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弁護士ブログ

2021/10/27

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秋も深まってまいりました。本来ならば絶好の旅行シーズンです。新型コロナウイルス感染のリスクも相当に低下しつつあるとはいっても,まだまだ心から旅行を楽しめる状況とは言い難いようです。

 

さて,私は常々思っているのですが,ビジネスチャンスとばかりに外国人旅行客を大量に招き入れ,ホテル・旅館・土産物屋さん・飲食店が外国人旅行客が消費してくれるお金に依存していく状況を非常に憂慮しております。コロナ禍が一応の収束状況を迎えた時,再び外国人旅行客が神社仏閣,城郭,その他の景勝地に大量に押し寄せて来てしまう状況はいかがなものかと思ってしまうのです。私などは,静謐を好み,日本的な風情や情緒を旅先でしみじみと味わいたいのですが,敢えて国は特定しませんが(皆さんも薄々お気づきのことと思いますが),マナーが極めて悪く,大声でしゃべくりまくり,喧騒を極めてしまうような外国人旅行客に囲まれたり,遭遇したりすると,せっかくの旅行先で興覚めをしてしまうのです。要するに,インバウンド歓迎の風潮によって,かえって本来旅行を静かに楽しみたい日本人観光客が逃げてしまうのではないかと懸念しています。最近では私も逃げているその一人なのです。

 

そうしたところ,少し前の産経新聞の「正論」というコラムでジェイソン・モーガン(麗澤大学准教授)さんが素晴らしい主張をされており,私はこれを読んで「我が意を得たり」と思いました。ちょっとその一部をご紹介しましょうか。

 

「日本文化は、街角に立って自分に注目を集めようとする文化だとは決して言えない。・・・どちらかというと、静けさや陰(かげ)、奥ゆかしさ、繊細さ、儚(はかな)さ、細かい感情に優れている文化だからだ。」

 

「(谷崎潤一郎の)『陰翳礼讃』を読むと、日本文化はやはり、日本人のためにあるものだと痛感する。・・・基本として日本文化は、日本を棲家にする人々が共有している貴重な『秘密』だと思う。出しゃばり過ぎると、その秘密が台なしになる。陰を光に晒(さら)すと、陰が消えるのは当然だろう。」

 

「(日本政府は)国内総生産のおよそ2%を占める外国人観光ビジネスをもっと加速したいと発表した。しかし日本文化を商品化するというスタンスは、短期的に利益があるかもしれないが、長期的に考えると日本文化を破壊すると警戒する。『日本文化をばら撒(ま)いて安く売る』のなら、結局のところ、税収アップにはなろうが、日本人のためにはならない。」

 

「こういう日本文化は、太陽の光で輝くものではなく、『陰翳』を大切にするものだから、政府などがこの文化をもってセールスポイントにすることがあまりにも不適切に感じる。」

 

「京都に外国人が押しかけ、どんちゃん騒ぎをするよりも、日本人が京都へ行って日本文化の中で充電して日本社会を大切にした方がはるかにいいと思う。」

 

・・・私はこのような主張を読んで,「何て素晴らしい,正鵠を射た発言だろう。」と感じました。まさに「我が意を得たり」です。本当に良いことを言うなあ(笑)。菅前首相のブレーンとされていて,観光戦略を助言し,訪日客3.8倍増の立役者とされているのがデービッド・アトキンソンという好感を持てない人物ですが,同じ欧米人でも日本文化に対する深度の違いは歴然としております。

 

私は改めて谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を読み返してみましたが,深い味わいがありますし,「陰翳」を大切にする日本文化の本質というものを再確認しました。いくらインバウンドビジネスと言ったって,神社仏閣,城郭,その他の景勝地に行くのを日本人が避けるようになってはいけないのです。

2021/09/21

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自民党総裁選は佳境に入っております。私には投票権はありませんが,自民党総裁と言えば,一定期間とはいえこの大切な日本国のかじ取りを行うべき立場にあるのですから(自民党が下野しない限りは同党の総裁が内閣総理大臣に指名されるでしょう。),とても気になります。

 

複数の世論調査によれば,誰が総裁(首相)にふさわしいかとの質問に対し,何と回答者の50%近くが河野太郎と回答しているそうです。あくまでも回答者は無作為抽出で選ばれているのでしょう。しかし従前から思っているのですが,こういった結果にはいつも失望させられております。回答者はマスコミの報道に踊らされ,イメージだけで回答している・・・(笑)。どうやら「発信力」,「突破力」,「改革してくれそう」みたいなイメージで答えているのでしょうが,もう少し深掘りしていく必要があるのではないでしょうか。

 

