広島,長崎に原子爆弾が投下されてからもう75年の歳月が流れました。では当時連合国を構成していたアメリカが,なぜこの人類史上最も残虐な行為に及んだのか。これについては諸外国の腹黒い思惑,密約,戦争終結や降伏に向けた日本政府の姿勢などなど,極めて複雑な背景事情が横たわっております。私も真実を知りたいと思い,これまでに様々な本を読んでまいりましたが,この点についての腑に落ちる説明や見解,そしてそれを裏付ける第一次史料等にたどり着けないままです。
ただ,最近の産経新聞にも記事が載っておりましたが,核兵器を保有しないこの日本は,中国,ロシア,北朝鮮の核の脅威にさらされたままであり,核弾頭を搭載した無数のミサイルの射程圏内にあります。これは極めて異常な事態なのですが,人間,異常な事態に慣れてしまいますと異常であることに気づかず,恐ろしいことにそれが正常になってしまいます(これを平和ボケといいます)。しかも,ロシアの核保有数は6000発を超えて世界一ですし,中国は核兵器を減らすどころかますます増強させています。核軍縮はもちろん理念としては正しい方向性を示すものでしょうが,中国共産党やロシアの独裁政権などが存在する以上は現実には極めて困難です。そのような状況下で,日本においては平和ボケの症状がどんどん増悪しており,核保有について議論することすら嫌忌されております。核保有の本来の意味は,使用することなどではなく抑止力です。この点の議論すら絶対に許さないというのはいかがなものかと思います。
さる8月4日の河野防衛相の記者会見などの様子を見ておりますと,マスコミをはじめとするマスメディアの平和ボケ,そして中国や韓国への阿りは度し難いものがありますね(笑)。ミサイル防衛についての自民党提言に関し,朝日新聞と並んで左巻きの東京新聞の記者が,防衛相に対し「安全保障の見直しでは周辺国からの理解が重要だが,現状は理解を得られる状況ではない。防衛政策の責任者として今後,理解を得られるのに必要なこととは何か?」などといった極めて間抜けでトンチンカンな質問をしました。防衛相はこれに対し,「周辺国とは,どこのことですか?」と尋ねると,その記者は「主に中国や韓国」と臆面もなく答えたのです。
これに対し防衛相は,「主に中国がミサイルを増強しているときに,なぜ,その了解がいるのか」と語気を強めたのは当たり前です(笑)。
引き続きその間抜けな記者は,「では,韓国に関しては?」と食い下がりました。バカに付ける薬はありません(笑)。防衛相が「何で韓国の了解が必要なのか。わが国の領土を防衛するのに。」と当たり前の答弁をしたのです。
仮にこの記者が政治家,そして防衛,安全保障の責任者になった場合,軍備一般や防衛システムの変更をする際に,いちいち中国や韓国に対してその可否についてお伺いを立てるというのでしょうか(笑)。気は確かかと言いたいですし,こんな人間とは口もききたくありません。
本日は相当にご立腹ですので,このあたりにしておきます。
今年は秋刀魚が極度の不漁で,1匹5980円などといった嘘のようなネットのニュースに愕然としましたが,幸いなことに今年は鰻の方は豊漁のようです。ありがたいです。
土用の丑の日も過ぎましたので,昨日はうちのカミさんと鰻を食べに行こうとしました。うちのカミさんも鰻を食べる時は体全体で幸福感を表します(笑)。しかし私は,世の中を甘く見すぎていました。その店は三河一色産の美味しい鰻を食べさせてくれるお店なのですが,予約というものをしていませんでした。
たった2人だから何とかなると高をくくっていたのですね。そうしたらその日は満席で,お持ち帰り(テイクアウト)ならばできるとのこと。私もカミさんもその夜は鰻を食べるという思想で頭の中はいっぱいでしたから,もう引っ込みがつきません。結局40分以上も待たされて(他にも多くのテイクアウト客がいました。),鰻弁当(上)2つのお持ち帰りをし,自宅でゆっくりと味わったのでした。
先日の産経新聞の産経抄にも書いてあったのですが,土用の丑の日に鰻を食べる習慣の由来については,諸説あるようです。
「石麻呂(いしまろ)に われ物申す 夏痩(なつやせ)によしといふものぞ 鰻(むなぎ)捕り食(め)せ」
