしこの「私事化」にはネガティブな側面もあり,人々は私生活への関心を高める一方で社会や集団への関わりを弱め,公共性や他者に対して無関心になる傾向,さらには私益が突出して公益が軽視される傾向が強まるのである(同書150頁)。大人の社会がこうならば,その縮図である子供の社会でもこうなる傾向は否定できないであろう。

 

 そこでこの筆者は,いじめ問題の解決の一つの要素として,「私事化のポジティブな側面を最大化しつつ,共同性に開かれた個人を育成することによってネガティブな側面を最小化し,日本社会を成熟させていくことである。」(同書155頁)とし,さらに,「家庭でのコミュニケーションの問題だけでなく,いじめが人間として許せない行為であるという倫理観の欠如が見られ,家庭教育に問題があるといわざるをえない。社会的な責任倫理の醸成が,家庭教育のなかでも,また,社会全体としても必要なときに来ている。」(同書106~107頁)と指摘する。

 

 そうなのだ。僕もそう思うよ。ただ僕が残念だったのは,最後の指摘,特に「社会的な責任倫理の醸成」の具体的方策についてもっともっと深く言及して欲しかった。時の為政者に対して説得力ある具体論を献策して欲しかった。

 

 卑怯にも複数の人間が一人の弱い子をいじめているのを目の当たりにして,「あぁ,かわいそうだな。」,「(あの子)つらいだろうな。」,「自分がそういう立場になったらいやだな。」,「何とかしてあげたいな。」,「いじめるなんて,卑怯だな。」という感情をもつことを共感力というのであろう。あるいは卑怯を憎む心というのであろう。これなのだ。どの人にも要求されるのは。共感力,卑怯を憎む心を醸成するためには,やはり小・中学校における道徳教育の充実は欠かせないのだ。本当は現在の家庭教育が一番大切なのだが,将来十分な家庭教育を施すことのできる将来の親は現在の小・中学生なのだから,彼らに対する道徳教育が重要なのだと思う。日教組が反対しようが何しようが,この分野の充実が求められている。会津藩の「什の掟」のうち,「四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ」と「五、弱い者をいぢめてはなりませぬ」という規範はいじめ問題にあっては特に重要である。理屈抜きである。「什の掟」の最後にあるように「ならぬことはならぬものです」。

2010/08/06

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 宮崎の口蹄疫問題は猖獗を極めたが,幸いにしてようやく非常事態宣言が解除された。民主党政権の極めて杜撰な初期対応には本当に呆れかえるが,とにかく非常事態宣言が解除され本当によかったと思う。

 

 それにしても,この問題で現地に派遣された自衛隊員の奮闘,努力,甚大な貢献ぶりをマスコミはなぜ大きくは報道しないのであろうか。法律上獣医師にしかできない殺処分以外の作業は,彼ら自衛隊員はほぼ全てをやってくれたのだ。埋却用の穴掘り,死んだ家畜の運搬,処分場への家畜の追い込みなどである。休憩や食事なども農場内で防護服を着たままだったそうだ。本来の迷彩服の上に防護服である。この炎天下である。その暑さは想像を絶するであろう。そして土砂降りの中でも黙々と作業に従事した。本当に頭の下がる思いである。感謝である。

 

 自衛隊員の献身的な作業振りは,阪神・淡路大震災の際も語り継がれているし,平成19年の新潟県中越沖地震の際の自衛隊の奮闘努力もすごかった。その撤収式における模様はユーチューブなどにアップされているが,その地元民からの感謝の言葉を聞くにつけても感動的なものがある。どうしてマスコミはそのような報道に消極的なのであろうか。もっと素直に感謝の気持ちを表し,彼らには絶えず高いモチベーションと世界に誇る練度の高さを維持してもらいたいのである。

 

 もっと言いたいことは山ほどあるが,今日はこれから出かけなければならないのでこれくらいにしておく(笑)。

2010/07/30

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 今日も初老の男性が独りごちることにします。自分だって人の顔をとやかく言えないことはよく自覚しているが,少なくとも選良と言われている人やテレビによく映る人については,めやすき人がよい。