「発信力」や「突破力」の中身やそれがどのような方向に向いているのか,一口に「改革」というけどその「改革」の中身が問題だと思うのです。衆愚政治よろしくイメージだけで軽薄に選んだりしては日本国の行く末が極めて危ういと思います。それに絶望的なのは自民党の当選3回以下を中心とする若手議員は自分の選挙のことしか考えていないフシがあることです。「選挙の顔」として誰が一番良いか,誰だと選挙民に受けが良いか,ひいては誰だと自分の当選可能性が高まるか,といったことにしか重きを置いておらず,現在の危機的な状況を認識した上で,日本国のためにどのような政策が必要で実効性があるのかについて,歳費の支給を受けながら誠実に日々勉強をしているようには見えません。

 

本当にいいんですか?河野太郎で(笑)。

 

河野氏はいかにも軽佻浮薄,定見がない,変節することだけはブレない(笑)といった政治家だと思われますし,緊縮財政論者,新自由主義的なグローバリストで,親中・親韓であることは間違いないようです。

 

私はYouTubeでも実際に見ましたが,河野氏はかつてははっきりと女系天皇を是とする趣旨のことも述べていたにもかかわらず,この度の総裁選に当たっては急にこれを封印していますし,明らかに脱原発の急先鋒の一人だったはずなのに,総裁選に当たっては持論を後退させてもいます。

 

これまでブルーリボンバッジ(拉致被害者「救う会」のもの)を着用したことはほとんどないのに,このたびの総裁選出馬会見の時だけ着用するという浮薄性,そして靖国神社は参拝しないのに,韓国に行った際にはその戦没者等が眠る国立墓地(ソウル顕忠院)には参拝するという行動・・。さらには,平成25年5月,アメリカのジョン・ルース駐日大使が自民党若手議員と会食した際,河野氏は「あんな石ころのような尖閣諸島問題で日中関係にヒビが入る位ならくれてやれば良い」と発言したとの情報が複数からもたらされているようです。一体全体どんな国家観を有しているのでしょうか。

 

河野氏が脱原発,再生可能エネルギー推進の急先鋒であることに関連し,ごく最近では親族の会社のことが取り沙汰されています。

 

日本端子株式会社の代表取締役は河野二郎氏で河野太郎氏の実弟です。そしてこの会社の会長であり大株主は河野洋平氏で,ご存じのとおり河野太郎氏の実父です。河野太郎氏自身も同社の株式を保有し,かつては同社に在籍してもおりました。同社は再生可能エネルギーの太陽光パネルの端子,コネクタの中国現地製造を行い,香港を含め中国国内に3社の関連会社(合弁会社)を有しています。海外の関連会社は全て中国にあるのです。このうち北京にある関連会社(合弁会社)については,その40%が中国企業からの出資であり,その中国企業の董事長は中国共産党のエリート党員であり,今年6月には全国優秀党員に選ばれたという情報もあります。河野太郎氏は総裁選出馬に当たり,原子力発電を完全には否定しない立場を表明しましたが,やはり脱原発の急先鋒の一人であり,おそらくはその考えは今でも強く根底にあるのでしょう。本人はそんなつもりはなくても,傍から見ればそのような親族経営の会社の存在が背景にあるからだと推測されても仕方ないのではないでしょうか。そして親族が経営する会社は,間接的にではあれ中国共産党とのつながりがある訳ですから,どうしても親中的にならざるを得ないのではないか・・・。

 

私の見立てでは,現在の危機的な状況を認識した上で,日本国のためにどのような政策が必要で実効性があるのかについて,歳費の支給を受けながら誠実に日々勉強をしてきたのは高市早苗氏ではないかと思います。外国人土地取得制限に関する議員立法の努力など,頭が下がる思いのする仕事ぶりですし,よく勉強されていると思います。

 

まあ,私には投票権はありませんけどね。

2021/05/04

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新型コロナウイルスが変異株を含めて猛威を振るっている中,本当に嘆かわしいことに,我が国は休業や自粛要請ばかりでワクチンの接種が一向に進んでいません。4月末現在,日本におけるワクチン接種率は僅か1.3%です(13%ではありません)。経済協力開発機構(OECD)加盟37か国で最下位です。米国は37%,英国は約36%であり,日本は中国,シンガポール,韓国などアジア諸国より低いという体たらくです。

 

この接種遅れの主な要因は,政府によるワクチン確保の出遅れと欧州の輸出規制による供給制約にあります。国家観なき実務者に過ぎず,石破氏や岸田氏よりはマシだろうといった感じで首相の座に就いた菅義偉という人は「国民の命と生活を守る」政治を標榜しましたが,所詮は言葉のみといった虚しさだけが残ります。

 

それにしても夜布団の中に入ってしみじみ思ったのですが,日本という国はこのような緊急事態なのに,なぜワクチンを自国で作れないのでしょうか。ノーベル医学・生理学賞や化学賞,物理学賞に輝く科学者を多く輩出しているのに・・・。そして曲がりなりにもGDP世界第3位の経済大国であり,日本の科学技術,医学の水準には定評があるのに,何故でしょうね。そんな疑問を感じながら,知らぬ間に寝入っていました。