これは大伴家持が友人の健康を心配して詠んだ歌ですが,万葉集の時代から鰻は夏の滋養食として知られていました。ただ私は,鰻については蒲焼だと思っております。白焼きなどはあまりピンときません。大伴家持の時代はどんな調理法を採用していたのでしょうね。時代は下って1399年の「鈴鹿家記」に初めて蒲焼という言葉が登場するのですが,その当時も今見られるような醤油,砂糖,酒,みりんで焼く調理法ではなかったようで,そのような調理法が出現したのは江戸中期(1750年)以降のようです。いずれにしても私としては鰻は蒲焼に限ります。
そして友人に鰻を勧めた大伴家持は,愛国者でもあります。
「海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍 大君の 辺にこそ死なめ かへり見は せじ」(賀陸奥国出金詔書歌)
中国共産党の私兵である人民解放軍は日本固有の領土である尖閣諸島を明らかに盗ろうとしています。南シナ海と同様,力の空白ができた瞬間に実行されるでしょう。中国は頻繁に領海侵犯を繰り返す,日本の漁船を追い回すなど傍若無人の振る舞いをエスカレートさせています。それに対し我が国の対応はおおよそ主権国家とは言い難いものです。「抗議する」,「毅然と対応する」などといった口先だけのコメントをただただ漫然と発表し続けるのみです。これまで抗議なるものが奏功してきたでしょうか。実際にやっていることに照らして,「毅然」といった言葉が軽すぎはしないでしょうか。日本政府は,いざという時は誰かが守ってくれると甚だしい勘違いをしているのでしょうか。自分の国を自分で守れないような国のために,他国の兵隊さんの親御さんが自分の若い息子の血を流させるでしょうか。
尖閣諸島周辺の海洋調査を実施したり,以前から言われてきたように船溜まりを造営したり,調査のために上陸したりして,この諸島の領有権が日本に帰属し,当然に施政権もあり,実効支配もなされているという実体を備えなければ始まらないのです。大伴家持がもし生きていたら,嘆かわしい現状をどのように感じたでしょうか。
毎年,そしていつ見ても思うのですが,紫陽花(あじさい)という花は本当に美しいですね。思わず立ち止まって見入ってしまいます。しかもこの花は,晴れの日よりも雨の日が特に美しい。しっとりと雨に濡れますと,その色合いの鮮やかさがさらに増すのです。
「紫陽花に佇んで胸濡らしけり」 黛まどか
そうです。たとえ雨が降っていても,道すがら思わず見入って,思わずその場に佇んでしまうほどの美しさなのです。ただこの句では,「胸濡らしけり」には雨で濡れるという他に,失恋か何か悲しいことが含意されているのかもしれませんが・・・。
「紫陽花やきのふの誠けふの嘘」 正岡子規
これは子規の句です。花言葉というのがあり,紫陽花の花言葉は「移り気」,「浮気」,「無常」などです。紫陽花という花は,その花の色が時期によって変化するのでこのような花言葉になったようです。
「無常」といえば,盛者必衰の理,常なるものは決して存在しないのです。最終的には中国共産党もしかり。それにしても香港は悲惨なことになっております。香港国家安全維持法の施行により,早くも約370名もの逮捕者が出ました。「一国二制度」なるものは,中国共産党の悪行でもはや画餅となりました。
考えてみれば,中華人民共和国という国には,民主主義はおろか「法の支配」や「三権分立」という概念は実質的には全くありません。というのも,この国には建前上は立法,行政,司法を一応つかさどる機関は存在するものの,何しろその「三権」の上位に中国共産党が傲然と君臨しているからです。そんな国になど住みたくもありませんよね。
チベットやウイグルにおける人権弾圧などをとっても,正におぞましい限りです。仮に日本人が日本語の使用を禁止されて中国語の使用を強要されたり,日本の文学・芸術・伝統を否定され,誤った歴史認識で洗脳され,固有の領土にどんどん漢民族に入植されなどしたらどうしますか。なぜ日本のマスコミはチベットやウイグルにおける人権弾圧や民族的ジェノサイドとも評価できる実態を報道しないのですかね。それに日本の左翼政党はなぜこのことに口を噤むのでしょうか。アメリカのシンクタンク「ジェームスタウン財団」が公表した新疆ウイグル自治区における人権弾圧に関する報告書の内容は戦慄すべきものであり,アメリカのポンペオ国務長官もショッキングとの感想を漏らしています。
