暑いなー。健康のために少しは晩酌を控えようと決意はするものの,どうしても夕飯の時に冷たいビールが飲みたくなる。悲しい男の性(さが)である。でも,こうも暑くっちゃ,ビール飲むしかないでしょう(笑)。
「かたはらいたい」といっても,何もビール飲み過ぎて腹が痛い訳ではない。かたはらいたい,という言葉の意味は,国語辞典によると,「他人が実力以上のことを行っているのが、こっけいで苦々しく感じるさま。笑止千万だ。」という意味である。
先の参議院議員選挙では民主党が大敗を喫したので大いに気分を良くした。だから多少気になったことはあったものの,そのままやり過ごしていた。でも,今思い出してもどうにもこうにも腑に落ちなかったのは,柔道家の谷亮子議員の当選確実が出された際の彼女の言動である。そんなことどうでもいいじゃないか,了見が狭いなと言われそうだが,これは言っておきたいのだ。谷議員は当選確実が出された際,「感謝・啓(ひらく)」とボードに書いた。これについて彼女は,「私に1票を預けてくれた方への感謝と,(啓は)国民に政治をひらくという意味」と述べた。
待てよ?感謝の意味は分かるけど,「啓」というのは啓蒙思想の啓だよな。気になって国語辞典を見たら,啓(ひら)くの意味は,「知識を授ける。啓発する。」とあって,用語例としては「蒙を啓く」とある。では「蒙(もう)」とは何か。国語辞典によると,「道理をわきまえず、愚かなこと。無知なこと。」とある。
ということは,谷議員は,政治に対する国民の蒙を啓くと言ったのか?これは僕の誤解であって欲しい。確かに僕は柔道のことは知らない。僕が谷議員とガチンコで柔道の試合をしたら,内また,一本背負い,払い腰,大外刈り,横四方固め,あげくに絞め技などでボコボコにされるだろう。でも,政治マターになっている様々な社会的事象などのことについては,谷議員よりは僕の方が少しは詳しいという自負がある。少なくとも僕は,谷議員に僕の無知や愚かさについて知識を授けられたり,啓発されたくはない。むしろ僕は,谷議員に対して,せめて高額の議員歳費をもらっているのなら議員としての職務を全うするようにしてもらいたいし,ロンドンオリンピックでも金メダルを目指すなどと言って欲しくはない。
返す返すも,かたはらいたい瞬間ではあった。
読売ジャイアンツの対阪神戦は,昨日も雨で中止だった。今のジャイアンツの状況だと,それはそれで良かったのかもしれない。ただ,読売新聞のスポーツ欄で巨人軍の活躍振りを伝える記事がないと何か寂しい。
読売新聞の海外欄に目をやると,中国ではすごいことになっている。記事によると,今から10年後の2020年には結婚適齢期を迎える男性が女性より約2400万人も多くなり,結婚相手を探すのが極めて困難になるそうだ(いわゆる嫁不足)。中国では伝統的な男尊女卑の考え方が根強く,1979年から続く「一人っ子政策」のために,出産前に性別を鑑定して女子なら堕胎するという違法行為が横行し,これがさきほど述べた男女比の著しい不均衡の原因だそうだ。
こういった男性の結婚難の状況を背景にして,女性を誘拐して売り飛ばすなどの犯罪行為が増えており,浙江省では,何と・・・,既婚女性の省外出身者20万人中,3万6000人が誘拐の被害者であったことが判明したという(絶句)。
ゆ,誘拐だと・・・。その被誘拐率は18パーセントに達するということになる。すごいことになっている。わが栄光の巨人軍の元になっている読売新聞が今朝の朝刊で伝えているのだから,そして僕は曲がりなりにも漢字は読めるのだから,この報道は間違いないと思う。