 

一昨日ですか,産経新聞を読んでいましたら,「コロナ直言」というコーナーの記事に遭遇しました。その記事の内容は,先ほどの私の素朴な疑問にある程度答えてくれるものでした。医学者で日本ワクチン学会理事長を務める岡田賢司さんは,厚生労働省の中だけでやっていたワクチン行政の限界があったこと,そして国産ワクチンの実用化が遅れている背景には,国が国内メーカーを育成してこなかったという不作為があったことを指摘しています。開発支援や承認に至らなかった場合の補償を含めたメーカーに対する後押しがなかったということです。投資リスクが高いですから,仮に承認に至らなかった場合の補償もある程度必要なのです。

 

そして何よりも重要なのは,ウイルス禍や疫病禍への対処という問題は,国を挙げての安全保障の問題と捉えることだと思います。これは岡田賢司さんの指摘ですが,海外の先進国は日本と異なり,ワクチンを「国家防衛の道具」と捉えてきました。特に他国との交流が活発な欧米諸国は,自国への未知のウイルス流入に対する危機感が強く,今猛威を振るっているこのウイルスが中国で確認された直後から,国内外のメーカーとワクチンの開発段階から交渉を始めたとみられています。危機感と迅速さに歴然とした差があります。

 

それに引き換え,日本は完全に,そして見事なほどに「平和ボケ」です。昨年1月下旬の時点でも春節で浮かれた中国人旅行客をドンドン入国させていましたし(1月中の中国人入国者は92万4800人),何とあの習近平国賓招待の中止を発表する頃まで,中国からの入国制限は湖北省と浙江省からのものに限定していたのですからね。ボケるのも大概にして欲しいものです。

 

考えてみれば,例えば日本に敵意を持つ国の手先が日本に入国し,日本の主要な複数の都市部で,同時多発的に感染力の非常に強いウイルスをバラまいたらどうなるでしょうか。国内は大混乱となり,相当数の人命が失われ,経済もガタガタになるリスクがあります。入国管理,防疫のみならずワクチン製造技術は実は「安全保障」の問題なのです。

 

やはり愛読している産経新聞の「一筆多論」というコラムでは,論説委員の佐藤好美さんが次のように指摘しておりました。

 

「開発する能力はあるのに、平時は国民の忌避意識が強くワクチンに消極的だから投資も貧弱。いざとなると、結構な数を欲しがる『ワクチン消費国』なのである。ウイルスには変異と栄枯盛衰がある。効果が高く、副反応が少なく、使い勝手の良いワクチンは常に需要がある。今からでも遅くない。内外に役割を果たすワクチン開発を。」

2021/01/27

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完読まで少し時間がかかりましたが,「目に見えぬ侵略-中国のオーストラリア支配計画」(クライブ・ハミルトン著,山岡鉄秀[監訳],奥山真司[訳],飛鳥新社)という本は良書です。これは間違いないでしょう。中国共産党による密かな(時に露骨な)政治工作,世界侵略の一端を垣間見ることができます。

 

著者は確かな取材を行い,広汎な文献を渉猟し,読者に正確かつ極めて詳細な情報を与えてくれます。1ページが上下2段に分かれておりますので,386ページではあるものの文字数では770ページ相当の分量です。でも,良書です。名著といってもよい。

 

この本の内容を端的に知るには,冒頭にあるジョン・フィッツジェラルド教授が推薦の言葉として書いた次の文章が分かりやすいと思います。

 

「中国が他国をどのように影響下におこうとしているのかを知りたければ、まず本書を読むべきである。本書はオーストラリアの未来にとって重要な意味を持っている。オーストラリアにおける中国の影響力行使ネットワークや、その世界的な影響工作のネットワークが解明され始めた」

 

日本においても,中国共産党によるこれらの工作は多大の成果を挙げておりますよね。例えば,そう,自由民主党の幹事長の存在からしても・・・(笑)。

 

オーストラリアにおいても,中国人実業家の潤沢な資金力などによって,議員が完全に篭絡されて中国に有利な政治活動を露骨に展開したり,大学などにおいても無数の中国人留学生が納付する学費等に依存しているため,学問の府である大学もその運営等が中国寄りに歪められたり,中国に批判的な教授らが中国人留学生に吊るし上げられたりしています。

 

2008年の北京オリンピックの際の聖火リレーが長野県に到達した時,中国人留学生らが約4000人も集まり(駐日中国大使館などが動員をかけたとされる。),中国国旗を無数に振りかざし,乱暴狼藉をはたらいて日本国民を震撼させた事件がありましたね。オーストラリアのキャンベラでも同様のことが起こったのであり,この時は中国大使館が組織的に動員し,およそ3万人もの中国人学生が雲霞のごとく集まったそうです。

 