でも,「無常」ということで仮に中国共産党政権が瓦解したとしても,「中国の大盗賊・完全版」(高島俊男著,講談社現代新書)という名著によると,新たな「盗賊」がこの大陸を支配するだけのような気もしますが・・・。
私はこの連休中でも,2日に1回程度は事務所に来て仕事をしております。事務所までは徒歩通勤なのですが,歩きながら目にする光景は従前とは全く違い,街が死んだようになっております。
休みの日は正に「巣ごもり」の状態で,読書をするか,好きな音楽を聴くか,夜はカミさんと一緒に晩酌をし(酒でも飲まなければやってられません!),一緒になって「チャンネル桜」の各番組を見ては,日本人として極めて真っ当な考え方,保守的な思想にひたっております(笑)。
そんな訳で,普段よりお酒の量が増え,運動不足にもなって,少し体重が増えてしまいました。ネット情報によれば,やはり新型コロナウイルスを警戒する「巣ごもり」生活で,世間的にもお酒の量と体重が増える傾向にあるそうです。
それにしても,この新型コロナウイルス禍はいつまで続くのでしょうか。本当に気が滅入りますね。政府は5月31日までの非常事態宣言期間を延長しましたが,安倍首相のプロンプターを見ながらの記者会見の姿を見ていても,明らかな失政(インバウンド頼みと中国への忖度で1月だけでも中国人観光客等を92万4800人も入国させたこと,その後も諸外国に比し明らかに不徹底な入国制限に終始したこと,感染防止対策と休業補償等の経済対策の遅れなど)のこともあり,怒りを覚えるだけです。
何よりも,やはり政治家には高い見識と資質,能力が要求されるだけでなく(もちろん愛国心も),想像力と国民目線というものも要求されます。つまり,このような記者会見を見た国民がどう思うかを想像する力です。解除のための基準,見通し,「出口戦略」などが明確に示されない限り,5月31日までの非常事態宣言の延長を告げられた国民は不安を覚えるだけです。首相ならばそのことに思いを致さなければ・・・。その意味では,吉村大阪府知事が示した,いわゆる「大阪基準」は賛否はあれど一つのモデルになり得るでしょう。結局,その後の経過で解除は時期尚早ということにはなっても,それを状況に応じて適宜修正していけばよいのであって,やはり解除のための基準,見通し,「出口戦略」は示して欲しいのです。安倍首相のあの記者会見では,中小企業の経営者,飲食店の店主,その他の事業者としては不安感を高め,途方に暮れるだけでしょう。
このままでは,新型コロナウイルスによる死もさることながら,経済的な死を招来します。経済的な死には,マクロ的にはGDPの大幅減少,不況,そして倒産,廃業,さらにこれらを苦にした自殺者の増加も含まれます(かつて橋本内閣が消費増税と緊縮財政を徹底したためデフレに突入し,自殺者が増えたことも想起すべきです。)。
その業績等については功罪相半ばするものの,この状況下で田中角栄が首相だったらどんな経済対策を採用しただろうかと思ってしまいます。きっと,財政規律教という宗教に帰依しまくっている財務官僚を見事に説得し,今は平時ではなく戦時だということで日銀とタイアップして大胆な経済対策を断行したに違いありません。ハイパーインフレが起こるとか,円が暴落するとか,国債金利が急騰するなどといったバカな経済評論家の言うことなどを無視してね。田中元首相も,草葉の陰から,安倍首相に対して「第二次補正は絶対やれよ!」とはっぱをかけるに違いありません。
もちろんこのたびの新型コロナウイルスが引き起こす肺炎の恐ろしさは言うまでもありません。ただ,2019年にはインフルエンザで亡くなった方は3000人を超え,関連死を含めると1万人を超えるといわれています。いずれはワクチンもできるでしょうし,時期を見計らってこの新型コロナウイルスと共存する期間を経て(非常事態宣言の解除),終息を目指していくことになるのでしょう。従業員を一時帰休させつつ雇用調整助成金を活用したり,必ずしも十分でない上限のある事業継続金の給付を受けたり,追加融資を受けたり(これは負債の増加を意味します。),家賃の支払猶予を受けたり(結局これはいずれ支払わなければなりません。)などして乗り切るにも,事業者としてはやはり限度というものがありますからね。