 

 昨日,民主党の両院議員総会が開かれたが,その場に映った輿石東という同党参議院議員会長の顔ときたら,とても選良とは思えないし,こういう人に政治を託しているこの日本及び日本人の行く末に大いなる不安を抱かせる。見ればわかる。この人は日の丸・君が代大反対の日教組のドンと言われており,その選挙区は山教祖の組織ぐるみの選挙活動でつとに有名である。この輿石という人もかつては教員だったのだろうが,その顔のような教育を行ってきたのだろうか。

 

 その両院議員総会には民主党の実力者小沢一郎という人は案の定出席していなかった。9月の同党代表選挙でこの小沢という人がどのような行動に出るかが焦点になっている。一人の実力者の一挙手一投足に戦々恐々としている議員で構成されているこの民主党という政党は,一体いかなる政党なのであろうか。この小沢一郎という人の顔も,とても選良とは思えないし,こういう人に政治を託しているこの日本及び日本人の行く末に大いなる不安を抱かせる。このブログを読んでいただいている皆さんにも既にご案内のとおりである。

 

 人のことは言えない顔のことはこの程度にして,民主党は,このたびの参議院議員選挙の敗因については,菅首相の消費税増税発言が国民に唐突な印象を与えたことなどだと分析しているが,はっきり言って分かっていないと思う。今の日本の財政状況,諸外国における税率などからして,国民の過半は消費税の増税はやむを得ないと考えているのである。このたびの選挙で民主党に厳しい結果が出たのは,自由民主党に回帰するのもはばかられるが,民主党という政権を勝たせすぎるととんでもないことになるという危機感が有権者にはあったのだと思う。昨年9月に鳩山政権が誕生した後の迷走振りを見れば一目瞭然である。旧社会党系が相変わらず幅を利かせ,日教組や自治労などに依存し,財源の目処もたたないのに俗耳に入りやすくできもしない約束をし,現在の安全保障上は不可欠となっている同盟の相手方を徹底的に困惑させてきた。有権者もこういう状況に危機感を抱いたのではないかと思う。でもだからといって,みんなの党に票を入れるなどという投票行動は全く解せない。みんなの党に一票を入れた人は,この党がどんな日本を目指し,そのために当面は具体的にどのような政策を実行しようとしているのか,この政党がどんな国家観をもっているのかについて理解をしていたのだろうか。

2010/07/29

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 初老の男性が独りごちることにします。最近のCMは余り好感のもてないものが多い。古い人間だからかもしれないが,昔のCMの方が結構面白く,癒されたり,もう一度見てみたいというものが多かったように思う。最近のものはやたら音量がデカかったり,画面切り替えのテンポが速かったり,日本語が乱れていたり・・・。

 

 その中でも以前から何となく違和感を覚えていたのが,さる携帯電話会社の白い犬が父親役のCMである。このCMが流れると不愉快になり瞬間的にチャンネルを変えてしまう。お前それは考えすぎだろうと言われるかもしれないが,愛すべき,そして今後もその文明,文化を守っていくべき日本という国,日本人が何かしら暗に否定されているようなニュアンスを感じ取ってしまうのである。この白い犬が父親役をやっているこの「家族」は,設定上は日本の家族というものであろうから。

 

 父親が犬で,その家族から何か軽視,揶揄され,ひいては日本の家族というものを内側から溶解させたいかのような漠然とした意図を感じるのである。さらに最近ではこのCMは,この白い犬の名を「白戸次郎」としている。終戦後,その果たした役割や数々の言動などで,気骨ある日本人として知る人ぞ知る白洲次郎の名をもじったのではないかと疑ってみたくもなるのである。非常に不愉快である。

 

 さらにこの携帯電話会社のCMの最新のバージョンを昨日の夜テレビで見せられてしまった。ボケーッとテレビを見ていたら,偶然に目に入ってきてしまったのである。そのバージョンでは,SMAPが屋台のラーメンを食べながら会話をしているのだが,そのセリフの中に,不正確な再現で申し訳ないが,国境という枠なんかそのうち何の意味もなくなる,国境などなくなるという趣旨のセリフが出て来たのである。国境がなくなるということは,日本という国がなくなるということでしょうか。どこかの国の「自治区」などに成り下がってしまうということでしょうか。ますますこの会社のCMに対する不信感が高まってしまった。