この本の監訳に当たった山岡鉄秀さんはこの本の末尾に監訳者解説を書いておりますが,次のように述べております。

 

「一方、小国としての脆弱性を感じながら経済至上主義に走っていたオーストラリアは、『これからは中国と共に生きなくてはならない』と思い込み、『中国の夢』を両手を広げて迎え入れてしまったのである。そんなオーストラリアを中国は西洋最弱と見なし、浸透工作による属国化計画の実験場に選んだ。それにしても、オーストラリアの首相経験者を含む著名な政治家のなんと多くが中国に取り込まれ、その代弁者になったか、ため息をつかざるを得ない。ボブ・ホーク、ポール・キーティング、ジョン・ハワードなど元首相を始め、元外相のボブ・カーに至っては、『北京ボブ』と仇名されたほどだ。」

 

日本だって本当に大丈夫なんだろうかと私は危機感を覚えます。媚中派の政治家は枚挙に暇がないのだし,アカデミズムの世界でも,中国共産党による人材招致プロジェクト「千人計画」に日本人研究者44名が関与していたことも明らかになっております。

 

一部の愚かな政治家は未だに習近平の国賓招待の夢を追っております。バイデン政権移行前の1月19日,アメリカのポンペイオ国務長官は声明を発表し,中国政府が新疆ウイグル自治区でウイグル族ら少数民族に対してなしている行為について,いわゆる「ジェノサイド」と認定したというのに・・・。

 

2021/01/08

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皆様,新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

確か,私がこのブログを始めたのは2008年の12月でしたが,新年のご挨拶がこれだけ遅れたということはなかったと思います。失礼いたしました。

 

年末にも書いたのですが,思い起こせば昨年一年間は新型コロナウイルスで始まり,未収束(未終息)のまま一年が暮れ,感染者数の急激な増加傾向の中で新年を迎えたのです。やはり,社会も人の心もどこか沈んだままです。

 

それにしても,政府は1都3県の知事に押される形で,1月7日に二度目の緊急事態宣言を発令しました。菅という首相は「先手先手で」などと従前言っておりましたが,私たちの目に見える現象は明らかに「後手後手」です。このたびの緊急事態宣言の発令についても当初は消極的で,ほどなくして方針転換という迷走ぶりですし,「後手後手」と言えば,彼は新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正は「コロナが終息してから」行うなどと呑気なことを言って国民を呆れさせていましたが,結局は世論等に押される形で今国会での改正を目指すと方針を変えたことなどにも如実に表れており,またいわゆる「GoToキャンペーン」についても最後まで停止するつもりはないと断言しておきながら,その数日後には方針を変えるなどしており,何でもかんでも後手後手なのです。定見というものがない。

 

以前から思っていたことですが,この人の記者会見の様子を見ていても,完全に目が死んでいます。おどおどして自信なさげであり,相変わらず会見中の半分近くは官僚が作成したと思われる原稿に視線を落としたままです。とても一国のリーダーではありません。国民の士気を鼓舞するには程遠い。

 

一日の新規感染者数が全国で7000人に達している状況下で,今回の緊急事態宣言は首都圏4都県が対象と限定的であり,しかもその内容についても,感染リスクが高いとされる飲食店を中心に,午後8時までの営業時間短縮の要請などこれまた限定的です。酒類の提供は午後7時までに短縮,映画館やスポーツクラブといった運動・遊興施設などを対象に午後8時までの時短を「働きかける」というものです。でも考えてみれば,昼間の会食や人の混雑による感染リスクは夜間のそれと劇的な違いはあるのでしょうか。それとも何ですか,新型コロナウイルスは夜行性なのですか。

 

その一方で,中国や韓国など11か国・地域のビジネス関係者らの短期滞在と長期滞在(ビジネス往来)については継続することが決定され,当然ビジネスマンや技能実習生,留学生も入国できます。既に変異種感染者も国内で確認されているにもかかわらずです。

 

このように相変わらず外国人は入国させつつ,このような限定的な措置に果たして実効性があるのか疑問視されています。政府のこのような「兵力の逐次投入」ともいうべき手法は,戦場では愚策とされています。敵の能力を見誤り,諜報活動等を怠り,少しずつ戦力を小出しにして戦ってしまうと,結局は連戦連敗を繰り返し,最後は大敗を喫してしまうのです。今の政府はこんな状況なのではないでしょうか。

 

ここは一挙に一定期間限定で実効性のある徹底した行動制限を行う一方で,その代わりに国債を発行して十分な経済的補償を行うといった方針,施策が求められていると思います。今はいわば「戦時」です。プライマリーバランスがどうだとか,「財政規律」がどうだとか言っている場合ではないし,MMT的に大規模な財政出動が求められるのです。日本の国債は円建てです。日本円はハードカレンシーです。日本は世界最大の債権国です。ギリシャやデフォルトを繰り返しているアルゼンチン,韓国などとは訳が違います。