もうこれ以上の失政は許されません。もちろん習近平の国賓招待など言語道断であり,延期ではなく中止です(笑)。安倍政権には,アベノマスクの配布(今に至るも私の自宅には届いていません。)や星野源とのコラボ動画の配信みたいなことではなく,しっかりとした,そして有効な対策を断行していただきたいと思います。
今でも自宅の書架にありますが,櫻井よしこさんが書いた「異形の大国 中国-彼らに心を許してはならない」(新潮社)の出版は平成20年4月だったのですね。もう今から12年も前のことですか・・・。その当時から評論家の櫻井よしこさんは,なりふり構わず世界の覇権を握ろうとする中国に関して,我々日本人に強く警鐘を鳴らしていた訳です。
この本には,「詫びず、認めず、改めず。狡猾な相手には賢く、勁くあれ!」という記載もあります。今から12年前との比較で,中国(一党独裁国家)に対する日本人の認識も少しは変化したでしょうか。
この中国共産党率いる一党独裁国家は,諸外国が新型コロナウイルスと必死で戦っている状況の隙をつく形で,香港の民主化主要メンバー15名を逮捕して弾圧を加えており,台湾海峡では軍事演習を展開し,先日日本にマスクを200万枚も寄贈してくれた台湾を威嚇しておりますし,既に篭絡し終わったテドロスをトップとするWHO(世界保健機関)に圧力をかけて台湾の加盟もオブザーバーとしての参加も認めないように働きかけてきました。
また,国際海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの国際仲裁裁判所が,南シナ海における中国の主権を認めないという明確な判断を示したにもかかわらず,そんなもの「紙くず」だとして,南沙諸島や西沙諸島に訳の分からない「行政区」なるものを一方的に作り,これらの地域における国際的な不法占有を既成事実化しています。
さらには,猖獗を極めているコロナウイルス禍の最中,今年1月から3月までの人民解放軍戦闘機の威嚇的な飛行により,自衛隊機のスクランブル発進を余儀なくされた回数は150回を超え,尖閣諸島周辺における中国公船の航行は延べ約270隻となり,領海侵犯を繰り返しております。
にもかかわらず安倍政権は,3月上旬まで習近平国家主席を国賓として来日させることをギリギリまで検討していたというのですから,あきれ返ってしまいます。それに,ある中国高官はコロナウイルスを持ち込んだのは米軍かもしれないなどと臆面もなく放言し,アメリカを怒らせています。早い段階で武漢で感染者が出て,人から人へ感染する事実を含め,感染状況につき事実隠蔽的な態度で感染を拡大し,告発し警鐘を鳴らしていた医師を拘束し,さらに自国民(中国人)の海外渡航を禁止・抑制せず,結果的に世界中に感染を拡大させた中国の責任は否定しようもないでしょう。この国は昔から,政治的工作とプロパガンダ(政治的宣伝)の国だったのですよ。
今朝の産経新聞の「産経抄」には,とても面白いくだりがありましたので,その一部を引用します。
「▼24日付日経新聞朝刊掲載の英フィナンシャル・タイムズのコラム「自滅した中国コロナ外交」が、秀逸だった。それによると米ウィスコンシン州のロス上院議長に、一通のメールが届いた。中国のウイルス感染拡大に対する取り組みを称賛する決議案を、議会に提出してほしいとの依頼だった。▼「外国の政府が州議会に接触してきて法案の可決を求めるなど聞いたこともない。」ロス氏は当初いたずらだと思っていたが、やがてメールはシカゴの中国総領事から送られてきた本物だと判明する。ロス氏は返信した。「親愛なる総領事殿、ふざけるな。」」
時節柄,笑い事ではありませんが,朝っぱらから思わず笑ってしまいました。
私の自宅近くには,1キロメートルほどにわたって見事な桜並木があります。この桜はオオカンザクラというもので,ソメイヨシノよりは花弁が濃い色をしています。今が満開でとてもきれいなのです。毎年ソメイヨシノよりも2,3週間ほど早く開花するので,近所の人だけでなく開花の早いことを知っている遠方からの見物客もおり,盛んにスマホなどで撮影しています。