中国は北京オリンピックの開会式の際,雨が降らないようにと,「人工消雨作戦」と称して1104発ものミサイル(ヨウ化銀を搭載したもの)を発射し,雨雲が開会式場周辺に寄ってくるのを阻止した。自然の摂理に反してでもメンツの方を重視したのであろう。日本人のメンタリティーというのは,雨になるのは残念だけど,雨なら雨でしょうがない,雨の開会式もまた一興だ,という風に考えるだろう。また,男の子が生まれるか女の子が生まれるかは自然の摂理のままである。妊娠・出産に際して,日本人のメンタリティーなら,それぞれの家庭で性別についてのなにがしかの希望は一応もっていても,女の子であれ男の子であれ元気な赤ちゃんが生まれてくれば言うことない,と思うだろう。お腹の中にいる段階で性別鑑定して女の子だったら堕胎するなどといったメンタリティーは日本人にはないと信じたい。戦前にアメリカの外交官として中国で仕事をしていたラルフ・タウンゼントという人が書いた「暗黒大陸中国の真実」(田中秀雄・先田賢紀智訳,芙蓉書房出版)という本をかつて読んだことがある。中国は経済成長を続け,GDP世界第2位になりつつあり,オリンピックや万国博覧会も誘致できるまでになったが,この著作で指摘された中国人のメンタリティーそのものは,基本的には変わっていないのではないかと思う。
今回の選挙で,いくつかの選挙区はとても気になっていた。そのうちの一つが神奈川選挙区であり,僕は千葉景子という現閣僚(法務大臣)の落選を心から願っていた。そのとおりになって本当に良かった。ただ,どうやら菅氏は9月に予定されている民主党代表選後の内閣改造時まで引き続き千葉景子氏に法務大臣を続投させる旨明言している。現行憲法上,内閣総理大臣以外は大臣は何も国会議員である必要はない。しかし僕が選挙前から千葉氏の落選を心から願っていたように,この人は法の執行機関の最高責任者である法務大臣の資格はないと考えている。
この人はバリバリの死刑制度廃止論者であり,その就任後は一度も死刑執行命令書に署名していない。しかし,この千葉という人が議員として,立法論として死刑制度の廃止運動に邁進するのはいいが,法務大臣というのは,さきほども述べたように法の執行機関の最高責任者なのである。死刑制度が現実に存在し,刑事裁判によって死刑が確定している以上は法の執行機関としてその死刑執行命令書に署名しなければなるまい。自分の主義・主張でこれに署名しないということは「不作為」による職権濫用である。そのような主義,主張によって死刑執行命令書には絶対に署名しないと心に決めているような者は,そもそも大臣を拝命すべきではない。大臣としての仕事の一部が絶対にできないことが分かり切っているからである。
またこの千葉という人は,菅という人ともども,北朝鮮による日本人拉致実行の容疑者の釈放嘆願書に署名している。これは本人らが認めていることである。全く論外である。その他,この千葉という人のこれまでの歪んだ歴史認識に基づいた反日的な諸活動の数々は,ウィキペディアに詳しい。こういう人が議席を失ったことは,何よりである。それにしてもこういった人たちが重要閣僚を構成しているなんて(ちょっと前までは「社会主義インターナショナル副議長」の社民党の福島という人が連立により大臣に任命されてもいた),民主党というのは一体どんな政党なんだろう・・・。
あとは山梨選挙区の結果はいただけない。輿石東という日教組のドンみたいな存在の落選を心から願っていたのだが,これは果たせなかった。残念である。
こういう風にブログで書いていると,この人は他人の落選ばかり願っているネガティブな人なのかと思われそうだが,決してそうではない。現在の日本を憂えている国士のようなしかるべき人には国会で大いに活躍して欲しいのである。今回も心から応援していた候補者の中には,当選を果たした人もいるし,残念ながら落選した人もいる。
きのうの参議院議員選挙には僕も投票に行った。危機感を感じていたからである。選挙告示後は,さすがに僕もこのブログで政治的な意見をガンガン言うのは差し控えてきた。でも今度の選挙が極めて重要な意味を持っているということだけは言いたかった。
というのも,今回の参議院議員選挙が終わると,参議院議員の次の改選期まではあと3年ある。衆議院議員はというと,任期が4年で昨年夏に選挙が行われたばかりだから,国民に信を問うべき「政局」でも現れない限りはあと3年程度は衆議院議員選挙がない。3年というと,民主党という危険な政権与党が,議員立法であれ政府提出法案であれ,国民生活に直結するような重要な法案を成立させ,制度化していく十分な期間となる。それがとても恐かったのである。