 

それにしても,悲しいかな,新型コロナウイルス対策,有効な経済政策を強力に実施していく司令塔が不在です。かえって菅首相のような中途半端で場当たり的,泥縄式の方策しか思いつかない人たちばかりです。ここまで言っしまっては申し訳ないのですが,「馬鹿な大将 敵より怖い」という言葉どおりの現状です。少し言葉が過ぎましたか。

2020/12/31

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このブログを書いている今も雪が降り続いております。昨日のゴルフのスコアはさんざんでしたけど,思ったよりも寒くはなく,プレーは昨日で良かったと思います。しかし今日は予報どおり午前中から雪が降り続いております。思い起こせば今年一年間は新型コロナウイルスで始まり,未収束のまま一年が暮れようとしております。社会も人の心もどこか沈んだままです。

 

年末のことでもあり明るく締めたいところですが,やはり日本の政治は完全に閉塞状態であり,国民の生命を守る防疫,経済政策,外交・安全保障などなど,菅政権には全く期待というものができず暗澹たる気持を払拭できないでおります。

 

端的に申しますと,菅義偉という人は日本国の首相としては明らかに失格です。彼は政治の裏でその人脈や権力を利用しての裏工作,官僚の作成した書面を読み上げることはできても,そもそもが首相の器ではありません。彼が自分の言葉で,国民に向け,その政治哲学,国家観,歴史認識,大きな政治目標というものを明確に語ったことがあるでしょうか。それすら具有せず,したがって語ることもできないというのは政治家としては致命的ですし,最低限備えるべき資質を欠いているというべきです。

 

容貌や立ち居振る舞いのことを言うべきではないのでしょうが,彼の目は完全に死んでいます。その容貌には自信のなさが溢れており,上目遣いや眼差し,記者の質問に対するおどおどとした受け答えなど,これでは到底国民の士気を鼓舞することなどできません。尖閣沖で中国公船が日本の漁船を追い回し,傍若無人に領海侵入を繰り返しても何にも言いません。習近平の国賓招待などといった酔狂なことは当然に中止すべきなのに,「日程調整する段階にない」などと言って将来的には日程調整するかのような含みを持たせています。媚中派の派閥領袖に担がれた傀儡のような政権ですから,無理もありませんけど・・・。

 

今本当に要求されているのは,新型コロナウイルス問題で大打撃を受けた事業者の粗利補償を含む積極的な財政出動,消費減税を含む景気対策と有効かつ徹底した防疫措置です。正に緊急事態であるにもかかわらず,新型コロナウイルス感染対策や経済政策を立案,断行する有力な司令塔が不在なのですから,国民は沈鬱な気持で新年を迎えなければなりません。携帯電話料金の引き下げ,不妊治療に対する助成金などはもともとは公明党が強く主張していた政策です。菅という人は公明党の支持母体である創価学会とは深い人脈があるようで,この政党に篭絡されているような行動に終始していますし,竹中平蔵のようなレントシーカーなどとの親交を重視し,彼が取締役会長を務める人材派遣大手のパソナや電通など特定の企業のビジネスチャンスに結びつくような政策ばっかり採用しています(いわゆる持続化給付金の事務事業をめぐる一般社団法人サービスデザイン推進協議会から電通へ,電通からその子会社への委託,再委託に伴う約100億円もの「中抜き」問題)。要するに,特定の人の意見だけに耳を傾け,特定の企業にのみ恩恵をもたらすような政権運営に終始し,大所高所に立った俯瞰的な政治判断が全くできていないのです。

 

気分的にも明るい気分で新年を迎えたいので,不満たらたらの文章はこの辺でやめにしておきます(笑)。

 

今年は,三島由紀夫没後50年です。三島由紀夫は自裁するちょっと前に「果たし得てゐない約束-私の中の二十五年」という寄稿文を認めておりますが,私の頭の中ではその文章のうちの次のような表現がいつも繰り返されているのです。

 

「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行つたら『日本』はなくなつてしまうのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。」

 

皆様,本年も大変お世話になりました。月並みですが,来年もよろしくお願いいたします。

2020/12/17

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今朝の産経新聞の記事を読んでいて,思わず笑ってしまいました。前々から確信に近い印象を持っていましたが,中国という国は「でたらめ」が多い国だと痛感しました(笑)。記事といっても,これは評論家石平さんの「China Watch」という題名のコラムなんですが,この日の見出しは「贈賄文化が生み出す司法腐敗」というもので,要するに中国という国は何でもかんでも賄賂は当たり前の伝統文化であり,司法の世界でも同様だということです。

 

12月4日,中国海南省で,同省高級人民法院(裁判所)の副院長を務めた高位にあった女性裁判官が,収賄などの罪で何と懲役18年の有罪判決を受けたのです。報道によれば,この女性裁判官は逮捕されるまでに37人から賄賂を受け取り,収賄額は4375万元(約6億9800万円)に上ったというから呆れかえります。