このように,美しい桜は何事もなかったように咲き,見事な姿を見せて我々を楽しませ,慰めてくれます。
しかし世間では,何事もなかったどころの騒ぎではなく,新型コロナウイルス肺炎感染の問題で大騒ぎです。あれほど危惧されていたパンデミック(世界的大流行)に発展する様相を呈しております。
よし,事ここに至っては,政府批判をしている暇があったら挙国一致で感染拡大を防ぎ,何としても収束させなければならないでしょう。自らは地道に手洗い,うがいを励行し,人ごみを避けて免疫力(栄養と睡眠)をつけ,自分の身は自分で守るしかありません。それは分かっています。ただそれにしても,これまでの推移を考えますと,どうしても政府批判はしたくなる(笑)。あるサイトで国際関係の研究者である北野幸伯という方が寄せた記事を拝見しました。なるほどと思ったのでその要旨を紹介します。要するにこの記事の骨子というのは,これまでの日本政府の対応がどれだけ遅かったのか,危機管理が杜撰だったのかという批判です。
今から1か月以上も前の2月2日付け日本経済新聞によれば,1月31日には米国が中国本土を離れた外国人の入国を拒否する決定を行い,翌2月1日にはオーストラリア,翌2月2日にはニュージーランドが同様の決定を出し,フィリピンもこれに続き,シンガポール,モンゴルなども同様で,1月末までに62か国が中国人や中国からの渡航者に対して何らかの入国制限措置を導入していたのです。
それに引き換え,日本政府はというと,インバウンドだか何だか知りませんが,いわゆる「春節」どきにどんどんどんどん中国人観光客を入国させ,1月中の中国人入国者は92万4800人とも言われております。しかも,2月23日の時事通信の配信によれば,安倍首相は新型ウイルスが国内で流行する可能性に言及した上で,大規模な感染拡大を見据え,「総合的な基本方針」を2月末までにまとめるよう指示したというのです。
遅くとも2月の初めには諸外国が厳しい入国制限,検疫措置を講じていたのに,わが日本政府は「2月末までに基本方針をまとめる」ですと・・・。日本政府には2月末まで「基本方針」すらないのです(笑)。挙句,つい最近まで日本政府高官は中国共産党に忖度し,習近平主席の国賓訪日の予定に現時点で変更はないなどと間抜けなことを言ってもいましたよね。
この記事には,作家の百田尚樹さんの2月16日のツイッター,「皆さん、政府は無能です。国民の命を守るんだ!という意志も能力もないことが明らかになりました。自分と家族の命は自分で守りましょう!お互いに、生き抜きましょう!」といったつぶやきも紹介されていました(笑)。
笑い事ではありません。繰り返しますが,地道に手洗い,うがいを励行し,人ごみを避けて免疫力(栄養と睡眠)をつけ,自分の身は自分で守るしかないのです。
新聞やテレビニュースでは,連日,新型コロナウイルスによる肺炎拡大の情報が流されています。発祥である中国という国(中国共産党)自体が情報隠蔽的であり,同国内における真実の感染者数,真実の死亡者数はどうなっているのか分かりません。中国国内の状況もそうですし,対外的な伝染状況についてもパンデミックになりはしないかと,本当に心配なことです。
心配だといえば,日本政府の対応です。完全に後手後手に回っており,現在行われている水際対策等が本当に実効性があるとは思えないのです。武漢の邦人をチャーター航空機で帰国させるという措置だって,アメリカなどの諸外国が断行したのを見てようやく重い腰を上げたのですし,入国禁止措置にしたって,右に倣えといった感じでようやくこれに踏み切り,しかも極めて不完全な措置に止まっています。
アメリカは「公衆衛生上の緊急事態」宣言をした上で,14日以内に中国を訪れたことのある外国人の入国禁止措置を発表しました。オーストラリア政府も同様です。でも日本政府はといえば,入国申請時から14日以内に中国湖北省に滞在歴がある外国人の入国を拒否する措置にようやく踏み切っただけです。もう既に中国全土に広がる感染者が1万人を優に超えたのですから(これも中国当局の発表ですから全くアテにはなりません。実際にはもっと多いはずです。),アメリカのような全面的な措置でなければ実効性がないのです。
