昨日も一生懸命仕事して,夜はわが栄光の読売巨人軍の必勝を期して晩酌に臨んだというのに(笑),テレビのスイッチを入れたら,また2回までに4点も取られている・・・。いったい,ぜんたい,どうなっとるんじゃあああああーーーーー。堪忍袋の緒が切れるぞーっ。
第3戦も杉内が2回までに4点を取られ,昨日の第4戦もホールトンがやはり2回までに4点を取られている。ただでさえ打線が湿りまくっているのに,こんな序盤ばかりでは勝負にならんでしょう。大体が巨人の投手陣は立ち上がりに難があることで有名です。特に杉内とホールトン。昨日の晩酌ではショーチューをいただきましたが,得点経過のリプレイを見ていてショーチューが鼻から出そうになりました(爆笑)。ホールトンの立ち上がりといったら,先頭打者に四球,2番打者に死球,そして3番打者を打ち取ったのは良いのですが,4番打者にホームラン・・・。いきなりの3点です。これではいけません。
1-4の段階で,私はもう絶望してしまい,テーブルの上にあったコロッケ2個,メンチカツ2個をぱくぱくと食いまくりました。いわゆるヤケ食いというやつです。お酒も飲んでいるのですから,この絶望的な晩の摂取カロリーはものすごいことになったのではないでしょうか。自暴自棄というか,もうどうにでもなれという感じでヤケ食いし,私はしめやかにテレビのスイッチを消してから,こうべを垂れて静かに自室で読書の時間に入りました(笑)。
お風呂に入って再度読書の時間。しかし,その後に落胆気味にスポーツニュースを見ましたら,なんと,わが栄光の読売巨人軍が6-5で逆転勝利したというではありませんか。よ,よかったー。勝負は下駄をはくまで分かりません。
しかし,今日(第5戦)こそが天王山だと思います。今日勝たなければだめだと思います。今日負けてしまえば,再び仙台に行き,もう1敗もできない。今日勝たなければだめなのです。
しかし,日本シリーズに関する過去のデータだけを見てみれば,巨人にはあまり有利とは言えません。産経新聞によれば,第4戦までに○●●○のケースは過去に6度ありますが,この星の並びで第4戦と第5戦を連勝したチームは過去にないそうです(悲報)。そして,第4戦を終えて2勝2敗となったケースは過去に24度ありますが,そのうちタイに持ち込んだチームが日本一になったのは10度で,優勝確率は41.7%に過ぎません。
それでも,私が少年の頃にワクワクさせてくれた巨人軍の名将,亡き川上哲治さんのためにも是非とも連覇(日本一)を達成するのだ!巨人軍よ!
あー,またこんな話題かー,と思われそうですが,地元の名古屋グランパスを愛すればこそなのでご容赦ください。
土曜日の対FC東京戦での惨敗の様子を目にして,私の心の中ではとうとう「疑念」が「確信」に変わってしまいました。「疑念」というのは,これまでにもこのブログで指摘してきたように,ストイコビッチ監督の監督としての能力です。そして「確信」というのは,もはや名古屋グランパスのフロントはストイコビッチ監督の解任に踏み切るか,本人自身が潔く辞任する必要性についての「確信」なのです。ストイコビッチ氏は確かに素晴らしい選手でしたし,1990年イタリアワールドカップではユーゴスラヴィア代表として世界の注目を浴びました。でも監督としてはねェ・・・,もう「レジェンド」だからなどとは言っていられません。
特に今年は得点の少なさと失点の多さが目立ちます。でもこの二つは実は密接に関連しているのです。つまり,しっかりした守備ができていないと攻撃のビルドアップもできないからです。振り返って見ますと,ストイコビッチ監督は攻撃面ばかりを重視し,本当は一番大切な守備,しかも組織的な守備の構築にはほとんど興味がないのではないでしょうか。チェック(プレス)が甘く,中盤ではほとんど相手チームにボールを奪われています。失点を重ね,次第に焦り,終了時間が迫るとDFの闘莉王を最前線に繰り出して苦し紛れのパワーゲームに賭けるというシーンを何度見たことか(笑)。