 

そして,この女性裁判官に賄賂を贈った37人のうちの18人が現役の弁護士だったそうです(苦笑)。評論家の石平さんはこのコラムで複数の例を挙げておりますが,その一例はこういうものでした。すなわち,Aという弁護士が持ち株の譲渡契約にまつわる裁判で民間人2名から代理を頼まれて訴訟活動をしたものの,第1審では敗訴したため,海南省高級人民法院に上訴し,A弁護士が同法院の副院長であったその女性裁判官に300万元もの賄賂を贈ったのです。賄賂を懐に入れたその女性裁判官は,高級人民法院でこの案件を担当する部下の裁判官に「何とかしろ」と指示した結果(爆笑),第2審は第1審の判決をひっくり返してこの当事者(民間人2名)に有利な判決をし,結果としてその2名は2000万元相当の経済的利益を得たというのです。もう,むちゃくちゃですし,でたらめなのです。

 

こんなものは氷山の一角にすぎず,このような構造的な「司法腐敗」は,中国では一般的な現象になっているようであり,「贈賄文化」に慣れている中国企業や中国人は裁判に負ける心配をしなくて済む一方で,賄賂を贈る発想もなく贈る方法も知らない日系企業などは常に不利を強いられているのです(笑)。

 

してみると,日本の司法は健全な方です。何と言ったって,7億円近くも賄賂をもらったという裁判官はおりませんし,収賄で訴追を受けるような裁判官は皆無でしょう。弁護士の私から見ても,みんな普通で健全な感覚を有した裁判官ばかりです。たまに判決内容や態度などで変てこりんな裁判官に接することはありますが(笑)。

 

中国のでたらめといえば,領土拡張意欲と領土に関する主張のでたらめを指摘しなければなりません。わが日本国政府のスタンスは尖閣諸島に領土問題などはないというものであり,尖閣諸島は日本固有の領土です。しかし,中国が連日武装した公船を尖閣沖に繰り出させ,領海侵犯はするわ,日本の漁船を追い回したりするわ,乱暴狼藉をはたらいていることは皆さん既にご承知のとおりです。そもそも中国が尖閣諸島は自国領だと言い出したのは,国連の調査でこのあたりに巨大な油田が存在するという結果が出た昭和40年代後半からです。その動機たるや,あさましい。

 

もともと中国は,尖閣諸島が日本領であることを認めていたのであり,1966年文化大革命が始まった当時,紅衛兵向けに刊行された地図では,尖閣諸島は中国の国境外に位置していることも示されています。昨日の産経新聞の1面では,尖閣諸島(沖縄県石垣市)を日本領と記した19世紀後半の英国製とドイツ製の地図が新たに確認されたことが報道されていました。

 

その地図というのは,「スタンフォード地図店」(英国)が1887年に発行した「ロンドン・アトラス」と,ドイツ地図発行人のシュティーラー氏による1875年版の「ハンド・アトラス」の2つです。いずれも尖閣諸島と台湾の間に国境線が引かれているのです。

 

中国側は,尖閣諸島は明治28年4月に締結された日清戦争の講和条約「下関条約」で台湾とともに日本に割譲され,先の大戦の終戦に伴い,台湾とともに返還されたと主張しています。しかし,英国やドイツの地図は,尖閣諸島が台湾の付属島だとする中国のでたらめな主張を覆すものだとも言えます。

2020/10/26

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日本学術会議をめぐる議論が喧しい状況です。同会議が推薦した会員候補者のうちのごく一部(6名)が任命されなかったようですが,このことについては立憲民主党などの野党が,我が国における「学問の自由」を侵害する暴挙だみたいなことを述べています。とても頭の悪い私にはその理屈がよく分からない(笑)。するってぇと,何ですかぃ,学術会議の会員になれなければ学問ができないとでもいうのですか。いずれにしても,日本学術会議法という法律は,推薦された候補者全員が選ばれるということまで保障した法律ではなく,任命の可否はあくまでも任命権者である内閣総理大臣の判断です。ましてや,同会議が推薦した会員候補者のうちの一部が任命されなかったからといって,これが憲法上の学問の自由が侵害されたことにもなりません。現に個々の学者の方々は制約も受けず大学や研究所で研究等に勤しむことができているではありませんか。

 

むしろ,日本学術会議は昭和25年には,軍事関連の科学研究には一切かかわらないという声明を出しておりますし,最近でも平成29年3月24日付けで「軍事的安全保障研究に関する声明」を出し,自由な軍事研究を抑制する政治的立場を表明しております。さらには,北海道大学の奈良林直名誉教授が10月5日に国家基本問題研究所に寄稿した文章によると,同大学に在籍する流体力学を専門とするある教授が船の燃費を改善する研究を進め,防衛装備庁が募集した安全保障技術研究推進制度に応募し,研究費の助成を受けたそうですが,それを知った日本学術会議側が北大に対して「事実上の圧力」をかけ,2018年に応募を辞退することになったということです。