 

 ぜんまいざむらいのキャラクター,例えば,ぜん様,豆丸,だんごやおばば,ずきんちゃん,なめざえもん,かみちよねーさん,わたあめひめなどは,NHKの専属なのだろうか。もし許されて彼らが民放のコマーシャルに登場するようなことがあれば,絶対にウケると思うのだが(笑)。

2010/07/27

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 金賢姫元北朝鮮工作員は23日の午後に韓国へ帰って行った。民主党政権は,一体全体,いかなる目的でこのたびの金賢姫という人の来日計画を立てたのだろうか。拉致被害者の家族との面談はしたけれど,何か拉致被害者の救出に結びつくような直接,間接の新情報が得られたということもないようだ。実は今回の行事にはとても違和感を覚えている。大韓航空機爆破事件による被害者は115人に及ぶ。非常に痛ましい大事件である。このような重大な結果を引き起こした金賢姫という人間が,あたかも国賓のような待遇を受けている様子を見るにつけ,どうしても違和感を禁じ得ないのである。

 

 多額の国費を使って,挙げ句に遊覧飛行的な時間まで確保してやって,何の成果があったというのだろうか。しかもその滞在先が何故鳩山元首相の軽井沢の別荘なのだろうか。この鳩山という人は,首相を辞する時には次期衆議院議員選挙には出馬しないと明言していたが,最近ではそれを簡単に撤回するかのような言動までしており,相変わらずその言葉は軽く,定見がない。今回の行事で別荘を提供し,その存在感を見せたかったのだろう。

 

 民主党政権は本気で拉致問題に取り組もうとしてはいないと思う。というのも,安倍晋三内閣の時のこの問題に対する基本方針と,さる6月に示された菅政権下でのこの問題に対する基本方針とでは相当に違いがあり,明らかに後退してしまっているからである。また,あるネットの情報によれば,金賢姫元北朝鮮工作員が晩餐会に臨んだ帝国ホテルに,政府認定拉致被害者以外の拉致被害者を調査している「特定失踪者調査会」の荒木和博会長が特定失踪者の写真を持って同ホテルを訪れ,政府関係者に対し,金賢姫元北朝鮮工作員にこれらの写真を見てもらって見覚えのある人がいないかどうかを確認してもらう機会を与えて欲しいと申し入れたそうだ。しかしながら,拉致担当大臣の中井という人は,言を左右にしてこれに応じず,荒木会長を約1時間も待たせた挙げ句,結局そのような写真確認の機会を与えなかったという。荒木会長の申し出は極めて当然のことであり,これを認めなかった中井という大臣は本当に拉致問題を解決しようという覚悟があるのだろうか。そのような覚悟はないと思う。この中井という大臣は赤坂議員宿舎のカードキーを妙齢の女性に渡して出入りさせていたというニュースで世間を騒がせたことはあっても,拉致問題でそれらしい仕事をしたという情報は寡聞にして知らない。

 

 民主党政権が企画したこのたびの行事は,国民向けに拉致問題も忘れてはいませんよというポーズをとろうとしただけの浮薄な動機に基づくものだろう。

2010/07/23

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 暑いなー。健康のために少しは晩酌を控えようと決意はするものの,どうしても夕飯の時に冷たいビールが飲みたくなる。悲しい男の性(さが)である。でも,こうも暑くっちゃ,ビール飲むしかないでしょう(笑)。

 

 「かたはらいたい」といっても,何もビール飲み過ぎて腹が痛い訳ではない。かたはらいたい,という言葉の意味は,国語辞典によると,「他人が実力以上のことを行っているのが、こっけいで苦々しく感じるさま。笑止千万だ。」という意味である。

 