「泥縄式」というのは,「泥棒を捕えて縄を綯う」の言葉どおり,事が起こってから慌てて準備するということの喩えですが,正にこのたびの日本政府の対応が泥縄式です。しかも,相手は目に見えない新型コロナウイルスなのですから,実際には泥棒を捕まえてもいないのかもしれません。中国人旅行者のインバウンドよりも日本国民の生命,身体の安全を確保すべきでしょう。
気になって土曜日の産経新聞の「安倍日誌」に目をやりましたら,その日の午後,安倍首相は成蹊学園卒業生ら主催の「安倍晋三さん衆議院議員在職25周年を祝う会」に出席後,そのまま私邸に戻ったとありました。こんなんじゃ,ダメですね。
また,アメリカは今回の事態を重く見て,中国全土への渡航禁止勧告を出しました。現状では極めて当然の措置なのですが,これに対する中国外務省の報道官談話の内容を聞いて呆れてしまいました。中国外務省は,1月31日の夜,このアメリカの措置に関し,「率先して悪い前例をつくった。本当に薄情だ。」と批判する談話を発表したのです。反省も何もありません。
安倍晋三政権は,現在でも,この春にかの国のトップである習近平国家主席を「国賓」として招くという誤った方針を維持しているのでしょうか。邦人の不当拘束や日本固有の領土である尖閣諸島周辺の度重なる領海侵犯に対し,安倍首相が問題提起しても習主席は「何処吹く風」とこれを無視しています。評論家の櫻井よしこさんは国賓としての招待に大反対していますし,国民の間でも反対する意見がかなりの割合に上っております。私もその一人です。
中国の武漢発の新型コロナウイルス関連の肺炎の感染は,だんだんと不気味な拡がりをみせていますね。中国の国内だけでなく,タイ,韓国,日本,台湾,さらにはアメリカでも感染者(中国からの旅行者だそうです。)が出ました。恐ろしいことです。
何よりも心配なのは,中国という特異な国の情報隠蔽的な体質です。以前のSARS騒ぎの時の中国の対応は酷かったですからね。中国の公式発表では感染者は「41人」だということですが,世界保健機関(WHO)にも助言を行っている英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンの感染症に関する研究センターの研究者らは論文を発表し,武漢市だけでも1月12日時点で既に1723人以上の感染者が存在するとしています。
中国の場合,「公式発表」についてはGDP成長率と同様,全く信用できませんからね。何しろ中国共産党や自国に都合の悪い真実の情報を他国の放送局が流し始めるやいなや,停電みたくテレビ画面が突如として真っ暗になってしまうのですから(爆笑)。
今回の新型コロナウイルス関連の肺炎の感染については,笑っている場合ではありません。1月24日から30日ころにかけては,この愛すべき日本国にも中国人旅行者が春節休みで大挙して到来します。我が国の検疫は本当に大丈夫なんでしょうか。
コロナウイルスで人への感染があるのはこれまで6種類が確認されており,このうち,深刻な呼吸器疾患を引き起こす可能性があるのは,SARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)の2つで,それ以外は仮に感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまると言われてはいます。でも,今回の武漢発のものについてはまだ詳しいことは分かっていませんし,現に死者は出ています。
ところが,日本政府の検疫体制は本当に大丈夫なんでしょうか。アメリカなどは徹底していて,武漢からの直行便のある空港では,対象となる便については乗客全員を別室に移して熱や咳がないかを厳しくチェックし,発熱を感知するスキャナーなどを使用して検査するということです。
ところが,日本はというと,航空会社に対しては機内案内で症状を自己申告するよう呼びかけるとか,空港のポスターなどで自己申告の協力を呼びかけるなどの「ゆるゆる」の対処です。あくまでも「自己申告」がメインなのです。ゴルフと同じです。そもそも,お金を使って旅行に行こうと手ぐすね引いている人たちが,多少の体調不良があったとしてもそのことを正直に自己申告などするでしょうか。日本という国の危機管理の甘さはつとに指摘されているとおりです。憲法9条がありさえすればいつまでも平和は確保できるなどと言って平和ボケているのと少し似ています。