 

それこそ学問の自由の侵害じゃないんでしょうか(笑)。日本学術会議の会員の先生方は,日々研究を続けられ相当の科学的成果を挙げておられるのでしょうが,その自由な研究,ひいては身の安全を最終的に保障しているのは安全保障に携わる国,政府です。自分たちは安全保障にかかわる軍事研究には反対するけど,いざという時は自分たちの安全を守ってくれというのは,あまりにも無責任,不道徳なのではないでしょうか。

 

昨日の産経新聞の「あめりかノート」というコラムで,古森義久さんは,「日本学術会議にGHQの影」と題して興味深い記事を書いておられました。彼は,相当前に,GHQ幹部の米陸軍大佐であり日本国憲法草案作成の実務責任者だったチャールズ・ケーディスという人に長時間インタビューをしたことがあったそうで,その際ケーディスは,「最大の目的は日本を永久に非武装にしておくことでした」と回答したようです。要するに,日本という国に対し,独立国家の基本的権利を抑えてでも非武装を押し付けることがGHQの意図だったということであり,日本学術会議はGHQ占領下で設置され,設置された翌年にはさきほど述べましたように,軍事関連の科学研究には一切かかわらないという声明を出し(昭和25年),そのスタンスが現在も変わっておりません。当時のGHQの非武装押しつけの意向とピッタリ合致している訳です。

 

それに驚くべきことに,日本学術会議(当時の会長は亀山直人)は,軍事関連の科学研究には一切かかわらないという声明を出した同じ年の5月には,吉田茂首相らに対し,「元号廃止、西暦採用についての申し入れ」を同会議の決議として送ったという事実もあります。その書面には「天皇統治を端的にあらわした元号は民主国家にふさわしくない」,「法律上からみても元号を維持することは理由がない。現在の天皇がなくなれば、『昭和』の元号は自然に消滅し、その後はいかなる元号もなくなるだろう」などといった記載もありました。この会議体は沿革的にも日本共産党をはじめとする左翼勢力との深いつながりがあることも指摘されています。

 

日本学術会議には毎年10億円超の国家予算がつぎ込まれてもいますし,今回の騒動は日本学術会議の抜本的改革を議論するためのよい機会になったのではないでしょうか。

2020/10/19

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私の愛読紙はもちろん産経新聞ですが,この新聞には定期的に同紙文化部の桑原聡さんという方の「モンテーニュとの対話『随想録』を読みながら」という記事が掲載されます。これが結構ためになりますし,いつも興味深く読ませていただいております。

 

先日の掲載分(記事)も面白かった。人間,誰とメシを食っているのかで大体その人の志向するもの,関心対象となっているもの,交友関係,もっと言えば思想傾向などを推し量ることができるようです。私自身は,菅義偉という首相にはほとんど期待してはおりませんが,菅首相が誰とメシを食っているのかが分かりました(笑)。

 

その記事には菅首相の会食相手のことが書いてありましたが,竹中平蔵やデービッド・アトキンソンなどといった人とメシを食っておられるようですね(笑)。もちろん誰とメシを食っても良いのですが,新自由主義,グローバリズム,弱肉強食,結果的に日本の形がなくなってしまうことに結びつく思想傾向が窺えます。

 

竹中平蔵といえば,パソナグループ取締役会長,オリックス社外取締役など企業人としての肩書を有する一方で,安倍政権の成長戦略のアドバイザーとして未来投資会議,国家戦略特別区域諮問会議における民間議員の肩書も持っており,彼が旗振り役となって規制緩和を推し進めた先に(例えば移民政策による安価な労働力の導入等-人材派遣のパソナグループは大喜び),彼ないし関与する企業の利益があるという,いわばマッチポンプ的な構図が出来上がっていることを強く指摘する評論もありますし,私も同感です。レントシーキングというのは,政府や役所に働きかけ,法や制度,政策を自らに都合のいいように変更させて利益を得る活動をいいます(超過利潤の追求)。彼の嫌らしさ,レントシーカー的傾向というのは,「市場と権力-『改革』に憑かれた経済学者の肖像」(佐々木実著,講談社)という本を読めば相当に理解できます。

 

それから,菅首相の会食相手の一人にデービッド・アトキンソンという人がいます(笑)。インバウンドと称して外国人観光客をどんどん入れて儲けろ(約4000万人)と進言したり,これまで日本の物づくりを下支えしてきた中小企業について,最低賃金を引き上げて経営力と競争力がない中小企業を淘汰・統合すべきだなどといった進言をしている人です。生産性の向上は必要なことですが,そんな政策で中小企業がどんどん潰れていき,多くの雇用が失われても良いというのでしょうか。デフレギャップがあるから日本経済はデフレから脱却できないのです。むしろ政府が積極的に財政出動して需要そのものを創出すべき方向へ向かうべきなのに,逆の発想になってしまっております。