 先の参議院議員選挙では民主党が大敗を喫したので大いに気分を良くした。だから多少気になったことはあったものの,そのままやり過ごしていた。でも,今思い出してもどうにもこうにも腑に落ちなかったのは,柔道家の谷亮子議員の当選確実が出された際の彼女の言動である。そんなことどうでもいいじゃないか,了見が狭いなと言われそうだが,これは言っておきたいのだ。谷議員は当選確実が出された際,「感謝・啓(ひらく)」とボードに書いた。これについて彼女は,「私に1票を預けてくれた方への感謝と,(啓は)国民に政治をひらくという意味」と述べた。

 

 待てよ?感謝の意味は分かるけど,「啓」というのは啓蒙思想の啓だよな。気になって国語辞典を見たら,啓(ひら)くの意味は,「知識を授ける。啓発する。」とあって,用語例としては「蒙を啓く」とある。では「蒙(もう)」とは何か。国語辞典によると,「道理をわきまえず、愚かなこと。無知なこと。」とある。

 

 ということは,谷議員は,政治に対する国民の蒙を啓くと言ったのか?これは僕の誤解であって欲しい。確かに僕は柔道のことは知らない。僕が谷議員とガチンコで柔道の試合をしたら,内また,一本背負い,払い腰,大外刈り,横四方固め,あげくに絞め技などでボコボコにされるだろう。でも,政治マターになっている様々な社会的事象などのことについては,谷議員よりは僕の方が少しは詳しいという自負がある。少なくとも僕は,谷議員に僕の無知や愚かさについて知識を授けられたり,啓発されたくはない。むしろ僕は,谷議員に対して,せめて高額の議員歳費をもらっているのなら議員としての職務を全うするようにしてもらいたいし,ロンドンオリンピックでも金メダルを目指すなどと言って欲しくはない。

 

 返す返すも,かたはらいたい瞬間ではあった。

2010/07/16

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 読売ジャイアンツの対阪神戦は,昨日も雨で中止だった。今のジャイアンツの状況だと,それはそれで良かったのかもしれない。ただ,読売新聞のスポーツ欄で巨人軍の活躍振りを伝える記事がないと何か寂しい。

 

 読売新聞の海外欄に目をやると,中国ではすごいことになっている。記事によると,今から10年後の2020年には結婚適齢期を迎える男性が女性より約2400万人も多くなり,結婚相手を探すのが極めて困難になるそうだ(いわゆる嫁不足)。中国では伝統的な男尊女卑の考え方が根強く,1979年から続く「一人っ子政策」のために,出産前に性別を鑑定して女子なら堕胎するという違法行為が横行し,これがさきほど述べた男女比の著しい不均衡の原因だそうだ。

 

 こういった男性の結婚難の状況を背景にして,女性を誘拐して売り飛ばすなどの犯罪行為が増えており,浙江省では,何と・・・,既婚女性の省外出身者20万人中,3万6000人が誘拐の被害者であったことが判明したという(絶句)。

 

 ゆ,誘拐だと・・・。その被誘拐率は18パーセントに達するということになる。すごいことになっている。わが栄光の巨人軍の元になっている読売新聞が今朝の朝刊で伝えているのだから,そして僕は曲がりなりにも漢字は読めるのだから,この報道は間違いないと思う。

 

 中国は北京オリンピックの開会式の際,雨が降らないようにと,「人工消雨作戦」と称して1104発ものミサイル(ヨウ化銀を搭載したもの)を発射し,雨雲が開会式場周辺に寄ってくるのを阻止した。自然の摂理に反してでもメンツの方を重視したのであろう。日本人のメンタリティーというのは,雨になるのは残念だけど,雨なら雨でしょうがない,雨の開会式もまた一興だ,という風に考えるだろう。また,男の子が生まれるか女の子が生まれるかは自然の摂理のままである。妊娠・出産に際して,日本人のメンタリティーなら,それぞれの家庭で性別についてのなにがしかの希望は一応もっていても,女の子であれ男の子であれ元気な赤ちゃんが生まれてくれば言うことない,と思うだろう。お腹の中にいる段階で性別鑑定して女の子だったら堕胎するなどといったメンタリティーは日本人にはないと信じたい。戦前にアメリカの外交官として中国で仕事をしていたラルフ・タウンゼントという人が書いた「暗黒大陸中国の真実」(田中秀雄・先田賢紀智訳,芙蓉書房出版)という本をかつて読んだことがある。中国は経済成長を続け,GDP世界第2位になりつつあり,オリンピックや万国博覧会も誘致できるまでになったが,この著作で指摘された中国人のメンタリティーそのものは,基本的には変わっていないのではないかと思う。