くれぐれもパンデミックになったりしないよう,実効性のある検疫の方,よろしくお願いいたします。
このたびの台風19号による被害については,政府により激甚災害として指定されます。本当に自然の猛威を見せつけられた思いです。亡くなられた方々や被災された方々には,心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
これは別の台風の時でしたが,私の沖縄出張も中止になりましたし,今度の19号についても,私が現在破産管財人として管理している物件に関して何か不都合が生じないかと心配でした。また,プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズの巨人対阪神の第4戦は,本来であれば10月12日(土)に予定されていたのですが,この台風のために順延になり,急遽新幹線のチケットを手配してもらって翌13日(日)に東京ドームで観戦しました。目の前で巨人の勝利(日本シリーズ進出)と原監督の胴上げを見たのです。
さて,話は変わりますが,「民意」というものは本当に恐ろしいものです。先月,日本経済新聞が「次の首相にふさわしいのは誰か。」という世論調査を行ったところ,何と第1位は小泉進次郎(29%),第2位は安倍晋三(18%),第3位は石破茂(13%)という結果だったのです。
では同じマス・メディアでもテレビの方はどうかと申しますと,日本テレビの同趣旨の世論調査によりますと,やはり第1位は小泉進次郎(21%),第2位が石破茂(18%),第3位が安倍晋三(17%)という結果だったのです。
うーん・・・,げに恐ろしきは「民意」かな。
この調査(アンケート)に対する回答者は,小泉氏の何を評価し,何に期待してこのような回答をしたのでしょうか。イケメンだからか(笑)。やっかみで言うのではありませんが,私は小泉氏のことを将来の総理候補だと思ったことは一度もなく,あまり評価してはおりません。これまでに議員として何か成果を出した訳でもなく,要するに選挙の際の応援演説で,各遊説先の方言を多用し,産物などに言及して聴衆の受けを狙ってきた「客寄せパンダ」のような存在だったとしか思えないのです。
物の言い方は父親の純一郎氏を意識して真似て,だけど実際の発言や回答については聞かれたことに対してストレートに答えようとせず,はぐらかしたり,「ポエム」と揶揄されるような意味不明なものが多いのです。
現在小泉氏は環境相ですが,その前任の原田義昭前環境相は,東電福島第1原発で増え続ける汚染浄化後の処理水について,退任直前に「(処理水を海洋に)放出して希釈する外に選択肢はない」と述べて反発を買いましたが,これは覚悟の上での勇気ある発言,正論だったと思います。処理水が含む放射性物質「トリチウム」は自然界に大量に存在し,紙一枚で遮蔽され皮膚も透過できないほど微弱です。体内に摂取しても速やかに排出され,世界各国がごく普通に海洋放出しているのです。
それなのに小泉氏は,環境相に就任するや,福島県の漁業関係者と面談した際には「率直に申し訳ない。」とあっさりと陳謝し,迎合的な発言をして歓心を買い,他方,では30年のうちにこの問題を解決する方策を問われた時には,お得意の「ポエム」を語ったのです。海洋放出後,むしろ彼がやらなければならないのは,風評被害を払拭する努力でしょう。
とりわけ強調したいのは,これまで小泉氏の口から国家観,安全保障,歴史認識などについての発言を聞いたことが一度もないことです。私も毎日新聞を読んでいますし(「毎日新聞」ではなく「産経新聞」です【笑】),その他ネットや雑誌などで人並みに情報を得てはおりますが,彼が国家観,安全保障,歴史認識を語っているのを見聞きしたことは一度もないのです。さきほどの世論調査に回答し,彼を次期総理に相応しいと回答した人たちは,これらの点について彼がどのような認識を有しているのか分かっていたのでしょうか。