奥歯にものがはさまったような言い方はやめて,はっきり言うと,永住外国人地方参政権付与法案,選択的夫婦別姓を可能にする民法改正案,人権侵害救済機関設置法案の3つについて,民主党内では法案の提出が予定されていたのであり,これらが成立してしまえば由々しき事態になってしまう。選挙前何よりも僕が不納得だったのは,民主党という政党は,これらの法案提出ないし準備を積極的にすすめ(地方参政権付与法案にいたってはこれまで15回にわたって実際に法案提出をしてきた),現担当大臣やその政党の上層部が積極論者であるにもかかわらず,そして現に法案提出を推進しているにもかかわらず,ことさら今回の選挙用のマニフェストから「除外」しているということである。票が逃げたり,国民的な議論,争点になることを恐れてとしか言いようがない。卑怯である。武士道精神に反する(笑)。
いや,笑い事ではない。ジョン・レノンの「イマジン」ではないけど,こういった法案がことごとく通り,制度化されてしまった後のこの日本の姿を「想像してごらん」。戸籍制度や家族が崩れ,地方公共団体によっては日本の国益に反する事態が発生し,「人権侵害救済」の美名の下に正当な言論が抑圧され,もはや国の体を為さないような状況になってしまう。
とりあえず,改選・非改選を含め,参議院では民主党系が110議席,自由民主党を中心とした野党系は132議席となったことは評価できる。まずは民主党単独で過半数などといった由々しき事態が回避できたことは何よりだ。でも,132議席の中には公明党,共産党,社民党などといった政党の議員も含まれている。したがって,日本という国を内側から解体してしまう,先ほどのような3つの法案が提出された時にはまだまだ予断を許さない。それにしても,民主党に厳しい結果となった今回の有権者の投票行動は何が要因となったのであろうか。菅氏が消費税に言及したからであろうか,それとも民主党という政党の危うさにやっと気づいたからであろうか。もしも消費税増税はいかなる意味でも絶対にイヤ,でも「子ども手当」は満額ちょうだいというのだったら,もうこの国はダメだ。もしそういうことなら,今の日本はローマ帝国が「パンとサーカス」で滅んでしまったのと似ているからである。
新聞報道によると,福岡県久留米市で5歳の女の子が首を絞められて殺害された。その母親が殺人の疑いで逮捕されたとのこと。本当にやり切れない記事である。この母親の虐待は既に昨年末ころから住民に通報されていたようだ。車内に放置されたり,駐車場でこの母親が被害者の女の子を足蹴りしているところを目撃され,市に通報されている。何故この子を救えなかったのだろうか。こんなことをされるために生まれてきたのでは決してないのに。
今回の殺人事件は6月27日に発生したとのこと。新聞記事によると,次のように記載されていた(読売新聞)。
「6月23日には、萌音ちゃん(被害者のこと)が通う託児所から『2週間前、萌音ちゃんの首に絞められた跡のような傷があった』との情報が市に通報されたが、市や児相は『2週間も前の話だから緊急性はない』と判断し、萌音ちゃんを保護しなかった」
・・・・・もはや何をか言わんやである。仮に2週間前の出来事であったとしても,首に絞められたような跡があったことが現認されているのだよ。そもそも虐待というものが残念ながら反復継続して繰り返される性質のものだということすら,市や児童相談所の担当者の頭の中にはない。想像力がない。この子がかわいそうだという共感力もない。全く絶望的な対応である。