2010/07/13

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 今回の選挙で,いくつかの選挙区はとても気になっていた。そのうちの一つが神奈川選挙区であり,僕は千葉景子という現閣僚(法務大臣)の落選を心から願っていた。そのとおりになって本当に良かった。ただ,どうやら菅氏は9月に予定されている民主党代表選後の内閣改造時まで引き続き千葉景子氏に法務大臣を続投させる旨明言している。現行憲法上,内閣総理大臣以外は大臣は何も国会議員である必要はない。しかし僕が選挙前から千葉氏の落選を心から願っていたように,この人は法の執行機関の最高責任者である法務大臣の資格はないと考えている。

 

 この人はバリバリの死刑制度廃止論者であり,その就任後は一度も死刑執行命令書に署名していない。しかし,この千葉という人が議員として,立法論として死刑制度の廃止運動に邁進するのはいいが,法務大臣というのは,さきほども述べたように法の執行機関の最高責任者なのである。死刑制度が現実に存在し,刑事裁判によって死刑が確定している以上は法の執行機関としてその死刑執行命令書に署名しなければなるまい。自分の主義・主張でこれに署名しないということは「不作為」による職権濫用である。そのような主義,主張によって死刑執行命令書には絶対に署名しないと心に決めているような者は,そもそも大臣を拝命すべきではない。大臣としての仕事の一部が絶対にできないことが分かり切っているからである。

 

 またこの千葉という人は,菅という人ともども,北朝鮮による日本人拉致実行の容疑者の釈放嘆願書に署名している。これは本人らが認めていることである。全く論外である。その他,この千葉という人のこれまでの歪んだ歴史認識に基づいた反日的な諸活動の数々は,ウィキペディアに詳しい。こういう人が議席を失ったことは,何よりである。それにしてもこういった人たちが重要閣僚を構成しているなんて(ちょっと前までは「社会主義インターナショナル副議長」の社民党の福島という人が連立により大臣に任命されてもいた),民主党というのは一体どんな政党なんだろう・・・。

 

 あとは山梨選挙区の結果はいただけない。輿石東という日教組のドンみたいな存在の落選を心から願っていたのだが,これは果たせなかった。残念である。

 

 こういう風にブログで書いていると,この人は他人の落選ばかり願っているネガティブな人なのかと思われそうだが,決してそうではない。現在の日本を憂えている国士のようなしかるべき人には国会で大いに活躍して欲しいのである。今回も心から応援していた候補者の中には,当選を果たした人もいるし,残念ながら落選した人もいる。

2010/07/12

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 きのうの参議院議員選挙には僕も投票に行った。危機感を感じていたからである。選挙告示後は,さすがに僕もこのブログで政治的な意見をガンガン言うのは差し控えてきた。でも今度の選挙が極めて重要な意味を持っているということだけは言いたかった。

 

 というのも,今回の参議院議員選挙が終わると,参議院議員の次の改選期まではあと3年ある。衆議院議員はというと,任期が4年で昨年夏に選挙が行われたばかりだから,国民に信を問うべき「政局」でも現れない限りはあと3年程度は衆議院議員選挙がない。3年というと,民主党という危険な政権与党が,議員立法であれ政府提出法案であれ,国民生活に直結するような重要な法案を成立させ,制度化していく十分な期間となる。それがとても恐かったのである。

 