もう昔の話ですが,ファビオ・カペッロ監督率いるACミランだって,マルチェロ・リッピ監督率いるユベントスだって,ルイス・ファン・ハール監督率いるアヤックスだって,すごく組織的で強固な守備が構築されていて,それだからこそ攻撃にも凄い迫力があったのです。ストイコビッチ監督は6年もチームを任されているのですが,未だに「組織」を構築できていません。年度年度で選手に変遷はあっても,「組織」の構築や戦術の徹底はできるはずです。天皇杯での早々の敗退,清水エスパルス戦やFC東京戦でのふがいない戦いぶりを見ていますと,監督としての限界を感じます。よく「ものを頼むときには忙しい人に頼め」ということが言われますが,忙しい人というのはやはり能力があって,間に合うからです。ストイコビッチ監督は,6年間もグランパスの監督をやってくれて大変ご苦労なことではありました。しかしその間,彼の元に海外からの監督としてのオファーがあったのかどうかは知りませんが,あまりそういった話は聞きません。
先日の天皇杯での敗退の際,一人のサポーターが怒りのあまりベンチに向かって唾を吐くという嫌な行動をとりました。結局このサポーターは,ホームゲーム2試合の入場禁止という処分を受けました。もちろんこういった嫌な行動は正統化はできませんし,私も眉をひそめてしまいます。ただ,その内心の思いは判らないでもないのですよ。今のグランパスの試合ぶりは悲惨ですもの。アーセン・ヴェンゲル監督の時代には観客数が2万人を超えていたと思います。私もその2万人超の観客の一人だったんですもの。でも今は1万3000人くらいが関の山です。この目でグランパスの試合を生で見てみたいという気が起こらないのです。
名古屋グランパスのワクワクするようなサッカーを,来シーズンには是非見てみたいものです。
このたびの二度目の東京オリンピック招致の成功については,それはそれは多くの関係者の地道な努力とチームワークが結実したからだと思います。その中でも私が痛感したのは,こういった国を挙げての行事の招致活動は,何よりも一国のリーダー,日本で言えば内閣総理大臣(首相)の強い意志と,合目的的な活動が不可欠だということです。
安倍晋三首相はロシアのサンクトペテルブルクで開かれたG20の会合を終えるや,長駆ブエノスアイレスのIOC総会に駆けつけ,例の素晴らしいスピーチを行いました。スピーチの最後の「私は日本の総理大臣として彼らの安全と未来に責任を持っています。日本にやってくるアスリートにも責任をもっています。」というフレーズは安倍首相のアドリブだったそうです。このようにコミットすることがどれだけ大切なことか。ロイター通信は「安倍首相の演説が東京五輪大会決定への決め手となった」と伝えているくらいです。
産経新聞の記事によれば,東京が4年前に立候補した当時の首相は,何とあの鳩山由紀夫でしたが,彼は当初は「時代錯誤的発想」などと言って招致に反対していました。これでは勝てる訳がありませんよね(笑)。これに対し,安倍首相は政権発足直後から招致に熱心で,初外遊となった今年1月の東南アジア歴訪の出発前の勉強会では,「訪問国のIOC委員の情報が全くない。なぜ調べないのか。」と,早速外務省幹部に雷を落としています(笑)。強い意志を感じますね。安倍首相は,タイ訪問の際にも自分の左胸に付けた五輪招致キャンペーンのピンバッジを外してインラック首相に手渡し,インラック首相はそのバッジを受け取るとその場で自分の胸に付け,ほほえみ返してきたといいます。また6月に横浜で開いたアフリカ開発会議でもそつなく東京五輪招致への協力を各国に呼びかけております。
安倍首相の行動は合目的的かつ有効なもので,縦割り行政の垣根を取り払い,省庁横断で極秘チームをつくり,IOC委員の滞在先に官界,民間双方から人を派遣して説得を開始したのです。くどいようですが,強い意志を感じます。そしてブエノスアイレスで開かれたIOC総会のスピーチ内容を当日朝まで推敲を重ねたといいます。
あのプレゼンの際の安倍首相の態度は堂々としていて,自信に満ちておりました。何と言いますか,「空気」が違うのです。野田佳彦や菅直人などがあの場に置き換えられていたらどうでしょうか(笑)。「空気」に加え,「覚悟」も明らかに違うでしょう。