それと,そのような通報内容を耳にしていながら「緊急性がない」などと判断した市や児童相談所の担当者は,実は卑怯なのだと言わざるを得ない。「卑怯」という言葉を国語辞典で調べると,「勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと。また、そのさま。」などとある。児童虐待の防止等に関する法律というのがある。そこには,通告,立入調査,臨検,警察への援助要請,一時保護,施設入所措置,親権制限などの定めがある。せっかくこういう制度があり,しかも今回のように現実に通告がなされているにもかかわらず,しかも2週間前とはいえ首に絞められた跡があったとの情報が提供されているにもかかわらず,当の担当者自体が卑怯ならばどうしようもない。怠慢,卑怯ももういい加減にして,真剣に再発防止に取り組むべきである。
西 郷「あぁーっ,仕事の後に飲む冷たいビールはホントに美味いねぇ,なあ大久保ちゃん。」
大久保「あぁーっ,うめぇ,・・・お前もたまには説得力あること言うね。ホント美味いわ。」
西 郷「素直にハイって言やいいんだよ。・・ったく。そりゃそうと,お前たまごかけごはん無茶苦茶好きなんだってな。社内でもっぱらのウワサだぞ。」
大久保「はっ,はっ,は。確かに好きだけど,ウチの社員って,他に何か考えることないのかね。」
西 郷「あのさぁ,昨日コンビニでおにぎり買ったけど,『たまごかけごはん風』っていうおにぎりが売ってたぞ。食ったけど,まあまあその雰囲気が出てた。」
大久保「えっ,どこのコンビニ?」
西 郷「好評のこのブログを多数の皆さんが見てるのに,俺が特定のコンビニだけ宣伝する訳にはいかないだろう。ウソは言ってねぇ。コンビニを3箇所くらい回ってみろ。きっと見つかる。」
大久保「ふーん。・・・・・・あっ,お前,見た?見ただろ?」
西 郷「何を。ワールドカップか?」
大久保「えっ,ち,違うよ。でも,ワールドカップも見応えがあるな。日本代表はよく頑張った。」
西 郷「うん,まあ,あれが精一杯だよな。これから先は世界のレベルを堪能しよう。ブラジル,ドイツ,スペイン,アルゼンチン・・・すごいねぇ。あれっ,お前さっき何を見たって聞いたの?」
大久保「お前,知らないの?読売新聞や産経新聞に書いてあったけど,48人の中国人が今年の5月以降に次々に入国して,その直後から次々に大阪市に全員が生活保護を申請したんだってよ。」
西 郷「えーっ?・・・・・・・・(絶句)」
大久保「大阪市西区在住の78歳と76歳の2人の日本人女性がいてな,その親族を名乗る中国人48人が今年の5月以降,次々に入国したそうだ。その入国の目的としては,全員がその2人の高齢者の介護をしに来たのだと。もとはと言えば,その2人の高齢者も中国から帰化して日本国籍を取ったそうだ。そしたら今度は次々に入国したその48人が5月6日から6月15日までの間に在留資格を取得して,外国人登録の3日後くらいから次々に西区,港区,大正区,浪速区,東淀川区の5つに『仕事がない,収入がない』として生活保護の申請をしたんだと。彼らは現在では17世帯に分かれて生活をしているようだけど。」
西 郷「・・・・・・・・(絶句のまま)」
大久保「結局,大阪市は32人に生活保護費の支給決定をしてしまったんだと。おいっ,西郷,お前目開けたままで寝てんのか?何とか言え。」
西 郷「・・・介護目的で48人も一挙に入国して,挙げ句に『仕事がない,収入がない』で生活保護の支給か。言葉も分からない人たちが特定の人のための介護で一挙に押しかけてきて,全員が仕事が見つけられる訳ないだろう。最初から分かり切ったことだ。外国人登録の3日後から続々と保護申請なんて・・・。それ目的での入国だろう。・・・それにしても大阪市の役人って・・・(絶句)。」
大久保「ようやく大阪市も,この特定女性の親族にかこつけた大量の生活保護申請に不審をいだいて,残りの申請分に対する決定は保留し,既に決定した32人分の保護決定の取消も今後検討するそうだ。」
西 郷「当たり前だっ,遅いっ。まず要保護性の審査が甘すぎる。俺なんか税金ばかり取られ,小遣いも削られてるのに。」
大久保「その割りにはよく飲んでるね。」