 奥歯にものがはさまったような言い方はやめて,はっきり言うと,永住外国人地方参政権付与法案,選択的夫婦別姓を可能にする民法改正案,人権侵害救済機関設置法案の3つについて,民主党内では法案の提出が予定されていたのであり,これらが成立してしまえば由々しき事態になってしまう。選挙前何よりも僕が不納得だったのは,民主党という政党は,これらの法案提出ないし準備を積極的にすすめ(地方参政権付与法案にいたってはこれまで15回にわたって実際に法案提出をしてきた),現担当大臣やその政党の上層部が積極論者であるにもかかわらず,そして現に法案提出を推進しているにもかかわらず,ことさら今回の選挙用のマニフェストから「除外」しているということである。票が逃げたり,国民的な議論,争点になることを恐れてとしか言いようがない。卑怯である。武士道精神に反する(笑)。

 

 いや,笑い事ではない。ジョン・レノンの「イマジン」ではないけど,こういった法案がことごとく通り,制度化されてしまった後のこの日本の姿を「想像してごらん」。戸籍制度や家族が崩れ,地方公共団体によっては日本の国益に反する事態が発生し,「人権侵害救済」の美名の下に正当な言論が抑圧され,もはや国の体を為さないような状況になってしまう。

 

 とりあえず,改選・非改選を含め,参議院では民主党系が110議席,自由民主党を中心とした野党系は132議席となったことは評価できる。まずは民主党単独で過半数などといった由々しき事態が回避できたことは何よりだ。でも,132議席の中には公明党,共産党,社民党などといった政党の議員も含まれている。したがって,日本という国を内側から解体してしまう,先ほどのような3つの法案が提出された時にはまだまだ予断を許さない。それにしても,民主党に厳しい結果となった今回の有権者の投票行動は何が要因となったのであろうか。菅氏が消費税に言及したからであろうか,それとも民主党という政党の危うさにやっと気づいたからであろうか。もしも消費税増税はいかなる意味でも絶対にイヤ,でも「子ども手当」は満額ちょうだいというのだったら,もうこの国はダメだ。もしそういうことなら,今の日本はローマ帝国が「パンとサーカス」で滅んでしまったのと似ているからである。

2010/07/02

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 新聞報道によると,福岡県久留米市で5歳の女の子が首を絞められて殺害された。その母親が殺人の疑いで逮捕されたとのこと。本当にやり切れない記事である。この母親の虐待は既に昨年末ころから住民に通報されていたようだ。車内に放置されたり,駐車場でこの母親が被害者の女の子を足蹴りしているところを目撃され,市に通報されている。何故この子を救えなかったのだろうか。こんなことをされるために生まれてきたのでは決してないのに。

 

 今回の殺人事件は6月27日に発生したとのこと。新聞記事によると,次のように記載されていた(読売新聞)。
 「6月23日には、萌音ちゃん(被害者のこと)が通う託児所から『2週間前、萌音ちゃんの首に絞められた跡のような傷があった』との情報が市に通報されたが、市や児相は『2週間も前の話だから緊急性はない』と判断し、萌音ちゃんを保護しなかった」

 

 ・・・・・もはや何をか言わんやである。仮に2週間前の出来事であったとしても,首に絞められたような跡があったことが現認されているのだよ。そもそも虐待というものが残念ながら反復継続して繰り返される性質のものだということすら,市や児童相談所の担当者の頭の中にはない。想像力がない。この子がかわいそうだという共感力もない。全く絶望的な対応である。

 

 それと,そのような通報内容を耳にしていながら「緊急性がない」などと判断した市や児童相談所の担当者は,実は卑怯なのだと言わざるを得ない。「卑怯」という言葉を国語辞典で調べると,「勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと。また、そのさま。」などとある。児童虐待の防止等に関する法律というのがある。そこには,通告,立入調査,臨検,警察への援助要請,一時保護,施設入所措置,親権制限などの定めがある。せっかくこういう制度があり,しかも今回のように現実に通告がなされているにもかかわらず,しかも2週間前とはいえ首に絞められた跡があったとの情報が提供されているにもかかわらず,当の担当者自体が卑怯ならばどうしようもない。怠慢,卑怯ももういい加減にして,真剣に再発防止に取り組むべきである。

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