また,東京のプレゼンは総じて誠実な内容で,敬意(リスペクト)もあり,IOC委員などからは好感をもたれたと思います。マドリードの敗因にはいろいろな要素があるでしょうが,サマランチ・ジュニアIOC理事の態度とスピーチは他国(日本,トルコ)への敬意を欠いた不適切なものでした。東京とイスタンブールについて,彼は「(次の)2024年五輪招致での幸運を祈る。」と言ったのです。あたかも,あなたがた(東京,イスタンブール)は4年後にもう一度頑張れ,とでも言わんばかりでした。あれで数票が逃げてしまったのではないでしょうか(笑)。
いずれにしても,昭和39年の東京オリンピックの開催が決定されたのは,昭和34年5月26日に西ドイツのミュンヘンで開催されたIOC総会においてでしたが,その時の首相は私も尊敬する岸信介でした。安倍首相のおじいさんです。リーダーの強い意志という点で共通しているだけでなく,因縁といいますか,運命のようなものを感じます。
皆さんは2020年夏季オリンピックの開催地決定の瞬間を見ていましたか?私はというと,怖くて見ることができませんでした。プレゼンも見ておりませんでしたし,発表の瞬間も見ておりません。日曜日の早朝には目が覚めており,結果を見ようと思えばいつでも見ることができたのに,わざと寝ておりました。でも,どうしても結果が気になり,いつかは現実に直面しなければならないのだからと,午前7時半ころに気を強くもってテレビのスイッチを入れたのです。「2020年五輪,東京に決定!」という画面の見出しを見付け,狂喜乱舞!それと同時に安堵の気持ちに包まれました。それにしても,私という男は相変わらず卑怯な男です(笑)。国語辞典によれば,「卑怯」とは,「勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと。また、そのさま。」をいいます。日曜日の朝の私の態度,結果発表の瞬間を直視できなかった私は,正に卑怯以外のなにものでもありません(笑)。
それにしても本当に良かったです。日本のオリンピック招致委員会の皆さんの努力と周到な準備の賜物でしょう。後でプレゼンの状況をテレビで見ましたが,特に高円宮久子妃殿下,佐藤真海さん(パラリンピアン),滝川クリステルさんの各スピーチが素晴らしかったですし,福島第一原発の汚染水等の問題に関しては,安倍晋三首相のスピーチとこれに引き続く質疑応答で同首相が安全面について明確にコミットしたことが効果的だったと思います。
東京開催を口汚く非難する韓国系のVANKによるIOCへの書簡送付,余りにも露骨な直前の水産物輸入禁止措置など,韓国による卑劣な妨害工作は一蹴され,一顧だにされなかった感じです。日曜日の朝にはTBS系で「サンデーモーニング」という番組があり,私はいつも「反日左翼の連中が今朝はどんなバカなことを言っているのかな・・・」と興味本位でほんの少しずつ観てしまっておりますが,寺島実郎が相変わらずバカなことを言っておりました。2020年五輪の東京招致に成功した以上,日本は戦争のできない国になって近隣の国とも正面から向き合っていかなければならない,などと言っておりました。この人はぶくぶく太っていつも栄養状態が良好すぎるようですが,立ち位置が完全に中国,韓国にシフトしております。どこの国のコメンテーターなのかと思います。まあ,この人はあのルーピー鳩山由紀夫のブレーンだった訳ですから,思想的にはお里が知れております(笑)。ありとあらゆる努力をして最後の最後まで戦争を回避すべきは当然のことですが,それでも例えば外国から日本の島嶼部を侵略された場合,五輪開催を最優先にして主権の一部を譲ってしまうんですかね。五輪開催のために主権の一部を放棄するような間抜けな国がどこにありますか。有事の際は武力行使をしてでも毅然として主権を守りつつ,五輪も開催するんだという国で良いではありませんか。
まあ,今日は月曜日の朝ですからこれくらいにして,仕事に戻り,心静かに今回の開催決定を喜びたいと思います。ただ,開催日程が7月24日から8月9日となっておりますが,これはもう変更はきかないのでしょうか。思い出してみてください。今年のその期間中の気温を・・・。1964年の東京オリンピックは秋でしたね。日本で一番清々しい季節ですし,降雨量も統計的に少ない。東京オリンピックはあの抜けるような清々しい青空の下,というイメージが強いのです。真夏に陸上競技などをやるんですかね。秋にやりましょうよ!