西 郷「うるさいっ。・・・でもさ,中国の大卒の平均初任給は上海が一番高いそうだが,全国的な平均は約3万円だ。そうすると,今回保護が決定された32人が一人当たり仮に9万円の生活保護費を受領するとなると,中国の大卒新人の3倍の月収を手にすることになる。しかも,物価などからした貨幣価値の比較では日本と中国とでは10倍くらいの開きがあるそうだから,1か月に90万円相当の現金を手にした感覚だろう。少なくとも中国の農村部での生活を想定するとそんな感覚だろう。」
大久保「これからこういうことは頻発するかもしれないね。48人の申請だったからさすがに『アレッ?』となった訳だけど,全国各地で数人の申請がなされるような形だったら問題視されないままに過ぎてしまったと思う。」
西 郷「こういう申請を臆面もなくするというのは,さすがに日本人のメンタリティーではできないね。」
大久保「うん。」
西 郷「こんな状況であるにもかかわらず,民主党政権はいよいよ7月1日から中国人観光客のビザ発給要件を緩和する。」
大久保「今度の選挙ではしっかりとした選択をしないとな・・・」
日本が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」が,約7年間の宇宙の旅を終えて地球に帰還し,最終任務であったカプセルをもたらした。これは世界的な偉業なのである。この「はやぶさ」は,エンジンの故障や通信途絶などの艱難辛苦を乗り越えて,60億キロメートルもの距離を進み,決して諦めることなく地球帰還を目指し,それこそ満身創痍の状態で大気圏に突入し,自らの身は燃え尽き,最終任務であったカプセルを落下予定地にもたらしたのである。しかもこの「はやぶさ」は,計画どおり,大気圏に突入する前の時点で生まれ故郷である地球の姿を撮影することにも成功している。「はやぶさ」がその任務どおりに地球を撮影した映像を見て,じーんと胸が熱くなった。
この「はやぶさ」の打ち上げから大気圏突入時に燃え尽きるまでの行動,途中で数々のトラブルに見舞われながらもそれを乗り越えて任務を完遂した事実を知れば,僕としてはどうしても「はやぶさ」を擬人化してとらえてしまうのである。擬人化してとらえた場合,「はやぶさ」はまことの武士であったと思う。国,そして生みの親である宇宙航空研究開発機構(JAXA)に対する忠義,自己犠牲を伴う任務遂行,散り際の潔さ,正に武士道精神である。
「はやぶさ」がもたらしてくれたカプセルに,小惑星「イトカワ」の土壌(砂ぼこりでもいい)が含まれていれば,月以外の天体からの土壌試料回収も世界初の快挙となる。仮にそれが含まれていなくても,今回の様々な経験は今後の日本の宇宙開発研究の意義ある一里塚となろう。
しかしながら,現在のところ,この「はやぶさ」の後継機の開発については,かの民主党政権が事業仕分けによりその予算を最終的には3000万円ほどに削減してしまい(前政権時における概算要求額は17億円),目処が立たない状況になっているようである。このような研究分野は,数年で研究成果が出るというものではなく,基礎科学の土台の上で,それなりの予算を背景に,長年の地道な努力の積み重ねにより花開くものなのである。民主党の事業仕分け人のように,何の資格があってか知らないが,やみくもにバサバサッと予算を切ってしまうようなことを続けていれば,宇宙開発を含む科学技術分野の研究は回復しがたい遅れを来すことになりかねない。子供手当て(現制度では要件さえ具備すれば外国に住む子供にも支給される)や高速道路無償化などのバラマキ政策のしわ寄せを食ってよい訳がない。まことの武士であった「はやぶさ」の偉業を今後に生かさなければならない。
本日は,「です。ます。」の口調でいきます。思い起こせば,鳩山由紀夫元首相がその地位にいた約8か月半というものは,国内外に恥をさらし,はなはだしく国益を害してしまいました。虚心坦懐に現実を見ると,この人が日本国の首相であったこと自体が正に「国難」だったという「思い」をもっておりました(笑)。