くどいようですが,げに恐ろしきは「民意」かな。
先日の産経新聞のコラム「産経抄」には,なるほどなと思えるようなことが書かれておりました。汚染水のことに対する小泉氏の安直かつ迎合的な対応を批判した上で,次のように書いていたのです。
「第37代米大統領、ニクソンは著書『指導者とは』で、口達者で雄弁に所信を述べ、マスコミや同僚を驚かす新人政治家について論じている。『当初の珍しさはすぐに薄れ、彼らも「いかに語るか」より「何を語るか」によって採点され始め、まもなく単なるおしゃべりでしかないことが分かる』」
いよいよプロ野球のクライマックスシリーズが始まりました。私は10月12日(土)の巨人対阪神の第4戦目を東京ドームで観戦する予定であり,チケットも入手済みです。ただ,巨人が3連勝するとアドバンテージの1勝を加えて4勝となりますので,12日の試合はなくなります(笑)。それよりも何よりも,猛烈な勢力の台風19号が東海,関東を直撃することはどうやら避けられない見通しで,何よりも新幹線で名古屋から東京まで移動できない,あるいは帰って来ることができない恐れもあります。また,12日の第4戦が中止になり,翌13日に順延となりますと,慌てて新幹線のチケットの変更手続をしなければなりません。休日というのに忙しいことになりそうです(笑)。ただ,被災地のことを思いますと,笑い事では済まされませんね。この台風の進路となりそうな地域では,早期の避難をはじめ,念入りな対策を講じる必要があります。
前置きが長くなりましたが,昨夜は巨人阪神戦をテレビで観ながら,「さすがに今年はノーベル賞の日本人受賞者は出そうもないな。残念だけど・・・」などと独りごち,でも巨人が5点取って大きくリードしているので満足して一杯やっておりますと,テレビ画面にテロップの速報が流れ,何と,吉野彰さんが今年のノーベル化学賞を受賞したことが分かりました。うれしくて,うれしくて結果的に昨晩のお酒の量が増えてしまいました(笑)。
本当に凄いですね。別に小市民である私が偉くなった訳でもないのに,やはり日本人受賞者が出ますと,同じ日本人としてとても誇らしくなります。基礎科学を地道に研究することの重要性が,結果的には全世界の人々のためになる結果をもたらすのですね。基礎科学というのは,各学問分野の基礎部分を扱う学問であり,自然科学における基礎科学は一般に理学といわれ,物理学,化学,生物学,地球科学,天文学など自然科学全体の基礎となる理論的研究をする部門を指します。
でもね・・・。考えてみますと,そして識者の意見では,もうこの先はこのように日本人の受賞ラッシュ(今回で27人目)は続かないと思います。これまでの受賞は,過去の地道な研究という遺産が果実として現実化したものであり,今後日本政府が各学問分野の研究環境の整備に注力せず,補助金等の削減を続けていったりすれば,日本人のノーベル賞の受賞は急減してしまうでしょうね。
各国の科学技術力を比較する指標には,論文数,高被引用論文数,世界大学ランキングなどがありますが,日本は低調傾向です。また,「悪夢のような政権」であった民主党政権時代には,あの蓮舫とかいう人たちが「事業仕分け」と称して鬼の首を取ったように,バッサバッサと研究費や補助金,施設整備費を削減しまくったシーンを覚えておいででしょうか。まるで中国の文化大革命時の紅衛兵のようでした(笑)。
そんな時,やはり2001年にノーベル化学賞を受賞した野依良治教授が,「科学技術は日本が国際競争を生きる術であり、国際協調の柱だ。これを削減するのは不見識。」,「(事業仕分けは)将来、歴史の法廷に立つ覚悟でやっているのかと問いたい。」と強く警鐘を鳴らしたことは今も覚えております。この発言に私も,「その通りだ!」と思わず快哉を叫んだのです。
それなのに,その後の日本の科学技術関連予算は決して十分ではありません。それに,端的に言うと日本政府は本当に日本国の政府なのかと首を傾げざるを得ません。グローバリズムと称して,外国人留学生には税金を使って年間293億円もの手厚い支援がなされているのに,日本の優秀な学生は,奨学金返済の負担で苦悩しています。逆でしょう?
もう仕事に戻らなければなりませんので,今日はこれくらいにしておきます(笑)。