人里離れた山間のある集落を訪れた三流スポーツ紙の記者と老翁とのやり取りはその後も延々と続いていたのである。
老 翁「・・・スライダーという球種はのう,直球にスピードと威力があればこそ有効なのじゃ。内海のように直球のスピードがせいぜい135キロ程度じゃ,よほどのキレがなければスライダーもそれほど効果はない。」
記 者「そういえば,内海は先日の試合も初回に点を取られておりましたね。その試合,ジャイアンツは勝つには勝ちましたが・・・。」
老 翁「広島の前田健太というピッチャーはなかなかじゃな。直球にスピードと威力があるだけに,スライダーが有効なのじゃ。巨人の坂本は前田とはドラフト同期のようじゃが,最近の試合を見ておっても,格の違いを感じる。坂本は,前田のスライダーに翻弄されておる。坂本は,もう少し頭を使わにゃならんよ。」
記 者「現在のジャイアンツのことについて,何でも結構ですからその他に何かもう少しお話しいただけますか。」
老 翁「ワシも少しもうろくしてきたが,敢えて言わせてもらえれば,勝ちをはっきりと計算できるような投手の柱がないな。・・・・そうじゃな,昔だったら,城之内邦雄,堀内恒夫,高橋一三,江川卓,斎藤雅樹,桑田真澄みたいな感じじゃ・・・。とにかくチェックが甘いんじゃ。ボサーッとしてプレスも掛けんから相手選手に好きなようにボールを回され,ラインもじりじりと下がっていく・・・。これではだめじゃ。」
記 者「・・・・・・・・・・・?」
老 翁「海外組がおらんとこうも弱くなるのかな。」
記 者「ひょっとして,サッカー男子日本代表のことですか。」
老 翁「そうじゃよ。悪いか?」
記 者「・・・話題を変える前に何か前触れでもあればと思ったんですけど・・(笑)。」
老 翁「とにかくチェックが甘い,いくら急造のチームでも,そして若手を試すための機会でも,海外組を入れたフル代表とは格の違いを感じるな。失点の多さも気になる。」
記 者「確かにそうですね。この東アジア杯の日本代表は,特に中盤と最終ラインのチャックの甘さと,マークの甘さが気になります。」
老 翁「まあ,それにしてもじゃよ。このクソ暑いのに,東アジア杯なんかやる意味があるのかね。韓国で行われているようじゃが,相変わらず中国や韓国はラフプレーが多くて,日本人選手がケガでもしなけりゃいいがと気が気でない。それに日程的にも開催国の韓国に有利に設定されておるし,日本人選手団にはコック(料理人)の帯同も許さず,練習場も非公開にできないような練習場をあてがわれるという嫌がらせがなされておる。」
記 者「・・・うーん,確かにそうですね。この東アジア杯というのはほとんどが日本企業の資金提供によって成り立っているのに,日本チームは露骨な嫌がらせをされていますね。」
老 翁「・・・まあ要するに,制球力が低いんじゃ。もうすこしやはり頭を使わんとな。それにハートも弱そうじゃな。打たれて悪い結果になっても,ニヤけているようじゃダメだ。」
記 者「・・・・・・・・・?」
老 翁「まだまだ課題が多いな。二軍落ちもやむを得ない。」
記 者「それって,ジャイアンツの宮國投手のことですか。」
老 翁「そうじゃが・・。何か問題なのか?」
記 者「い,いや,先生,話題を変える時には,何か前触れを・・・。」
老 翁「はっ,はっ,はっ。昔からの癖は直らんもんじゃのう(笑)。」
人里離れた山間のある集落を訪れた三流スポーツ紙の記者と老翁とのやり取りはその後も延々と続きました(気が向いたらこの続きはお伝えいたします【笑】)。
記 者「本日は,先生にインタビューに参りました。さる人からご紹介いただいたのです。お忙しいところ,誠に恐縮です。」
老 翁「・・・どこをどう見たって忙しくは見えんじゃろうに。まあ,よい。・・で,何を聞きに来たのじゃ。」