一方,菅新内閣が発足し,新聞報道によると発足時の内閣支持率は64パーセントにまでV字回復したといいます。でもねぇ・・・。それじゃあ,ようやく国難が去ったのかというと僕には到底そうは思えません。国難はあいかわらず続いていると思います。ひとことで言うと,民主党政権が続いている限りは国難は続くと確信しているのであります(笑)。そりゃ確かに,記者会見などでの受け答えという観点から新旧両総理を比較したら,新総理の方が一応まともに見えます。しかし,国の政治というものはその時々の首相個人のみで決まるのではなく,最終的には政権を担当する政党(民主党)の政策目的の達成,政策の実現という形で動いていきます。
具体的には,民主党の掲げるマニフェスト,その背後に隠れてしまっている政策集(インデックス),さらにはその背後に隠れてしまっている支持団体(日教組や自治労など),さらにはその背後に隠れてしまっている左翼思想,自虐史観などなど。これらの人たちや思想,政策の実現に向かっていくのですから,民主党政権が続く限りは国難は続くのであります。よく考えてみれば,民主党には普通はどの政党にもある綱領というものがありません。要するに国の在り方というものをどのように捉え,どういう方向にもっていこうとするのかについての確固たる礎(いしずえ)がないのです。だから「コンクリートから人へ」,「友愛」,「命を守りたい」,「新しい公共」などといったその内包と外延が全く分からない抽象的なスローガンしか掲げられないのだと思います。さきほど,「背後」という言葉を連発しましたが,民主党は,実際には永住外国人の地方参政権付与法案,選択的夫婦別姓法案などを提出し,実現しようとしているにもかかわらず,国民的な議論がわき起こってしまうのを恐れてか,わざとマニフェストからは外しています。菅新首相を含め,民主党の上層部にはこれらの法案成立に極めて積極的な人が多いし,最終的にはその実現を目指しているのにです。卑怯というか恐怖感を覚えます。
それにしても僕がさらに恐怖を覚えるのは,イメージだけで雪崩を打ってしまうかのような有権者の軽過ぎる反応です。「V字回復」だと(爆笑)。僕を含め,衆愚政治の衆愚になってはならないと切に思います。
鳩山由紀夫首相が辞意を表明した。最近の中では最も良い政治ニュースである。数日前に鳩山首相は,「国難に立ち向かって行こう」などと述べて続投を示唆していた。僕はこのコメントを聞いてがっかりした。虚心坦懐に現実を見ると,この人が日本国の首相であること自体が正に「国難」だったからである。
この人の辞意表明の演説の中で,「・・・東アジア、われわれは1つだ。・・・そういう時代を作ろうじゃありませんか。国境を越えて、お互いに国境というものを感じなくなるような、そんな世の中を作り上げていく。」というものがあった。ずっと前には「日本列島は日本人だけのものじゃない。」などと訳の分からないことを口走っているし,外国人地方参政権付与には積極的だし,この人はあまり国や国境というものにこだわりがないようである。評論家としてその空想的な理念や理想を語るのはよいが,国をあずかる首相として,政治面でも軍事面でも日本を取り巻く状況が全く理解できていないのではなかろうか。
北朝鮮の傍若無人振りは周知のとおりである。核兵器を数発保有していると言われている。中国はすごい勢いで軍拡を続けている。台湾や日本に向けて攻撃ミサイルを向けている。さきごろも,中国の潜水艦など10隻が沖縄本島沖の公海を通過して危険な状況を惹起したことが問題になった。しかも,中国はまず近い将来に日本列島から台湾,フィリピン群島に至る第一列島線での制海権確立を目指し,さらにはこれを東方に拡張し,小笠原諸島からグアム,パプアニューギニアに至る第二列島線に至るまでの制海権を確立する計画を示している。アメリカ太平洋軍のティム・キーティング総司令官は,訪中の際に中国海軍から「太平洋を二分し、アメリカがハワイ以東を、中国がハワイ以西を管理することにしよう」という分割支配を提案されたことがあると証言している(新聞報道)。貿易に頼らざるを得ない日本はこれからどうやってシーレーンを確保していくのであろうか。しかも,韓国を含め,これらの国々では反日教育が今も続いているのである。この人が米軍海兵隊普天間基地移設問題で,アメリカという同盟の相手方を徹底的に困惑させ,その信頼を喪失させるという失態を演じているかげで,そんな状態をみてほくそ笑んでいるのは中国である。鳩山という人は,「友愛」を説くだけでなく,現実を直視すべきなのだ。