 

それに,現在は新型コロナウイルス感染が猖獗を極めているため,外国人観光客は少なくなっていますが,実は私は温泉をはじめとする観光地への足が遠のいているのです。インバウンドによる外国人観光客,特にマナーの悪い観光客の存在で(敢えてどこの国とは言いません【笑】),かえって癒しを求めて静かに旅を満喫したい日本人観光客の足が遠のいている実情もあるのではないでしょうか。はっきり申し上げて,私は,大声で会話しながら浴場に入り,かけ湯もせず,乱暴に足をドポンと入れて大波を立てて温泉に入る,そういう人たちと同じ湯船には入りたくないのです(笑)。

 

菅首相が誕生した背景には,親中派の二階幹事長の存在があります。二階幹事長といえば,アメリカのシンクタンク「戦略国際問題研究所」の報告書で,名指しでその媚中政策を批判されている人物であり,菅首相はこの人物ともよくメシを食っているようです。先ほど菅首相にはほとんど期待してはいないと申し上げましたが,これまで述べてきたような人々とよくメシを食っているからであり(笑),何よりも菅首相自身の口から,これまでその国家観,歴史認識などを明確に聞いたこともないからです。

 

この日の「モンテーニュとの対話『随想録』を読みながら」という記事の中には,次のような件(くだり)がありました。

 

「『ドン・キホーテ』の中でサンチョ・パンサがこんな言葉を吐いている。『お前が誰といっしょにいるか言ってみな、そうしたらお前がどんな人間か言ってやる』という諺(ことわざ)も、また『お前が誰から生まれたじゃねえ、誰といっしょに飯食うかが問題だ』という諺も本当だとするなら、おいらは御主人のあとについて仕えてるんだから、御主人のさらに上をいく阿呆(あほう)よ」(後編第10章)

2020/09/17

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いやー,凄いですね。このたび新たに衆参合わせて150名からなる立憲民主党なる政党が誕生しました。これほどの数の国会議員の集合体であるにもかかわらず,どうやら国民はあまり注目というものをしておりません(笑)。私もその一人です。

 

国民民主党との合流に際しても「党名」をめぐって相当な悶着があったようですが,私に言わせれば立憲民主党などという名前は烏滸がましく,「しょせん民主党」という名前にしたらどうかと思っております。だって,集まったメンバーを見ますと,代表になった枝野幸男,菅直人元首相,野田佳彦前首相,岡田克也元外相,小沢一郎衆議院議員,蓮舫,福山哲郎などなど,あの「悪夢のような」民主党政権時代のメンバーばっかり顔をそろえているじゃないですか。

 

8月22日の産経新聞のコラム「産経抄」から一部を引用してみましょうか。

 

「『帰ってきた民主党』と言ったが、全く違う。」立憲民主党の福山哲郎幹事長は19日の記者会見で、国民民主党との合流新党について、日本維新の会の松井一郎代表が揶揄(やゆ)した言葉に猛反発した。とはいえ、その顔ぶれを見ると新鮮味は全くない。何が違うのか得心がいかない。・・・(中略)・・・今回の合流の目的が、あと1年ちょっとの間に確実に実施される衆院選対策と、国民民主党がため込んだ50億円の政党交付金の分配目当てであることは、誰の目にも明らかである。そもそも民主党自体が選挙互助会と呼ばれたが、今回はもっと露骨ではないか。

 

「産経抄」も容赦がありませんが,正鵠を射た論説です。そして,「産経抄」はこの新たに立ち上げた政党の党名を「とどのつまりは民主党」と表現しています(笑)。私は旧民主党時代からかねがね思っていたのですが,しょせん彼らは選挙で当選することが目的の選挙互助会であって,日本国のために粉骨砕身といった覚悟も意思も感じられないのです。だからもう国民はそういう本質を見抜いているものですから,あまり関心も示しません。

 

産経新聞の阿比留瑠比記者は,かつて民主党政権時代を称して,「まるで異民族に支配されていたかのような政権」と表現しましたが,これまたうまいことを言います。マニフェストなるものを大上段に振りかざし,蓮舫が金切り声を上げて,まるで文革時代の紅衛兵よろしく,ショー化された「事業仕分け」を仕切っておりましたね。懐かしくもおぞましい。「子ども手当」の支給,高速道路無償化,揮発油税廃止,八ッ場ダムなどなど,全て失敗・・・。

 

あまり軽々なことは言えませんが,近々衆議院解散による総選挙が実施されても,この新政党は党勢を伸ばすことはできないのではないかと思っております。要するに,あの暗黒時代を経験し,辛酸をなめた国民は,「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」状態だからです。

 

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