記 者「プロ野球のことです。斯界の権威だとお聞きいたしております。忌憚のないところをお聞かせ願えればと思いまして。」
老 翁「はっ,はっ,はあ。買いかぶりもいいとこじゃ。でも,まあ,ワシも長く生きてきた。もうそろそろお迎えが来ても良い頃じゃでのう。このワシが少しでも人様のお役に立つことができるのであれば,望外の喜びじゃ。・・・・・で,プロ野球の何が聞きたいのじゃね。」
記 者「巨人の先日の対中日戦3連敗についてはどのようなご感想をお持ちですか?」
老 翁「愉快ではないっ!というか,誠に不愉快じゃ。」
記 者「そ,そこのところをもう少し詳しく。」
老 翁「こいつめ,空気の読めぬ奴じゃ。・・・・でもまあ,今の巨人の抱えている課題のいくつかが露呈したな。」
記 者「ぐ,具体的には・・。」
老 翁「まず思いつくのは,長野じゃ。バッターボックスに立つとき,ベースから離れすぎじゃ。あれでは外角球の厳しいコースは手が届かんじゃろう。うちの婆さんも全く同じ意見じゃ。」
記 者「そ,そこで婆さんが登場ですか。」
老 翁「うむ。この間も茶の間で,長野の打席を見ていて,1ボール2ストライクのカウントで,ワシも婆さんも思わず口を揃えて『次は外角に落ちるスライダーじゃね。』とテレビの前で予想し合った。案の定,そうなってあえなく三振じゃった。あんなにベースから離れていては,どのチームも外角の落ちる球で攻めるじゃろう。分かっていてもそれに引っかかる。ど田舎の爺さん,婆さんに配球や攻められ方を読まれ,その通りになっているようじゃいかん。少しは物事を考えて改善せねば。長野は1番だったり,7番だったり,その他の打順だったりで一定できない理由は,何しろムラがあるし,そのような弱点を抱えているからじゃ。」
記 者「今の巨人の課題と仰いましたが,ついでに打つ方ではどんなことを憂えておられますか?」
老 翁「村田じゃな。チャンスの時に限って運悪く彼に打順が回ってくる(爆笑)。その瞬間いつも婆さんと顔を見合わせて苦笑いじゃ。この前なんか7番か8番を打っていたんじゃないか?対中日戦3連敗の後,対阪神3連戦の1試合目ではブレイクしたが,何しろチャンスに弱い。メンタル面の問題じゃないかとも思う。それかいっそのこと,長嶋さんやワシのようにB型に血液型を変えたらここ一番に強くなるんじゃないか。プレッシャーなどには負けず,マイペースで何も考えずにバカーンと打てばいいんじゃ。」
記 者「・・・さ,さすがに血液型を変えるというのは・・・」
老 翁「忌憚のないところをしゃべれと言ったではないか。」
記 者「い,いくら忌憚ないと申しましても,血液総入れ替えというのは・・・。」
老 翁「それとな,対中日3連戦のどれかの試合で,村田はやはりチャンスで凡退してベンチに帰る際,ヘルメットだか何かを地面に叩き付けてチームメートをびっくりさせたことがあったじゃろう。あれはダメじゃ。見苦しい。未熟だな。長嶋でも王でも一流選手があのように物に当たるようなマネをしたところを見たことがない。長いこと生きているワシが言うのだから間違いない。一時の感情を抑制できず,物に当たり,あのような乱暴な振る舞いをするとはな・・。これを目にした少年少女がどう思うか。・・・・まあ,いずれにしても村田はもっとチャンスに強くなければダメじゃ。」
記 者「では,投げる方の課題としてはどんなことが指摘できるでしょうか。」
老 翁「今ホールトンは二軍で調整中か?彼にしても,澤村にしても,その他の投手にしても,立ち上がりが不安定じゃな。初回に2点も3点も取られたらいかん。攻撃にも必ず響くのじゃ。それと,先頭打者を四球で出すことほど見ていてイヤなものはない。特に内海や澤村にワシのインタビュー記事をちゃんと見せるがよい。先頭打者を簡単に四球で出すなど,守っている方は本当にイヤなものじゃ。こういうシーンでは,ワシも婆さんも思わず『バカモン!』とテレビの前で毒づいておる。」