さきごろこの鳩山首相が全国の知事を招集した席上で,尖閣列島の問題について,「帰属問題に関しては、日本と中国の当事者同士でしっかり議論して結論を見いだしてもらいたい。」などと発言して,石原東京都知事らを唖然とさせた。腰が抜けるほどびっくりしただろう。それも当然である。尖閣列島の領有権は日本固有のものであるという政府の公式見解さえ正確に理解していないのだから。
この人は最終的には辞意を表明したのであり,もうこれ以上は言うまい。では,この人の辞任により「国難」が去ったのかというと,残念ながらそうではないと思う。不肖ながら僕は,民主党という政権が続く限りは,国難は去らないという「思い」を持っています(笑)。
「選良」という言葉は,国語辞典などによると,「選ばれたすぐれた人物。特に,国会議員をさす。」とある。しかし,最近の政治がらみの様々なニュースを見聞きしたり,政治家の言動を見ていると,選良のこの定義に当てはまるような人にはなかなかお目にかかれない。選良という言葉が死語になりつつあるのではないかとさえ思う。
民主党衆議院議員の三宅雪子という人は,平成22年5月12日,民主党などによる強行採決の際,その委員会の委員でもないし審議権もないのに,その議場に乱入した後,室内で転倒した。彼女が言うには野党議員から押されて転倒したということのようだが,動画を何回見てもわざと転んだとしか言いようがない。転倒直前の彼女の表情は「転倒」すべき時期の頃合いをはかっているようであるし,野党議員からは接触されてもいないようである。挙げ句に車椅子に乗ったり,松葉杖を使用したりのパフォーマンス。見ているこちらの方が恥ずかしくなるくらいである。彼女のこういう行為は,サッカーで言えばシミュレーションに当たり,イエローカードか場合によってはレッドカード(一発退場)ものである。
民主党衆議院議員の辻恵という人は,平成22年5月26日,同党の小沢幹事長の政治資金規正法違反事件について審査している検察審査会事務局に自分及びその秘書が電話をし,議員会館の事務所に来て説明するように呼びつけた。2つの検察審査会事務局がこれに応じなかったのは当然であるが,彼のこのような言動が公正を期すべき検察審査事務に対する事実上の圧力になるという認識すらない。この人間は,このような電話をしたことを当初は否定していたが,数日経ってしぶしぶその事実を認めた。卑怯である。またこの人間は,かつてはいわゆる日歯連闇献金事件に関し,検察が故橋本龍太郎氏ら自民党議員を不起訴としたことに対して検察審査会に審査を申し立て,「不起訴不当」の議決をしたことを大いに評価したことがあった。ところが今度は,自己が属する民主党の小沢幹事長の件について検察審査会が「起訴相当」の議決をするやいなや,今度は「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」事務局長に就任して検察審査会制度の在り方を見直す方向で動き出している。まことに節操がないし,ご都合主義の極みである。
その他のいわゆる小沢チルドレンや小沢ガールズなどと称される手合いの資質,能力面に対する疑問は底なしである。今度の参議院議員選挙においても,スポーツ選手や芸能人などの有名人候補者が目白押しである。これらの人たちの全てに問題があるというつもりはないが,「さくらパパ」じゃないけど(笑),少なくともその先輩方の中に議員として期待される十分な勉強をし,汗をかき,立派な業績を残した人がいるかというと,残念ながらすぐには思い至らないのである。「選良」という言葉がだんだんと死語になりつつある。