記 者「・・・あ,あまり興奮されると血管が切れたりするんじゃ・・・」
老 翁「バカモン!」
人里離れた山間のある集落を訪れた三流スポーツ紙の記者と老翁とのやり取りはその後も延々と続きました(気が向いたらこの続きはお伝えいたします【笑】)。
我が栄光の読売巨人軍,投打がかみあう時とそうでない時の差が激しい嫌いがありますが,何とかセ・リーグ首位をキープしております(笑)。こんなこと書くと,お叱りをいただきそうですが,今シーズンは中日ファンの人に何と声を掛けて良いのか苦慮しております。放出したブランコ選手が大活躍し,私もどうしてなのかな,と思っておりました。そんなにドラゴンズでは働きにくかったのか?(笑)。
ブランコ選手の中日最後のシーズンであった去年は,年間を通して24本塁打,77打点でした。しかし,DeNAに移籍した今シーズンは,まだ6月半ばだというのに23本塁打,61打点に達しております。どうやらドラゴンズでは働きにくかったんではなく,公式ボールに原因があったようです。もちろんブランコ選手の活躍にケチをつけるつもりは毛頭ありませんが,「飛ぶボール」への変更が相当程度原因していることは明らかでしょう。何しろプロ野球全体の今シーズンのこれまでの本塁打数を昨年同期と比較してみれば歴然としております。
このたびの日本野球機構(NPB)のボール変更の隠蔽はひどいですね。それにしても,加藤良三というコミッショナーの記者会見を聞いていて,そして見ていて,怒りと軽蔑の念がわき上がってきました。彼は「(これは)不祥事だとは思っておりません。」という戯言を二度も強調して述べていました。この人間は,反発係数の基準に満たないボールを修正・変更して基準値内に収めたのだから不祥事ではないなどと強弁したいのでしょうが,全く説得力がありません。ボールを変更した事実があったにもかかわらず「変更はない」と虚偽の説明をしていたのでしょう,本人(加藤コミッショナー)は知らされていなかったというけど組織上のガバナンス欠如は明らかでしょう,ファンや選手は真実を知らされないまま観戦,プレーをしていたのでしょう,飛ぶボールか否かというのは契約(出来高制など)や作戦に重大な影響を及ぼすべき要素でしょう,現に「形だけの」謝罪を余儀なくされる事態を招来しているのでしょう・・・,正に不祥事なんじゃないでしょうか。不祥事というのは,関係者にとって不都合な事件,事柄を指しますが,正に不祥事だと思います。加藤良三という人間は,かつて外務官僚だったようですが,自分の名前(サイン)をどのボールにも明示させたり,いかにも了見の狭そうな記者対応,自己保身と卑怯さが顔全体に如実に表れております。あの記者会見は非常に見苦しかったと思います。昔の武士ならば腹を切る場面です。
孫崎亨といい,田中均といい,今マスコミに頻繁に登場する外務官僚だった人間に大した者はおりません。その売国的発言は腹に据えかねます。加藤良三という人物も,野球通なのではありましょうが,自己保身と卑怯さが感じられます。
じり貧という言葉は,「じりじりと貧しくなる」の略で,もともとは第一次世界大戦の後,不況のために業績が悪化していく企業を指して使われた言葉ですが,次第に個人の場面でも使われ,じりじりと良くない状況に落ち込むこと,次第に状況が悪くなるさまを指します。
前置きが長くなりましたが,名古屋グランパスの現在の状況は正にじり貧で,不幸にして私の予言が当たりつつあります。グランパスは土曜日の試合でも鹿島アントラーズに1-3で敗れ,3勝6敗3分の14位・・・。J2降格争いをこれからしていく「勢い」です(笑)。現在の問題状況については,これまで素人の私が生意気にも指摘してきたとおりで,戦術の共通理解とその徹底がなされていないこと,そもそも戦術が存在しないこと,個に頼りすぎていて組織的なサッカーが全くできていないこと,その「頼るべき個」である選手自身のモチベーションが低くなっているのではないかと思われることなどです。
ストイコビッチ監督は,監督としてはもはや限界なのではないでしょうか。あの悪夢のような民主党政権の終焉により,やっと日本が元気になりつつありますが,グランパスの監督も政権交代の時期では・・・。ストイコビッチ監督は,組織的なチームを作っていこうとしているのでしょうか(もう5年以上も経過しておりますが),そして次週に対戦する相手チームのビデオを分析して戦い方を研究し,選手達に周知徹底しているのでしょうか。かつてグランパスを率いていたアーセン・ベンゲル監督のような,また現在チームを首位に導いている大宮アルディージャのズデンコ・ベルデニック監督のような監督としての知性を感じません。チームを何とか組織的に,有機的に機能させていこうとする熱意が感じられないのです。
ネット情報ではありますが,名古屋グランパスはJ1のチームの中でも最も練習量が少ないそうです。ストイコビッチ監督自身,その現役時代を振り返りますと,旧ユーゴスラヴィアの名門レッドスター・ベオグラードのきら星のように輝く天才集団(ロベルト・プロシネツキ,シニシャ・ミハイロヴィチ,デヤン・サビチェヴィッチなどなど)の中でもとりわけ輝きを放っていた天才選手でした。天才肌にありがちな,技に溺れる傾向,ほどほどの練習量と本番で爆発させればよい個人技・・・。監督になっても結局は個人技頼みなのでしょう。だから敗戦の弁はいつも選手の責任になることが多いのです。要するに,今の名古屋グランパスの試合内容を見ておりますと,全く組織というものを感じません。また,どんなサッカーを目指しているのかさえ分かりません。
このままでは残念ながらじり貧でしょう。
私の長嶋茂雄さんに対する熱い思いは,これまでにもこのブログで述べてきましたが,その長嶋さんと共に国民栄誉賞を受賞した松井秀喜さんも,これまた素晴らしい。
NHKのBSで,松井秀喜さんの特集番組が放映され,テレビチャンネルを回していた私は偶然にこの番組を目にし,そのまま引き込まれるように最後まで見ました。とても感動しました。この番組は第1部が松井選手が大リーグで叩き出した全部で175本のホームランの連続シーンでしたし,第2部が主として松井さんやヤンキースの元監督,同僚など関係者のインタビューを中心に構成されていました。
あの広い大リーグの球場で松井秀喜選手が叩き出した全部で175本のホームランシーンが次から次に連続で映されている間,私はなぜか泣けてきました。本当に凄い選手です。あの栄光のピンストライプのユニフォームを着て,豪快なホームランを打ち,ヤンキースの大人から子どもまでのファンを熱狂させる・・・。解説や言葉なしの連続シーンというのは,例えば映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストシーン(アルフレードがトトのために保存していた当時は放映禁止のキスシーンの連続)のように,なぜか人を感動させるものがあります。
それにしても,松井秀喜選手のホームランというのは打った瞬間にそれと分かる豪快なものです。175本の連続シーンの中には,相手投手が松井選手の一振りを目にした瞬間にもはや後ろを振り返りもせずに項垂れるシーンがいくつかありました。松井選手のホームランというのはそういうホームランです。
松井選手のヤンキース時代のほとんどを一緒に過ごしたジョー・トーリ元監督の「彼を一言で表現するなら”trustworthy”(頼れる男)だ。」,「松井の監督だったことを誇りに思う。」という言葉にまた泣けてきました。また,ヤンキースのキャプテンであるデレク・ジーターの「ヒデキは特別の存在だ。彼は決して言い訳をしない。とても尊敬している。」という言葉にまた泣けてきました。
ワールドシリーズでMVPに輝いた松井選手ですが,ケガに泣かされた面もあってその後はあまり活躍できませんでした。この番組では,「失業中」の彼がマンハッタンのある場所の地下2階のバッティングセンターで黙々とバッティング練習をしていたという知られざるエピソードも紹介しています。そして,引退を決意した松井選手が心情を語るシーンでは,自然の呼び声に応じて散ってゆく桜のような潔さを感じましたし,彼のマスコミ対応における誠実さなどからしても,武士道精神を思い起こさせるものがあります。
この大型連休の最終日は,テレビの前で泣いてばかりおりました(笑)。
日曜日は久しぶりにゆっくり自宅で過ごしました。晴れ間も多かったのですが,何といっても,外は台風なみの低気圧で風が強いため,自宅に引きこもった訳です。
何気なくテレビのチャンネルを回していたら・・・,何と,「長嶋茂雄スペシャル」という番組がやっているではありませんか。これは凄い!私のテンションは突如として高揚し,思わず冷蔵庫の中にあった缶酎ハイに手が伸びてしまったのです。昼間っから酒飲んでんじゃねーよ,と突っ込まれそうですが(笑)。
長嶋さんの現役時代の姿に接すると,もう理屈抜きで幸せな気分になってしまうのですよ。何というか,そういった時代に巡り合わせたことを幸せに感じるというか,熱狂していた自分の少年時代を思い出すというか・・・。長嶋さんは新人でしたが,開幕戦で3番サードでデビューし,国鉄スワローズの大投手金田正一さんの前に4打席4三振というスタートとなってしまいました。この開幕戦の映像を見ていましたら,球場には,政治家として私が尊敬するあの岸信介さんが詰めかけておりました。この番組では,鳴り物入りでプロ入りした長嶋選手を4打席連続三振に打ち取った金田投手にも負けられない事情があったようで,既に胃ガンに冒された実父を名古屋から東京の球場に招き,この日自分の素晴らしいプレーを父親に観てもらったのだそうです。
こういうデビューでも,結局プロ1年目の長嶋さんは,新人でありながら29本塁打,92打点という破格の成績で文句なく新人王に輝きます。いやはや,凄い新人です。しかも新人の長嶋さんは,この年の9月19日の対広島戦で,ホームランを打ったのですが,喜びすぎてか1塁ベースを踏み忘れ,ホームランを取り消されるという珍プレーをし(記録上はピッチャーゴロ),これまた天性の明るさでファンを沸かせております(笑)。
私は,この番組を見ながら,カミさんが作ってくれたニンニクチャーハン(小さく切った牛肉が入り,醤油ベースの味付け)を頬張りながらご満悦でした(笑)。昼間っから缶酎ハイに手が伸びてしまったのは,何よりも「長嶋茂雄スペシャル」という番組に偶然出くわした喜びと,実は午後2時から巨人対中日戦のデーゲームを引き続きテレビ観戦できるということで,思わず気が緩んでしまったからでしょう。我が栄光の読売巨人軍,72年ぶりの開幕7連勝と相成りました(笑)。去年,ジャイアンツは開幕ダッシュに失敗し,一時は6勝13敗までいきましたからね。油断は禁物ですが,V2に向けてこれ以上ない発進です。
中日ファンの友人も多いのですが,当面どういう風に接したらよいのか,少し悩んでおります(笑)。「春の珍事とも言うし,まだまだ分からないよ。」とか「シーズンはまだ始まったばかりだし,長丁場だからね。ルナとかクラークとか頼りになる外国人選手もいるじゃない。」などと下手に慰めようものなら,かえって逆鱗に触れてしまうリスクもありますし,逆に,プロ野球の話題に殊更触れまいとすれば,「あっ,こいつ変に気を遣ってるな。それがかえって癪だな。」と不愉快な気分にさせてもねぇ(笑)。
まあ,当面は平常心で接していこうと思います(笑)。